闇狩り師

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

闇狩り師』(やみがりし)は、夢枕獏が著した小説作品のシリーズ。また、それを原作とした漫画作品。

概要[編集]

ミスター仙人こと、九十九乱蔵の活躍を描く。同作者の『キマイラ・吼』シリーズとは世界観と一部の登場人物を共有している。

登場人物[編集]

九十九乱蔵(つくも らんぞう)
主人公。ミスター仙人の異名を持つ祟られ屋。身長2m、体重145kgを誇る大男。仙道中国拳法の使い手。
『キマイラ・吼』シリーズの登場人物の一人、九十九三蔵の実兄でもある。
シャモン
乱蔵が連れている黒猫の姿をした猫又。体は小さいが立派な成獣である。乱蔵の精気に引き寄せられる魍魎を喰らう霊喰い。
玄角(げんかく)
修験者。「怪士の鬼」「馬黄精」「蒼獣鬼」「崑崙の王」で登場。漫画版でも乱蔵と共闘している。
真壁雲斎(まかべ うんさい)
乱蔵の仙道の師匠。元々は『キマイラ・吼』シリーズの登場人物である。
加座間典善(かざま てんぜん)
「くだぎつね」で登場した方士。「蒼獣鬼」でも再登場している。
木村周司の漫画版では設定・性格が大きく変更され、終始悪役として暗躍する。
龍王院弘(りゅうおういん ひろし)
「崑崙の王」で登場。元は『キマイラ・吼』の登場人物。
丹波善之助(たんば ぜんのすけ)
「怪士の鬼」で登場した資産家。石川賢、木村周司の漫画版にも登場。
滝蓮三郎(たき れんざぶろう)、麻紀絵(まきえ)
共に菊地秀行の小説作品『妖獣都市』の登場人物。
来留間慎一の漫画版においてゲスト登場し、乱蔵や玄角と共闘した。
織田信長
石川賢の漫画版オリジナルキャラクター。
仏像に封印されていたが、工事で仏像が破壊された事によって現代に復活する。オズマ宇宙開発研究所の宇宙開発用ロボット「アース・C3」を乗っ取って天下を取ろうとした。
賀茂憲子(かも のりこ)
伊藤勢の漫画版オリジナルキャラクター。
ある陰陽師の子孫にしてシャモンの元の飼い主だが、交通事故に遇って生霊の状態でシャモンに憑依していた。

原作エピソード一覧[編集]

短編[編集]

  • 怪士の鬼
  • くだぎつね
  • 蘭陵王
  • 白猿伝
  • 鏢師
  • 馬黄精
  • ほどろ
  • かるかや
  • 陰陽師
  • 餓鬼魂
    • 以上の作品は「崑崙の王」以前の時系列の物語である。
    • 短編作品では本作のみ「蒼獣鬼」以後の時系列となっている。

長編[編集]

  • 蒼獣鬼
    • 『闇狩り師』シリーズ初の長編作品として発表された。
  • 崑崙の王
    • 時系列的には「蒼獣鬼」より以前である。
  • 黄石公の犬

単行本未収録[編集]

  • 宿神
  • 摩多羅神
    • 摩多羅神は『SFアドベンチャー』に連載されていた宿神を改題して徳間書店『読楽』に再連載しているもの

書籍一覧[編集]

小説[編集]

  • 原作小説(徳間書店よりトクマ・ノベルズ徳間文庫として刊行)
    • 闇狩り師 ミスター仙人九十九乱蔵(トクマ・ノベルズ-1984年01月/徳間文庫-1987年12月)
    • 闇狩り師2 ミスター仙人九十九乱蔵(トクマ・ノベルズ-1984年10月/徳間文庫-1988年07月)
    • 闇狩り師 蒼獣鬼 妄霊篇 (トクマ・ノベルズ-1985年09月/徳間文庫-1990年02月)
    • 闇狩り師 蒼獣鬼 異神篇 (トクマ・ノベルズ-1986年03月/徳間文庫-1990年03月)
    • 闇狩り師 崑崙の王 龍の紋章篇 (トクマ・ノベルズ-1988年05月/徳間文庫-1991年07月)
    • 闇狩り師 崑崙の王 龍の咆哮篇 (トクマ・ノベルズ-1988年06月/徳間文庫-1991年08月)
  • 原作小説(2009年の「黄石公の犬」発売に合わせ、過去の作品を全てまとめた新装版を徳間書店よりトクマ・ノベルズとして再刊行)
    • 闇狩り師 《新装版》 (トクマ・ノベルズ-2009年07月)(闇狩り師/闇狩り師2を収録)
    • 闇狩り師 蒼獣鬼 《新装版》 (トクマ・ノベルズ-2009年08月)(蒼獣鬼 妄霊篇/蒼獣鬼 異神篇を収録)
    • 闇狩り師 崑崙の王《新装版》 (トクマ・ノベルズ-2009年09月)(崑崙の王 龍の紋章篇/崑崙の王 龍の咆哮篇を収録)
    • 闇狩り師 黄石公の犬 (トクマ・ノベルズ-2009年06月)

その他に徳間デュアル文庫版や新装愛蔵版(1996年06月)等が過去に発行されている。

SFアドベンチャーSFJapan(両者とも休刊)に掲載されていた。

漫画版[編集]

闇狩り師 (作画:来留間慎一
徳間書店の『少年キャプテン』で連載。
単行本は徳間書店からワイド版と新装版が刊行された他、2009年にも同社より復刊されている。いずれも全1巻。
原作の「馬黄精」を忠実に漫画化した他、菊地秀行の『妖獣都市』とのクロスオーバー作品闇の邂逅」も描かれている。
また、新装版以降の単行本には、夢枕獏の短編「のけもの道」の漫画版も収録されている。
闇狩り師 九十九乱蔵 (作画:石川賢
小学館の『小学四年生』で連載。
単行本は徳間書店より刊行され、後に双葉社のアクションコミックスからも復刊された。共に全1巻。
原作のエピソードを元としながらも、全体的に石川賢の作風が強いオリジナルストーリーとなっている。
闇狩り師 (作画:木村周司
講談社の『月刊マガジンZ』で連載。
単行本全4巻に加え、シリーズの公式読本も“0巻”として刊行された。
原作の世界観や人物設定を再構築した作風を特色としている。
闇狩り師 キマイラ天龍変 (作画:伊藤勢
徳間書店『COMICリュウ』で連載。単行本全2巻。
世界観を共有している『キマイラ・吼』とのクロスオーバー作品であり、『闇狩り師』本編より10年前を舞台に、22歳の九十九乱蔵の活躍を描いている。