飯道神社

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飯道神社は、滋賀県にある神社である。詳しくは飯道神社 (甲賀市)または飯道神社 (湖南市)の節をそれぞれ参照のこと。

飯道神社 (甲賀市)[編集]

飯道神社
所在地 滋賀県甲賀市信楽町宮町7
位置 北緯34度56分24.34秒
東経136度6分11.66秒
主祭神 伊弉冊尊・速玉男命・事解男命
社格 式内小社[1]・村社
創建和銅年間
本殿の様式 入母屋造
例祭 5月5日
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飯道神社(いひみちじんじゃ、はんどうじんじゃ)は滋賀県甲賀市にある神社。近世以前の神宮寺であった飯道寺とともに修験霊場として知られていた。

社名[編集]

現在の神社の公称は「いひみちじんじゃ」。「いひみち(いいみち)」の読みは『延喜式』にある訓注によるものであるが[2]、中世以降、飯道寺(はんどうじ)が著名となったため、それに引かれて「はんどうじんじゃ」とも読まれるようになったらしく[3]、地元を始め後者で呼ばれることも多い[4]

祭神[編集]

本来の祭神は原始山岳信仰の対象である飯道神であったが、現祭神は後世に熊野修験の影響から勧請されたものと推定される[5]

歴史[編集]

滋賀県甲賀市の飯道山(はんどうさん、標高664メートル)に鎮座する。祭神として穀物神の宇賀御魂神および、弁財天を習合する飯道権現が挙げられている(『飯道寺古縁起』)[6]ことや、飯道山を水源とする水への民俗信仰が伝わることから、山麓住民による分水信仰があったことがうかがわれる。

和銅年間に熊野本宮から分霊したと伝えられる[2]。古くは宝亀2年(771年)の勅符に封戸1戸を与えられたとあり、『三代実録元慶8年(884年)3月27条には従四位下に昇階したとの記述が見られる。紫香楽宮の造営や奈良東大寺大仏殿の修覆に際して信楽杣産の木材が用いられたことに因み、飯道権現を信楽杣の森林支配の神とする国家の承認が封戸の授与や飯道権現の祭祀に結びつき、さらには東大寺二月堂守護神として飯道権現が祭られることにつながったと考えられている[6]

久安2年(1146年)に「飯道権現」の勅額を受け、中世には油日大明神とともに甲賀郡の住人に崇敬された。戦国期には甲賀忍者の修行の場でもあったという[2]明治の神仏分離により、神宮寺であった飯道寺は廃寺となり、飯道神社は村社に列せられた[6]

飯道山は全山が花崗岩からなり、西覗き岩・不動押し分け谷・蟻の塔渡し・胎内くぐり・鐘掛岩などの奇岩が各所にあって[2][7]、1951年(昭和26年)に再興された飯道山行者講の修行場となっている[7]。山上には、往時の遺構が他にものこり、飯道寺跡・行者堂・弁天堂・五院跡・木喰上人応其墓などがある[2]

文化財[編集]

  • 飯道神社本殿
国の重要文化財(1925年大正14年〉4月24日指定)。入母屋造檜皮葺き、慶安2年(1649年)再建[8]1982年(昭和57年)2月16日、附指定に宮殿(くうでん、厨子)3基、棟札2枚、銘札4枚、古材3点が追加された[8][9]1975年昭和50年)から1978年昭和53年)に解体修理工事が実施された[10]
  • 懸仏 - 1038点。附指定に関係遺品70点。最古のものは建長4年(1252年)の銘がある。県指定有形文化財(美術工芸品、1979年〈昭和54年〉3月30日指定)[11]
  • 毛彫阿弥陀如来 - 平安時代後期

飯道神社 (湖南市)[編集]

飯道神社
所在地 滋賀県湖南市針1009
位置 北緯34度59分44秒
東経136度4分47秒
主祭神 素盞鳴尊
社格 式内小社・村社
創建大同2年
本殿の様式 一間社流造
例祭 5月1日
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飯道神社(いいみちじんじゃ)は滋賀県湖南市にある神社。素盞鳴尊を主祭神とし、菅原道真を配祀する。明治6年(1973年)に現在地に遷座した。

[編集]

  1. ^ 名神大社であった可能性もある(梅田義彦「名神考」[1974] (『神道の思想』第2巻<神祇制度篇>、雄山閣、所収))。
  2. ^ a b c d e 「角川日本地名大辞典」編纂委員会[1979: 568]
  3. ^ 宇野茂樹「飯道神社」[1981] (『式内社調査報告』第12巻東山道1、皇學館大學出版部、所収)
  4. ^ 地名事典[「角川日本地名大辞典」編纂委員会 1979: 568]・神社事典[平凡社 1997: 363]や地元自治体("飯道神社本殿".甲賀市)では「はんどう」の読みを採っている。
  5. ^ 満田[2000]
  6. ^ a b c 平凡社[1997: 363]
  7. ^ a b 平凡社[1997: 365]
  8. ^ a b 飯道神社本殿”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2011年7月23日閲覧。
  9. ^ 滋賀県教育委員会. “有形文化財(建造物) (PDF)”. 滋賀県教育委員会. 2009年9月13日閲覧。
  10. ^ 滋賀県教育委員会(編)、1978、『重要文化財飯道神社本殿修理工事報告書』、滋賀県
  11. ^ 滋賀県教育委員会. “信楽町 (PDF)”. 滋賀県教育委員会. 2009年9月13日閲覧。

文献[編集]

  • 満田良順「飯道神社」(谷川 健一編、2000、『山城・近江』(新装復刊版)、白水社(「日本の神々 - 神社と聖地」第5巻) ISBN 4560025053所収)
  • 平凡社編、1997、『近江・若狭・越前寺院神社大事典』、平凡社 ISBN 4582134033
  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会編、1979、『滋賀県』、角川書店(角川日本地名大辞典25) ISBN 404001250X
  • 21世紀COEプログラム「神道と日本文化の国学的研究発信の拠点形成」 (2004-2006). “飯道神社”. 神道・神社史料集成. 國學院大學. 2009年9月19日閲覧。

外部リンク[編集]