高橋洋介

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高橋 洋介(たかはし ようすけ、1985年 - )は 日本のキュレーター角川武蔵野ミュージアムキュレーター。

経歴[編集]

東京都出身。東京芸術大学大学院修了。金沢21世紀美術館学芸員を経て、2021年より現職

2015年、金沢21世紀美術館で、初音ミクDNAをウェブ上でつくり、IPS細胞に挿入して心筋細胞をつくる展覧会「Ghost in the Cell」を企画[1]。美術館では世界初となるiPS細胞を用いた遺伝子組換え芸術作品を展示した[2][3]

2017年、金沢21世紀美術館で開催された「死なない命」展では、エドワード・スタイケンが生み出した新種の花をバイオアートの起源としてニューヨーク近代美術館が所蔵する記録写真とともに80年ぶりに展示した[4][5]。同展に出品されたやくしまるえつこの「わたしは人類」は、翌年、金沢21世紀美術館に国内で初めて遺伝子組換え体を用いたコレクションとして収蔵された。[6]

2018年、コロンビア大学大学院准教授のカーラ・ロススタインと金沢21世紀美術館で「DeathLAB展:死を民主化せよ」を共同企画。[7][8]

同年、ゴッホの耳の生きたレプリカの作者として知られるドイツのディムット・ストレーブや、路上のゴミから個人の顔を復元するアメリカのヘザー・デューイ=ハグボーグらとバイオアート独自の主題に焦点を当てた「2018年のフランケンシュタイン」を開催[9]。同展は、TOKYO ART BEATにおいて200万人のユーザーが選ぶ東京の2018年の展覧会ランキング1位を獲得した。[10]

2019年、森美術館「未来と芸術」展におけるバイオアート10作品の解説および遺伝子組換え体の生体展示の法務を担当。[11]。同年、金沢21世紀美術館の開館15周年記念展において特集展示「電子音楽から遺伝子音楽へ」および「No Ghost Just A Shell:仮想空間に宿る命」を企画。[注釈 1][12]

特に遺伝子組み換え技術を用いた芸術を得意とし、バイオアートを専門的に扱う国内唯一のキュレーターとして知られる。専門はポストヒューマンの美学、トランスヒューマニズムの芸術。

企画・監修した主な展覧会[編集]

  • 「Ghost in the Cell: 細胞の中の幽霊」(2015-2016年、金沢21世紀美術館/アルスエレクトロニカ)
  • 「10年代の無条件幸福」(2013年、eitoeiko/出品作家:JohnHathway夢眠ねむ・鎌谷徹太郎・相川勝・石垣克子・中村宏北川民次[16]
  • 「10年代の終戦」(2012年、eitoeiko/出品作家:青秀祐、梅沢和木、木村泰平、潘逸舟、柳井信乃、檜山高雄[17]

その他の企画[編集]

  • 俵万智 #たったひとつのいいね 」(2021年、角川武蔵野ミュージアム/出品作家:俵万智[18]

書籍[編集]

  • 『SPECULATIONS 人間中心主義のデザインをこえて』(2019年、BNN新社) ISBN 4802511396

講演会[編集]

  • 「スポーツとアートの汽水域」『カルチュラル・タイフーン2021』(2021年、金沢21世紀美術館/登壇者:町田樹(國學院大學)x 高橋洋介(角川武蔵野ミュージアム)x 山本敦久(成城大学)[20]
  • 「国民国家のエクササイズ」(2020年、金沢21世紀美術館/登壇者:風間サチコ x 高橋洋介)[21]
  • 「都市における新たな生と死」『幕張メッセ30周年記念プロジェクト:METACITY』(2019年、幕張メッセ/登壇者:長谷川愛 x 関野らん x 高橋洋介 x 青木竜太[22]
  • 「情報環境の現在、アートの未来」『startbahnローンチ記念シンポジウム』(2014年、東京大学/登壇者:松尾豊(東京大学准教授、人工知能研究者)x 八代嘉美(京都大学准教授、IPS細胞研究者)x 高橋洋介(金沢21世紀美術館) x 施井泰平(startbahn代表)[23]
  • 「縄文の構造=天皇制の構造=現代日本の構造」(2013年、青森県立美術館/登壇者:上田篤(京都精華大学名誉教授)x 島敦彦(国立国際美術館副館長)x 飯田高誉(青森県立図書館総括副参事)企画:高橋洋介)
  • 「人間と情報と物質──日本のコンテンポラリーアートにおける「変換」ということ」『TOKYO FRONTLINE 2012』(2012年、3331 Arts Chiyoda/登壇者:片岡真実 x 千葉雅也 x 後藤繁雄 x 粟田大輔 x 高橋洋介[24]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 前者は、ロシアの科学者ミハイル・ネイマンが1964年に発表したDNAデータストレージの論文を起源に、スウェーデンの前衛音楽家ステン・ハンセンやアメリカの科学者大野乾リチャード・パワーズなどによる20世紀後半から21世紀初頭にかけての「音楽と生物学の交差の歴史」を特集したものであった。後者は、1999年から2003年にかけてフランスの芸術家ピエール・ユイグフィリップ・パレーノが50ヶ国で展開した日本アニメキャラクターの2次創作によるプロジェクトの20周年を記念したものだった。

出典[編集]

  1. ^ 賛否両論? 遺伝子を扱うアート集団BCLが初音ミクの細胞を展示”. 2018年3月28日閲覧。
  2. ^ 金沢21世紀美術館年報「Ghost in the Cell」”. 2018年3月28日閲覧。
  3. ^ 金沢21世紀美術館研究紀要7号:特集「バイオテクノロジーと芸術」”. 2018年3月28日閲覧。
  4. ^ MOMA Archive”. 2018年3月28日閲覧。
  5. ^ 金沢21世紀美術館「死なない命」プレスリリース”. 2019年2月23日閲覧。
  6. ^ やくしまるえつこ公式HP”. 2021年8月21日閲覧。
  7. ^ Yahoo!ニュース 【金沢21世紀美術館】現代の「死」を発明せよ。「DeathLAB」キュレーターが追究する、近代的な人間観が滅びた後の芸術”. 2019年2月23日閲覧。
  8. ^ 金沢21世紀美術館「DeathLAB」プレスリリース”. 2018年9月7日閲覧。
  9. ^ 2018年のフランケンシュタイン公式HP”. 2019年2月23日閲覧。
  10. ^ 200万人のTABユーザーが今年注目した展覧会は? 2018年展覧会ランキング”. 2019年2月23日閲覧。
  11. ^ 「未来と芸術」展図録/森美術館/2019
  12. ^ 金沢21世紀美術館公式プレスリリース”. 2020年1月4日閲覧。
  13. ^ 展覧会公式HP”. 2020年6月17日閲覧。
  14. ^ 金沢21世紀美術館キュレーターインタビュー”. 2020年6月17日閲覧。
  15. ^ 展覧会公式HP”. 2020年6月17日閲覧。
  16. ^ 「10年代の無条件幸福」展覧会HP”. 2018年3月28日閲覧。
  17. ^ ARTiT :リーズ大学教授エイドリアン・ファヴェルによる展評”. 2018年3月28日閲覧。
  18. ^ 公式HP”. 2021年8月21日閲覧。
  19. ^ 金沢21世紀美術館「東アジア現代映画ことはじめ」公式HP”. 2018年12月2日閲覧。
  20. ^ 公式HP”. 2021年8月21日閲覧。
  21. ^ 金沢21世紀美術館公式YOUTUBE”. 2021年8月21日閲覧。
  22. ^ 公式HP”. 2021年8月21日閲覧。
  23. ^ 公式HP”. 2021年8月21日閲覧。
  24. ^ 千葉雅也研究者HP”. 2021年8月21日閲覧。

外部リンク[編集]