高橋秀実
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髙橋 秀実(たかはし ひでみね、1961年 - )は、日本のノンフィクション作家である[1]。
来歴
[編集]神奈川県横浜市出身[1]。中区上野町の幼稚園に通い、保土ケ谷区へ引っ越した[2]。 神奈川県立希望ヶ丘高等学校を卒業後、大学進学を機に東京に移り、東京外国語大学モンゴル語学科を卒業[1][2]。テレビ番組制作会社のADを経て[2]、フリーのライターとなる。
元ボクサーで、ボクシングのジムトレーナーを務めていた経験も持つ。
1992年8月、平凡社より『TOKYO外国人裁判』を出版。 1995年、アメリカから帰国した村上春樹のもと、地下鉄サリン事件被害者に対する取材のリサーチャーを押川節生と共につとめる[3]。計60人におよぶ証言は、1997年3月刊行の村上春樹著『アンダーグラウンド』(講談社)にまとめられた。
2011年、『ご先祖様はどちら様』で第10回小林秀雄賞を受賞[4]。 2012年に出版した『「弱くても勝てます」 開成高校野球部のセオリー』は翌年第23回ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞し[5]、2014年には『弱くても勝てます 〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜』として同年4月から6月まで日本テレビ系列にてテレビドラマ化された。
人物
[編集]2007年、横浜中法人会のインタビューに答えた際、小説を書かずにノンフィクション作家である理由として「自由が苦手」と述べた[2]。
村上春樹は高橋について次のように評している。「高橋秀実さんはちょっと変わった人で、会うたびにいつも『いや、困りました。弱りました』と言っている。背も高く、体つきもよく、だいたい日焼けしていて(取材焼けかもしれない)、真っ黒な髭まではやしていて、昔ふうに言えばまさに『偉丈夫』というところである」[6]。
著書
[編集]- 『TOKYO外国人裁判』(平凡社 1992年)
- 『ゴングまであと30秒』(草思社 1994年/『平成兵法心持。新開ジムボクシング物語』と改題して中公文庫 2004年)
- 『にせニッポン人探訪記 帰ってきた南米日系人たち』(草思社 1995年)
- 『素晴らしきラジオ体操』(小学館 1998年/小学館文庫 2002年)
- 『からくり民主主義』(草思社 2002年/新潮文庫 2009年)
- 『トラウマの国』(新潮社 2005年/『トラウマの国ニッポン』と改題して新潮文庫 2009年)
- 『センチメンタルダイエット』(アスペクト 2005年/『やせれば美人』と改題して新潮文庫 2008年)
- 『はい、泳げません』(新潮社 2005年/新潮文庫 2007年)
- 『趣味は何ですか?』(角川書店 2010年/角川文庫 2012年)
- 『おすもうさん』(草思社 2010年)
- 『ご先祖様はどちら様』(新潮社 2011年/新潮文庫 2014年)
- 『結論はまた来週』(角川書店 2011年)
- 『「弱くても勝てます」 開成高校野球部のセオリー』(新潮社 2012年/新潮文庫 2014年)
- 『男は邪魔!』(光文社新書 2013年)
- 『損したくないニッポン人』(講談社現代新書2015年)
- 『不明解日本語辞典』(新潮社2015年 2018 新潮文庫)
- 『やせれば美人』(新潮文庫2008年/PHP研究所2015年)
- 『人生はマナーでできている』(集英社2016年)
- 『日本男子♂余れるところ』(双葉社2017年)
- 『定年入門 イキイキしなくちゃダメですか』(ポプラ社 2018年)
- 『パワースポットはここですね』(新潮社2019年)
- 『悩む人』(文藝春秋2019年)
- 『一生勝負 マスターズ・オブ・ライフ』(文藝春秋 2020年)
- 『道徳教室 いい人じゃなきゃダメですか』(ポプラ社 2022年)
- 『おやじはニーチェ 認知症の父と過ごした436日』(新潮社 2023年)