高岡英夫

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高岡 英夫(たかおか ひでお、1948年-[1])は、日本の研究者・著述家・企業経営者・武術家。千葉県生まれ[1]東京大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。株式会社運動科学総合研究所所長、NPO法人日本ゆる協会理事長を務める。ゆる体操を提唱。


たかおか ひでお
高岡 英夫
生誕 1948年
国籍 日本の旗 日本
出身校 東京大学教育学部、東京大学大学院教育学研究科
職業 研究者(在野)、著述家、武術家、企業経営者

人物・来歴[編集]

研究者として[編集]

大学院修了後、1990年頃に一時期大学講師(国立東京外国語大学)を務めたことがあるが、以降は一貫して自らが設立した民間の研究所(株式会社運動科学総合研究所)で活動し、大学等の研究機関に所属したことはなく、在野の研究者である。


1980年代まではスポーツの記号学的分析を中心に研究を行っていた[2]。90年代以降は、ゆる体操の普及や各種公開講座・啓蒙書の執筆が主たる活動となっている。

著述家として[編集]

ゆる体操、身体論、武道論、記号学、トレーニング、ウォーキング、呼吸法、女性・美容、身体意識、食品・食事などの分野の著書がある。

マリオン・ジョーンズ、マーク・マグワイア、ベン・ジョンソン等の、ドーピングと競技実績とパフォーマンスの本質の関係に対しての評論を2000年代初期から行っている[3]

企業経営者として[編集]

株式会社ディレクト・システム社(DS社)を設立。同社はその後、株式会社運動科学総合研究所と名称変更した。

武術家として[編集]

DVD『合気という奇跡』(ベースボール・マガジン社、2005年)等において、武術の実技を公開している。

他者からの言及[編集]

 研究者・スポーツ選手等が発表した、高岡やその研究について言及している記事には以下のようなものがある。*本項では、引用元を、著者が高岡自身ではない発行物に限定して、引用掲載する。


  • 朝原宣治(元陸上短距離選手、2008年北京五輪銀メダリスト(400mリレー))--『肉体マネジメント』(幻冬舎新書、2009年、126P)

 『もうひとつ、僕の競技人生に影響を与えた運動理論があります。横浜国立大学の伊藤信之先生に紹介してもらった、高岡英夫先生という方の理論です。今は「ゆる体操」という名称で体系立てられていて、ご存知の方もいるかも知れません。(中略)リラックスして重力に身をゆだねて、体の軸を伸ばすという考え方は、大変参考になり、いくつか僕も実践していました。』


  • 小林寛道(東京大学大学院総合文化研究科教授)--『体育の科学』(杏林書院、Vol53 No.4、2003年4月、293P)「書評」(高岡とその著書『究極の身体』を批評して)

 『著者は、物事の本質を鋭く系統だてて思考し、しかも武道、武術を実践し極めなければ、決して見えてこない重要な知見をとらえ、理論構築し、その力量を本書に遺憾なく発揮している。スポーツのパフォーマンス向上を目指す人にぜひ一読を勧めたい好書である。』


  • 藤原裕司(トライアスロン選手)--『トライアスロンJAPAN』(ランナーズ、2008年4月号、69P)「藤原スタイル」

 『高岡英夫氏の著作を読んで、自分の体を毎日オートマチックに行動させているものや、体を調和して運動させたり、大きく感じさせているもの、外からのアイデアやエネルギーを逃さず取り込んでいるもの、スッキリ立たせているもの--その正体が何であるかを知りました。それは身体を最も合理的に使わせ、精神も最高に良い状態にさせる装置である『身体意識』であり、その中の『センター』らしいのです。』


  • 松原隆一郎(東京大学大学院総合文化研究科教授)--『思考する格闘技』(廣済堂、2002年、154P)

 『高岡氏はしばしば自分の分析が「科学的」だと称するのだが、「科学的」とは要するに、分析においてどのような手続きを取ったかを明らかにし、誰にでも再現可能にすることをいうのだから、少なくともこの本[4]は「科学的」とは言えない。  とはいえ高岡氏が、南郷[5]氏や富樫[6]氏が「土台構造」と形容したものを潜在意識のレベルでの身体意識のことと言い換えたのは、卓見だったというべきだろう。』

講演等[編集]

  • 2016.4.24 NPO法人日本健康太極拳協会愛知県支部 春季交流会(主催:NPO法人 日本健康太極拳協会愛知県支部)

  演題「太極拳をさらに快適に更に深める『ゆる』の活用」
  出典:NPO法人日本健康太極拳協会愛知県支部 活動記録[1]

  • 2010.7.3 平成22年度群馬県体育協会第1回スポーツセミナー(主催:群馬県体育協会)講演

  演題「疲労のない身体つくり、動きの質・パワー・クイックネスの効果的改善をはかる ゆるトレーニング」
  出典:平成22年度群馬県体育協会事業報告[2]

  • 2009.9.6 日本体操学会第9回大会(主催:日本体操学会)基調講演

  演題:「心と体と動きを今よりはるかに快適にするために」
  出典:同学会サイト[3]

  • 2009.1.16 第43回全国高等学校体育連盟研究大会(主催:財団法人全国高等学校体育連盟) 基調講演

  演題「競技力向上における、ゆる体操の心身両面での意義と効果」
  出典:全国高体連ジャーナル 第17号 [4]

  • 1999.6.5 第47回舞踊学会(主催:舞踊学会) にて講演

  演題「『ダイナミック・リラクゼーション・ゆる』と『センター』」
  出典:「舞踊學」第22号 [5]



主な著作[編集]

単著[編集]

分野別に記載する。

ゆる体操[編集]

  • 『脳と体の疲れを取って健康になる 決定版 ゆる体操』(PHP研究所、2015年)
  • 『ゆるめて・めざめて 幸せな体をつくる』(サンマーク出版、2009年)
  • 『ゆる体操で一生介護いらずになろう!』(講談社、2008年)
  • 『蔓延する心の問題は ゆる体操で解決できる!』(日本実業出版社、2008年)
  • 『頭が必ずよくなる!「手ゆる」トレーニング』(マキノ出版、2007年)
  • 『美しくやせるための ゆるダイエット』(光文社・知恵の森文庫、2007年)
  • 『開運Happy肋骨教室』(地球丸、2006年)
  • 『ゆる身体・脳革命』(講談社・講談社+α新書、2005年)
  • 『だれでも達人になれる!ゆる体操の極意』(講談社・講談社+α文庫、2005年)
  • 『ファミリーゆる体操』(小学館、2005年)
  • 『1週間ステップアップゆる体操』(PHP研究所、2005年)
  • 『身体経営術入門 仕事力が倍増するゆる体操超基本9メソッド』(現代書林、2005年)
  • 『高岡英夫のDVDでゆる体操』(宝島社、2004年)
  • 『ゆる美人プログラム』(WAVE出版、2004年)
  • 『美しくやせる・ゆるダイエット ゆる体操CDつき』(マキノ出版、2004年)
  • 『やせた 治った ラクになった ゆる体操』(主婦と生活社、2004年)
  • 『体をゆるめると必ず健康になる』(マキノ出版、2003年)
  • 『余分な力を抜けば、人生が変わる!』(三笠書房知的生き方文庫、2003年)
  • 『ユル ココロとカラダに効くリラックス体操』(朝日出版社、2002年)

ゆる体操(英文)[編集]

呼吸法[編集]

女性・美容[編集]

随筆[編集]

ウォーキング[編集]

  • 『見ながらできる 楽しくなるゆるウォーク』(学習研究社、2008年)
  • 『自然の力を呼び戻す 高岡英夫のゆるウォーク』(学習研究社、2006年)
  • 『キレイに効く ゆるウォーク』(学習研究社、2007年)
  • 『高岡英夫の歩き革命』(学習研究社、2004年)

山歩き[編集]

  • 『山歩きを楽しむ ゆるトレッキング』(学習研究社、2008年)

トレーニング[編集]

記号学[編集]

食品・食事[編集]

  • 『ゆる-身体論と最高の自分になる食事』(河出書房新社、2011年)

身体論[編集]

  • 『完全版 本物の自分に出会うゆる身体論』(さくら舎、2016年)
  • 『ヒトは地上最速の動物だった』(講談社、2011年)
  • 『ゆるめる身体学』(静山社、2010年)
  • 『究極の身体』(講談社・講談社+α文庫、2009年)
  • 『究極の身体』(講談社、2006年)
  • 『身体づかいの常識革命!』(青春出版社、2005年)
  • 『究極の身体を読む 身体の中心はどこにあるのか』(運動科学総合研究所、2003年)
  • 『カガヤクカラダ』(運動科学総合研究所、2003年)

武道論[編集]

対談[編集]

  • 『高岡英夫の極意要談2-極意化の時代』(BABジャパン、1997年)
  • 『高岡英夫の極意要談』(BABジャパン、1994年)

身体意識[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 生年・出生地は高岡の初期の著書(例.『スポーツと記号』(恵雅堂出版、1986年))には掲載されていたが、1990年代以降刊行の著書には掲載されていない。また誕生日は公開された情報では発見することができない。
  2. ^ 高岡英夫(1986)スポーツと記号。恵雅堂出版、参照。
  3. ^ 詳細は著書「スーパースターのメカニズム」と「鍛錬シリーズ全4冊」を参照。
  4. ^ 『高岡英夫の超人のメカニズム』(ぴいぷる社、2001年)
  5. ^ 引用者注、南郷継正
  6. ^ 引用者注、富樫宜資

外部リンク[編集]