開港5都市景観まちづくり会議

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開港5都市景観まちづくり会議(かいこう5としけいかんまちづくりかいぎ)は、安政5年(1859年)に開港した港に指定された函館新潟横浜神戸および長崎の5都市の市民が、景観、歴史、文化、環境などを大切に守り、愛着を持って育て、個性豊かで魅力あるまちづくりを行うため、相互に交流を深め、課題を協議し、開港5都市のまちづくりの推進に資することを目的とした会議である。

概要[編集]

開港5都市が持ち回りで毎年開催する会議では、基調講演や分科会(まちあるきなど)を通して、開港5都市のまちづくりの状況の報告・見学や意見交換を行っている。

開催経過[編集]

開催回 開催都市 開催時期 テーマ 備考
第1回 神戸大会 1993年(平成5年)8月 「坂のまちと旧居留地」
第2回 長崎大会 1994年(平成6年)10月 「市民主導のまちなみ・まちづくり」
第3回 新潟大会 1996年(平成8年)2月 「港といっしょになった都市,一体となった都市って何だろう」
第4回 函館大会 1996年(平成8年)10月 「北の開港都市に民の系譜をさぐる」
第5回 横浜大会 1997年(平成9年)10月 「開港都市の伝統・文化を活かした街づくり」
第6回 神戸大会 1999年(平成11年)10月 「開港都市の未来(あした)を探る」 1998年は代表者会議のみ開催。
第7回 長崎大会 2000年(平成12年)10月 「開港都市の遺伝子を伝える」
第8回 新潟大会 2001年(平成13年)8月 「水都にいがた夏!!ようこそ」
第9回 函館大会 2002年(平成14年)10月 「いいべや『港・まち並み』考えよう」
第10回 横浜大会 2004年(平成16年)3月 「150年の歴史とにぎわいづくり」
第11回 神戸大会 2005年(平成17年)10月 「開港都市のさらなる飛躍〜明るく元気!!〜」
第12回 長崎大会 2006年(平成18年)9月 「開港によってもたらされて文化と歴史の継承」
第13回 新潟大会 2007年(平成19年)11月9日 - 11日 「実りの秋にいがたへ来なせや」
第14回 函館大会 2008年(平成20年)10月10日 - 12日 「新・函館探訪〜呼吸(いき)づくまちを未来へ繋げ〜」
第15回 横浜大会 2009年(平成21年)9月11日 - 13日 「150年の贈り物〜新たな旅立ちへ〜」
第16回 神戸大会 2010年(平成22年)10月29日 - 31日 「共生のまちづくり〜時間・空間・文化を超えて」
第17回 長崎大会 2011年(平成23年)11月4日 - 6日 「愛・絆・希望5港の祈り〜長崎から〜」
第18回 新潟大会 2012年(平成24年)10月26日 - 28日 「新潟の『らしさ』を求めて〜過去・現在・未来へのつながり〜」
第19回 函館大会 2013年(平成25年)9月7日 - 9日 「再発見!“ひと”と“まち”をつなぐもの〜開港と食とラボ〜」
第20回 横浜大会 2014年(平成26年)10月17日 - 19日 「開港5都市のみらい これからもココから」
第21回 神戸大会 2015年(平成27年)11月6日 - 7日 「開港都市からの発信〜わたしたちのまちづくり〜」
第22回 長崎大会 2016年(平成28年)11月4日 - 6日 「継承と発展〜次の世代の景観まちづくり〜」
第23回 新潟大会 2017年(平成29年)9月1日 - 3日 「語り合おう港への想い〜歴史と未来がつながる開港150周年〜」
第24回 函館大会 2018年(平成30年)9月1日 - 3日 「未来につなぐまちづくり 今、立ち止まって考える。」
第25回 横浜大会 2019年(令和元年)11月1日 - 11月3日 「見つけよう、広げよう!開港都市の可能性」
第26回 神戸大会 2020年(令和2年)10月2日 - 10月3日 「withコロナ時代の新しい景観まちづくり」
第27回 長崎大会 2021年(令和3年)11月20日 - 11月22日 「ポストコロナ時代の「港」を生かしたまちづくり~歴史・つながり・未来~」 長崎開港450周年記念事業の連携事業
第28回 新潟大会 2022年(令和4年)9月23日 - 9月25日 「温故知新 〜五港のキズナを未来にツナグ」

ロゴ[編集]

開港5都市景観まちづくり会議のロゴは、5港の帆が、景観まちづくりの風をうけていっぱいに広げているデザインとなっている。また、5つの色は緑(自然生物)・ピンク(愛)・青(海、空)・黄(コミュニケーション)・紫(文化)をイメージしている。

テーマソング[編集]

テーマソングは「ウエルカム港街」[1]。第18回新潟大会で発表され、以降、歌い継がれている。作詞小林直司、作曲森本利。

エピソード[編集]

  • 当初は「開港4都市景観会議」であり、神戸、長崎、函館、横浜の会議であったが、その後、新潟が加わり「開港5都市景観まちづくり会議」となった。
  • 第6回神戸大会から、テーマを拡大するため「開港5都市景観まちづくり会議」となる。
  • 第22回長崎大会から、若手を中心とした意見交換の場「FG(フューチャージェネレーション)会議」が始まる。

ギャラリー[編集]

函館[編集]

横浜[編集]

新潟[編集]

神戸[編集]

長崎[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 開港5都市景観まちづくり会議とは”. 開港5都市景観まちづくり会議. 2019年1月5日閲覧。

外部リンク[編集]