雨宮まみ

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雨宮 まみ(あまみや まみ、本名非公表。1976年9月26日 - 2016年11月15日[1])は、AVライター、作家福岡県出身。

自ら「AVライター」と名乗り主にエロの媒体で執筆する傍ら、エロ以外の媒体でも「雨宮まみ」として執筆していた。また、別名義では官能小説も執筆していた。2011年『女子をこじらせて』を出版。「こじらせ女子」という「自意識や自らの女性性への自己評価をこじらせた女性」をさす言葉の命名作家としてインタビューやコメントなどをすることが多かった。ペンネームの由来の一つは穂村弘歌集『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』[2]

略歴[編集]

高校生まで地元の福岡で過ごし、大学進学で上京。フリーターバニーガールなどの職を経てワイレア出版大洋図書グループ)へ入社。エロ本の編集者として勤務した後、フリーのライターとなった。

ポット出版のWEBサイト上での連載「セックスをこじらせて」がタイトルを改め『女子をこじらせて』として書籍化。「こじらせ女子」が2013年度の新語・流行語大賞にノミネートされるなどの話題を生んだ。

2016年11月15日の早朝、自宅で事故により急逝。40歳没[3]。11月17日、葬儀は親族のみで執り行わた[1]

作品[編集]

単著[編集]

  • 『女子をこじらせて』(2011年、ポット出版 ISBN 978-4-7808-0172-9)(2015年、幻冬舎文庫 ISBN 978-4-344-42321-3
  • ずっと独身でいるつもり?』(2013年、KKベストセラーズ ISBN 978-4-584-13526-6
  • 『女の子よ銃を取れ』(2014年、平凡社ISBN 978-4-582-83659-2
  • 『タカラヅカ・ハンドブック』(2014年、新潮社ISBN 978-4-10-336491-7
  • 『東京を生きる』(2015年、大和書房ISBN 978-4-479-39274-3
  • 『自信のない部屋へようこそ』(2015年、ワニブックスISBN 978-4-8470-9374-6
  • 『まじめに生きるって損ですか』(2016年、ポット出版)ISBN 978-4-7808-0228-3

共著[編集]

雑誌連載[編集]

WEB連載[編集]

  • 『東京』(2013年6月1日 - 2014年7月2日、大和書房[4]
  • 『女はみんな占いがお好き』(2012年8月30日 - 2013年11月1日、ココロニプロロ[5]
  • ずっと独身でいるつもり?』(2012年7月31日 - 2013年12月31日、マイナビニュース[6]
  • 『穴の底でお待ちしています』(2014年1月16日 - 2016年11月4日、ココロニプロロ[7]
  • 『失恋の残りもの』(2014年6月24日 - 2015年11月17日、マイナビニュース[8]
  • 『理想の部屋まで何マイル?』『私でもマンション買えますか?』(2015年7月9日 - 2016年10月27日、モチイエ女子web)
  • 『40歳がくる!』(2016年5月16日 - 11月1日、大和書房[9]

映画[編集]

アニメ[編集]

オーディオドラマ[編集]

参考文献[編集]

  • 『女子をこじらせて』ポット出版

脚注[編集]

  1. ^ a b 雨宮まみさん死去 『女子をこじらせて』などの著者【UPDATE】、ハフィントンポスト、2016年11月17日
  2. ^ 雨宮まみのTwitter- 6:41 2012年2月12日
  3. ^ “ライターの雨宮まみが逝去、自宅で事故のため”. CINRA.NET . (2016年11月17日). https://www.cinra.net/news/20161117-amamiyamami 
  4. ^ バックナンバー WEB連載 東京”. 大和書房. 2021年11月6日閲覧。
  5. ^ 女はみんな占いがお好き 連載一覧”. ココロニプロロ (2012年10月23日). 2021年11月6日閲覧。
  6. ^ 【連載】ずっと独身でいるつもり?”. マイナビニュース. 2021年11月6日閲覧。
  7. ^ 雨宮まみの“穴の底でお待ちしています” 連載一覧”. ココロニプロロ (2012年4月4日). 2021年11月6日閲覧。
  8. ^ 【連載】失恋の残りもの”. マイナビニュース. 2021年11月6日閲覧。
  9. ^ 40歳がくる!”. 大和書房. 2021年11月6日閲覧。

外部リンク[編集]