高高度降下低高度開傘

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HALO降下を行うアメリカ空軍のパラレスキュー隊員

高高度降下低高度開傘(こうこうどこうかていこうどかいさん、: High Altitude Low Opening, HALO(ヘイロウ))は、パラシュートによる潜入作戦に用いられるために開発された降下方法。

解説[編集]

視認外である高高度(10,000m程度)を飛ぶ航空機から飛び降り、自由落下して低高度(300m以下)でパラシュートを開き敵地に降下・潜入する方法である。

航空機が高高度を飛行するため、敵のレーダー網による警戒を比較的回避しやすく、エアボーンの実行を察知されにくい利点がある。一方で、高度1万メートルでは気圧が地上の1/4、大気温は氷点下50度(地表約15度)を下回ることがあるので、航空機には減圧システム、ダイバーは酸素マスクと防寒着衣が不可欠である。

降下時に開傘している時間が短いことから、敵から発見・探知される可能性が低いため、国境付近など、潜入任務に用いられる事が多い。高高度から飛び降りるという性質上、酸素供給システムと防寒装備がなければ失神する危険性がある。航空機の与圧室から急激に減圧状態にさらされると減圧症が発症するため慣熟暴露させておく必要があるが、強烈な寒さや気圧の変化に長時間さらされるため頑強なダイバーであっても体調不良を引き起こすことがある。HALOを行う隊員はパラシュート降下訓練が十分に行われている事が望ましい。

低高度で開傘すること自体が危険に思われるが、実際は空気抵抗で減速するので約300km/h以上には加速しないため、一般の降下作戦と比べても危険性自体はほとんど変わらない。 アメリカ軍では、HALOは他の空挺部隊と違った装備が支給される。例えば、パラシュートなどは円形のものではなく、パラグライダーのような四角いものが採用され、空中での操作性を重視している。HALOでは降下地点がほとんど限定されているため、HAHO(: High Altitude High Opening)などの任務にも欠かせないパラシュートである。

HALOが登場する作品[編集]

ジェームズ・ボンドが沈没した艦を捜索するためにベトナム領に降下する。
プレイヤーが所属するフォース・リコンの訓練の一環として行われる。ミッションエディットにおいてもこの要素を再現可能。
主人公・フォードの所属する特殊部隊核弾頭の確保のため、ゴジラムートーが激しい戦いを繰り広げるサンフランシスコに降下する。
ミッション11「Hostile Fleet」にて、ハンマー隊(SEALs)とゾイアー隊(スペツナズ)がロシア首相を救出するためにヨットに降下する。
テロリストの居場所を知る情報屋の身柄確保のため、他国領内へ潜入する際に行われる。
GRU工作員デミトリ・「ディマ」・マヤコフスキーが、アゼルバイジャンでの作戦で降下する。
MGGB
要塞への潜入時に行われている。
ネイキッド・スネークがバーチャス・ミッション時に降下。闇に葬り去られた人類初のHALO降下という設定。
ラチェット、レンジャートルーパー、クロック、ゼファーがミッション開始時、および新ステージ到着時に降下することがある。上記とは違い、パラシュートを使用せずに落下する。また、作中では「ヘイロージャンプ」と呼ばれている(『ラチェット&クランク FUTURE』のみ)。

その他[編集]

関連項目[編集]