馬場当

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ばば まさる
馬場 当
生年月日 (1926-07-17) 1926年7月17日
没年月日 (2011-06-29) 2011年6月29日(84歳没)
出身地 日本の旗 日本 東京都
職業 脚本家
ジャンル 映画テレビドラマ
活動期間 1950年 - 2005年
 
受賞
日本アカデミー賞
最優秀脚本賞
1979年復讐するは我にあり
その他の賞
第53回 1979年度 キネマ旬報ベスト・テン 脚本賞
映画『復讐するは我にあり』
第34回 1979 毎日映画コンクール 脚本賞
映画『復讐するは我にあり』
第12回 2002年度 日本映画批評家大賞
『エメラルド大賞』
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馬場 当(ばば まさる、1926年7月17日[1] - 2011年6月29日)は、日本の映画脚本家井上和男と共に「“松竹ヌーベルバーグ”の先駆け的映画人」と称される[2]

略歴[編集]

1926年、東京都に生まれる[3]

1948年横浜専門学校(現:神奈川大学)法学部卒業後、後に映画監督への道を歩む井上和男と同期で松竹大船撮影所脚本部に入る[2]

1957年にはフリーとなった[2]

映画『復讐するは我にあり』(1979年、松竹)で第3回日本アカデミー賞最優秀脚本賞など各賞を受賞する。

2011年6月29日に悪性リンパ腫のため死去[2]

脚本作品[編集]

映画[編集]

  • 『花のおもかげ』(1950年、松竹)
  • 『離婚結婚』(1951年、松竹)
  • 夢と知りせば』(1952年、松竹)
  • 『この春初恋あり』(1952年、松竹)
  • 『岸壁』(1953年、松竹)
  • 『ひばりの悲しき瞳』(1953年、松竹)
  • 『かりそめの唇 前篇 たそがれの過失/後篇 幸福の岸』(1955年、松竹)
  • 『正義派』(1957年、松竹)
  • 『花のうず潮』(1958年、松竹)
  • 『恐怖の対決』(1958年、松竹)
  • 『明日をつくる少女』(1958年、松竹)
  • 『幸福な家族』(1959年、松竹) - 潤色
  • 『がんばり娘』(1959年、松竹)
  • 『三人姉妹』(1959年、松竹)
  • 『アイ・ラブ・ユウ』(1959年、東宝) - 原作
  • 『暁の地平線』(1959年、松竹)
  • 『地獄の曲がり角』(1959年、日活)
  • 『真夜中の処女』(1959年、松竹)
  • 『伴淳・森繁のおったまげ村物語』(1961年、松竹)
  • 『大学の纏持ち』(1962年、大映)
  • 泥だらけの純情』(1963年、日活)
  • エデンの海』(1963年、日活)
  • 『泥だらけのいのち』(1963年、日活)
  • 乾いた花』(1964年、松竹)
  • 『帰郷』(1964年、日活)
  • 『牝』(1964年、東映)
  • 『花咲く乙女たち』(1965年、日活) - 原作
  • 『おしゃべりな真珠』(1965年、松竹)
  • 素敵な今晩わ』(1965年、松竹) - 原作も担当
  • 『娘の季節』(1968年、日活)
  • あしたのジョー』(1970年、新国劇映画=日活)
  • エデンの海』(1976年、ホリ企画制作)
  • 『ギャンブル一家 チト度が過ぎる』(1978年、大映)
  • 復讐するは我にあり』(1979年、松竹)
  • 遠い明日』(1979年、東宝)
  • 』(1983年、東映)
  • ひとりね』(2002年、フィルム・ボイス)
  • サヨナラCOLOR』(2005年、ザジフィルムズ) - 原作

テレビドラマ[編集]

  • 『戦争』第1・3・8・11・14・15・17・19・21・26回(1960年、フジテレビ)
  • 『通夜の客』(1960年、フジテレビ)
  • 『あした来る人』(1961年、フジテレビ)
  • 『浮雲』(1961年、フジテレビ)
  • 美徳のよろめき』(1961年、フジテレビ)
  • 『海峡』(1961年、フジテレビ)
  • われら青春』(1962年、フジテレビ)
  • 『限りなき愛情』(1963年、関西テレビ)
  • 『女の小箱』(1964年、関西テレビ)
  • 三匹の侍』第1シリーズ第22話・第4シリーズ第2話・第5シリーズ第24話・第6シリーズ第8話(1964年-1968年、フジテレビ)
  • 『一発屋』(1965年-1966年、MBS)
  • 『太陽の丘』(1966年-1967年、NHK)
  • 平四郎危機一発』第19話(1968年、TBS)
  • フジ三太郎』(1968年-1969年、フジテレビ)
  • 『新平四郎危機一発』第10・16・21・24話(1969年-1970年、TBS)
  • アーラわが君』(1969年-1970年、フジテレビ)
  • 『Oh!それ見よ』(1969年、TBS)
  • 新三匹の侍』第10話(1970年、フジテレビ)
  • 『うちのおとうさん』(1970年-1971年、日本テレビ)
  • 一心太助』(1971年-1972年、フジテレビ)
  • 浮世絵 女ねずみ小僧』第1シリーズ第11話・第3シリーズ第11話(1971年・1974年、フジテレビ)
  • 夏からの手紙』(1972年、フジテレビ)
  • 木曽街道いそぎ旅』(1973年、フジテレビ)
  • 私は許さない』(1973年-1974年、フジテレビ)
  • 『八州犯科帳』(1974年、フジテレビ)
  • 愛ぬすびと』(1974年、フジテレビ)
  • 花くらべ』(1975年、フジテレビ)
  • 満天の星』(1976年、フジテレビ)
  • 見知らぬ恋人』第2・4・6・8・11・13・16・17・20・21話(1979年-1980年、テレビ朝日)
  • 『酔いどれカラオケ女医者』(1985年、ANB)[3]
  • 女ねずみ小僧』第2話(1989年、フジテレビ)
  • 名古屋嫁入り物語』(1989年-1998年、東海テレビ) - 原作
  • 『下町診療所女医日記』(1990年、TBS)[3]
  • 『二階の女』(1994年、日本テレビ)[3]

出演映画[編集]

  • 落葉樹』(1986年、近代映画協会) - 執達吏 役
  • 午後の遺言状』(1995年、日本ヘラルド映画) - 民宿の主人 役
  • 生きたい』(1999年、日本ヘラルド映画) - 姨捨駅長 役
  • 『ひとりね』(2002年、アルゴピクチャーズ)

賞歴[編集]

出典[編集]

  1. ^ 『著作権台帳 第25版』(1999年)p.1584
  2. ^ a b c d 指田洋 (2011年7月1日). “文化通信松竹出身の映画監督・井上和男氏、脚本家・馬場当氏が相次いで死去”. 文化通信.com. 2018年1月15日閲覧。
  3. ^ a b c d 馬場 当 (シナリオ作家)”. 一般社団法人シナリオ作家協会. 2018年1月15日閲覧。

外部リンク[編集]