長崎駅

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長崎駅
駅ビルとかもめ広場
駅ビルとかもめ広場
ながさき
Nagasaki
所在地 長崎県長崎市尾上町
所属事業者 九州旅客鉄道(JR九州・駅詳細
日本貨物鉄道(JR貨物・駅詳細
長崎電気軌道(長崎電鉄・駅詳細
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かもめ広場とアミュゴン

長崎駅(ながさきえき)は、長崎県長崎市尾上町にある九州旅客鉄道(JR九州)・日本貨物鉄道(JR貨物)のである。

本項では駅前にある長崎電気軌道(長崎電鉄)の停留場長崎駅前停留場(ながさきえきまえていりゅうじょう、長崎駅前電停)についても扱う。

概要[編集]

長崎県の県庁所在地、長崎市の中心駅であり、長崎本線終着駅でもある。博多方面への特急列車かもめ』や長崎都市圏及び県北地方とを結ぶ快速『シーサイドライナー』・普通列車が発着する。JR九州のレンタサイクルサービス楽チャリ設置駅である。

かつては本州方面への優等列車が多数運転されていたが、2008年に寝台特急「あかつき」が廃止されて以降は、発着する全ての列車が九州内のみの運転となっている。2013年(平成25年)10月15日より、JR九州のクルーズトレインななつ星in九州」が当駅へ乗り入れるようになった。当駅から隣の浦上駅間では在来線連続立体交差化事業が着工中であり、2020年度当駅は西側へ移転し新駅舎高架開業の予定である。また、2022年度には九州新幹線長崎ルート)が開業予定である。

乗り入れ路線[編集]

長崎駅にはJRの長崎本線、長崎駅前停留場には長崎電気軌道の本線・桜町支線が乗り入れる。長崎電気軌道の停留場には「27」の駅番号が与えられ、1号系統2号系統3号系統の電車が停車する。

当駅に乗り入れるJR在来線は長崎本線のみであるが、大村線の列車の大半が当駅まで直通運転を行なっている。2022年度開業予定の九州新幹線長崎ルートにおいても当駅が終着駅である。

歴史[編集]

明治~大正時代の長崎駅前(手彩色絵葉書)
2代目駅舎(大正時代)
大正~昭和初期の駅構内
3代目駅舎(1992年8月)

1897年(明治30年)、九州鉄道が長崎市内への路線を開通させた際に、「長崎駅」として開設されたのは隣の現浦上駅であった[1]。その後、より市街地に近い大黒町への新駅設置と路線延伸が検討され、1905年(明治38年)に路線が市中心部側へ延伸されて現長崎駅が開業し、それまでの長崎駅は浦上駅へと改称された[2]

大正時代に2代目の駅舎としてドイツ風建築の木造駅舎が建てられた。1915年(大正14年)には長崎電気軌道の開業に伴い、長崎駅前停留場が開設される。 1945年(昭和20年)8月の原爆投下により駅舎は焼失し、1949年(昭和24年)にステンドグラスを備えた三角屋根が特徴の3代目駅舎が建てられた。1988年(昭和63年)には大規模な改装工事が行われたが[3]、老朽化と新駅舎建設のため1999年(平成11年)に取り壊された[4]

現在の4代目駅舎2000年(平成12年)に建てられたもので、旧駅舎の三角屋根に代わりドーム状の屋根と多目的広場「かもめ広場」が設けられ、それに併設する形で複合ビル「アミュプラザ長崎」、「JR九州ホテル長崎」が開業した[5]2012年(平成24年)には当駅を含む長崎県内のJR九州区間の一部でICカード「SUGOCA」が利用可能となった。

現在、旅客ホームの線路はすべて車止めが設けられ行き止まりとなっているが、1930年(昭和5年)から1982年(昭和57年)までは、当駅から南へ約1.1kmの地点に長崎港駅(ながさきみなとえき)が存在した(通称臨港線)。戦前・戦時中は長崎港へ寄港する日華連絡船へ接続する旅客列車(ボート・トレイン)が乗り入れ、戦後の航路廃止後は貨物列車のみが運行されていたが、1982年(昭和57年)に廃止された[6][7]

年表[編集]

  • 1904年明治37年)11月16日 - 長崎港の埋め立て工事(第2期港湾改良工事)が完成し、台場町など24町が新設される。
  • 1905年(明治38年)
    • 2月 - 浦上から台場町まで1マイルの臨港路線が延長され、その終点に仮駅舎が設置される。
      • 埋め立て工事の完成と日露戦争勃発による軍事物資の輸送の必要性が生じたため。
    • 4月5日 - 九州鉄道の駅として開業。台場町の仮駅舎が「長崎駅」となり、浦上にあった従来の長崎駅が浦上駅に改称。
  • 1907年(明治40年)7月1日 - 九州鉄道の国有化により国鉄(九州帝国鉄道)の駅となる。
  • 1911年大正元年)10月21日 - 2代目の駅舎が完成。駅舎はコテージ式2階建てで、2階は貴賓室にあてられた。
  • 1915年(大正4年)11月16日 - 長崎電気軌道が病院下 - 築町間で開通[8][9]、長崎駅前停留場開業[10]
  • 1919年(大正8年)12月25日 - 当停留場から桜町までの区間が開通[8]
  • 1922年(大正11年)11月1日 - 一等駅に昇格。
  • 1930年昭和5年)
    • 3月19日 - 長崎駅 - 長崎港駅間が開通。
    • 10月1日 - 長崎線に準特急が導入され、東京・長崎間が21時間に短縮される。
  • 1931年(昭和6年)- 駅舎2階の貴賓室を廃止し、食堂を開業。
  • 1942年(昭和17年)
  • 1945年(昭和20年)
    • 4月26日 - 午前11時、空襲により長崎駅2番ホームに停車中の列車に直撃弾命中、死者90名。駅本屋半壊被災。
    • 8月9日 - 原子爆弾投下により駅本屋残部分全焼。爆心地に近い大橋鉄橋から長崎駅の間の路線が不通となる。
    • 8月10日 - 復旧工事を開始。
    • 8月11日 - 復旧工事が完成。午後10時15分長崎駅発の終列車から運行を再開。
  • 1949年(昭和24年)5月25日 - 3代目駅舎完成[11]
  • 1950年(昭和25年)
    • 6月 - 駅前広場の拡張により、長崎駅前停留場が東へ36メートル移設[12][13]
    • 7月31日 - 機構改革により、国鉄長崎管理部が廃止される。
  • 1958年(昭和33年)8月1日 - 長崎・博多間日帰りディーゼル・カーの運転が開始される。
  • 1959年(昭和34年)
    • 7月21日 - 特急さくらが長崎に乗り入れを開始し、長崎・東京間を20時間で結ぶ。
    • 8月 - 2階建ての団体待合室(500名収容可能)が完成。
  • 1960年(昭和35年)8月1日 - 国鉄西部支社長崎出張所が設置される。
  • 1961年(昭和36年)10月1日 - 長崎・京都間に特急かもめ、長崎・熊本間に準特急ちくごが乗り入れを開始。
  • 1963年(昭和38年)12月22日 - 長崎駅前に長崎県交通局本局庁舎及びバスターミナル(長崎交通産業会館ビル)が完成。
  • 1966年(昭和41年)2月7日 - 交通ラッシュ解決のため、県下で初めての横断歩道橋が長崎駅前に完成。
  • 1967年(昭和42年)12月19日 - 長崎駅前に2つ目の横断歩道橋が完成。
  • 1969年(昭和44年)
    • 4月 - 長崎駅前停留場を再度移設[13][14]
    • 6月 - 全国で初めて駅前高架広場が完成。
  • 1982年(昭和57年)
  • 1985年(昭和60年)3月14日 - 鮮魚貨物列車「ぎんりん」、コンテナ化。
  • 1987年(昭和62年)
  • 1988年(昭和63年)11月 - 駅新装開業。
  • 1998年平成10年)4月1日 - 鮮魚コンテナ貨物列車廃止[15]
  • 1999年(平成11年)
    • 3月30日 - 長崎駅前停留場を改築[16]
    • 7月1日 - 貨物列車発着廃止、トラック便運転開始。
  • 2000年(平成12年)9月21日 - 現駅舎(4代目)完成。
  • 2001年(平成13年)9月1日 - 長崎駅前停留場に行先案内放送装置を設置[16]
  • 2002年(平成14年)10月 - JR九州が長崎県内の駅で初となる自動改札機を導入。
  • 2006年(平成18年)4月1日 - 長崎オフレールステーション開設。
  • 2012年(平成24年)12月1日 - 当駅を含む長崎地区19駅にSUGOCAを導入[17]
  • 2013年(平成25年)10月15日 - 豪華寝台特急列車「ななつ星in九州」乗り入れ開始。
  • 2014年(平成26年)3月15日 - 当駅西側の長崎車両センター(車両基地)が在来線高架化及び新幹線用地のため佐世保線早岐駅構内へ移転。移転後駅舎寄りの留置線(12線)を残して設備は全て撤去された。
  • 2016年(平成28年)3月26日 - 当駅構内幸町踏切から浦上駅間の上下線が連続立体交差事業により仮線路へ切り替え。

駅舎移転高架化と再開発[編集]

長崎本線連続立体交差事業[編集]

長崎市内の踏切による慢性的な渋滞と東西市街地の線路による分断を解消するため長崎本線の現在の高架区間の終了地点(松山町付近)から長崎駅までの約2.4kmの区間の線路を高架化する事業。幸町・宝町・梁川橋・竹岩橋の4箇所の踏切が撤去される。また、宝町の国道202号との立体交差(アンダーパス)も解消される。2001年に着工準備が決定したが新駅舎建設予定地となる長崎車両センターの移転を巡りJR九州との協議が難航していたため着工が遅れた。2007年8月に事業主の長崎県の費用負担で佐世保線早岐駅構内へ移転させることが決定し、2008年12月に都市計画決定され2010年2月に国の事業認可を受けた。これにより2014年3月15日に早岐駅構内へ車両センター機能が移転した。一部の留置線と旧貨物線は2016年までに撤去された。車両センターは移転したものの長崎地区での車両運用が主となることから現駅舎寄りの12線の留置線は残され現在も使用されている。留置線不足により使用停止されていた長崎駅2番ホームと3番ホームの間にある中線も留置線として使用されている。 2016年3月までに高架化事業区間内の全線が段階的に仮線路への移行した。仮線路の一部区間は並行する市道の車線に高架で建設された。そのため幸町踏切付近では引上線と本線において高さが異なる。新駅舎は車両センター跡地に移転する。建設中の九州新幹線長崎ルートも高架で在来線新駅舎に併設される。新駅舎は幅50メートル長さ250メートル程度の1階にコンコース、2階に在来線2面5線、新幹線2面4線の計4面9線のホームが設けられる。また、現在の幸町踏切から宝町立体交差付近に10線程度の高架留置線が整備される。在来線の高架化及び新駅舎開業は2020年度を予定している。(新幹線ホームは新幹線事業により整備、2022年度開業予定)概算事業費は約430億円。

長崎駅周辺再整備事業[編集]

新駅建設予定地(2012年)

在来線立体交差事業・新幹線計画に伴い、2008年度に事業認可された長崎駅周辺約19ヘクタールの再開発。この事業では新駅舎の東口・西口に交通広場と多目的広場、長崎駅中央通り線・西通り線・東通り線・トランジットモール線等の道路整備を行う。トランジットモール線については当初長崎電気軌道の線路を新駅舎まで150m程引き込む計画であったが、通過利用客の所要時間が大幅に増える事、折り返し運転となる事、新駅中心の運行形態は非現実的である事から路面電車の引き込み計画は廃止された、東口交通広場及び新設される高速バスターミナルへの接続道路として整備される。

長崎駅前停留場[編集]

当停留場で桜町支線と本線が分岐することから中心部方面では電車が詰まる事態が多発しているため、ホームを3面設け3線化することが検討されている。駅舎・駅ビル及び周辺道路とは現状の高架広場撤去後に新設されるペデストリアンデッキで接続されエレベーターも整備される予定である。なお、停留場の平面横断は現状の国道202号の交通量から実現が難しいと結論されている。

バスターミナル移転[編集]

現在長崎駅前交通会館1階の県営バス長崎駅前ターミナルは1963年の開業であることから老朽化が進んでいるため、長崎県交通局は新幹線開業に合わせて新駅舎横の新幹線と在来線の高架下にターミナルを移転新築する。新ターミナルは敷地面積600平方メートルの土地に3階建程度で建設される計画で現状と同じ県内完結及び県外とを結ぶ高速バス等が発着する。具体的な施設の概要は現在策定中である。

新駅舎周辺の動き[編集]

新駅舎港側に2018年3月長崎県庁舎・長崎県警察本部が移転し開庁する。また、2020年3月には長崎市中心部の長崎警察署と稲佐警察署を統合した県内最大の大規模警察署(仮称:新長崎警察署、運転免許センター併設予定)が新駅舎西側に開庁予定である。同じく新駅舎西側には国際会議場・ホテル一体型のMICE施設が長崎市により建設される予定である。 再開発事業区域外では新駅舎及び現駅ビル横の旭大橋から桜町通り(長崎中央郵便局付近)まで道路を延伸拡幅予定である。

新駅ビルについて[編集]

新駅舎と現駅ビルのアミュプラザ長崎の間に4.8ヘクタール程の広大な土地が生まれることからJR九州は現駅ビルよりも大規模となる新駅ビルを建設する。新駅ビルは現駅ビルを拡張する形でアミュプラザなどの核となる商業施設、オフィス、ホテルを中心とした構成で長崎のランドマークとなる開発を目指している。詳細は現在計画中であり在来線新駅舎移転後〜新幹線開通時の開業を予定している。また、在来線高架下にも商業施設などを整備することを計画している。

駅構造[編集]

JR九州[編集]

JR 長崎駅
改札口と待合所
改札口と待合所
ながさき
Nagasaki
浦上 (1.6km)
所在地 長崎県長崎市尾上町1-89
所属事業者 JR logo (kyushu).svg九州旅客鉄道(JR九州)
JR logo (freight).svg日本貨物鉄道(JR貨物)*
所属路線 長崎本線
大村線直通含む)
キロ程 125.3km(鳥栖起点)
電報略号 サキ
駅構造 地上駅
ホーム 3面5線
乗車人員
-統計年度-
10,650人/日(降車客含まず)
-2016年-
開業年月日 1905年明治38年)4月5日[1]
備考 直営駅
みどりの窓口
楽チャリ
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2、3番のりばのプラットホーム先端。
現在は車止めが設置されているが、かつては南側に線路が延びていた。

頭端式ホーム3面5線を有する地上駅跨線橋構内踏切等の設備はなく、改札口から全てのホームへ平面移動が可能である。ホーム先端部には車止めが設置されている。

プラットホームは、平成に入り設置された0番のりばを除き有効長が長く取られている。これはかつて当駅から本州方面への長距離優等列車(寝台特急さくらみずほ・あかつきなど)が走っていた名残である。2番のりばと3番のりばとの間に中線が1本あり、1982年(昭和57年)頃まで長崎港駅へと通じていた[18]。1・2番のりばの上屋は木製である。このホームの端(浦上方)に運転取り扱いの建物がある。

かつては0番のりばのない島式2面4線であり、1・2番のりばは駅舎と直結し、長崎港駅(1982年廃止)につながる線路に面した3・4番のりばと駅舎は跨線橋で接続されていた。1993年(平成5年)頃にホームを頭端式に変更し、ほどなく跨線橋が廃止され、同時期に0番のりばが増設された。従来線路が延びていた敷地は屋外駐車場へと転用され、のち2000年(平成12年)にアミュプラザ長崎が建設された。

2番のりばの改札口寄りには、長崎くんちの出し物として知られる「御朱印船」(三菱重工製)が展示されている。[19]

ホーム西側には複数の側線が引かれ、旅客列車の留置線として使用されている。2014年(平成26年)3月までは隣接地に長崎車両センターが存在した。[20]

長崎ランタンフェスティバル期間中は天井に竜のオブジェ「アミュゴン」が飾られるほか、さまざまな装飾が施される。オープンスペースとなっており、各種イベントが行われる。広場の天井近くには三菱電機製の大型モニターも設置されており、JR九州関連のPR映像などが映されている。アミュプラザ長崎とJR九州ホテル長崎へは1階への出入口のほか、エスカレーターで2階へ出入りすることも出来る。改札口の左側には、総合観光案内所と待合室があり、その隣にキヨスクがある。

直営駅で、みどりの窓口自動券売機自動改札機が設置されており、SUGOCAにも対応している。駅自動放送は導入されていないため、駅員による放送を行っている。各キャンペーンやコンサート等にあわせて特急列車到着の際に到着放送及び到着メロディーが流れる。到着メロディーには長崎出身の福山雅治、さだまさしやキャンペーンイメージキャラクターの楽曲が使用され、終着駅長崎への到着を歓迎するアナウンスとなっている。

また、自動券売機では諫早乗り換えの島原鉄道連絡乗車券も購入できる。また、運賃は肥前山口駅廻り、早岐駅廻りの運賃が共に記載されている。

自動改札機上に特急用と普通快速用の3段式LED式発車標が合計3つ、0・1・2番ホーム、3・4番ホームにもLED式発車標がそれぞれ1つずつ設置されている。長与行きの列車は「長与まで」と表示される。時刻表には発車する列車の時刻のほか、到着列車の時刻とそのホーム、始発駅も掲載されており、自動券売機横、待合室、みどりの窓口内の計3か所に設置されている。駅名標には龍踊りの龍がデザインされている。

のりば[編集]

ホーム 路線 行先
0 - 4 長崎本線(長与支線含む) 市布/長与諫早肥前山口鳥栖方面
大村線 長与/市布・諫早・大村早岐佐世保方面
2 - 4 特急「かもめ 諫早・佐賀新鳥栖博多方面

長崎電気軌道[編集]

長崎電気軌道 長崎駅前停留場
駅前の歩道橋から望む
駅前の歩道橋から望む
ながさきえきまえ
NAGASAKI EKI-MAE
所在地 長崎県長崎市大黒町7番1号先
駅番号 27
所属事業者 長崎電気軌道
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
7,000人/日
-2015年-
開業年月日 1915年(大正4年)11月16日
乗入路線 2 路線
所属路線 本線(1号系統2号系統
キロ程 5.1km(*赤迫起点)
八千代町 (0.4km)
(0.4km) 五島町
所属路線 桜町支線(3号系統
キロ程 0.0km(長崎駅前起点)
八千代町 (-km)
(0.5km) 桜町
備考 * 路線の起点は住吉停留場
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長崎駅前に広がる高架広場の先に停留場がある[12]。停留場は併用軌道区間にあり、ホームは道路上に置かれ、2面のホームが長崎駅に並行して伸びる2本の線路を挟んで向かい合う(相対式ホーム[21][22]。駅側にあるのが赤迫方面行きのホーム、反対側にあるのが正覚寺下蛍茶屋方面行きのホーム[22]。ホーム長は40メートル余りで[23]、2015年に赤迫停留場のホームが延長されるまでは長崎電鉄で一番長いホームだった[24]

利用者が多いため正覚寺下・蛍茶屋方面行きのホームは乗車位置が分かれていて、ホーム先端寄りの停止線に3号系統蛍茶屋行き、ホーム中央の停止線に1号系統正覚寺下行きが停車する。同ホームでは日本語と英語の自動放送が流れ、この自動放送では長崎西洋館平和公園など、反対方向の赤迫方面の案内も放送されている。ホームの両端には横断歩道橋が接続し、出入りにはこれを使用する[12][25]。停留場につながるのはこの歩道橋のみであり、高齢者や大きな荷物を抱える旅行者にとっては使いにくい[14]。前述の通り停留場の3線化とバリアフリー化の計画がある。

ホーム中央付近に上り線から下り線への片渡り線があり[22]、市中心部でのイベント開催時など、当停留場始発の臨時便が運転される際に使われる。本線と桜町支線の分岐部は停留場の南にあり[26]大波止方面に向かう本線が右へ、桜町支線が左へ分岐する2方分岐[21][22][27]。戦前は桜町支線と本線大波止方面の間も結ばれ、3方分岐のデルタ線を形成していた[12]。これを利用して1934年から1937年(昭和9年から昭和12年)までは市中心部を環状運転する循環系統が設定されたこともある[12][28]。循環系統については2000年10月にも試験的に運行され[29]、この時はデルタ線がない代わりに当停留場の片渡り線を使用したが、利用者がそれほど多くなかったため定着には至っていない。

のりば[編集]

上り 1号系統 (上り) 住吉赤迫方面
3号系統 住吉・赤迫方面
下り前 3号系統 (下り) 公会堂前蛍茶屋方面
下り後 1号系統 (下り) 大波止築町方面

長崎オフレールステーション[編集]

長崎オフレールステーション

長崎オフレールステーション(略称:長崎ORS)は、JR貨物長崎駅に属し、駅西側(旧長崎車両センターの西隣)にあるコンテナ集配基地である。コンテナ貨物(12フィートコンテナのみ)を取り扱っており、貨物列車代替のトラック便が当駅と鍋島駅の間で1日に14往復運行されている。

1999年(平成11年)までJR貨物長崎駅は貨物列車の発着があったが、廃止され自動車代行駅となった。なお、2006年(平成18年)4月より、コンテナ基地の名称がオフレールステーションとなっている。

列車廃止以前は、2面のコンテナホームや複数の荷役線を有し、駅南側の埠頭にあった魚市場への線路も存在していた。魚市場から鮮魚を輸送するため、鮮魚貨物列車「ぎんりん」(大阪市場駅行き、ただし同駅廃止後は梅田駅行き)や「とびうお」(東京市場駅行き)なども運行されていた。魚市場の移転に伴い埠頭の線路はすべて撤去され、コンテナ基地として使用されていないホームは駐車場に転用されていたが新駅舎建設及び再整備事業により2016年現在更地となっている。

駅弁[編集]

主な駅弁は下記の通り[30]

  • ちらしずし
  • 角煮めし弁当 - 2015年(平成27年)3月6日の「第11回九州駅弁グランプリ決勝大会」で第3位になった[31]
  • トルコライス
  • 四季彩弁当
  • 角寿し弁当
  • 長崎 軍艦島
  • ながさき鯨カツ弁当
  • ながさき鯨すき弁当
  • 長崎和牛網焼き弁当

利用状況[編集]

  • JR九州 - 2016年度の1日平均乗車人員は10,650人である。JR九州の駅としては第13位で、長崎県内の駅としては最多[32]。また、長崎本線の駅では佐賀駅に次いで2番目に多い。
  • 長崎電鉄 - 2015年の1日の乗降客数は7,000人である[23]

長崎駅の各年度の1日平均乗車人員は以下の通り。

年度 1日平均
乗車人員
2000年 10,716
2001年 10,862
2002年 11,099
2003年 11,218
2004年 11,231
2005年 11,258
2006年 11,314
2007年 11,329
2008年 11,248
2009年 10,972
2010年 11,099
2011年 10,744
2012年 10,724
2013年 10,905
2014年 10,706
2015年 11,080
2016年 10,650

駅周辺[編集]

長崎駅の前を並行して通っている国道202号の長崎駅前交差点は、長崎県で一番の交通量である。長崎駅前交差点には歩道橋が3つ架設されており、これらは駅前駐車場上の高架広場に接続されている。

国道をはさんで、長崎県営バス九州急行バスなどの始発地点および主要路線経由地点となる長崎駅前交通会館(長崎県営バスターミナル)がある(歩道橋から直接2階へ入れる)。また、駅前高架広場下には長崎バス・長崎県営バスの長崎駅前バス停がある。ロータリー内にもバス停が設置されている。

高架橋広場は一部が周辺施設2階入り口(交通会館、アミュプラザ長崎など)へと繋がっている。また、車椅子利用者が横断できるよう、エレベーターが設置されている。

バス路線[編集]

長崎県交通産業会館

高速バス[編集]

駅前の国道向かい側にある長崎県交通産業会館(通称・交通会館)の1階に長崎県交通局(長崎県営バス)の高速バスターミナルがあり、長崎発の高速バス路線の大半はここを始発とする。長崎空港行きリムジンバス浦上・住吉/長大東門前経由(全便当ターミナル始発)・ながさき出島道路経由長崎空港行き(長崎県交通局長崎自動車(長崎バス)共同運行・全便ココウォーク茂里町バスセンター始発)も当ターミナルへ乗り入れる。2012年11月1日より運行開始した長崎自動車単独運行の浦上・住吉・道の尾・川平バイパス経由便はココウォーク茂里町から北へ向かう路線であり長崎駅周辺を経由しないが、2013年5月1日より長崎市内行きのみ長崎駅前(構内)まで運行する。 長崎自動車(長崎バス)関連の夜行高速バスは中心部の長崎新地ターミナルが始発となっており、当ターミナルには乗り入れず長崎駅前南口バス停での乗車となる。九州号は「出島道路経由」の長崎到着便は降車場所がターミナル内ではなく、国道沿いの長崎駅前高架下である。

経由地等については各系統の記事を参照のこと。

路線バス[編集]

一般路線バスは駅正面および高架広場下の長崎駅前バス停、ロータリー内の構内バス停、ホテルニュー長崎前の長崎駅前南口バス停、ローソン前の長崎駅前東口バス停(市役所前方面)と複数が存在する。北部・西部方面は高架広場下長崎駅前バス停に停車する。なお、大波止・旭大橋からの便は長崎駅前南口バス停(ホテルニュー長崎側)にも停車する。中心部・南部・東部方面行きの大波止経由便は長崎駅前南口バス停(ホテルニュー長崎向かい側)、市役所前経由便は長崎駅前東口バス停に停車する。行き先によって停車する場所が異なる。

ながさき出島道路・長崎自動車道を経由して大村諫早へ向かう高速シャトルバス(長崎県交通局)は高速バスターミナルではなく長崎駅前東口バス停始発である。

その他[編集]

ICカード[編集]

SUGOCA利用開始広告(2012年12月)

隣の駅[編集]

九州旅客鉄道
長崎本線(大村線の列車含む)
特急「かもめ」・快速「シーサイドライナー」・普通
浦上駅 - 長崎駅
九州新幹線長崎ルート(建設中)
諫早駅 - 長崎駅
長崎電気軌道
本線(1号系統・2号系統)
八千代町停留場 (26) - 長崎駅前停留場 (27) - 五島町停留場 (28)
桜町支線(3号系統)
八千代町停留場 (26) - 長崎駅前停留場 (27) - 桜町停留場 (44)
  • 括弧内の数字は駅番号。桜町支線の桜町停留場との間には、1944年(昭和19年)まで恵美須町停留場が存在した[10][33]

かつて存在した路線[編集]

日本国有鉄道
長崎本線
長崎駅 - 長崎港駅

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b 竹内麻子 (2015年4月6日). “JR長崎駅:開業110年記念 「485系かもめ」限定運行”. 毎日新聞 (毎日新聞社) 
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参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]