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長岡天満宮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
長岡天満宮

拝殿
所在地 京都府長岡京市天神2丁目15-13
位置 北緯34度55分22.2秒 東経135度41分10.8秒 / 北緯34.922833度 東経135.686333度 / 34.922833; 135.686333 (長岡天満宮)座標: 北緯34度55分22.2秒 東経135度41分10.8秒 / 北緯34.922833度 東経135.686333度 / 34.922833; 135.686333 (長岡天満宮)
主祭神 菅原道真
社格等 旧府社
本殿の様式 三間社流造
別名 天神さん(通称)
札所等 菅公聖蹟二十五拝
例祭 10月9日
地図
長岡天満宮の位置(京都市市街内)
長岡天満宮
長岡天満宮
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霧島つつじ
紅葉庭園 錦景園

長岡天満宮(ながおかてんまんぐう)は、京都府長岡京市天神にある神社。旧社格は府社。市民からは「天神さん」と呼ばれ親しまれている。

長岡京市はかつて山城国乙訓郡長岡と呼ばれ、延暦3年(784年)に桓武天皇が平城京から都を移した長岡京が造営された所であり、長岡天満宮は都の西南の外れに位置している[注 1]。文化事業の一環として4月下旬には「霧島コンサート」、8月下旬には「宵宮コンサート」が開催される。同コンサートはクラシックの生演奏に身近にふれる機会として、音楽好きの市民に親しまれている。

祭神

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歴史

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現社地周辺は平安時代に菅原道真の所領であったとされ、道真が在原業平らと共にしばしば遊んで詩歌管弦を楽しんだ縁深いところであるという[1]。昌泰4年(901年)に道真が大宰府へ左遷された時、長岡に立ち寄り、「我が魂長くこの地にとどまるべし」と名残を惜しんだ。左遷の際道真に付き従ったのが、菅原氏の一族とされる中小路宗則であり、宗則は高槻まで同船し、帰り際に道真から道真自作の木像と念持仏を託され持ち帰り、道真の死後その木像を祀るために当宮は創建されたという[1]。また、道真の大宰府左遷に付き従った中小路宗則は大宰府で過ごし、道真の死後に東小路祐房と共に道真自作の像と念持仏を持ち帰り、祠を建てて安置したことが始まりともいわれる。

応仁の乱で兵火に罹って社殿が焼失したが、明応7年(1498年)に再建されている[1]。爾来皇室の崇敬篤く、度々の寄進・造営を受けた[1]。

寛永15年(1638年)には当宮の東の地に領主であった八条宮智仁親王によって灌漑用の溜め池「八条ヶ池」が築造された[1]。

その後荒廃してしまったが、明治維新に際して10万余坪ほどあった社地のうち8万余坪が上地されてしまい、2万余坪のみ残された[1]。しかし、中興の祖である宮司の中小路宗城が境内や奉賛会が整備を行い、当宮は復興し、宗城の代に村社から郷社、さらに府社へと社格を上げることになった[注 2]。その後1928年(昭和3年)には新京阪鉄道(現・阪急京都本線)が当宮の名前を冠した長岡天神駅を開業させ、さらに賑わうこととなる。

息子の中小路宗康も1941年(昭和16年)11月に平安神宮の旧本殿、祝詞舎、透塀を、「長岡」が平安京と同様、桓武天皇の都があった聖地であり、「浅からぬ因縁」があるとして拝領し、現在地に移築されて現在の境内がほぼ完成する[2]。

境内

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境内にはキリシマツツジ(長岡京市指定天然記念物)、竹林や梅林、桜、あじさい園、蓮、アヤメ、カキツバタ、紅葉の群落もあり四季折々の散策を楽しむことができる[2]。2013年(平成25年)の年間参拝者数は694,000人[3]。

  • 本殿(京都府指定有形文化財) - もともとは1895年(明治28年)3月14日に伊東忠太の設計で平安神宮の本殿として建立されたもの。1941年(昭和16年)11月に現在地に移築した。三間社流造。勅額「天満宮」は霊元上皇による宸筆で、元禄3年(1690年)6月18日に上皇から下賜されたもの[2]。元禄3年(1690年)に再建された旧本殿(京都府暫定登録有形文化財)は大歳神社(京都市西京区大原野灰方町575)へ移築された[2]。
  • 祝詞舎(弊殿、長岡京市指定有形文化財) - 明治時代に平安神宮に建てられたもの。1941年(昭和16年)11月に現在地に移築された[2]。
  • 拝殿 - 1941年(昭和16年)再建。「菅公御神忌1100年大萬燈祭」を奉賛して1998年(平成10年)秋に朱塗りに変えられ、増改築された。勅額「天満宮」は霊元上皇による宸筆で、元禄3年(1690年)6月18日に上皇から下賜されたもの[2]。天明年間(1781年 - 1789年)に再建された旧拝殿は角宮神社(長岡京市井ノ内南内畑35)へ移築された[2]。
  • 白梅殿
  • 車祈祷所
  • 紅梅殿
  • 笠松地蔵 - 社地から出土したといわれる。
  • 手水舎(長岡京市指定有形文化財) - もともとは1913年(大正2年)に亀岡末吉の設計で建立された旧祝詞舎。1941年(昭和16年)に現在地に移築された[2]。
  • 中小路宗城の像
  • 中小路宗康の像
  • 社務所(長岡京市指定有形文化財) - 連歌所でもある。大正時代の建立。
  • 酒樽奉献舎 - 京都を始め全国の有名な酒造会社の銘酒樽が奉納されている[2]。
  • 石鳥居 2基 - 元禄5年(1692年)に霊元上皇によって寄進されたもの。そのうちの一基は2018年(平成30年)9月4日の台風第21号により倒壊するが、2019年(令和元年)にモニュメントとして再建された[2]。
  • 神楽殿
  • 神饌所(長岡京市指定有形文化財) - 昭和時代の建立。
  • 庭園「錦景苑」 - 紅葉庭園とも呼ばれる。回遊式庭園として2007年(平成19年)に整備された[2]。
  • 八条ヶ池 - 寛永15年(1638年)に八条宮智仁親王によって作られた灌漑用の溜め池[2]。檜で作られた水上橋があり、そこからは池を中心として境内を一望できる。八条ヶ池の中堤両側には樹齢約170年のキリシマツツジ(長岡京市指定天然記念物)が植えられている[1]。それらが咲く季節に開催される「春の観光まつり」の会場にもなっており、多くの観光客で賑わいをみせる。

摂末社

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兼務社

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  • 神足神社 - 祭神:天神立命(舎人親王という説もあり)。式内社で乙訓十九座の一つ。文徳天皇の斉衡元年(854年)に国の官社にあげられている。桓武天皇の夢伝説が残っている。例祭は6月5日。
  • 長法稲荷神社 - 祭神:倉稲魂神。
  • 走田神社 - 祭神:天児屋根命、武甕槌神、経津主神、姫大神。式内社で乙訓十九座の一つ。1月13日には御千度詣りや弓講が行われる。かつては「妙見社」といわれ寂照院の鎮守であったが、明治時代になると「走田神社」と呼ばれるようになった。例祭は10月21日。
  • 角宮神社 - 祭神:火雷神。境内奥の覆屋のなかには角宮神社本殿と春日神社本殿が並んで建っており、これらはともに嘉永4年(1851年)に造営された。例祭は5月1日。
    • 八幡宮
    • 大神宮
    • 稲荷社
    • 向日神社
  • 春日神社 - 祭神:天津児屋根尊、武甕槌神、斎主命、姫大神。例祭は5月2日。

文化財

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京都府指定有形文化財

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  • 本殿

京都府暫定登録有形文化財

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  • 算額 - 寛政2年(1790年)に中嶌敬軸門人の当時12歳であった今堀彌吉が奉納したもの(収蔵)[2]。

長岡京市指定有形文化財

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  • 長岡天満宮 10棟
    • 祝詞舎       
    • 透塀 3棟
    • 築地塀       
    • 神饌所  
    • 八幡宮神社本殿   
    • 春日大明神本殿
    • 社務所(連歌所)  
    • 手水舎(旧祝詞舎)  

長岡京市指定天然記念物

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祭事

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  • 毎月1日:月始祭
  • 毎月25日:縁日祭
  • 1月1日:歳旦祭 - 1年の始まりにその年1年の幸せと世界の平和を祈る。
  • 1月1日 - 3日:奉納書初 - 学問、書道の神である天神に「書初」を奉納し、書道上達と心身健康を祈る。(毛筆・硬筆)
  • 1月15日:古神礼焼納祭・どんど(左義長)
  • 1月下旬:書道上達祈願祭
  • 2月3日:節分祭・豆撒き
  • 2月上旬:初午祭(長岡稲荷)
  • 3月中旬:梅花祭 - 梅の見頃の祭りで茶席が設けられる。
  • 3月25日:祈年祭 - 五穀豊穣と国の安泰を祈る。
  • 4月13日:十三まいり
  • 4月下旬:春の観光祭り
  • 4月下旬:きりしまコンサート
  • 4月下旬:献菓祭 - 2002年に約200年前の古文書を元に復興された。製菓業界の繁栄と商売繁盛の祈願。
  • 5月5日:筆塚祭 - 日頃、何気なく使っている筆の功徳を思い、筆に感謝し、書道上達を願う祭。
  • 5月7日:文芸祭(俳句の部)
  • 6月30日:大祓 - 半年の間に知らず知らずに犯した罪や心身に触れた穢れを祓い清める。
  • 7月7日:七夕祭 - 7月1日〜7日までの期間、特製大型竹笹を拝殿前に設置。
  • 8月24日:宵宮コンサート
  • 8月25日:夏祭り
  • 9月中旬:敬老祭
  • 9月中旬:名月祭 - 神楽殿で神楽や、琵琶等の演奏があり、茶席も設けられる。
  • 9月下旬:放生会 - 人間の食料として犠牲になった、生き物の霊を弔う。
  • 10月9日:例大祭
  • 10月下旬:文芸祭(川柳の部)
  • 10月下旬:氏子まつり
  • 11月15日:七五三参り
  • 11月25日:新嘗祭 - 新穀を供え五穀豊穣を感謝する。
  • 11月28日:火焚祭
  • 12月下旬:火焚祭
  • 12月31日:師走大祓 - 1年の間に知らず知らずに犯した罪穢れを祓い清める。
  • 12月31日:除夜祭

所在地

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  • 京都府長岡京市天神2丁目15-13

アクセス

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周辺

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脚注

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注釈

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  1. ↑ ただし長岡宮を含む京域のほとんどは京都府向日市の区域内である。
  2. ↑ 1代で2度の社格昇格は珍しい例である。

出典

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  1. 1 2 3 4 5 6 7 御祭神・御由緒.長岡天満宮、2026年9月22日閲覧。
  2. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 境内のご案内.長岡天満宮、2026年9月22日閲覧。
  3. ↑ “平成25年観光入込客数及び観光消費額調査結果概要”. 統計京都2014年9月号. 府観光課地域観光担当 (2014年9月). 2015年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月12日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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