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鏡優翔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鏡 優翔
「パリ 2024オリンピック・パラリンピック TEAM JAPAN応援感謝イベント」での鏡優翔(2024年11月30日撮影)
個人情報
フルネーム鏡 優翔
国籍日本の旗 日本
生誕 (2001-09-14) 2001年9月14日(25歳)
山形県山形市
体重72 kg (159 lb)
スポーツ
競技レスリング
種目女子フリースタイル76kg級
獲得メダル
日本の旗 日本
オリンピック
金2024 パリ76kg級
世界選手権
金2023 ベオグラード76kg級
銅2022 ベオグラード76kg級
U-23世界選手権
銀2019 ブダペスト76kg級
世界ジュニア選手権
金2019 タリン72kg級
世界カデット選手権
金2017 アテネ70kg級
金2018 ザグレブ73kg級

鏡 優翔(かがみ ゆうか、2001年9月14日 - )は、日本の女子レスリング選手。山形県山形市出身[1][2]。階級は76キログラム (kg) 級。身長167センチメートル[3]。2024年パリオリンピック金メダリスト。株式会社KAWAII代表取締役。

来歴

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山形市で生まれ、小学校入学と同時に家族で栃木県宇都宮市に転居し宇都宮市立雀宮南小学校に入学後に、レスリング競技経験のある父や兄の影響でレスリングを始め、下野サンダーキッズに加入して小学3年から6年の全国大会で4連覇する。小学生の途中まで宇都宮ラグビースクールでラグビーにも取り組んだ[4][5]。

レスリングに専念すると、宇都宮市立雀宮中学校1年次に全国中学生選手権57kg級で2位になった[3]。中学3年次に上京し、JOCエリートアカデミーへ入校して北区立稲付中学校で学ぶ[4][6]。全国中学生選手権は70kg級で3位だったが、全国中学選抜選手権とクリッパン女子国際大会カデットの部で優勝した[3][4]。

2017年に帝京高校へ進学し、ジュニアクイーンズカップカデットの部とJOC杯カデットの部で優勝した。インターハイと世界カデット選手権でも優勝をした[3][4]。クリッパン女子国際大会で2連覇した[3]。高校2年でジュニアクイーンズカップカデットの部とJOC杯カデットの部73kg級でそれぞれ2連覇すると、アジアカデット選手権でも優勝した[3]。世界カデット選手権とインターハイでもそれぞれ2連覇した[3]。ユースオリンピックは開会式で日本選手団の旗手を務め、3位となった[3][7][8]。全日本選手権72kg級は、高校2年でシニア大会で優勝した[3]。高校3年でジュニアクイーンズカップジュニアの部とアジア選手権で優勝した[3][9]。全日本選抜選手権でオリンピック階級の76kg級に階級を上げて決勝まで進むも、世界選手権3位の皆川博恵に敗れて2位となる[3]。インターハイで3連覇した[10]。世界ジュニアは72㎏級で優勝した[11]。U-23世界選手権は2位にとどまった[3][12]。千葉県成田市で開催されたワールドカップで優勝した[13]。

2020年に東洋大学へ進学し、全日本レスリング選手権大会で優勝した[14]。2年時に全日本レスリング選手権大会で2連覇した[3]。3年時にアジア選手権で2位となる[15]。全日本選抜選手権で優勝して世界選手権代表に選出された[3]。世界選手権は準々決勝でトルコの選手に敗れるも、その後の敗者復活戦を勝ち上がり3位になった[16]。4年時に全日本選抜選手権で優勝した[3]。世界選手権代表決定プレーオフでも勝利した[17]。

世界選手権は準々決勝で元世界チャンピオンであるアメリカのアデライン・グレイを破るなどして決勝まで進むと、キルギスのアイペリ・メデトキジを8 - 0でリードした後に相手の負傷による棄権勝ちで優勝した。日本の女子選手が最重量級で優勝したのは2003年の浜口京子以来20年ぶりとなった。今大会で金メダルを獲得し、規定によりパリオリンピック代表に内定した[18][19][20]。

2024年1月4日、日本代表の強化合宿中での取材において、東洋大学を卒業後の同年4月1日からサントリーに入社することを明らかにした[21]。それ以後も練習拠点は東洋大に置き、五輪に向けて鍛錬を積む[21]。

同年8月に開催されたパリオリンピック女子76kg級では、決勝でアメリカ代表のケネディアクレシス・ブレーズを3-1で破って金メダルを獲得した。女子最重量級でオリンピックの金メダルは日本初の快挙である[22]。

阪神タイガースファンで、同年9月3日、阪神甲子園球場での対中日ドラゴンズ戦の試合前に催された始球式で投球した際には、自身が推している木浪聖也が打席に立った[23]。

パリオリンピックでの金メダル獲得の功績を讃え、同年10月1日に、栃木県から県民栄誉賞[24]を、宇都宮市から宇都宮市民栄誉賞[25]を、同年11月24日には山形県から県民栄誉賞と山形市スポーツ栄誉賞をそれぞれ授与された[26]。また、9月23日に宇都宮南警察署から一日署長を委嘱された[27]。さらに、同年11月に紫綬褒章を受章した[28]。

2025年9月14日、自身の24歳の誕生日に、高齢者の生きがいづくりや世代間交流を目的とした会社「株式会社KAWAII」を設立。代表取締役として、競技と並行して起業家としても活動している[29]。2025年12月、パリオリンピック以来の出場となった全日本選手権では、決勝で松雪泰葉に終了1秒前に逆転負けを喫して2位に終わった[30]。

2026年4月6日、東洋大学大学院社会福祉学社会福祉学研究科に入学したことを報告した[31]。5月の全日本選抜選手権では決勝でジェイテクトの松雪泰葉を破ると、その後のプレーオフでも松雪を破って世界選手権とアジア大会代表に選ばれた[32]。10月のアジア大会では決勝でカザフスタンの選手に逆転勝ちして優勝した[33]。

主な戦績

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70kg級での戦績

  • 2016年 - ジュニアクイーンズカップ カデットの部 3位
  • 2016年 - JOC杯カデットの部 3位(65kg級)
  • 2016年 - 全国中学生選手権 2位
  • 2016年 - アジアカデット選手権 3位(65kg級)
  • 2016年 - 全日本女子オープン選手権(中学生の部) 優勝
  • 2016年 - 全国中学選抜選手権 優勝
  • 2017年 - クリッパン女子国際大会 カデットの部 優勝
  • 2017年 - ジュニアクイーンズカップ カデットの部 優勝
  • 2017年 - JOC杯カデットの部 優勝
  • 2017年 - 全日本選抜選手権 3位(69kg級)
  • 2017年 - インターハイ 優勝
  • 2017年 - 世界カデット選手権 優勝
  • 2017年 - 全日本女子オープン選手権(高校生の部) 優勝
  • 2018年 - クリッパン女子国際大会 カデットの部 優勝(65kg級)

73kg級での戦績

  • 2018年 - ジュニアクイーンズカップ カデットの部 優勝
  • 2018年 - JOC杯カデットの部 優勝
  • 2018年 - アジアカデット選手権 優勝
  • 2018年 - 世界カデット選手権 優勝
  • 2018年 - インターハイ 優勝(74kg級)
  • 2018年 - ユースオリンピック 3位

72kg級での戦績

  • 2018年 - 全日本選手権 優勝
  • 2019年 - ヤリギン国際大会 2位
  • 2019年 - クリッパン女子国際大会 2位
  • 2019年 - ジュニアクイーンズカップ ジュニアの部 優勝
  • 2019年 - アジア選手権 優勝

76kg級での戦績

(出典[3])

受賞・受章歴

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  • 栃木県スポーツ功労賞(2023年)[34]
  • 栃木県県民栄誉賞(2024年)[35]
  • 宇都宮市市民栄誉賞(2024年)[35]
  • 紫綬褒章(2024年)[36]
  • 山形県県民栄誉賞(2024年)[37]
  • 山形市スポーツ栄誉賞(2024年)[38]
  • 山形経済同友会 2024明るい山形MVP賞(2025年)[39][40][41]

脚注

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  1. ↑ 親族ら集まりエール送る 山形でレスリング・鏡選手(山形市出身)の応援会2024年8月11日山形新聞
  2. ↑ 本人Twitter 2:48 PM · Aug 27, 2022
  3. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 JWF WRESTLERS DATABASE : 日本レスリング協会 鏡優翔
  4. 1 2 3 4 宇都宮ラグビースクール〈ライトニングス〉栃木県 2017年9月9日facebookポスト
  5. ↑ 「レスリング世界選手権、頂に挑む 下野市のクラブ出身・22歳の鏡優翔(東洋大) 武器はスピード、力強さ」『下野新聞』2023年9月14日。2024年9月20日閲覧。
  6. ↑ レスリング鏡優翔ら5人がエリートアカデミー入校 日刊スポーツ 2016年4月2日
  7. ↑ 鏡 優翔 (レスリング) - ブエノスアイレスユースオリンピック2018
  8. ↑ レスリング女子・鏡優翔が堂々と旗手「日の丸の重み感じた」 夏季ユース五輪開幕 デイリースポーツ 2018年10月8日
  9. ↑ 鏡(雀宮中−東京・帝京高)、初のアジア女王 レスリング女子72キロ級 47NEWS 2019年4月27日
  10. ↑ レスリング女子で鏡が連覇=高校総体 時事通信
  11. ↑ 奥野ら優勝=レスリング世界ジュニア 時事通信 2019年8月17日
  12. ↑ 加賀田、田南部、古市がV U-23世界選手権/レスリング サンケイスポーツ 2019年11月1日
  13. ↑ レスリング女子W杯、日本V5 決勝で米国下す 47NEWS 2019年11月17日
  14. ↑ 女子レスリング界に新星続々! 24年パリ五輪へ…10代で全日本制した鏡優翔&尾崎野乃香の〝強み〟 東京スポーツ 2020年12月27日
  15. ↑ 屶網、今井、吉元が優勝 アジア選手権/レスリング サンケイスポーツ 2022年4月21日
  16. ↑ 須崎優衣、3度目の世界一 森川美和は初優勝―レスリング 時事通信 2022年9月15日
  17. ↑ 文田ら世界選手権へ レスリング代表プレーオフ 時事通信 2023年7月1日
  18. ↑ 強いぞ日本女子 東京五輪女王・須崎、桜井、鏡の3人がパリ五輪代表に内定 レスリング世界選手権 スポーツニッポン 2023年9月20日
  19. ↑ 鏡、肉体強化が実を結ぶ 女子最重量級で20年ぶり金―世界レスリング 時事通信 2023年9月21日
  20. ↑ 2023 UWW Senior World Championships
  21. 1 2 “レスリング・パリ五輪代表の鏡優翔、4月からサントリーへ「偉大な先輩方の後を追っていけるように」”. スポーツ報知 (2024年1月4日). 2024年1月12日閲覧。
  22. ↑ “【レスリング】鏡優翔も金!初の最重量級 日本レス界史上最多1大会8個、ゴールドラッシュ締め”. 日刊スポーツ (2024年8月11日). 2024年8月11日閲覧。
  23. ↑ “【阪神】パリ五輪レスリング金の鏡優翔が始球式に登場 推しメンの木浪聖也が打席に立ち大興奮”. 日刊スポーツ (2024年9月3日). 2024年10月2日閲覧。
  24. ↑ “五輪レスリング女子で金の鏡優翔に県民栄誉賞 栃木県庁で表彰式”. 産経新聞 (2024年10月1日). 2024年10月2日閲覧。
  25. ↑ 下野新聞2024年10月2日付12面
  26. ↑ “鏡優翔選手、県民栄誉賞を山形と栃木でダブル受賞 パリ五輪金メダル”. 朝日新聞デジタル (2024年9月23日). 2024年10月2日閲覧。
  27. ↑ “パリ五輪金メダルの鏡優翔選手が一日警察署長 宇都宮”. NHK (2024年9月24日). 2024年10月2日閲覧。
  28. ↑ 『官報』号外259号、令和6年11月5日
  29. ↑ 「カワイイ」は強くて優しい…起業と現役生活の両立に挑むレスリング女子・鏡優翔. 読売新聞 2025年10月13日
  30. ↑ 鏡優翔、まさかの逆転負け 映像検証を要求も判定は覆らず/レスリング サンケイスポーツ 2025年12月19日
  31. ↑ “パリ五輪金メダリストが大学院入学「学生再スタート!」学生、選手、社長“三足のわらじ”レスリング鏡優翔”. スポーツ報知 (2026年4月6日). 2026年4月7日閲覧。
  32. ↑ 【レスリング】鏡優翔「結果で証明できた」決勝、PO連勝で逆転代表 “タレント化”批判をシャットアウト スポーツニッポン 2026年5月23日
  33. ↑ 須崎優衣、鏡優翔が金メダル/レスリング サンケイスポーツ 2026年10月2日
  34. ↑ 「栃木県知事特別表彰(栃木県スポーツ功労賞)の授与について」栃木県、2023年12月11日。2025年1月8日閲覧。
  35. 1 2 「パリ五輪 活躍の鏡選手と松下選手を表彰 栃木県庁で授与式」『NHK NEWS WEB』2024年10月1日。2025年1月8日閲覧。
  36. ↑ 「秋の褒章 県関係17人 晴れの栄誉」『YTS山形テレビ』2024年11月2日。2025年1月8日閲覧。
  37. ↑ 「パリ五輪レスリング金 鏡優翔選手に山形県民栄誉賞」『NHK NEWS WEB』2024年11月24日。2025年1月8日閲覧。
  38. ↑ 「鏡優翔選手への山形市スポーツ栄誉賞授与式を開催しました!」山形市、2024年11月25日。2025年1月8日閲覧。
  39. ↑ 「山形経済同友会「明るい山形MVP賞」に鏡優翔 選手」『YTS山形テレビ』2025年1月2日。2025年1月8日閲覧。
  40. ↑ “「“カワイイ”は強くて優しい…起業と現役生活の両立に挑むレスリング女子・鏡優翔」”. 読売新聞オンライン (2025年10月13日). 2025年10月22日閲覧。
  41. ↑ “パリ五輪レスリング女子76キロ級金メダル・鏡優翔 起業で“二刀流”!高齢者支援事業経営&五輪連覇だ”. デイリースポーツ online (2025年10月21日). 2025年10月22日閲覧。

外部リンク

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