長瀧寺

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長瀧寺(ちょうりゅうじ)
Choryuji hondo.jpg
長瀧寺の本堂
所在地 日本の旗 日本
岐阜県郡上市白鳥町長滝大門92
位置 北緯35度55分12.7秒 東経136度49分49.7秒 / 北緯35.920194度 東経136.830472度 / 35.920194; 136.830472座標: 北緯35度55分12.7秒 東経136度49分49.7秒 / 北緯35.920194度 東経136.830472度 / 35.920194; 136.830472
宗旨 天台宗
本尊 釈迦如来
創建年 718年(養老2年)
開基 泰澄
地図
長瀧寺の位置(岐阜県内)
長瀧寺
法人番号 5200005011042
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長瀧寺(ちょうりゅうじ、往時はながたきでらと呼ばれた)は、岐阜県郡上市にある天台宗の寺院。本尊は釈迦如来

歴史[編集]

この寺は、養老2年(718年)勅命により泰澄法相宗の寺院として創建したと伝えられ、天長5年(828年天台宗に改められたという。古くから白山信仰と深いかかわりがあり、隣り合う白山神社とともに郡上郡一円に大きな宗教的勢力として君臨していた。最盛期の鎌倉時代には六谷六院、神社三十余りと三百六十坊が存在したといわれる。宝徳2年(1450年)には比叡山延暦寺西塔院南尾一切経蔵院の末寺となる。戦国時代になると浄土真宗の勢力が郡上に浸透し、坊院の多くが浄土真宗本願寺派に改宗したほか、朝倉氏が郡上に侵攻した際に略奪を受けて勢力を失った。江戸時代にも郡上藩主の井上氏に寺領を没収され、浜松二諦坊により白山牛王の発給権を失い、白山別当職を越前平泉寺に奪われて衰退する。文政8年(1825年)、老朽化した大講堂の再建が成った。大講堂は間口18間(約33m)、奥行き14間(約25m)と巨大で、郡上に過ぎたは長滝講堂と謳われていた。長瀧寺は明治初年の神仏分離により白山神社と長瀧寺に分けられた。1899年(明治32年)火災により堂宇を焼失して宝物の一部を失った。現在の堂宇はその後に縮小して再建されたものである。現在、阿名院、経聞坊及び宝幢坊の三つの坊院が残っている。

坊院[編集]

  • 阿名院(あみょういん)は本尊を阿弥陀三尊像とする。前身は花蔵院という山伏の寺であったが、長禄年間に廃絶した。その跡に経聞坊の道雅が享禄2年(1529年)に再興した。後に郡上の領主となった遠藤氏から20石の寺領を得ている。長滝の延年で知られる白山長滝神社の六日祭において飾られる花笠は阿名院で作られる。以下の数多くの岐阜県指定文化財を所蔵する。
    • 絹本著色十三尊仏像
    • 絹本著色八尊勝王像
    • 絹本著色二尊観音像
    • 絹本著色青不動像
    • 絹本著色不動明王像
    • 絹本著色十二天像
    • 絹本著色涅槃図
    • 絹本著色荒神像
    • 絹本著色如来荒神像
    • 絹本著色泰澄大師像
    • 絹本著色仏眼曼荼羅図
    • 絹本著色不動明王坐像
    • 絹本著色八面荒神立像
    • 絹本著色愛染明王立像
    • 絹本著色歓喜天像
    • 絹本著色日吉山王曼荼羅図
    • 絹本著色弘法大師像
    • 木造阿弥陀如来立像
    • 木造観世音菩薩立像
    • 木造大勢至菩薩立像

 

  • 経聞坊(きょうまんぼう)は阿弥陀如来を本尊とする。養老3年(719年)に長滝寺に近い民家から絶えず経文が聞こえたため、坊院として加えたと伝わる。寺号はその故事に因んでいる。宝徳2年(1450年)、白川郷の領主である内ヶ島氏の一族が住持を務めたと伝わる。寛永2年(1625年)に郡上藩主の遠藤氏から200石の寺領を与えられるなど篤く保護されたが、後に井上氏によって寺領を没収されている。神仏分離以前は長滝白山神社の社僧であった。
  • 宝幢坊(ほうどうぼう)は聖観音菩薩を本尊とする。もとは養老年間に泰澄が成就院として開いたが、天文2年(1533年)に法灯が途絶えた。その後、永禄2年(1559年)に阿名院道雅の法弟良静により中興、改称される。神仏分離以前は長滝白山神社の社僧であった。

文化財[編集]

重要文化財

  • 木造釈迦如来及び両脇侍像[1] - 鎌倉時代
  • 木造四天王立像[2] - 鎌倉時代
  • 木造韋駄天立像・木造善財童子立像[3] - 南宋時代
  • 宋版一切経 3752帖[4]

岐阜県指定重要文化財

  • 木造地蔵菩薩立像[5]
  • 木造沙弥行兼坐像[6]
  • 牛皮華鬘(ごひけまん)[7]
  • 金銅華鬘(こんどうけまん)[8]
  • 経机 附:版本法華経[9]
  • 荘厳講執事帳[10]

所在地[編集]

  • 岐阜県郡上市白鳥町長滝大門92

アクセス[編集]

その他[編集]

寺号の長瀧とは白山中宮として創建した泰澄が、夢の中で女神から霊泉があるとのお告げを受け、山中に入り見つけた滝(阿弥陀ケ滝)に由来している。白山の美濃馬場(登拝拠点)であり、白山禅定道の三馬場(長滝白山神社平泉寺白山神社白山比咩神社)のひとつ。

脚注[編集]

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  1. ^ 木造釈迦如来及び両脇侍像”. 岐阜県. 2013年3月6日閲覧。
  2. ^ 木造四天王立像”. 岐阜県. 2013年3月6日閲覧。
  3. ^ 平成27年9月4日文部科学省告示第137号
  4. ^ 宋版一切経”. 岐阜県. 2013年3月6日閲覧。
  5. ^ 木造地蔵菩薩立像”. 岐阜県. 2013年3月6日閲覧。
  6. ^ 木造沙弥行兼坐像”. 岐阜県. 2013年3月6日閲覧。
  7. ^ 牛皮華鬘”. 岐阜県. 2013年3月6日閲覧。
  8. ^ 金銅華鬘”. 岐阜県. 2013年3月6日閲覧。
  9. ^ 経机 附:版本法華経”. 岐阜県. 2013年3月6日閲覧。
  10. ^ 荘厳講執事帳”. 岐阜県. 2013年3月6日閲覧。

外部リンク[編集]