随筆春秋賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
随筆春秋賞
随筆春秋賞
随筆春秋 創刊号 表紙(枠付).jpg
随筆春秋 創刊号
(黎明期のシンプルな装丁)
受賞対象エッセー
会場主婦会館:JR四ツ谷駅
COVID-19以前)
日本の旗 日本
主催一般社団法人随筆春秋
初回1995 年  第 1 回
最新回2021 年  第27回
受賞者太田幸昌(第 1 回)
近藤 健(第 8 回)
濱本久子(第11回)
手塚 崇(第16回)
佐藤茂男(第22回)
福岡 完(第25回)
公式サイト随筆春秋 公式ホームページ

随筆春秋賞(ずいひつしゅんじゅうしょう)は、日本文学賞。ジャンルはエッセーエッセーを対象とした文学賞では、ほかに文芸思潮エッセイ賞[1][2]小諸・藤村文学賞などがある。エッセーは、日本では著名な作家や有名人の副業と見られる傾向があるが、本来は、詩歌俳句と並んで文芸のひとつの分野である。

概要[編集]

創立30周年を迎える随筆春秋[3]公募[4]文学賞[5]であるジャンルはエッセ―。題材やテーマは自由で、年齢制限はない。規定枚数は、400字詰め原稿用紙換算で5枚程度。優秀賞が1名、佳作が若干名、入選が20名程度選出される。応募総数は毎年400作品を上回り、コロナ禍の2020年度は1000作品にせまる勢いだった。2022年度は低調だった前年をはるかに上まわる600作品以上の応募があった[6]。入選以上の作品の一部は定期発刊の同人誌 随筆春秋で読むことができる。第8回 優秀賞 受賞の近藤健は、経歴20年のサラリーマンエッセイストとして活躍中。現在、随筆春秋の代表を務め、随筆春秋賞にも大きく関わっている。第11回 佳作 受賞の濱本久子については、随筆春秋や土曜美術出版販売などからエッセー集、集が多数、出版されている。なお、第11回はこの佳作がトップ賞だった。このように随筆春秋賞では敢えて優秀賞を選出しない年度もある。ほかに第1回 優秀賞に太田幸昌、第16回 優秀賞に手塚崇、第22回 最優秀賞(当該年度限りの特別賞)に佐藤茂男、第25回 優秀賞に福岡完。

佐藤愛子奨励賞の新設[編集]

随筆春秋の現在のロゴ(早坂暁による揮毫)

随筆春秋において、2020年から佐藤愛子奨励賞が新設[7]された。直木賞作家佐藤愛子の名前を冠した文学賞で、本賞(随筆春秋賞)とは独立した賞である。ただし、佐藤愛子奨励賞も随筆春秋賞応募作品から選出される。よって、別途応募の必要はない。佐藤愛子がこれはと思う作品、つまり作品としては不完全だが、期待を持てる作品などに与えられる。ゆえに、本賞と重複しての受賞[7]や、選外作品が受賞することもある。佐藤愛子は、随筆春秋の指導者を30年近く務めている。2021年には、第2回 佐藤愛子奨励賞 受賞作品[8][9]が決定した。

随筆春秋賞の求める作品[編集]

人間を書くこと[編集]

  1. 自分、家族、友人、知人、誰でもよいがテーマは人間で。
  2. 表面的なことや日時、数値よりも、内面重視で。
  3. 立派な面だけでなく、愚かさや儚さも、そのまま書く。

読者に伝える努力をする[編集]

  1. わかりやすい言葉で、漢字も常用漢字のみで。
  2. 比喩も用いて、読者が頭の中にくっきり映像を描けるように。
  3. 読者の喜怒哀楽の、琴線にふれれば成功。

自分が「私」として登場すること[編集]

  1. テーマとしては別の人が主人公でも、自分と関わった部分を書くこと。
  2. 「私」以外の一人称を使う時は、読者が感情移入できるか注意する。
  3. 自分がほとんど登場しない作品は、訴求力が弱いと考えること。

選考委員[編集]

佐藤愛子(直木賞作家)
竹山 洋(脚本家)
近藤 健(エッセイスト)
池田 元(事務局長)

2022年現在[編集]

過去の選考委員[編集]

(※太字は、存命人物)

主な関係者一覧[編集]

 (太字は、存命人物)

脚注[編集]

[脚注の使い方]

出典[編集]

  1. ^ 文芸思潮ウェブサイト”. アジア文化社. 2021年8月26日閲覧。
  2. ^ 文芸思潮エッセイ賞”. アジア文化社. 2021年8月26日閲覧。
  3. ^ 同人誌 随筆春秋(一般社団法人)”. 同人誌 随筆春秋(一般社団法人). 2021年7月24日閲覧。
  4. ^ 公募ガイド社の公式HP内の https://www.koubo.co.jp/contest/literature/essay/107730.html に随筆春秋賞(公募)の情報が記されている。
  5. ^ 公募ガイド社の公式HPの https://www.koubo.co.jp/contest/literature/essay/107730.html に、随筆春秋賞が文学賞として公募を行っていることが記されている。
  6. ^ https://zuishun.net/literaryaward28closed/ 左記は、随筆春秋公式HPからリンクが張られた、第28回 随筆春秋賞の募集終了の知らせである。ここに、2022年度は600作品以上の応募があった旨、記述されている。2022/09/18確認。
  7. ^ a b https://www.amazon.co.jp/dp/B093TDBPHF/ 左記、Amazon販売サイトに、随筆春秋第55号が掲載されている。表紙には、第1回 佐藤愛子奨励賞発表の文字が印刷されている。その21ページ以降には、鎌田優子「孤独と愛」が、第26回 随筆春秋賞 佳作と、当時受賞した経緯などが綴られている。佐藤愛子本人の筆による文章である。
  8. ^ https://www.amazon.co.jp/dp/B09ZH94V58/ 左記、Amazon販売サイトに、随筆春秋第57号が掲載されている。表紙には、第2回 佐藤愛子奨励賞発表の文字が印刷されている。その32ページ以降には、白川妙子「ウィーン国際空港味噌事件」が、第2回 佐藤愛子奨励賞を取った経緯などが綴られている。佐藤愛子本人の筆による文章である。
  9. ^ 第27回随筆春秋賞発表、第2回佐藤愛子奨励賞発表”. 一般社団法人随筆春秋. 2022年5月8日閲覧。 “佐藤愛子奨励賞 ウィーン国際空港味噌事件 白川妙子”
  10. ^ 同人誌 随筆春秋の公式ページ https://zuishun.themedia.jp/の ◆沿革◆の部分に、この早坂暁の名前が記されている。
  11. ^ 随筆春秋の沿革”. 一般社団法人随筆春秋. 2022年5月7日閲覧。 “1993年 ‐ 斎藤信也(元朝日新聞記者、朝日カルチャーセンター講師、東京大学卒)を代表に迎える。”
  12. ^ 同人誌 随筆春秋の公式HP https://zuishun.themedia.jp/ の◆沿革◆の部分に、この北杜夫の名前が記されている。
  13. ^ 同人誌 随筆春秋の公式HP https://zuishun.themedia.jp/ の◆沿革◆の部分に、この金田一春彦の名前が記されている。
  14. ^ a b c d e f g h i j k l m n o https://zuishun-episode.amebaownd.com/posts/23057733 左記は、「随筆春秋資料室」内の「随筆春秋とは」というウェブページ。ここに当該人物の随筆春秋との関わりについて記述がある。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]