風が通り抜ける道
| 風が通り抜ける道 | |
|---|---|
| 監督 | 田中壱征 |
| 脚本 | 田中壱征 |
| 製作 | 関西敏史、鈴木満、石津利昭 |
| 製作総指揮 | 田中壱征 |
| 出演者 |
比嘉梨乃 山田邦子 藤木勇人 SHINOBU 具志堅用高 大林素子 |
| 音楽 | 佐藤政志 |
| 主題歌 | 「想い唄〜風にのせて」平川美香 |
| 製作会社 | FEEL PICTURES |
| 配給 | FEEL PICTURES |
| 公開 | 2024年1月12日 |
| 上映時間 | 175分 |
| 製作国 |
|
| 言語 | 日本語/英語 |
『風が通り抜ける道』(かぜがとおりぬけるみち)は、2024年の日本映画、ヒューマンドラマ[1]。「明日という道を自由に選んでいける」をテーマに[2]、沖縄と東京、九州を舞台に、沖縄出身の主人公の女性が、歌手を志して上京するも挫折、戦争体験などの苦悩を抱える人々との出会いを通じ、その人々に支えられて成長し、新たな人生に踏み出す模様を描く[3][4]。苦難の人生を歩む男女4人が、沖縄の地でそれぞれの幸せを探していく群像劇でもある[5][6]。
沖縄県本土復帰50年を記念して製作された[3]。令和4年度沖縄県後援作品[7]。通称は「風道」[8]。
ストーリー
[編集]那覇市首里出身で父と2人暮しの大城光は、歌手への夢を捨てきれず、父の懸念を振り切って上京する。芸能事務所に所属し、マネージャーのもとで新たな生活を始めたものの、歌手として成功できずにいる。光の28歳の誕生日、父の隆からメールで、隆が癌に侵されていると明らかになる。
一方、隆と同級生で退役自衛官の平良健太は、沖縄へ帰郷しようとするが、幼少期に両親が病死した上に実家も無く、かつて自分を支えてくれたおばあを訪ねることにする。おばあもまた家族も親族もおらず、ヘルパーだけが頼りの孤独な生活を送っている。
健太は帰郷の途中で、元戦場カメラマンの上原貞夫と出会う。貞夫は戦地に疲弊して帰国したものの、妻と家庭も失い、50歳近くになって住所不定・無職の身である。日本各地の風景を撮影する旅を続け、厳しい冬の北海道で途方に暮れていたところを、助けてもらった人から、沖縄の神様に会うよう勧められていた。
こうした人々が、沖縄の地で出会い、人間らしい情愛や、生きる強さに触れながら、それぞれの心に温かさを見出していく[9]。
キャスト
[編集]- 比嘉梨乃 - 大城光(主人公[4]、アーティスト)[9]
- 山田邦子 - 桜下今日子(芸能事務所社長)[9]
- 藤木勇人 - 大城隆(光の父親、定食屋を経営[2])
- SHINOBU - 仁[10]
- 具志堅用高 - 新垣さとし(高円寺の沖縄居酒屋店長)[9]
- 大林素子 - 新垣夏子(店長夫人)[9]
- 未來貴子 - 響野ゆかり[10]
- ケニー大倉 - 佐伯(光のマネージャー)[11]
- 三浦浩一 - ハロハロオカ(グルメレポーター)[10]
- 泉裕 - 上原貞夫(カメラマン)[1]
- 古畑祥子 - 上原の離婚した妻[12]
- 美村多栄 - 居酒屋女将[13]
- 桃原克博 - 平良健太(退役自衛官)[2]
- 丈 - 梅里[10]
- 塩谷瞬[9]
- Bro.KORN - DJ 天童[10]
- 天願綾子 - おばあ[14]
- 小俣里奈 - 大西芽衣[10]
- 椎名まこ - みよ(マネージャー)[10]
- 沖直未[9]
- 上西雄大[9]
- 渡辺梓 - 大西千鶴(芽衣の母親)[10]
- 大倉弘也 - 宮本マネージャー[15]
- 原めぐみ - 織田プロデューサー[16]
- 好野雅彦 - 田所晃士[17]
- 安里教子 - 美智子[14]
- 澁澤真美[9]
- 大木凡人[9]
- 天乃美香 - 長浜美由紀(二等陸曹)[18]
- 澤真希[19]
- クレオみどり[19]
- 大城桜子 - 優(光の親友)[20]
- 髙木七海 - 月皐[21]
- 豊森ちはや - 大西皐月[22]
- 村上隆文[9]
- 奥村美香[9]
- 浦田有[19]
- 真渕りか[19]
- 片岡断行[23]
- 近藤奈保希[9]
- 市川博樹[19]
- 菅原広二(男鹿市長) - ナマハゲ長[10]
- 新里哲也 - ラジオパーソナリティー[24]
- くまモン[19]
スタッフ
[編集]製作
[編集]本撮影地は、沖縄県本島、宮古島、小浜島、石垣島、竹富島、福岡県、佐賀県、熊本県、大阪府、岐阜、愛知県、東京、静岡県、千葉県(第一空挺団陸自基地)、秋田県、青森県、北海道と日本列島全域となっている[14]。
2021年に本撮影を開始し[26]、2022年10月にクランクアップを迎えた[27]。
本作の作中で沖縄で働く人物・月皐にスポットを当てたスピンオフ作品『虹、結』は、田中壱征による総指揮のもと[28]、本作品で助監督を務めた大原誠弍[25]が脚本・監督を手がけた[29]。
封切り
[編集]2023年には、第15回沖縄国際映画祭の正式出品作品となった[26][30]。同年5月には、カンヌにて開催された「SUPERSTAR AWARDS 2023 Cannes」にて、田中が「BEST FILMS AWARD賞」を受賞した[8]。5月23日は、カンヌの地元ホテルで特別上映された[31]。
2024年1月12日からイオンエンターテイメント系列先行で一般劇場公開[9]。東京(イオンシネマ板橋)と大阪(シアタス心斎橋)では、国内主要都市でのロングラン上映を果たした[32][33]。
脚注
[編集]- 1 2 3 4 風が通り抜ける道 - MOVIE WALKER PRESS
- 1 2 3 “映画「風が通り抜ける道」沖縄を舞台に撮影始まる”. 琉球新報. 琉球新報社 (2021年7月23日). 2026年3月20日閲覧。
- 1 2 青柳洋祐「ナマハゲ登場、秋田でロケ 沖縄本土復帰50年記念映画「風が通り抜ける道」青年役に塩谷瞬」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2022年2月18日、朝刊、23面。
- 1 2 室中誠司「福岡県 映画「風が通り抜ける道」柳川市で撮影」『西日本新聞』西日本新聞社、2021年10月8日、朝刊、18面。
- ↑ 「西原区民がエキストラ 映画「風が通り抜ける道」出演 うるま カチャーシー踊る」『琉球新報』琉球新報社、2021年1月7日、朝刊、20面。
- ↑ 屋良朝輝「沖縄作品 銀幕彩る 風が通り抜ける道 県出身の比嘉 ヒロイン 転機迎えた人々の群像劇 第15回国際映画祭 3万5千人来場」『沖縄タイムス』沖縄タイムス社、2023年4月21日、朝刊、21面。
- ↑ okinawa06officeの2024年11月20日のツイート、2026年3月20日閲覧。
- 1 2 饒波貴子 (2024年1月21日). “沖縄がロケ地、人間愛と絆を描く映画「風が通り抜ける道」 田中壱征監督と山田邦子さんにインタビュー”. 琉球新報. 琉球新報社. 2024年11月23日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 “公式 - 映画「風が通り抜ける道」公式HP”. 2026年3月20日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 “INTERVIEW”. 風が通り抜ける道 (2023年). 2025年3月17日閲覧。
- ↑ kenny.o.officialの投稿(8666158180142472) - Facebook
- ↑ yuronbkkの2024年1月28日のツイート、2026年3月20日閲覧。
- ↑ “美村多栄”. アイランドプロモーション. 2026年3月20日閲覧。
- 1 2 3 “「人間愛」と「絆」で繋げたバトンタッチ 映画「風が通り抜ける道」制作が始まった時から、完成までの「奇跡の2年間」”. 風が通り抜ける道 (2023年). 2026年3月20日閲覧。
- ↑ “大倉弘也”. えりオフィス. 2026年3月20日閲覧。
- ↑ “松田聖子同期の美魔女DIVA 原めぐみが山田邦子と沖縄国際映画祭に出場”. TABLO. ロフトプロジェクト. p. 1 (2023年4月18日). 2026年3月20日閲覧。
- ↑ “好野雅彦”. 株式会社ミューズ. 2026年3月20日閲覧。
- ↑ “Filmography”. Mika Natalia Amano. 2026年3月20日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 “映画『風が通り抜ける道』試写会 沖縄特別一般試写会”. 沖縄イベント情報 ぴらつかこよみ (2023年). 2026年3月20日閲覧。
- ↑ 大城桜子 [@yoko.oshiro.32] (2024年1月11日). “主人公の親友・優役として少しばかり出演しています”. Instagramより2026年3月20日閲覧.
- ↑ “出演者&スタッフ”. 虹、結. 2026年3月20日閲覧。
- ↑ “豊森ちはや”. Grit Agency. CASTMART株式会社. 2026年3月20日閲覧。
- ↑ “EXILE NAOTO と父 片岡断行 フジTV「ポカポカ」”. sanspo (2024年4月21日). 2023年6月20日閲覧。
- ↑ 新里哲也 (2021年7月18日). “日々、いろいろ発信していると良い意味で何が起こるか分からない”. 人生逆襲塾沖縄☆自信再生工場. note. 2026年3月20日閲覧。
- 1 2 藤田祥子「「風が通り抜ける道」プレミアム上映 男鹿市が撮影地の一つ 撮影の思い出振り返る 市民文化会館、監督ら登壇」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2024年9月18日、朝刊、22面。
- 1 2 “自分の居場所を求めて動き続けよう〜 田中壱征監督インタビュー〜”. 三菱UFJグループ公式サイト優遊自適 (2023年8月12日). 2023年8月12日閲覧。
- ↑ 増渕良一 (2022年10月4日). “映画「風が通り抜ける道」クランクアップ”. 増渕良一オフィシャルブログ. 2026年3月20日閲覧。
- ↑ “自社作品”. 株式会社CREATE-Links. 2026年3月20日閲覧。
- ↑ “映画「虹、結」彦根市でロケが行われました!”. 彦根市 (2024年9月2日). 2026年3月20日閲覧。
- ↑ “監督の「愛が吹く世の中に」の思いが込められた『「風が通り抜ける道」‥沖縄、すべての愛が存在する島』舞台挨拶”. FANYMagagine (2023年4月18日). 2023年4月18日閲覧。
- ↑ “2歳で両親がいなくなり祖父母に育てられた映画監督「田中壱征」 壮絶人生で培われた”生きる希望””. AERA DIGITAL (2023年8月22日). 2026年3月20日閲覧。
- ↑ @風が通り抜ける道 (2024年2月1日). “映画 #風が通り抜ける道 ㊗ 東京大阪のダブル主要都市にてロングラン上映🎬🌸”. Instagramより2024年12月28日閲覧.
- ↑ “戦争を生きた祖父の言葉が原点に 映画「風が通り抜ける道」で田中壱征監督が伝えたいこと 全国をめぐって撮影…命の重みと平和への願いを伝える”. まいどなニュース. 2026年3月20日閲覧。