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食品偽装問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

食品偽装問題(しょくひんぎそうもんだい)とは、食品に対して何らかの偽装を行う行為(食品偽装)によって起こる問題のことである。事件化されたものについては食品偽装事件とも言う。

食料品の小売り・卸売りや飲食店での商品提供において、生産地、原材料、食品添加物消費期限賞味期限、食用の適否などについて、本来とは異なった表示を行なった状態で、流通・市販がなされることがある[1][2][3]。販売以外の目的で偽装を行う場合もある(牛肉偽装事件など)[4]

偽装の種類

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  • 産地偽装 - 生産地や食肉部位などを偽って表示する[5][6][7]
  • 原材料偽装 - 原材料を偽って表示する[8]
  • 消費期限・賞味期限偽装 - 消費期限および賞味期限を本来より後の日付に偽って表示する[9]。精肉の場合、日付の書かれたラベルの付いたパックを張り替えることからリパックと呼ばれる。通常は風味の衰えが分からないように生肉から味付け肉に作り変えられてリパックされるが、悪質な場合においては生肉のままリパックされる。
  • 食用の適否の偽装 - 食用でないとされたものを食用と偽って販売する。

飲食店のメニューに産地や原材料を偽って掲載することはメニュー偽装と呼ばれる[10][11]

主な食品偽装事件

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発覚した時期の順に示す。

関連する法令

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脚注

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注釈

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  1. ^ 現・豊川市

出典

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  1. ^ 西友の輸入肉偽装 返金、販売額の3.5倍に 札幌 若者殺到、打ち切る」『東京新聞中日新聞東京本社、2002年9月30日。オリジナルの2002年10月4日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  2. ^ 表示に偽りあり、さぬきうどん原料8割が豪州産と判明」『読売新聞読売新聞社、2004年11月8日。オリジナルの2004年11月9日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  3. ^ 熊本の馬刺し偽装立件へ 佐賀県警が販売業者捜索」『朝日新聞朝日新聞社、2008年11月12日。オリジナルの2022年2月2日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  4. ^ 偽装牛肉を学校給食に 容疑の食肉店主ら3人逮捕 香川」『朝日新聞』朝日新聞社、2007年11月2日。オリジナルの2007年11月2日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  5. ^ 大阪市3セク産地偽装、カボチャも ミカンなども疑い」『朝日新聞』朝日新聞社、2004年7月24日。オリジナルの2004年7月26日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  6. ^ ゴボウも産地偽装の疑い 中国産、北海道産に詰め替えか」『朝日新聞』朝日新聞社、2004年7月24日。オリジナルの2004年7月27日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  7. ^ ブロッコリー産地偽装、三セク課長ら偽装認める」『読売新聞』読売新聞社、2004年7月26日。オリジナルの2004年7月30日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  8. ^ 高島屋も食品虚偽表示 日本橋店など6施設で」『日本経済新聞日本経済新聞社、2013年11月5日。オリジナルの2025年9月27日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  9. ^ 船場吉兆、行政処分へ 農水省、偽装に「常習性」の見方」『朝日新聞』朝日新聞社、2007年11月2日。オリジナルの2007年11月2日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  10. ^ メニュー偽装7年間 阪急阪神ホテルズ、経営に影響必至」『朝日新聞』朝日新聞社、2013年10月23日。オリジナルの2013年10月24日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  11. ^ 「鮮魚」表示一時中止も 料理偽装、ホテル業界に波紋」『朝日新聞』朝日新聞社、2013年10月23日。オリジナルの2013年10月24日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  12. ^ 「東駒、倒産状態に 二重ラベル事件」『朝日新聞』昭和45年(1970年)3月1日朝刊、12版、15面
  13. ^ 偽装牛肉事件、羽曳野市長が「浅田来訪日」改ざん指示」『読売新聞』読売新聞社、2004年6月10日。オリジナルの2004年6月10日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  14. ^ 大阪府肉連の浅田副会長を逮捕 6億4千万円詐取容疑」『朝日新聞』朝日新聞社、2004年4月17日。オリジナルの2004年4月29日時点におけるアーカイブ。2024年11月9日閲覧。
  15. ^ 牛肉不正、フジチク元社長が「農水幹部に偽装を告白」」『読売新聞』読売新聞社、2004年11月9日。オリジナルの2004年11月9日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  16. ^ 「フジチク」の牛肉偽装、元社長ら7人を逮捕へ」『読売新聞』読売新聞社、2004年11月2日。オリジナルの2004年11月2日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  17. ^ 3県警、日ハムグループ一斉捜索 牛肉偽装で詐欺容疑」『東京新聞』中日新聞東京本社、2002年9月30日。オリジナルの2002年10月4日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  18. ^ ミートホープ社長逮捕へ 虚偽表示容疑 詐欺も立件方針」『朝日新聞』朝日新聞社、2007年10月16日。オリジナルの2007年10月17日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  19. ^ 『白い恋人』賞味期限 10年間改ざん 石屋製菓社長も事実把握」『東京新聞』中日新聞東京本社、2007年8月16日。オリジナルの2007年8月19日時点におけるアーカイブ。2025年7月2日閲覧。
  20. ^ 来週にも引責辞任 石屋製菓社長 『白い恋人』期限改ざん『まだ問題』示唆」『東京新聞』中日新聞東京本社、2007年8月18日。オリジナルの2007年8月20日時点におけるアーカイブ。2025年7月2日閲覧。
  21. ^ 赤福、記号で偽装分類 日付の後に「.」や「―」」『朝日新聞』朝日新聞社、2007年10月24日。オリジナルの2007年11月7日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  22. ^ 赤福、事業縮小も示唆 偽装は「現場の知恵」」『朝日新聞』朝日新聞社、2007年11月1日。オリジナルの2007年11月3日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  23. ^ 「吉兆」菓子、偽装表示 福岡天神店 消費期限切れ販売」『朝日新聞』朝日新聞社、2007年10月29日。オリジナルの2007年11月5日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  24. ^ 「船場吉兆」、総菜でも偽装 黒豆や胡麻豆腐」『朝日新聞』朝日新聞社、2007年11月1日。オリジナルの2007年11月3日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  25. ^ 船場吉兆を家宅捜索 虚偽表示の疑いで大阪府警」『朝日新聞』朝日新聞社、2007年11月16日。オリジナルの2007年11月17日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  26. ^ ヒレ肉みそ漬けも偽装か 仕入れ書類残されず 船場吉兆」『朝日新聞』朝日新聞社、2007年11月17日。オリジナルの2007年11月17日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  27. ^ 【事故米不正転売】大阪、京都、和歌山の給食業者にも流通か 被害さらに拡大の恐れ (1/2ページ)」『MSN産経ニュース産業経済新聞社、2008年9月11日。オリジナルの2008年9月16日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  28. ^ 【事故米不正転売】大阪、京都、和歌山の給食業者にも流通か 被害さらに拡大の恐れ (2/2ページ)」『MSN産経ニュース』産業経済新聞社、2008年9月11日。オリジナルの2008年9月23日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  29. ^ 【事故米不正転売】メタミドホス米「いい米だ。全部買いたい」三笠フーズ社長」『MSN産経ニュース』産業経済新聞社、2008年9月11日。オリジナルの2008年9月16日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  30. ^ ユッケ食中毒、発覚直後に廃棄指示 運営会社、各店舗に」『朝日新聞』朝日新聞社、2011年5月10日。オリジナルの2011年5月13日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  31. ^ 保健所の生肉トリミング指導放置 食中毒の運営チェーン」『朝日新聞』朝日新聞社、2011年5月10日。オリジナルの2011年5月18日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  32. ^ 焼き肉チェーン食中毒、運営会社が治療費支払い表明」『朝日新聞』朝日新聞社、2011年5月13日。オリジナルの2011年5月14日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  33. ^ 純米酒に醸造アルコール混入 大阪の浪花酒造」『日本経済新聞』日本経済新聞社、2013年2月26日。オリジナルの2025年9月27日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  34. ^ 今度はイスラム教徒向け「羊肉」に豚混入」『読売新聞』読売新聞社、2013年3月16日。オリジナルの2013年3月19日時点におけるアーカイブ。2013年3月16日閲覧。
  35. ^ 「鮮魚」メニュー実は冷凍 阪急阪神ホテルズ異なる表示」『朝日新聞』朝日新聞社、2013年10月22日。オリジナルの2013年10月24日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  36. ^ 価格差最大3倍、偽装表示で利益 阪急阪神ホテルズ」『朝日新聞』朝日新聞社、2013年10月24日。オリジナルの2013年10月25日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  37. ^ しゃぶしゃぶの木曽路が偽装表示 安い肉提供」『日本経済新聞』日本経済新聞社、2014年8月15日。オリジナルの2025年9月27日時点におけるアーカイブ。2025年9月28日閲覧。
  38. ^ 壱番屋製以外の賞味期限切れ品も転売 みのりフーズ」『中日新聞中日新聞社、2016年1月18日。オリジナルの2016年1月18日時点におけるアーカイブ。2016年1月20日閲覧。
  39. ^ 焼き肉店、交雑種を和牛として提供「卸元が偽装」」『神戸新聞NEXT』2019年8月23日。オリジナルの2019年11月7日時点におけるアーカイブ。2020年2月27日閲覧。
  40. ^ 「和牛偽装」で精肉店「神戸サカヱ屋」を刑事告発 虚偽表示容疑で兵庫県警に」『毎日新聞毎日新聞社、2019年11月22日。2020年2月27日閲覧。
  41. ^ 神戸の焼き肉店が卸元の精肉店を告発 交雑種を和牛と偽装したとして」『サンテレビ』サンテレビジョン、2019年11月13日。オリジナルの2020年1月8日時点におけるアーカイブ。2020年2月27日閲覧。
  42. ^ 兵庫県が食肉偽装6トン認定 神戸の精肉店」『日本経済新聞』日本経済新聞社、2020年2月5日。オリジナルの2025年9月27日時点におけるアーカイブ。2020年2月27日閲覧。

参考文献

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  • 『危ない食卓 十九世紀イギリス文学に見る食と毒』横山茂雄編 新人物往来社 2008年
  • 『食品偽装の歴史』ビー・ウィルソン/高儀進訳、白水社、2009年7月
  • 『食品偽装を科学で見抜く』 リチャード・エバーシェッド、ニコラ・テンプル/ 守 信人 訳 日経BP社 2017年4月

関連項目

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