香深港

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
香深港
130726 Kafuka Port in Rebun Island Hokkaido Japan03s3.jpg
香深港(2013年7月)
所在地
日本の旗 日本
所在地 北海道礼文郡礼文町大字香深村
詳細
管理者 礼文町
種類 地方港湾
統計
統計年度 2015年度
発着数 7,468隻(5,599,586総トン)[1]
旅客数 257,959人[2]
香深港フェリーターミナル(2012/06)
花模様のフェリー岸壁と接岸するサイプリア宗谷(2013/07)

香深港(かふかこう、かぶかこう)は、礼文島北海道礼文郡礼文町大字香深村)にある港湾。港格は地方港湾である。

概要[編集]

礼文島の東海岸南部に位置し、船泊港、礼文空港が定期路線を廃止した現在では礼文島唯一の玄関口である。

クルーズ客船などの大型客船は接岸できないため、港外に投錨し、渡し舟を使って上陸する。上陸地は通常の岸壁ではなくやや北にある中央埠頭を利用する。

かつてはポンモシリと呼ばれる岩礁が存在していた[3]。しかし工事の際に破壊されたため現存しない[4]

2015年度の発着数は7,468隻(5,599,586総トン)[1]、利用客数は257,959人(乗込人員128,911人、上陸人員129,048人)である[2]

歴史[編集]

  • 明治時代初期 - 弁財船による交易。
  • 1885年(明治18年) - 共同運輸会社小樽-増毛間航路を利尻・礼文・宗谷まで延長。
  • 1892年(明治25年) - 天塩北見漕運会社、増毛―網走間航路。香深に寄港。冬季定期航路の開設。
  • 1900年(明治33年) - 日本郵船小樽稚内航路開設(往復とも香深寄港)。
  • 1915年(大正4年) - 小樽稚内航路が船泊にも寄港するようになる。
  • 1932年(昭和7年) - 時局匡救事業として船入潤修築補助事業着工。
  • 1936年(昭和11年) - 丸一水産(後の稚内利礼運輸)香深-稚内間(稚内利礼航路)開設。
  • 1941年(昭和16年) - 稚内利礼運輸、稚内-船泊間の補助航路を受命。
  • 1949年(昭和24年) - 地方湾港に指定。
  • 1971年(昭和46年) - 北島防波堤着工。
  • 1973年(昭和48年) - 南島防波堤着工。
  • 1975年(昭和50年) - 1000t級フェリー岸壁使用開始。
  • 1980年(昭和55年) - 第五次港湾整備五カ年計画により新港(現フェリー岸壁側)の建設開始。東防波堤着工。
  • 1981年(昭和56年) - 小樽-礼文、北海商船フェリー利尻間定期航路開設(小樽利礼航路)。同年カーフェリー就航。
  • 1984年(昭和59年) - 南外防波堤着工。
  • 1989年(平成元年) - フェリーターミナル完成。3000トン級フェリー就航。
  • 1992年(平成4年) - 船泊-稚内間定期航路廃止。
  • 1993年(平成5年)12月29日・・・小樽利礼航路廃止。
  • 1995年(平成7年) - 3000トン級船舶3隻体制が整う。
  • 2002年(平成14年) - 耐震強化岸壁の整備に着手。
  • 2005年(平成17年) - 耐震岸壁の整備現地着工。
  • 2011年(平成23年)7月 - 「みなとオアシス」登録[5]
  • 2015年(平成27年)3月25日 - 新フェリーターミナル供用開始。

お出迎えとお見送り[編集]

  • お出迎え
    • フェリーが着くと宿の出迎えや観光バスの送迎などで大変な賑わいを見せる。到着時は「お帰りなさい」と初めての観光客でも声をかけられる。これは礼文島旅館民宿組合が「礼文島は家みたいなもの。自宅に帰ってくるように気軽に来てほしい」との願いから1970年代の離島ブームの頃より始められた。港に「お帰りなさい」と大きく書かれているのはこのためである。同様に出発時は「行ってらっしゃい」という[6][7]
  • お見送り
    • 特徴的なのは、6〜9月までのシーズン中には、ユースホステルや民宿、ホテルが、歌や踊り、テープの投げ入れ等で見送ることである。船の出航時、エールの交換や岸壁の先端まで走っていって手を振ってくれる光景は感動的でさえある[8]。盛大なのは香深発稚内行きの第一便であり、乗船客も一番多いことから凄い盛り上がりを見せる。マスコミでもたびたび取り上げられている[9][10]
  • あつもん
    • 礼文島のゆるキャラ「あつもん」君がお出迎えやお見送りをしてくれる時がある。運が良いと見ることができる。

フェリーターミナル[編集]

フェリーターミナル1F内部(2010/09)
フェリーターミナル2F内部(2013/07)

稚内港鴛泊港とを結ぶフェリーが発着している。夏季には沓形港へ向かう便も運航される。

  • 1階
    • 発券カウンター
    • 待合室
    • 自動券売機
    • 売店
    • コインロッカー
    • 観光案内所
  • 2階
    • ギャラリーホール
    • 食堂
    • 見送りデッキ
  • 周辺
    • 外には香深バスターミナルがあり、路線バスや定期観光バスなどで賑わっている。
    • 近くには土産物店(礼文おみやげセンター)やレンタカー、レンタサイクル店あり。
  • 2015年より新フェリーターミナルが供用開始され、直接船へ乗り込むボーディングブリッジ(連絡橋)が設置された。
    • 施設の概要[11]
      • 構造: 鉄筋コンクリート造2階建一部3階建
      • 床面積: 1階1,337.1m2、2階1,248.7m2、3階51.04m2
      • 主な設備: ボーディングブリッジ本体15m、スロープ21m、エスカレーター2基(乗降各1基)、エレベーター1基(24人乗り、救急搬送用ストレッチャー利用可)、多機能トイレ(車いす利用可)、授乳室

関連項目[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b 港湾統計(平成27年度)第3部第1表
  2. ^ a b 港湾統計(平成27年度)第3部第2表
  3. ^ 茶木傳九郎『礼文』1912年、23-24頁。ただし原文では誤って「ポンノシリ」となっている。
  4. ^ 礼文町『あのとき禮文』2010年、45-46頁。
  5. ^ “みなとオアシス 礼文・香深港を登録”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2011年7月22日)
  6. ^ ありえへん∞世界 2011年8月2日放送分
  7. ^ 『スゴいホテル』、pp.46-47。
  8. ^ ナニコレ珍百景 2012年10月3日放送分
  9. ^ ナニコレ珍百景 2008年10月22日放送分
  10. ^ 『スゴいホテル』、pp.46-47。
  11. ^ 広報「れぶん」2015年4月号より

参考文献[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯45度17分51.9秒 東経141度2分47.1秒