魏清泰
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魏清泰(? - 乾隆16年(1751年))は、正黄旗包衣管領の役人であり、清の乾隆帝の孝儀純皇后の父、すなわち嘉慶帝の外祖父である。
もとは内管領を務めていた。娘の魏氏は乾隆帝の初年、後宮に入り、後に孝儀純皇后となった。乾隆13年(1748年)、魏清泰は、すでに崩じた孝賢皇后の供物台に供える饅頭(餑餑)の準備を担当していたが、これをずっと引き延ばして備えず、「供饅頭の遅延」によって処罰された。当時、彼には「加四級(四階級の加増)」の官位が与えられていたが、そのうち二級分を剥奪することで罰とされ、結果的に二級降格となった。
乾隆16年(1751年)、娘の恩恵によって、魏清泰の一家は所属していた包衣(下級旗人)牛録(基礎的な編制単位)から抜け出し、後に「抬旗(身分昇格)」によって満洲鑲黄旗に編入された。
嘉慶元年4月、外孫の嘉慶帝の即位により、魏清泰は三等承恩公(恩賞を受けた公爵の一種)に追封され、妻の楊佳氏も一品夫人(第一等の位階を持つ貴婦人)に追贈された。
家系
[編集]魏氏一族の始祖は清泰の高祖父綬恩である。
「綬恩は正黄旗包衣管領下の者であり、代々瀋陽の地に居住していた。入仕の年は不詳。曾孫の五十一はもと内務府総管を務めていた。元孫(孫の子)の清泰は現在、内管領を務め、清寧は現在、六品官であり、玉保住はもと庫掌(倉庫管理官)を務めていた。四世孫の吉慶は現在、筆帖式である。」(『八旗満洲氏族通譜』巻74より)
- 高祖父:魏綬恩
登場作品
[編集]- 瓔珞〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜(2018年、中国、演:沈保平)
伝記資料
[編集]- 『清史稿』