鳥越文蔵

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鳥越 文蔵(とりごえ ぶんぞう、1928年8月28日 - )は、日本の国文学者、日本近世演劇研究者。早稲田大学名誉教授。元早稲田大学坪内博士記念演劇博物館館長。妻は国語学者の秋永一枝

略歴[編集]

長崎県生まれ。早稲田大学文学部卒、同大学院修了。早大教授を務め、1992年、『元禄歌舞伎攷』で芸術選奨文部大臣賞受賞。1997年、紫綬褒章受章。1999年、定年退職。近松門左衛門の浄瑠璃を中心に、『梅若実日記』の編纂など、能、歌舞伎等伝統演劇の研究を行う。演劇博物館館長時代は同博物館の現代的運営に尽力する。歌舞伎学会初代会長も務めた。 佐渡の猿八に鳥越文庫がある。所蔵書を佐渡市に寄贈して出来た文庫で誰でも自由に閲覧できる空間がある。所蔵書は近世文学のみならず多方面にわたる。

1962年にドナルド・キーンの推薦でケンブリッジ大学で教えるために英国に渡ったとき、「大英博物館にえたいの知れない古い本がある。みてほしい」と現地の研究者に頼まれ、日本では現存しない浄瑠璃本「越後国柏崎 弘知法印御伝記」を発見した[1][2]。同書は貞享2年(1685年)ごろ上演された古浄瑠璃の本で、ケンペルが日本から持ち出したとされる[1]

年譜[編集]

  • 1928年 長崎県生れ
  • 1955年 早稲田大学文学部演劇科卒業。
  • 1958年 同大学院修士課程修了
  • 1969年 同大学文学部助教授
  • 1974年 同大学教授、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館館長
  • 1987年 歌舞伎学会初代会長に就任
  • 1992年『元禄歌舞伎攷』で芸術選奨文部大臣賞受賞
  • 1997年 紫綬褒章受章

著書[編集]

  • 『近松門左衛門 虚実の慰み』新典社 1989
  • 『元禄歌舞伎攷』八木書店 1991
  • 『能と歌舞伎』大東急記念文庫, 1992

編著[編集]

  • 『近松への招待』岩波書店 (岩波セミナーブックス)1989
  • 『歌舞伎の狂言 言語表現の追究』八木書店, 1992

校注等[編集]

  • 『パリ国立図書館蔵古浄瑠璃集』校倉書房, 1968
  • 日本古典文学全集 近松門左衛門集』1-2 小学館 1972-75
  • 『上方狂言本 6』祐田善雄共編 古典文庫, 1977
  • 『江戸板狂言本』1-2 佐藤恵里共編 古典文庫, 1983-87
  • 『傾城反魂香』白水社(歌舞伎オン・ステージ) 1989
  • 『上方狂言本 9』岩井真実共編 古典文庫, 1996
  • 『新編日本古典文学全集 近松門左衛門集 3』小学館, 2000
  • 新日本古典文学大系 江戸歌舞伎集』古井戸秀夫,和田修共校注 岩波書店, 1997

脚注[編集]