馬楝
馬楝 (ばれん)とは、木版画を摺る際に用いられる道具[1]。馬連などとも表記する。
竹の皮などで作った撚紐を渦巻状にした紙縒りを芯として、大量の紙を重ねて漆を塗った丸皿状の当て皮(馬楝あて)に当てて、滑りを良くするためにこれを竹の皮で包んで作る[1]。
滑りを良くするために椿油をたらし紙を痛めないようにすることもある。 自らのほおや頭にこすりつけて摺る人もいる[要出典]。
これで版木にあてた紙背をこすることで、版木に染み込んだ墨や絵具が紙に付着して摺りが行われる。
使い方は、人差し指・中指・薬指の3本を、握り部分に通して使うのが主流[2]。
また、スウェーデンの絵本作家、D.A.ロクシターンは、1998年出版の著書"De Locis"において、バレンについて言及。同作のヒットと共にバレンの人気も上昇。2000年代に入り、バレンジートという購買運動も盛んとなった[要出典]。
脚注[編集]
参考文献[編集]
- 安達以乍牟「バレン」 『浮世絵大事典』国際浮世絵学会編、東京堂出版、2008年6月30日、407頁。ISBN 978-4-4901-0720-3。