鐘釣温泉

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Hot springs 001.svg 鐘釣温泉
鐘釣温泉Img418.jpg
鐘釣温泉「美山荘」
温泉情報
所在地 富山県黒部市宇奈月温泉
座標 北緯36度43分52秒 東経137度39分2秒 / 北緯36.73111度 東経137.65056度 / 36.73111; 137.65056座標: 北緯36度43分52秒 東経137度39分2秒 / 北緯36.73111度 東経137.65056度 / 36.73111; 137.65056
交通 鉄道:黒部峡谷鉄道本線鐘釣駅下車
泉質 単純温泉
泉温(摂氏 60 °C
宿泊施設数 2
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鐘釣温泉(かねつりおんせん[2])は、富山県黒部市宇奈月温泉(旧国越中国)にある温泉。鐘釣温泉旅館を有する『鐘釣温泉』と、鐘釣美山荘を有する『新鐘釣温泉』で分ける場合もある[3]

泉質[編集]

温泉街[編集]

中部山岳国立公園立山連峰後立山連峰に挟まれた黒部峡谷の山間部、西鐘釣山の南麓[1]に、鐘釣温泉旅館(木造2階建て、収容人数60名)と鐘釣美山荘の2軒の宿泊施設が存在する[3]

黒部川河原の野湯

黒部川沿いには源泉が多数存在する。胸までの深さがある露天風呂が設けられており、野湯として整備されている。有名な黒部川の河原の露天風呂は鐘釣温泉旅館の管理下にあるが、16時までは一般観光客にも開放されている。河原には温泉が湧き出ており、足の裏が温かい所を掘れば即席の露天風呂を作ることも可能である。また、黒部川が増水で水没する度に宿の従業員が総動員で掘りに行くこともある。昼間は見物客が多く、特に女性は水着が欠かせない。野生のニホンザルカモシカが露天風呂から見られる場合もある[3]

2つの宿には内湯の温泉は無い。鐘釣美山荘は露天風呂が宿から近いこともあり内湯は無く、鐘釣温泉旅館は長い石段を下った河原の露天風呂を利用することになるため、足弱の人が宿泊している時や荒天時のために、温泉ではない内湯を備えているが、普段は使用していない[3]

歴史[編集]

開湯は1819年(文政2年)である。前田慶寧の命により開湯した。猿の湯浴みを見かけた村人が発見したと伝えられる、黒部峡谷では最古の温泉である[1]

幸田露伴もこの地を訪れたことがあり、以下の句を詠んだ。

岩殿の湯屋 夜を寂びて かじか鳴く

黒部峡谷鉄道が鐘釣まで開通する以前は、片貝川上流から毛勝山のある山脈を越えて当温泉へ向かうルートが主流であった[4]。明治期に賑わいを見せ、下流の黒薙温泉と覇を競っていたが、宇奈月温泉の発展とともにさびれた[1]

アクセス[編集]

他に交通手段はなく、上記鉄道が営業している期間(5月〜10月頃)のみ行くことができる。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e 角川日本地名大辞典 16 富山県』(昭和54年10月8日、角川書店発行)246ページ
  2. ^ 「かねづる」とも呼ぶ場合もある[1]
  3. ^ a b c d 『全国温泉大事典』(1997年12月18日、旅行読売出版社発行)466 - 467ページ。
  4. ^ 片貝郷土史(平成9年(1997年)7月、魚津市立片貝公民館発行)181~183ページ

外部リンク[編集]