高柳信一

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高柳 信一(たかやなぎ しんいち、1921年5月5日 - 2004年12月16日)は、日本法学者。専門は憲法行政法学位は、法学博士東京大学論文博士・1962年)。東京大学名誉教授。宮澤俊義門下。弟子に宮崎良夫大浜啓吉など。

人物[編集]

東京都出身。指導教官は田中二郎宮沢俊義に師事。1960年に渡辺洋三とともに公法私法研究会を設立し、公法私法一元論を唱えた。 憲法分野では特に学問の自由大学の自治の研究で知られる。大学の自治については、制度的保障説ではなく機能的自由説を、親の教育権については、憲法的自由説をとっている。また家永教科書裁判についての発言も多い。

2004年12月16日午後11時54分、肺炎により東京都練馬区内の病院で逝去。享年83。

略歴[編集]

著書[編集]

  • 『近代プロイセン国家成立史序説 その中央集権化過程における領主制と等族制とについて』有斐閣 1954 東京大学社会科学研究所研究叢書
  • 『学問の自由』(岩波書店、1983)
  • 『行政法理論の再構成』(岩波書店、1985)

共編[編集]

記念論集[編集]

  • 『行政法学の現状分析 高柳信一先生古稀記念論集』兼子仁ほか編 勁草書房 1991
  • 『現代憲法の諸相 高柳信一先生古稀記念論集』奥平康弘編著 専修大学出版局 1992

関連項目[編集]

先代
奥平康弘
全国憲法研究会事務局責任者
1970年 - 1971年
次代
隅野隆徳
先代
小林直樹
日本教育法学会会長
1983年 - 1985年
次代
星野安三郎