陶文峰

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陶 文峰(とう ぶんほう、1980年10月16日 - )とは地方競馬岩手県競馬組合水沢競馬場菅原右吉厩舎所属の騎手である。中華人民共和国黒竜江省出身[1]。血液型O型。

来歴[編集]

中国で生まれ育つ。父方の祖母が残留孤児であった関係で12歳のときに一家で来日。中学を経て岩手県立水沢農業高等学校に入学、所属していた乗馬部では3年次に国体への出場を果たしている。卒業後、3度目の挑戦で地方競馬教養センター短期騎手課程に合格。

2000年水沢競馬場千葉四美厩舎からデビュー。同年4月15日、水沢競馬第4競走(C2条件戦)ポローニアアーミが初騎乗[1](10頭立て6番人気7着)。同年7月3日、水沢競馬第1競走(C2条件戦)でトーホウシンゲキ(8頭立て1番人気)に騎乗し、29戦目で初勝利を挙げる[1]。1年目は98戦騎乗し4勝止まりであったが、2年目は24勝を挙げ新人騎手表彰を受けた。

2001年9月10日高知競馬場で行われた第16回全日本新人王争覇戦に出場(12人中6位)[1]

2004年に盛岡競馬場の櫻田浩三厩舎に所属変更。同年9月26日に盛岡競馬場にて行われた第6回岩手県知事杯OROカップでは同厩舎のトキオパーフェクトに騎乗し逃げ切り、自身にとって初の重賞勝利となる[1](12頭立て5番人気)。同年11月28日、水沢競馬第1競走(C3条件戦)をトウカイバスターで優勝(10頭立て2番人気)し、1331戦目で地方競馬通算100勝達成[1]

2006年にはマカオへ短期海外遠征した(未勝利、2着1回)[1][2]

2008年4月27日、水沢競馬第2競走(C2十五組条件戦)をベルモントボンバーで逃げ切り優勝(10頭立て4番人気)し、地方競馬通算200勝達成[3]。同年7月13日福島競馬第9競走の織姫賞でダイショウルシアンに騎乗し、中央競馬初騎乗(16頭立て13番人気11着)。

2011年1月17日から3月18日までの予定で笠松競馬場で期間限定騎乗を行う[4]。期間中の所属は加藤幸保厩舎。また、期間中に東日本大震災が発生し、岩手競馬の開幕が遅れることとなったため6月18日まで期間を延長した[5]。同年5月1日付で水沢競馬場の菅原右吉厩舎に所属変更。

2017年に中国・内モンゴル自治区のウランホト競馬場、2018年には雲南省昆明市に遠征して騎乗している[6]

地方通算成績は10637戦790勝・2着953回・3着1105回・勝率7.4%・連対率16.4%(2022年2月20日現在)、中央競馬1戦0勝。

勝負服[編集]

勝負服の柄は赤、胴黄星散らし。中華人民共和国の国旗をモチーフにデザインされている。

おもな騎乗馬[編集]

おもな受賞歴[編集]

  • 2001年度 岩手競馬新人騎手表彰

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]