錦繍山太陽宮殿

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座標: 北緯39度3分47.5秒 東経125度47分20.7秒 / 北緯39.063194度 東経125.789083度 / 39.063194; 125.789083

錦繍山太陽宮殿
0990 - Nordkorea 2015 - Pjöngjang - Mausoleum (22950470746).jpg
錦繍山太陽宮殿
各種表記
ハングル 금수산태양궁전
漢字 錦繡山太陽宮殿
発音 クムスサンテヤングンジョン
日本語読み: きんしゅうざんたいようきゅうでん
MR式
2000年式
英語表記:
Kŭmsusan T'aeyang Kungjǒn
Geumsusan Taeyang Gungjeon
Kumsusan Palace of the Sun
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錦繍山太陽宮殿の位置(平壌市内)
錦繍山太陽宮殿
平壌市内の位置

錦繍山太陽宮殿(クムスサンたいようきゅうでん(금수산태양궁전)、旧称・錦繍山記念宮殿(금수산기념궁전))は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)平壌直轄市大城区域嵋岩洞にある旧官邸。現在は金日成主席及び金正日総書記[1]遺体を永久保存している霊廟である。

概要[編集]

北朝鮮の国家主席を務め、死後も「永遠なる領袖」として推戴されている金日成が生前、公務や生活をしていた主席宮殿だった錦繍山議事堂(금수산의사당)を、金日成の死後、遺体を保存する霊廟として改築・目的変更した。

遺体の維持管理はロシアから派遣された技術者に依頼しており、年間維持費は80万ドル(日本円で9400万円)以上に上る[2]

平壌市街北東、大城山に向かう金城通り沿いの地下鉄光明駅付近に位置する。外見は宮殿造りで、宮殿の周囲は正面と側面を水堀、背後を高い塀に囲まれており、金日成の生前から厳重な警備が行われている。金正日政権の末期まではその場所を積極的に公表せず、市販の地図にも掲載されていなかった。元々の用途が官邸であったこともあり、現在も宮殿の背後(南側)には厳重に警備された官邸地区がある。

歴史[編集]

館内[編集]

金日成と金正日の遺体は3階中央の永生ホールに安置されている。参観者は遺体の左右前後の四方向で礼をする以外は立ち止まることは禁止されており、参観してすぐに退室しなければならない。手荷物は入口の保管所に預ける必要があり、金属類や危険物の持ち込みと遺体の写真撮影は禁じられている。

展示品[編集]

内部には金日成や金正日の業績を称えた展示や各国から贈られた勲章、生前使用していたメルセデス・ベンツSクラスや専用鉄道車両の一部などの遺品が展示されている。

交通[編集]

宮殿参観者を乗せるため専用の路面電車の軌道(牡丹峰区域戦勝洞 - 宮殿間 約4km)があり、また、宮殿停留場と宮殿の間には計340m以上におよぶ動く歩道が設置されているが、平壌市民は年数回以上ここを訪れるため、いつも長い行列ができている。

宮殿への参観[編集]

現最高指導者・金正恩党委員長国務委員会委員長人民軍最高司令官)ら北朝鮮指導部は何らかの節日(光明星節太陽節など)に参観することが定例であり、訪問した外国の賓客も参観し、メッセージを残すことが通例となっている。また、一般の外国人観光客も予約さえすれば、拝観料はかかるが参観は可能である。

錦繍山太陽宮殿法第26条の規定で毎年5月6月を休館期間としているほか、毎週月曜日金曜日が休館日となっている[4]。なお、「敬意式[5]と呼ばれる儀式が休館日となっている月曜日金曜日に行われた場合には、前日又は翌日が代替の休館日となっている[4]

宮殿の様子[編集]

出典[編集]

  1. ^ “北朝鮮:金総書記の遺体、永久保存を発表”. 毎日新聞. (2012年1月12日). http://mainichi.jp/select/world/news/20120112dde007030018000c.html 2012年1月12日閲覧。 
  2. ^ “【金正日】「死体がだんだん縮んでいる」?…改修に食糧3年分、死後も国民さいなむ「遺体保存」”. 産経新聞. (2014年12月18日). http://www.sankei.com/smp/world/news/141218/wor1412180011-s.html 2017年4月2日閲覧。 
  3. ^ 北朝鮮 錦繍山宮殿の名称を変更=偶像化に拍車 聯合ニュース(2012年2月16日)2013年12月20日閲覧
  4. ^ a b c 錦繍山太陽宮殿法
  5. ^ 錦繍山太陽宮殿法第16条では、「敬意式」の意義を『偉大なる大元帥様たち(金日成・金正日)に対する高潔なる忠誠と道徳義理の表示』としている。

外部リンク[編集]