高市内閣
 | この記事は最新の出来事を扱っています。 |
| 高市内閣 | |
|---|---|
 国務大臣任命式・臨時閣議後の記念撮影 （2025年10月21日） | |
| 天皇 | 第126代 徳仁 |
| 内閣総理大臣 | 第104代 高市早苗 |
| 成立年月日 | 2025年（令和7年）10月21日 |
| 与党・支持基盤 |
自由民主党・日本維新の会（閣外協力） （自維連立政権） |
| 成立事由 | 石破茂前首相の辞任 |
| 前内閣 | 第2次石破内閣 |
| 内閣閣僚名簿（首相官邸） | |
高市内閣（たかいちないかく）は、衆議院議員・自由民主党総裁の高市早苗が第104代内閣総理大臣に任命され、2025年（令和7年）10月21日に成立した日本の内閣。
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日本史上初の女性首相により組閣された内閣である[1]。奈良県出身の首相も史上初であり、近畿地方出身の首相は宇野宗佑以来36年ぶり[2]。1960年代生まれ初の首相でもある。
概説
前内閣総理大臣・石破茂の就任後間もなく実施された第50回衆議院議員総選挙および、第27回参議院議員通常選挙において、当時与党であった自由民主党・公明党が大敗し、衆議院・参議院ともに少数与党に転落した。石破は、米国との関税交渉が一段落した2025年9月7日に内閣総理大臣及び自由民主党総裁の職を辞することを表明し[3]、同年10月4日に行われた石破の後任を決める自民党総裁選挙において高市早苗が当選。これにより、女性初の自民党総裁が誕生した[4]。
自由民主党総裁選挙から17日後の10月21日に第2次石破内閣は総辞職した[5]。同日の衆議院での首班指名選挙の結果、1回目の投票で過半数を得た高市が内閣総理大臣に指名され[6]、参議院では1回目の投票で過半数を得た候補が居らず、高市と野田佳彦（立憲民主党代表）による決選投票となり、高市が125票を得て首班に指名され、第104代内閣総理大臣に高市が指名された[7]。
なお、高市の自民党総裁就任後に公明党が連立政権からの離脱を表明した[8]ため、高市内閣では閣外協力として日本維新の会を連立与党に迎えた（自維連立政権）[9]が、衆議院・参議院ともに少数与党政権として発足している。
連立政権与党である日本維新の会が閣僚ポストを要求しなかったため、第2次橋本改造内閣以来、実に約27年ぶりに閣僚全員が自民党議員で占められることになった[注釈 1]。また、2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博）閉幕に伴い、国務大臣の定員増員に関する特別措置法（令和七年に開催される国際博覧会の準備及び運営のために必要な特別措置に関する法律（万博特措法））が2026年3月で廃止になるのを見据えて、国務大臣の人数は第2次石破内閣よりも1人少ない18人となった[10]。
高市は官邸主導を強化することで、岸田・石破両内閣の政策を転換し、対外情報庁創設、国家情報局設置やスパイ防止法制定など保守色の強い政策を推進する狙いがあるとされる。官房副長官に前警察庁長官・露木康浩を起用し、首相秘書官に警察庁刑事局長・谷滋行を充てたほか、経済産業省出身で安倍内閣時代に首相補佐官と首相秘書官を兼務した今井尚哉を内閣官房参与に起用するなど、警察庁と経済産業省出身者を多く登用した[11]。また、高市は財務官僚時代に主計官として予算編成を担当し積極財政派で知られる片山さつきを財務大臣に充てたほか、同じく積極財政派の城内実を成長戦略担当大臣に起用することで、財政支出拡大への転換を図った[12]。
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副大臣の記念撮影 -
大臣政務官の記念撮影 -
首相補佐官の記念撮影
内閣の顔ぶれ・人事
所属政党・出身:
自由民主党 （無派閥） 自由民主党（麻生派） 日本維新の会 中央省庁・民間
国務大臣
2025年（令和7年）10月21日発足。
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内閣官房副長官、内閣法制局長官
2025年（令和7年）10月21日任命。
| 職名 | 氏名 | 画像 | 出身等 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 内閣官房副長官 | 尾﨑正直 | 
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衆議院／自由民主党（無派閥） | |
| 佐藤啓 | 
|
参議院／自由民主党（無派閥） | ||
| 露木康浩 | 
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事務担当／前警察庁長官 | ||
| 内閣法制局長官 | 岩尾信行 | 
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前内閣法制次長／検察庁 | 再任 |
内閣総理大臣補佐官
2025年（令和7年）10月21日任命。
| 職名 | 氏名 | 画像 | 所属等 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 内閣総理大臣補佐官 （国家安全保障に関する重要政策 及び核軍縮・不拡散問題担当） |
尾上定正 | 
|
民間/元空将 | |
| 内閣総理大臣補佐官 （地域未来戦略担当） |
井上貴博 | 
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衆議院 自由民主党 （麻生派） |
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| 内閣総理大臣補佐官 （連立合意政策推進担当） |
遠藤敬 | 
|
衆議院 日本維新の会 |
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| 内閣総理大臣補佐官 （外国人政策担当） |
松島みどり | 
|
衆議院 自由民主党 （無派閥） |
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| 内閣総理大臣補佐官 （国土強靱化及び復興等の社会資本整備 並びに科学技術イノベーション政策 その他特命事項担当） |
宇野善昌 | 
|
民間/元復興庁事務次官 |
副大臣
2025年（令和7年）10月22日任命。
| 職名 | 氏名 | 出身等 | 備考 |
|---|---|---|---|
| デジタル副大臣 | 今枝宗一郎 | 衆議院／自由民主党（麻生派） | 内閣府副大臣兼任 |
| 復興副大臣 | 田所嘉徳 | 衆議院／自由民主党（無派閥） | |
| 瀬戸隆一 | 衆議院／自由民主党（麻生派） | 内閣府副大臣兼任 | |
| 酒井庸行 | 参議院／自由民主党（無派閥） | 国土交通、内閣府副大臣兼任 | |
| 内閣府副大臣 | 今枝宗一郎 | 衆議院／自由民主党（麻生派） | デジタル副大臣兼任 |
| 瀬戸隆一 | 復興副大臣兼任 | ||
| 岩田和親 | 衆議院／自由民主党（無派閥） | ||
| 鈴木隼人 | |||
| 津島淳 | |||
| 井野俊郎 | 経済産業副大臣兼任 | ||
| 山田賢司 | 衆議院／自由民主党（麻生派） | 経済産業副大臣兼任 | |
| 酒井庸行 | 参議院／自由民主党（無派閥） | 国土交通、復興副大臣兼任 | |
| 辻清人 | 衆議院／自由民主党（無派閥） | 環境副大臣兼任 | |
| 宮崎政久 | 防衛副大臣兼任 | ||
| 総務副大臣 | 堀内詔子 | ||
| 高橋克法 | 参議院／自由民主党（麻生派） | ||
| 法務副大臣 | 三谷英弘 | 衆議院／自由民主党（菅グループ） | |
| 外務副大臣 | 国光文乃 | 衆議院／自由民主党（無派閥） | |
| 堀井巌 | 参議院／自由民主党（無派閥） | ||
| 財務副大臣 | 中谷真一 | 衆議院／自由民主党（無派閥） | |
| 舞立昇治 | 参議院／自由民主党（無派閥） | ||
| 文部科学副大臣 | 小林茂樹 | 衆議院／自由民主党（無派閥） | |
| 中村裕之 | 衆議院／自由民主党（麻生派） | ||
| 厚生労働副大臣 | 長坂康正 | ||
| 仁木博文 | |||
| 農林水産副大臣 | 根本幸典 | 衆議院／自由民主党（無派閥） | |
| 山下雄平 | 参議院／自由民主党（無派閥） | ||
| 経済産業副大臣 | 井野俊郎 | 衆議院／自由民主党（無派閥） | 内閣府副大臣兼任 |
| 山田賢司 | 衆議院／自由民主党（麻生派） | 内閣府副大臣兼任 | |
| 国土交通副大臣 | 佐々木紀 | 衆議院／自由民主党（無派閥） | |
| 酒井庸行 | 参議院／自由民主党（無派閥） | 復興、内閣府副大臣兼任 | |
| 環境副大臣 | 青山繁晴 | ||
| 辻清人 | 衆議院／自由民主党（無派閥） | 内閣府副大臣兼任 | |
| 防衛副大臣 | 宮崎政久 | 内閣府副大臣兼任 |
大臣政務官
2025年（令和7年）10月22日任命。
| 職名 | 氏名 | 出身等 | 備考 |
|---|---|---|---|
| デジタル大臣政務官 | 川崎秀人 | 衆議院／自由民主党（無派閥） | 内閣府大臣政務官兼任 |
| 復興大臣政務官 | 古川直季 | 内閣府大臣政務官兼任 | |
| 清水真人 | 参議院／自由民主党（無派閥） | 文部科学大臣政務官兼任 | |
| 小森卓郎 | 衆議院／自由民主党（無派閥） | 経済産業、内閣府大臣政務官兼任 | |
| 上田英俊 | 国土交通、内閣府大臣政務官兼任 | ||
| 内閣府大臣政務官 | 川崎秀人 | デジタル大臣政務官兼任 | |
| 金子容三 | |||
| 若山慎司 | |||
| 古川直季 | 復興大臣政務官兼任 | ||
| 越智俊之 | 参議院／自由民主党（無派閥） | 経済産業大臣政務官兼任 | |
| 小森卓郎 | 衆議院／自由民主党（無派閥） | 経済産業、復興大臣政務官兼任 | |
| 上田英俊 | 国土交通、復興大臣政務官兼任 | ||
| 友納理緒 | 参議院／自由民主党（無派閥） | 環境大臣政務官兼任 | |
| 吉田真次 | 衆議院／自由民主党（無派閥） | 防衛大臣政務官兼任 | |
| 総務大臣政務官 | 中野英幸 | ||
| 向山淳 | 衆議院／自由民主党（麻生派） | ||
| 梶原大介 | 参議院／自由民主党（無派閥） | ||
| 法務大臣政務官 | 福山守 | ||
| 外務大臣政務官 | 英利アルフィヤ | 衆議院／自由民主党（麻生派） | |
| 大西洋平 | 衆議院／自由民主党（無派閥） | ||
| 島田智明 | |||
| 財務大臣政務官 | 三反園訓 | ||
| 高橋はるみ | 参議院／自由民主党（無派閥） | ||
| 文部科学大臣政務官 | 福田かおる | 衆議院／自由民主党（無派閥） | |
| 清水真人 | 参議院／自由民主党（無派閥） | 内閣府大臣政務官兼任 | |
| 厚生労働大臣政務官 | 栗原渉 | 衆議院／自由民主党（無派閥） | |
| 神谷政幸 | 参議院／自由民主党（麻生派） | ||
| 農林水産大臣政務官 | 広瀬建 | 衆議院／自由民主党（無派閥） | |
| 山本啓介 | 参議院／自由民主党（無派閥） | ||
| 経済産業大臣政務官 | 越智俊之 | 内閣府大臣政務官兼任 | |
| 小森卓郎 | 衆議院／自由民主党（無派閥） | 内閣府、復興大臣政務官兼任 | |
| 国土交通大臣政務官 | 加藤竜祥 | ||
| 上田英俊 | 内閣府、復興大臣政務官兼任 | ||
| 永井学 | 参議院／自由民主党（無派閥） | ||
| 環境大臣政務官 | 森下千里 | 衆議院／自由民主党（無派閥） | |
| 友納理緒 | 参議院／自由民主党（無派閥） | 内閣府大臣政務官兼任 | |
| 防衛大臣政務官 | 吉田真次 | 衆議院／自由民主党（無派閥） | 内閣府大臣政務官兼任 |
| 若林洋平 | 参議院／自由民主党（無派閥） |
勢力早見表
| 名称 | 勢力 | 国務大臣 | 副大臣 | 政務官 | 補佐官 | その他 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 自由民主党（無派閥） | 254 | 18 | 19 | 25 | 1 | 自由民主党総裁、政務調査会長、選挙対策委員長、参議院議員会長、参議院幹事長、国会対策委員長、幹事長代行、衆議院議長、参議院議長 |
| 自由民主党（麻生派） | 43 | 1 | 7 | 3 | 1 | 副総裁、幹事長、総務会長 |
| 日本維新の会 | 54 | 0 | 0 | 0 | 1 | |
| 民間 | / | 0 | 0 | 0 | 2 | |
| 計 | 351 | 19 | 26 | 28 | 5 |
※慣例により派閥離脱中である党幹部を派閥所属議員に含む。
首班指名選挙
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内閣の動き
脚注
注釈
出典
- ^ “高市早苗氏を憲政史上初の女性首相に選出 参院では決選投票：朝日新聞”. 朝日新聞 (2025年10月21日). 2025年10月22日閲覧。
- ^ “奈良県出身総理は初、関西では宇野氏以来 歴代首相出身地一覧 長州藩の山口県が最多”. 産経新聞 (2025年10月22日). 2025年10月24日閲覧。
- ^ “【詳報】石破首相が退陣表明、総裁選出馬は否定「解党的な出直しを」：朝日新聞”. 朝日新聞 (2025年9月7日). 2025年9月7日閲覧。
- ^ “自民党総裁選【結果】高市早苗氏が小泉進次郎氏を破って新総裁「景色変える」、初の女性首相が誕生へ”. 読売新聞オンライン (2025年10月4日). 2025年10月24日閲覧。
- ^ 「石破茂内閣が総辞職、首相在任386日 戦後24番目」『日経電子版』日本経済新聞社、2025年10月21日。2025年10月21日閲覧。
- ^ 「高市早苗氏を第104代首相に選出 憲政史上初の女性宰相へ」『産経ニュース』産業経済新聞社、2025年10月21日。2025年10月21日閲覧。
- ^ “【結果】第１０４代首相に高市早苗氏、閣僚名簿を発表…初のファーストジェントルマンも誕生”. 読売新聞オンライン (2025年10月21日). 2025年10月24日閲覧。
- ^ “公明党が自民党との連立離脱へ 企業献金や裏金解明巡り溝埋まらず”. 中日新聞. (2025年10月10日). オリジナルの2025年10月10日時点におけるアーカイブ。 2025年10月21日閲覧。
- ^ “自民、維新が連立政権樹立で正式合意 文書に署名、維新は当面閣外協力”. 中日新聞. (2025年10月21日). オリジナルの2025年10月21日時点におけるアーカイブ。 2025年10月21日閲覧。
- ^ 畠山嵩 (2025年10月22日). “石破内閣よりも1人少ない新内閣 万博担当相、26年3月に期限”. 毎日新聞. 2025年10月23日閲覧。
- ^ “警察・経産官僚出身者が仕切る官邸政治の復権か～高市政権で「安倍一強」の再来なるか”. NetIB-News (2025年10月23日). 2025年10月23日閲覧。
- ^ 長谷川幸洋 (2025年10月27日). “《増税派のラスボスを外し…》積極財政を掲げる高市早苗首相が財務省へ放った「三本の矢」 財務大臣として送り込まれた片山さつき氏は“刺客””. NEWSポストセブン. 2025年10月27日閲覧。
- ^ “【速報中】首相指名選挙で高市早苗氏を選出、憲政史上初の女性首相…高市内閣が今夜発足へ”. 読売新聞. (2025年10月21日). オリジナルの2025年10月21日時点におけるアーカイブ。 2025年10月21日閲覧。
- ^ 「高市早苗内閣が発足、初の女性首相 初閣議で物価高対策を指示」『日経電子版』日本経済新聞社、2025年10月21日。2025年10月22日閲覧。
- ^ 「高市早苗内閣・副大臣の顔ぶれと略歴一覧」『日経電子版』日本経済新聞社、2025年10月22日。2025年10月23日閲覧。
- ^ 「高市早苗内閣・政務官の顔ぶれ一覧」『日経電子版』日本経済新聞社、2025年10月22日。2025年10月23日閲覧。
- ^ 「高市首相が所信表明演説で物価高対策を最優先課題に強調 ガソリン税廃止法案や防衛費前倒しなど「強い日本」へ決意述べる」『FNNプライムオンライン』2025年10月24日。2025年10月24日閲覧。
関連項目
国会
出来事
その他
予算
選挙
外部リンク
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名前は内閣総理大臣、名前の後の数字は任命回数（組閣次数）、「改」は改造内閣、「改」の後の数字は改造回数（改造次数）をそれぞれ示す。 カテゴリ | ||||||||||
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| 前身: 自由党・日本民主党 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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