間欠性爆発性障害

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間欠性爆発性障害(かんけつせいばくはつせいしょうがい、英語: Intermittent explosive disorder[1])は、交感神経で感情が上手に調節されないために理性喪失し、頻繁に状況・誘因に見合わない罵声など言語暴力・破壊や傷害など物理的暴力を行う反復性衝動制御障害の一種。別名は憤怒調節障害である[2][3][4][5][6][7][8]

概要[編集]

シカゴ大学のエミール・コッカロ博士らの論文によると、この障害は脳の疾患であり、感情を制御する前頭辺縁領域灰白質が少ないことが原因である。逆にここに灰白質の量が多いほど間欠性爆発性障害の傾向は少なくなって、キレやすさや攻撃性が低下する[2]。この病の特徴にきっかけと表出された衝動が釣り合わないこと、症状が頻発すること、遺伝の影響があるために患者の第一親族はこの障害になる危険が高いことである[7]。山田了士岡山大学大学院精神神経病態学教室教授[9]は主症状として、ストレス・誘因と不釣り合いな激しい言動と臨床的にその頻度の高さが際立っていること特徴的だと指摘している[1]。精神科医の片田珠美は煽り運転常習者は当該患者で衝動コントロールができない人で何を言ってもムダとし、心理的なメカニズムを理解しておくことが重要だとしている。遭遇してしまった場合に相手の土俵に乗らずに警察に通報など冷静でいることが求められるのと述べている[10]KBS第2テレビジョンによると憤怒調節障害かを9項目で自己診断方法できる方法があり、3項目以下が憤怒調節可能者、4から6項目該当は調整能力欠如疑惑段階、7項目から9項目該当は憤怒調節障害段階であるとしている[6]。精神健康医学科のシン・ヨンチョル専門医は「怒ると乱暴な言葉を吐き、暴力を振るう」を繰り返している場合は憤怒調節障害だとして、注意を呼びかけている[6]

中央日報東亜日報によると、大韓民国では深刻な国民病となっており、瞬間的な憤怒を抑制出来ずに計画・金銭的な目的もない殺人・傷害犯罪である「憤怒調節障害犯罪」が急増していて、傷害・暴行などの暴力犯罪、殺人・殺人未遂などの重罪の約41%を占めている[3][5][11][12][13]。交際相手からの別れ話で自動車で轢殺殺人、スープの味付けが塩辛いという口論で食堂の主人が客に凶器で暴行、隣人間の駐車トラブルで姉妹が殺害など2014年に感情制御出来なかったことで起きた暴力犯罪は約6万件であった[3]。イ・スジョン教授は、憤怒調節障害の人は自らを社会の被害者と考えていて、他人が自分を無視するという思い込みが悪化すると、自らがその人(たち)を懲らしめてやるという発想で犯罪を起こすと分析している。中央日報は、50から60代の韓国人女性の場合に自己の感情を押さえ込もうとして発症する火病で病院に通う場合が多いが、若者層は怒りを抑制出来ない憤怒調節障害のために来院する場合が多いと報道している[14]。大韓精神協会の調査によると、韓国の成人の半分以上が憤怒調節を罹患しており、成人の10%は治療必須の高危険群にあることが判明している[3]。アメリカでの有病率は約2.7%で、35 - 40歳未満のほうが、50歳以上よりも有病率が高い[7]

大韓民国健康保険審査評価院による医療ビッグデータの分析結果によると、自ら来院して、間欠性爆発性障害で診療を受けた人は毎年増加傾向にある。「ナッツ姫の妹」で大韓航空の趙顕ミン元専務もこの障害の可能性があると韓国現地の専門家に指摘されている[4]。中央日報によると憤怒誘発に関係するホルモンは15秒以内でピークに達するので、感情が高まった瞬間から1分深呼吸をすること、 憤怒が沸き上がった瞬間に立ち上がって 「なぜ腹が立つのか?何のために怒るのか?他の効果的な方法はないか?」と集中する方法を対策として提案している[3]

出典[編集]

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  1. ^ a b 星和書店/精神科治療学 27巻06号 抄録”. www.seiwa-pb.co.jp. 2019年9月12日閲覧。
  2. ^ a b すぐにカッとくる、怒ってばかりいる人は性格ではなく脳に問題。感情を制御する”感情脳”が小さい可能性(米研究)”. カラパイア (2016年1月25日). 2019年9月2日閲覧。
  3. ^ a b c d e 韓国の成人の半分が憤怒調節障害、どのように怒りを堪えるか”. 中央日報 (2015年4月5日). 2019年9月2日閲覧。
  4. ^ a b ナッツ姫の妹に「憤怒調節障害」の可能性=韓国に患者6000人”. 朝鮮日報 (2018年4月21日). 2018年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月2日閲覧。
  5. ^ a b 怒りを抑えられない韓国社会…なぜ?(上)(1)”. 中央日報 (2009年11月24日). 2019年9月2日閲覧。
  6. ^ a b c 憤怒調節障害の症状テスト、この1項目だけ該当しても深刻”. もっと! コリア(Motto! KOREA). 2019年9月2日閲覧。
  7. ^ a b c 間欠爆発症/間欠性爆発性障害(こころの病気のはなし/専門編)”. 医療法人社団ハートクリニック. 2019年9月2日閲覧。
  8. ^ "叱られたことのない人"を叱ると殺される 「間欠爆発症」という凶器を持つ人” (日本語). PRESIDENT Online(プレジデントオンライン) (2018年4月19日). 2019年9月12日閲覧。
  9. ^ 岡山大学大学院 精神神経病態学教室 山田 了士 教授|九州医事新報・中四国医事新報・東海医事新報・関西医事新報”. k-ijishinpo.jp. 2019年9月12日閲覧。
  10. ^ 「殺人あおり運転」からこうして身を守れ(3)とにかく相手にしないこと” (日本語). アサ芸プラス. 2019年9月12日閲覧。
  11. ^ 【時論】憤怒調節障害を病んでいる大韓民国(1)”. 中央日報 (2015年3月26日). 2019年9月2日閲覧。
  12. ^ 【時論】憤怒調節障害を病んでいる大韓民国(2)”. 中央日報 (2015年3月26日). 2019年9月2日閲覧。
  13. ^ 憤怒調節障害”. 東亜日報 (2017年6月20日). 2019年9月2日閲覧。
  14. ^ 怒りを抑えられない韓国社会…なぜ?(上)(2)”. 中央日報 (2009年11月24日). 2019年9月2日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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