首都高バトルシリーズ

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首都高バトル(しゅとこうバトル)は、公道レースをテーマにしたレースゲームのシリーズ。通称「首都バト」。発売元は複数社あるが、開発はシリーズ全作とも「元気」である。峠攻めをテーマとする『街道バトルシリーズ』と並んで同社の2枚看板である。

概要[編集]

シリーズ初期ではドリフトキングとして有名なカーレーサーの土屋圭市が監修を務めていた。また最初期のスーパーファミコン(海外ではSNES)版はハードウェアの制限でコースが平面であるなどの理由もあり、3Dで表現された首都高での公道バトルというスタイルは、サターン及び初代PSのいわゆる「次世代機」からである。

首都高バトル0』までは首都高速道路首都高速八重洲線(ゲーム内では東京高速道路線を含み、両線を一括して「八重洲線」と称していた)のみをコースにしていたが『首都高バトル01』からは阪神高速道路名古屋高速道路東名阪自動車道が追加され首都高速八重洲線が廃止された。それに伴い、総ライバル数が前作の400人から600人まで増えた。

また、シリーズ最初期の1990年代前半は、コンピュータゲーム中に実在の車を模したモデルが出てきても、特に契約等は結ばれなかった時代[1]の最後の頃であり、当ゲームにはホンダ車も出ていた。その後時代の変化でゲームプラットフォームの性能向上により精密なモデリングが可能となったりしたことなどから、ほとんどのゲームが車メーカーと契約のうえで、ブランドマーク等を使用したり、車輛データの提供などを受けて利用するのが潮流となった。その際に、理由は諸説が噂されているが[2]ホンダがいくつかの作品に関して許可を出さず、本シリーズでもPS2用の首都高バトル01以降でホンダ車が消えた。2016年頃に、この件に関しては何らかの変化があった模様であり、同様にしてホンダ車の出ていなかった湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNEシリーズの5DX+の2016年末のリリースと同時にNSXが追加され、後述の『首都高バトルXTREME』でもホンダ車が出ている。

Windowsをプラットフォームとしてプレイヤー同士のネットワーク対戦が可能な『首都高バトルOnline』のパッケージ版が発売され、オンラインサービスが行われたこともあったが。サービスは約2年の運営後、休止されている。休止の理由は公表されていない。

現在は、関連会社の元気モバイルからNTTドコモiアプリ)、ソフトバンクS!アプリ)、au(KDDI沖縄セルラー電話)(EZアプリ (Java)EZアプリ (BREW))、ウィルコム向けのアプリが提供中。モバイル版『首都高バトルOnline』はプレイヤー同士が対戦するゲームである。また、2011年にmobageにも配信されているが2012年6月をもって運営が終了された。

ゲーム専用機での最近作であるXbox 360用ソフト『首都高バトルX』はXbox Liveに対応しており、ネットワーク対戦が可能であるが、対戦相手を検索してゲームをする一対一の形となっており、PC版『首都高バトルOnline』とは違ったゲームシステムとなっていた。この作品を最後に、2016年に至るまでゲーム専用機でシリーズ作品は出ていない。

2015年にはgenki公式Twitterアカウントで、「首都高バトルを据え置き機で出して欲しい方」に向けたリツイートの呼びかけ[3]があり、同年8月には同社の広報担当者がシリーズ復活について「会社として否定しません」とコメントしていた[4]。ただ同担当者は『首都高バトルX』やモバイルアプリが営業的には失敗に終わったとして「次は失敗できないと慎重になっているのも事実です」とも語っていた[4]

2017年初頭に、スマートフォンゲームとして『首都高バトルXTREME[5]がリリースされた。操作は、コーナー進入時にタイミング良くフリックすることが重要だが、タッチし続けることでアクセルON(放しているとそのまま減速して徐行状態になってしまう)というインタフェース(モバイルのレースゲーにはいくつか見られる方式だが)を採用しており、先行作品との差異化を狙ったものと見られる。

ゲーム版『湾岸ミッドナイト』との関連[編集]

湾岸ミッドナイト』関連のゲーム作品(詳細は湾岸ミッドナイト#ゲームおよび湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNEシリーズを参照)のうち、ナムコのアーケードゲームで「無印」等と通称されている「MAXIMUM TUNE以前」の2作(「湾岸ミッドナイト」と「湾岸ミッドナイトR」)、およびその系譜に当たる家庭用ゲーム専用機(ゲームコンソール)のシリーズは、製作が(家庭用は販売も)元気であり、初期には首都高バトルシリーズとほぼ同じゲームシステムでデータ等も多くを流用していると思われるものであった。MAXIMUM TUNEシリーズでは、変わってポリゴンマジックの名がクレジットに入ると同時に、ゲームシステムをはじめモーションエンジンや首都高のマップデータ等も一新されたが、メッセージやライバルマーカー等いくつかの要素に、わずかに関連が感じられる。また近年のシリーズ作品(4から?)のスタッフクレジットには「Genki Corporation」の名があることから、何らかの関与があるようだが、公開された情報は無い模様である。

一覧[編集]

(系列シリーズの作品を含む)

据置型家庭用ゲーム機(ゲームコンソール)他[編集]

特記がない場合は元気による発売。

スーパーファミコン
  • 首都高バトル'94 ドリフトキング 土屋圭市&坂東正明
1994年5月27日BPSより発売。
  • 首都高バトル2 ドリフトキング 土屋圭市&坂東正明
1995年2月24日BPSより発売。
PlayStation
  • 首都高バトル DRIFT KING 土屋圭市&坂東正明
1996年5月3日発売[6]
  • 首都高バトル外伝 スーパーテクニックチャレンジ
1996年12月20日メディアクエストより発売。
  • 首都高バトルR
1997年4月25日発売[7]
セガサターン
  • 首都高バトル'97
1997年2月28日イマジニアより発売。
ドリームキャスト
  • 首都高バトル
1999年6月24日発売[8]
  • 首都高バトル2
2000年6月22日発売[9]
PlayStation 2
2001年3月15日発売[10]
2003年7月24日発売[11]
Windows
2003年3月1日発売。首都高バトル0をベースとしている。オンラインサービスは2005年9月1日をもって休止されている[12]
PlayStation Portable
2005年4月21日発売[13]
Xbox 360
2006年7月27日発売[14]

フィーチャーフォンアプリ・サービス[編集]

特記がない場合は元気モバイル(現・And Joy)による発売・運営。

  • NTTドコモ端末
    • 首都高バトルONLINE
    • 首都高バトルNEO
    • 首都高バトルEVOLUTION2
    • 街道バトルCross Action
    • UnderGroundRacing
    • 首都高バトルEVOLUTION PLUS
    • DRAG⇒400
    • 首都高バトルDRAG2
    • 首都高バトルEVOLUTION
  • ソフトバンク端末
    • 首都高バトルNEO
    • DRAG⇒400
    • 街道バトル
    • 首都高バトルEVOLUTION
  • au(KDDI沖縄セルラー電話)端末
  • ウィルコム端末
    • 首都高バトルH"
  • mobageサービス
    • 首都高バトル ※2012年6月末をもって運営終了

スマートフォンアプリ・サービス[編集]

用語[編集]

SPバトル
画面上に表示される「SPゲージ」を削りあう、最も基本的なバトル形式。両者の距離に差がつくほどSPは速く減り、相手のSPを無くせばプレーヤーの勝ち。しかし、自分のSPが無くなればプレーヤーの負けとなる。ちなみに壁や障害物に接触してもSPは減り、接触する速度が速いほどSPの減りは大きい。SPとは「スピリットポイント」の略である。
ワンダラー
どのチームにも属さないライバルで、特殊な条件を満たすことによりバトル可能となる。条件はライバルによって違い、曜日や走行距離や車種など、さまざまな条件が要求される。実力は通常のライバルより高いことが多いが、勝った場合に入手できるポイントも通常のライバルより高い。

タイアップ[編集]

2015年には、当時J2リーグに所属していた東京ヴェルディ1969横浜FCジェフユナイテッド市原・千葉大宮アルディージャの4チームが「首都圏バトル4〜じゃない4の逆襲〜」という合同企画を立ち上げた際、「名称が似ている」というつながりから同企画とコラボレーションを行った[15][4]。なお同社によれば、このコラボレーションは「もらい事故のようなもの」だという[4]

脚注[編集]

  1. ^ ゲームのタイトル自身に使ったりするのでなければ、商品の商標として誤認するおそれは無いので(その車メーカーが、「ゲーム中の車そのもの」を作って売っているものだと思うことはない)、知的独占権に関する法の上では全く問題は無い。
  2. ^ 他社の作品で「有名ブランドが出ない」著名なものとしては、排他的な独占契約を結んでいたため他社作品に許可を出せなかったポルシェなどがある。ホンダが首都高バトルに許諾を出さなかった理由は明確にされていないが、「公道が舞台のレースゲーム」という理由から許可しなかったと思われる。同じ元気から発売のレースゲーム、街道バトルシリーズでは実在のを舞台にしながらも、公道ではなくレースステージという設定だったので登場が許可された。
  3. ^ Genki_officialのツイート (590342085904969728)
  4. ^ a b c d 「首都高バトル」シリーズの元気がJ2リーグ企画「首都圏バトル4~じゃない4の逆襲~」とコラボした経緯を聞く。そしてシリーズ復活の可能性は? - 4Gamer.net・2015年8月1日
  5. ^ http://www.sb-x.jp/
  6. ^ 首都高バトル DRIFT KING 土屋圭市&坂東正明 商品情報
  7. ^ 首都高バトルR 商品情報
  8. ^ 首都高バトル 商品情報
  9. ^ 首都高バトル2 商品情報
  10. ^ 首都高バトル0 商品情報
  11. ^ 首都高バトル01 商品情報
  12. ^ 「首都高バトルOnline」,9月1日をもってサービスを一旦休止 4Gamers
  13. ^ 首都高バトル 商品情報
  14. ^ 首都高バトルX 商品情報
  15. ^ 「首都圏バトル4~じゃない4の逆襲~」×「首都高バトル」コラボレーション決定のお知らせ - 大宮アルディージャ・2015年4月10日

外部リンク[編集]