零票確認

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零票確認(れいひょうかくにん)またはゼロ票確認(ゼロひょうかくにん)とは、投票開始前の投票箱に何も入っていないことを確認することである。空虚確認(くうきょかくにん)とも言う。法律的には投票箱に何も入っていないことの確認と言う。

概要[編集]

根拠条文は公職選挙法施行令[1]第34条。

各投票所の責任者である投票管理者が、その投票箱に最初に投票する選挙人(投票者)に施錠されていない投票箱の中を見せて、何も入っていないことを確かめてもらう。これは、何者かによって投票箱の中に予め特定候補の票が入れられていないことを確認するためである。

予め特定候補の票を投票前の投票箱に入れることができうるのは、通常は投票所の関係者だけであるが、公正でない選挙が行われている国では、腐敗した政権党が自分たちの党の候補者の票数の水増しを行うため、関係者を使って自分たちの側の候補の票を投票前の投票箱に入れておくようなことがあるとされる。この場合、当然零票確認などは行わない。零票確認は公正な選挙のための必須手続きのひとつである。

零票確認を済ませた後、投票箱は異なる鍵を使う複数の錠で直ちに施錠され、そのあとで初めて実際の投票が行われる。確認に立ち会った選挙人は、自治体によってはその証明に投票箱空虚確認書という書類に署名する場合がある。自治体によっては投票管理者側が確認に立ち会った選挙人名等を投票箱空虚確認書に記載する場合もある。また、投票箱空虚確認書ではなく投票録という書類に立ち会った選挙人名等を記入する自治体や、単に確認した時間だけを記入する自治体もある。自治体によって差異があるのは、投票箱の中に何も入っていないことを示さなければならないこと以外に、具体的な手続きが公職選挙法施行令に規定されていないからである。

電子投票においては投票箱の代わりに投票端末(コンピュータ端末)が用いられるが、その場合の零票確認は全ての投票機においての投票総数が0票となっているかを確認した後に同様に署名を行う。

零票確認に立ち会える選挙人は、その投票所で一番初めに投票する人(普通は最初の1人だけが確認をするが、人数は規定されていないため自治体によっては第1グループの複数人が確認するところもある)である。そのため、これを体験したいなら投票所に一番乗りをしなくてはならない。期日前投票の場合は初日に一番乗りする必要がある。最初の1人だけが確認をする投票所の場合、投票所によって投票所の開門時に一番前に並んでいた人に必ず確認させる所と、実際に投票箱に最初に投票しようとする人に確認させる所がある。後者の場合は、一番前に並んでいた人の名簿確認が手間取って、別の列の名簿確認完了が先になったり、一番前に並んでいた人が投票用紙をゆっくりと記入したりすると、開門前に2番目以降に並んでいた人に先に投票箱に到達されて、零票確認の役割をその人に譲ることになる。選挙区と比例区や、市長選と市議選など、複数の投票箱がある場合、最初の投票箱を確認した人が2番目以降の投票箱も確認することになっている。そのため、2番目の投票箱に別の人が先に投票しようとしても、最初の投票箱を零票確認した人が、次の箱を零票確認するまで待たされることになる。

なお、最初の1人だけが確認をする投票所の場合でも、2番目以降の投票人が投票箱の中を見るのを禁止されているわけではないので、零票確認をしているところを後方から見て、開いた投票箱を見ることは可能である。特に前面開きのタイプの投票箱は後方からでも容易に空の内部が確認できる。大抵の投票所では投票箱を確認したい人には、最初の一人以外にも内部を見せてくれる。

参考:公職選挙法施行令 第三十四条
(投票箱に何も入つていないことの確認)
投票管理者は、選挙人が投票をする前に、投票所内にいる選挙人の面前で投票箱を開き、その中に何も入っていないことを示さなければならない。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 昭和25年4月20日政令第89号、条文リンク

外部リンク[編集]