阿曽原温泉
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| 温泉情報 | |
| 所在地 | 富山県黒部市宇奈月町 |
| 座標 |
北緯36度39分24.4秒 東経137度40分41.6秒座標: 北緯36度39分24.4秒 東経137度40分41.6秒 |
| 交通 | 黒部峡谷鉄道欅平駅より徒歩約12 km |
| 泉質 | 単純温泉 |
| 泉温(摂氏) | 98 ℃ |
| 宿泊施設数 | 1 |
| 総収容人員数 | 50 人/日 |
| 外部リンク | 阿曽原温泉小屋 |
阿曽原温泉(あぞはらおんせん)は、富山県黒部市宇奈月町黒部奥山国有林地内にある温泉。
山小屋「阿曽原温泉小屋」が近くにあり、温泉もこの小屋が管理している。毎年7月から10月の登山シーズンのみの営業で、小屋宿泊者は無料で入浴可。通過やテント泊など小屋に宿泊しない場合でも、入浴料700円(2018年現在)を支払った上で利用できる[1]。
風呂は小屋から5分 - 10分ほど下っていった場所に位置している。コンクリート造りの露天風呂が一つあり[2]、時間を区切って男女で交代して入る。小屋および風呂の入り口に男女別の時間割が掲示されている。夜(20時 - 21時頃以降)は混浴となる。
阿曽原温泉小屋[編集]
1949年(昭和24年)に阿曽原温泉小屋が建てられた。黒部峡谷の核心部「下廊下」を通る登山道である水平歩道沿いにあり、水平歩道および仙人谷ダムで同歩道と接続する日電歩道(黒部ダム方面)と雲切新道(仙人温泉方面)への中継地として利用されている。特に下廊下においてはここが唯一の山小屋であることや、日電歩道が黒部ダムまで通行できるようになるのが毎年秋になってからのため、山小屋としては珍しく秋が最も混雑する[3]。
2014年現在、富山県警察山岳警備隊隊員から転身したオーナーが経営している[4]。定員は50名で、加えてテント30張分のキャンプ指定地がある[1]。小屋・キャンプ指定地ともに水洗トイレ・水場あり。一帯は中部山岳国立公園内[5]のため、キャンプ指定地以外での幕営は禁止されている。
黒部峡谷は豪雪地帯であり、温泉が位置する阿曽原谷も雪崩の巣窟のため、損壊の危険があることから恒久的な建物の設置は不可能である。このため小屋はプレハブ造りで、毎年秋の営業終了後に解体され、翌年の初夏に再び組み立てられる[6][7]。同様の理由で冬季に解体される山小屋として、白馬鑓温泉小屋・白馬尻小屋がある。
プレハブユニットを新型のものに入れ替えようとしたこともあったが、新型のユニットは鉄骨が軽量化されているために冬季間の解体保管中に雪の重みによって変形し使えなくなってしまうことや、豪雪に耐えられる強度のものを特注すると多額の費用がかかることもあり、老朽化が進行しているにもかかわらず古い型のユニットが現在も使われ続けている[4]。
歴史[編集]
仙人谷ダム建設のために資材運搬用のトロッコ軌道(現関西電力黒部専用鉄道)トンネルが掘削された際、阿曽原谷付近で160℃を超える極めて高温の岩盤に行き当たり工事が難航した。この区間は「高熱隧道」と呼ばれ、トンネル開通後に導水管の設置などで若干温度は下がったものの、それでも依然として40℃前後を保っている[8]。風呂はこのトンネルにつながる坑口のすぐ脇にあり、湯はトンネル内から引かれている[9]。
このトンネル掘削に際して阿曽原谷にコンクリート造り6階建(2階までは鉄筋入り)の作業員宿舎が建設されたが、トンネルが貫通した後の1940年1月8日未明、阿曽原谷で発生した泡雪崩の直撃を受けて倒壊、さらに直後に発生した火災によって多くの死傷者を出した[10]。現在の阿曽原温泉小屋はこの宿舎跡地に設置されており[4]、現在でも旧宿舎の基礎部分が残っているのが確認できる。
泉質[編集]
アクセス[編集]
黒部峡谷鉄道欅平駅より水平歩道経由で約12 km, または関電トンネルトロリーバス黒部ダム駅より日電歩道経由で約19 km, いずれも徒歩のみでのアクセスとなる。両歩道ともに上級者向けの登山道であり、通行に危険を伴うことから、阿曽原温泉が「日本一危険な温泉」と呼ばれることもある[4]。
温泉の一帯(富山県黒部市宇奈月町阿曽原)は日本郵便より交通困難地の指定を受けているため、地外から当地宛てに郵便物を送付することはできない。
脚注[編集]
- ^ a b 阿曽原温泉小屋営業案内、2017年11月5日閲覧。
- ^ 『北アルプス山小屋案内』 山と溪谷社、1987年6月、pp.54-55。ISBN 4635170225。
- ^ 阿曽原温泉小屋のサイト、オープン 朝日岳方面遭難対策協議会、2008年9月22日。
- ^ a b c d “ようこそJAC岐阜支部のページへ” (日本語). 日本山岳会岐阜支部. 2014年12月27日閲覧。
- ^ “中部山岳国立公園 (PDF)” (日本語). 環境省. 2014年12月27日閲覧。
- ^ 鈴木昇己・内田修・平本雅信 『立山・剣岳を歩く』 山と溪谷社〈山小屋の主人がガイドする〉、1988年9月、92-94ページ。ISBN 4635170322。
- ^ 『小屋番三六五日』 山と溪谷社、2008年10月、pp.35-39。ISBN 9784635330008。
- ^ 後藤正治「エコルーツ紀行 黒部川の電源開発を辿る」、季刊『躍』2008年第2号。
- ^ 21世紀の贈り物 第11章 世界遺産を目指す 高熱隧道の湯 北日本新聞、2002年10月29日。
- ^ 黒三を知る・戦時下の過酷な歴史的電源開発プロジェクト 宇奈月町商工会、2011年5月6日閲覧。
- ^ 源泉一覧表 富山県厚生部生活衛生課水道係、2018年8月17日。
- ^ 阿曽原(黒部峡谷)温泉 日本温泉協会、2019年1月19日閲覧。
- ^ a b 深井三郎「富山県の温泉と地質」『温泉科学』29巻3号、1978年、150ページ。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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