関東自動車 (埼玉県)
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種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
![]() 埼玉県さいたま市浦和区仲町2-3-19 平田ビル3階 |
設立 | 昭和39年2月13日 |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 4030001001750 |
事業内容 | 一般貸切旅客自動車運送事業 特定旅客自動車運送事業 自動車整備事業 自動車有償貸渡事業(リース・レンタル) 車輌運行管理請負業 旅行業 |
代表者 | 塩浦綾子(代表取締役会長) |
資本金 | 6,500万円 |
外部リンク | http://www.kanto-m.co.jp/ |
関東自動車(かんとうじどうしゃ)は、埼玉県さいたま市浦和区に本社を置く特定輸送事業を主としたバス事業者である。福祉送迎バス、スクールバスの運行に関しては、業界でも草分け的存在であり、代表取締役の塩浦綾子による公式ホームページ 会社概要「わが社の概要」においても「私たちの会社は、社会福祉事業に大きく貢献しています」と紹介している[1][2][3]。
路線バス事業は行っておらず、また栃木県に存在する同名の企業( 関東自動車 (栃木県))とは関係が無い。
目次
概要[編集]
埼玉県を中心に特定輸送バスや貸切バスの運行、車両リース、自動車整備、観光(ガリバー旅行)といった事業を行っている。福祉輸送に対応するため、車椅子でも容易に乗り降りができるリフト付きバスも数台配備されている[3]。
もともとは1964年(昭和39年)に設立した共栄自動車工業が前身で、当時は自動車整備・販売を専門とする会社であった。その後、レンタカー事業に参入[1]の後、幼稚園送迎バスを請け負うようになった頃、当時埼玉県から東京都内の養護学校に通う生徒の保護者から、通学用バスを運行して欲しいという要望が寄せられるようになった[3][2]。当時、埼玉県内には養護学校は無く、東京都内まで通学するには電車通学か自家用車での送り迎えでしか通学手段はなかったことも、通学用バスの運行要望が多く寄せられた要因であった[2]。そこで1977年(昭和52年)に特定自動車運送事業許可を取得し[1]埼玉県内の養護学校開校に併せて運行を開始したのが同社における福祉バスのきっかけである。以後、埼玉県内はもとより、全国的にも福祉バスの先駆けとして発展してきた。
車体はイメージカラーの青色と黄色の2色を配した塗装で統一されている。スクールバスなどは鉛筆や三角定規などの文房具をデザインした図柄が、貸切バスなどには「人」をデザインした図柄がそれぞれ描かれている。
本社・営業所[編集]
- 本社 - 埼玉県さいたま市浦和区仲町2-3-19 平田ビル3階
- 岩槻営業所 - 埼玉県さいたま市岩槻区尾ヶ崎2248-3番地
- 富士見営業所 - 埼玉県富士見市東大久保104-3番地
- 加須営業所 - 埼玉県加須市麦倉1238番地
- 坂戸営業所 - 埼玉県坂戸市善能寺232-12番地
- 大宮営業所 - 埼玉県さいたま市見沼区深作307番地
- 千葉営業所 - 千葉県野田市船形1669-2番地
- 整備工場 - 埼玉県富士見市上南畑537-1番地
- 大宮営業所は子会社で吸収合併した元・平成興業観光バスの敷地。詳細は平成興業観光バスの項目を参照。
- かつては浦和市中島(現在のさいたま市桜区中島)に本社と整備工場が、浦和市大間木(現在のさいたま市緑区大間木)と川口市東川口に営業所があった[1]。
- 千葉営業所は平成27年4月に初の県外拠点として新設、平成28年4月から芝浦工業大学柏中学高等学校のスクールバスを運行している。
事業内容[編集]
特定事業部(特定旅客事業部)[編集]
関東自動車の中核部門である。その中でも中心となるのが埼玉県内で一番早くから運行を開始した福祉バス運行であり[1]、2005年時点では保有車両210台のうち、福祉送迎用車両が166台であった。2012年現在も、特別支援学校(養護学校)や福祉施設などの福祉関連の送迎バスを埼玉県内自治体との間で契約・運行している。この他、11校のスクールバス、地域循環バス、企業の社員送迎バスなど幅広く運行しており、プロサッカークラブやプロ野球選手の送迎も行なっている。
クライアントのニーズや予算に合わせて運行日数、時間、回数、コースなどに対応するほか、新車から中古車、大型バスからマイクロバスまで選択することができる。対応しているバスは次の通り。
- 福祉送迎バス
- 老人センターバス
- デイサービスセンターバス
- 市内循環バス
- スクールバス
- 社員送迎バス
- 大日本印刷鶴瀬工場などが利用
- 車イス用リフト付バス
- 特定バス
- 各種送迎バス
車輌運行管理事業部[編集]
役員送迎車、社員送迎バス、スクールバスなどの運行管理を行う部門である。事業内容は主に次の通り。
- 運行管理
- 車輌管理
- 事故処理・賠償
車輌リース事業部[編集]
カーリースを行う部門。取り扱い車種は次の通り。
- 軽自動車
- 乗用車
- 商業車
- バス
- トラック
- 特殊車輌
貸切事業部[編集]
観光、冠婚葬祭、シャトルバスの運行を行う部門。バスの大きさ別に予約ができる。
- 大型:大型観光バス、大型送迎バス
- 中型:中型バス
- 小型:小型バス、マイクロバス
なお、大型観光バスには元・平成興業観光バスから移籍した2台(いすゞガーラ・日野セレガR)を含む。
観光事業部(ガリバー旅行)[編集]
旧ガリバー旅行社で、現在は部門の一つとなっている。家族旅行、団体旅行、国内・海外旅行を取り扱っている。
整備事業部[編集]
自動車の車検、整備、板金塗装修理を行っている部門。中古バスの販売も手がけている。
関連企業[編集]
- 平成興業観光バス - 貸切バス(吸収合併・経営統合により消滅)
- もともとは関東自動車が特定旅客自動車部門のみであった平成7年に関東自動車の子会社として設立された[1]。一般の貸切観光バスはもとより、車椅子対応観光バスを早くから導入していた[1]。しかし、親会社の関東自動車が平成14年12月に一般貸切旅客自動車運送事業免許を取得[1]しており、平成20年になってから経営統合により消滅した[4]これにともない、平成興業観光バスで加盟していた埼玉県バス協会に、それまで非加盟であった関東自動車も加盟している[5]。なお、平成興業観光バスの敷地は、現在関東自動車の大宮営業所として利用されている。高崎線の線路沿いに位置しており、高崎線電車内からも確認できる。