関越トンネル

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関越トンネル
Kan-etsu Tunnel
関越トンネル上り湯沢側 2016-02-03.jpg
上り線湯沢側 2016年2月
概要
位置 群馬県の旗 群馬県新潟県の旗 新潟県
座標 北緯36度49分39秒 東経138度54分13秒 / 北緯36.82750度 東経138.90361度 / 36.82750; 138.90361座標: 北緯36度49分39秒 東経138度54分13秒 / 北緯36.82750度 東経138.90361度 / 36.82750; 138.90361
現況 供用中
所属路線名 E17 関越自動車道
起点 群馬県利根郡みなかみ町
終点 新潟県南魚沼郡湯沢町
運用
開通 1985年(昭和60年)10月2日(下り)
1991年(平成3年)10月22日(上り)
所有 日本高速道路保有・債務返済機構
管理 東日本高速道路
通行対象 自動車(危険物積載車両通行禁止
日平均通行量 16,361 台(2002年度。上り下り合計)
技術情報
全長 10,926 m(下り)
11,055 m(上り)
道路車線数 片側2車線
設計速度 80 km/h最高速度:80 km/h)
7 m
テンプレートを表示
上り線用 2008年
下り線用 2006年5月

関越トンネル(かんえつトンネル、英語表記:Kan-etsu Tunnel)は、群馬県利根郡みなかみ町新潟県南魚沼郡湯沢町県境上越国境)間にある関越自動車道トンネル谷川岳を貫通している。

概要[編集]

群馬県利根郡みなかみ町の谷川岳PAと、新潟県南魚沼郡湯沢町の土樽PAの間にあるトンネルである。道路名と共に、その名の通り、関東地方越後地方の境界となる越後山脈を貫通している。全長は下り線が10,926 m、上り線は11,055 mで、道路トンネルとしては日本最長だったが、2015年(平成27年)3月7日首都高速中央環状線山手トンネル(全長18,200 m)が全通したのに伴い、その座を明け渡した。

2018年現在、国内では山手トンネルに次いで2番目、世界でも17番目(en:List of long tunnels by type#Road参照)の長さを有する長大トンネルである。ただし、山岳道路トンネル、また高速自動車国道のトンネルとしては依然として日本最長を維持している。総事業費は約630億円。

1985年(昭和60年)10月2日、現在の下り線トンネルが開通した。当初は片側1車線(暫定2車線)対面通行であった。本トンネルの開通に伴い、関越道は練馬IC - 長岡JCT間の全線が開通し、日本で最初の列島横断道が完成した。その後、1991年(平成3年)10月22日に上り線トンネルが開通し、全区間が4車線となった。

トンネル内は開通以来、最高速度が70 km/hに規制されていたが、2015年(平成27年)10月1日より80 km/hに引き上げられた。

また、谷川岳PAにはトンネルの概要などを紹介したトンネル館が2014年(平成26年)まで存在していた。

2012年(平成24年)12月2日に発生した笹子トンネル天井板落下事故を受け、翌2013年(平成25年)7月にトンネル内部の天井板3枚を撤去する工事が行われた[1]

トンネル設備[編集]

トンネル内にある新潟県と群馬県の県境部

事故・火災・故障車両発生などの緊急時に備え、上下線ともトンネル入口には信号機が設置されている(トンネル最直前の信号機の手前には、赤信号時の停止線がある)。

トンネル内ではハイウェイラジオが放送されている(放送内容はトンネル上下線別内容である)。再送信は在京の民放AMラジオ3局(TBSラジオ文化放送ニッポン放送)とNHK第1東京局が行っている。なお、トンネル区間は新潟県内に跨っているが、新潟県域局の新潟放送 (BSNラジオ) とNHK新潟放送局のラジオ第1放送は再送信されていない。携帯電話の通話は全線で対応している。

トンネル内の電力は、走行車線側および追越車線側が、それぞれ東京電力パワーグリッドおよび東北電力ネットワークにより供給されている。これは、一方の送配電会社のみに起因して停電となっただけでトンネル内が消灯してしまうのを避けるためである。

153キロポスト付近に群馬県と新潟県の県境があり、路面と壁に大きく線が引かれている。

換気所[編集]

トンネルの換気のため、谷川地下換気所(水上側から3,738メートル地点)、万太郎地下換気所(湯沢側から2,968メートル地点)が設けられている。

地上部が非常に急峻な地形で登山道すらなく、作業道を開通させることができなかったことから、通常のトンネルと異なりトンネル内部から掘り上げるという特殊な工法で建設された[2]。このため、換気所の地上部分については修景にまで手が回らず、打放しコンクリートという非常に無機質な外観となっている[3]

避難坑[編集]

上下線のトンネルの中間に平行して避難坑(避難用トンネル)が存在している。このトンネルは、建設時に地質調査や本トンネル建設作業のための先進導坑として掘られ、後に避難用として転用されたものである。両側の本線からは下り車線は350 mおきに、上り車線は700 mおきに連絡口が配置され、火災等の緊急時には当該トンネルから避難坑へ、さらには反対側のトンネルへ避難することも可能である。

こうした避難坑の設置思想は、1979年(昭和54年)に発生した日本坂トンネル火災事故を教訓として、関越トンネル以降に建設された自動車用長距離トンネルにおいて一般化されたものである。

通行制限[編集]

全長が約11 kmにも及ぶ長大トンネルであるため、関越トンネルを含む水上IC - 湯沢ICの間は、柏崎刈羽原子力発電所核燃料を搬送する許可車両を除き、危険物積載車両は通行できない。これらの車両が県境を越える際は、月夜野IC・湯沢ICで退出し、国道17号三国峠三国トンネル)を通行することになる。

これは、該当車両が水上ICで退出したとしても、接続道路である国道291号の県境付近における峠越えである清水峠は通行不能であり、結果として国道17号を利用するために月夜野IC付近まで戻る必要があるためである。下り線の月夜野ICおよび水上ICの手前と、上り線の湯沢ICの手前には、該当車両に退出を促す内容の標識がある。

なお、上り線を走行している該当車両がトンネル手前まで来てしまった場合には、下り線へUターンできるよう、土樽PAに退出路が設けられている。

またチェーン規制の際に、走行中にチェーンが切れて事故を誘発する恐れがあるため、金属製のタイヤチェーンを装着した車両の通行が禁止されており[4]スタッドレスタイヤを装着するか、トンネル両端部の谷川岳PA、土樽PAでチェーンの脱着作業を行う必要がある。非金属製のタイヤチェーンの場合はそのまま走行可能だが、路面との摩擦による破断を防ぐため、最高速度は50 km/hに規制される。

谷川岳・土樽両PAまでチェーン規制が行われている場合や、降雪により今後チェーン規制を行う可能性がある場合は、スタッドレスタイヤ車や大型車を含め、すべての車両が両PAに誘導されてタイヤの確認が行われる。

特別料金[編集]

トンネル維持・管理費が高額なため、トンネルにかかる水上IC - 湯沢IC間は、高速道路の対距離料金が他区間に比べ、1.6倍になっている(関越特別区間)。これは長距離トンネルである中央自動車道恵那山トンネルなど同様である。なお、2011年(平成23年)8月1日から2014年(平成26年)3月31日まで恵那山トンネルやなど共に料金が一般区間並みに引き下げられた[5]。その後、2014年4月1日より当面10年間実施の予定で、ETC無線通行時に限り、引き続き料金引き下げが行われている[6]

[編集]

E17 関越自動車道
(15)水上IC - 谷川岳PA - 関越TN - 土樽PA - (16)湯沢IC

関越トンネルを取り上げたテレビ番組[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 関越自動車道(上下線)夜間通行止め規制について - 東日本高速道路新潟支社 プレスルーム
  2. ^ 上越国境を貫く!! 日本一の道路トンネル 関越自動車道「関越トンネル」”. 土木学会関東支部新潟会 (2011年4月1日). 2017年1月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月31日閲覧。
  3. ^ 新潟のドライブなら「NEXCO東日本 Presents ヤンの気ままにドライブ」”. yankima.com. 2019年12月31日閲覧。
  4. ^ 東北中央自動車道栗子トンネルでも同様の措置が取られている。
  5. ^ http://www.e-nexco.co.jp/pressroom/press_release/head_office/h23/0715/ NEXCO東日本 高速道路の割高区間等の料金割引について
  6. ^ http://www.e-nexco.co.jp/pressroom/press_release/head_office/h26/0314/ NEXCO東日本 新たな高速道路料金について

関連項目[編集]

外部リンク[編集]