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饕餮文が刻まれた代中期の鬲。上海博物館所蔵

(れき)とは、古代中国において用いられた中空構造の三足を持った沸騰機。3本の足の中の空間にを入れ、その上に(こしき/そう)を載せて火にかけ、水を沸騰させることでなどを蒸した。鬲と甑を1つと看做した場合には(げん)とも称する。東アジア地域において穀物を蒸して食べる調理習慣を確立させるのに大きな影響があった。

新石器時代黄河流域において土器による鬲が発生し、続く竜山文化において甑の登場とともに発達した。の3代にかけて甗は一般的な調理器具として定着して青銅器による鬲も現れた。特に殷代以後には青銅器の鬲の中には祭祀に用いるために獣面文などを施した芸術性の高い作品も現れた。また、次第にその技巧は生活用の鬲にも広がり用途に応じた改良も加えられるようになる。

だが、の時代に入ると次第に衰微していくことになった。

参考文献[編集]

  • 小笠原正治「鬲」(『世界歴史大事典 Encyclopedia Rhetorica 20』教育出版センター、1986年 ISBN 4763240196

関連項目[編集]