鎮西清高

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鎮西 清高
(ちんぜい きよたか)
生誕 (1933-12-06) 1933年12月6日(84歳)
日本の旗 日本 長野県下伊那郡下條村
研究分野 地質学
古生物学
研究機関 東京大学
京都大学
大阪学院大学
出身校 横浜国立大学(学部)
東京大学(大学院)
プロジェクト:人物伝

鎮西 清高(ちんぜい きよたか、1933年12月6日 - )は、日本地質学古生物学者。研究分野は軟体動物化石の古生態、日本列島の地史。理学博士長野県下伊那郡下條村出身。京都大学名誉教授、大阪学院大学名誉教授。

略歴[編集]

業績[編集]

  • 近代古生態学の開拓者の一人である。
  • 化石群集古生態を論ずる際の基礎となる現象のひとつ「時代的相同」の現象を発見した。これによって時代の異なる群集間の群集構造の比較が合理的に行われるようになった。またこれをもとに、日本の新第三紀貝化石群の変遷を総括した[2][3]
  • テチスの下部ジュラ系産、正体不明化石が翼形類の固着性二枚貝であることを証明し、その機能形態を論じた[4]
  • 日本の白亜系から極端に細長い化石カキを発見、その形態や貝殻構造を記載し、生態を論じた[5]
  • カキなど固着性二枚貝で泥底に適応しているものについて、その機能形態と進化を論じた[6]
  • 地球物理学者上田誠也惑星科学者松井孝典ら他の地球科学者とともにNHKの『地球大紀行』の制作に関わった。鎮西は『地球大紀行』単行本(全6巻)の見返しデータ作成及び単行本第4巻の取材協力・写真・資料提供、そして単行本第4巻の付録の執筆を担当した。
  • 京都大学総合博物館の設立に尽力した。
  • 日本古生物学会及び日本第四紀学会の会長を務めた。

主な受賞歴など[編集]

主な編著書・訳書[編集]

  • ラウプ・スタンレー(著)花井哲郎速水格・小西健二・鎮西清高(訳)「古生物学の基礎」、どうぶつ社、1985年。ISBN 4886221017
  • 勘米良亀齢・鎮西清高・水谷伸治郎(編)「地球表層の物質と環境」(地球科学選書)、岩波書店、1991年。ISBN 978-4000078375
  • 貝塚爽平・鎮西清高・小疇尚・五百沢智也・松田時彦藤田和夫(著)「新版-日本の自然(2)日本の山」、岩波書店、1995年。ISBN 978-4000079624
  • 米倉伸之野上道男・貝塚爽平・鎮西清高(編)「日本の地形(1)総説」、東京大学出版会、2001年。ISBN 978-4130647113
  • 小池一之・鎮西清高・田村俊和・宮城豊彦(編)「日本の地形(3)東北」、東京大学出版会、2005年。ISBN 978-4130647137
  • アームストロング他(著)池谷仙之・鎮西清高(訳)「微化石の科学」、朝倉書店、2007年。ISBN 978-4254162578
  • セルダン他(著)鎮西清高(訳)「世界の化石遺産-化石生態系の進化」、朝倉書店、2009年。ISBN 978-4254162615
  • 太田陽子・鎮西清高・野上道男・松田時彦・町田洋・小池一之(著)「日本列島の地形学」、東京大学出版会、2010年。ISBN 978-4130627177
  • 鎮西清高・植村和彦(編)「古生物の科学(5)地球環境と生命史」、朝倉書店、2011年。ISBN 978-4254168259

脚注・出典[編集]

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  1. ^ a b c d e f 交詢社 監修 『日本紳士録 第78版』 交詢社出版局 編集、ぎょうせい 発行、2004年4月5日、ち 227頁。
  2. ^ CHINZEI Kiyotaka (1984) Ecological parallelism in shallow marine benthic association of Neogene molluscan faunas of Japan. Geobios, Memoire special 8, 135-143.
  3. ^ CHINZEI Kiyotaka (1978) Neogene molluscan faunas in the Japanese Islands: an ecologic and zoogeographic synthesis. The Veliger, 21, 155-170.
  4. ^ CHINZEI Kiyotaka (1982) Morphological and structural adaptations to soft substrates in the Early Jurassic monomyarians Lithiotis and Cochlearites. Lethaia, 15, 179-197.
  5. ^ CHINZEI Kiyotaka (1986) Shell structure, growth, and functional morphology of an elongate Cretaceous oyster. Palaeontology, 29, 139-154.
  6. ^ CHINZEI Kiyotaka (2012) Adaptation of oysters to life on soft substrates. Historical Biology, 25, 223-231.

外部リンク[編集]