銀河英雄伝説の登場人物・銀河帝国

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銀河英雄伝説の登場人物・銀河帝国(ぎんがえいゆうでんせつのとうじょうじんぶつ・ぎんがていこく)は、田中芳樹の小説、およびそれを原作としたアニメ『銀河英雄伝説』に登場する、架空の人物のうち、銀河帝国に所属・分類される人物の一覧である。

ラインハルト・フォン・ローエングラム[編集]

ラインハルトとキルヒアイス[編集]

ラインハルト・フォン・ローエングラム
帝国側の主人公。
ジークフリード・キルヒアイス

親族[編集]

アンネローゼ・フォン・グリューネワルト
ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ(ヒルダ)
アレクサンデル・ジークフリード・フォン・ローエングラム(Alexander Siegfried von Lohengramm)
ラインハルトとヒルダの間に生まれた男子。新帝国暦3年5月14日生まれ。6月1日に誕生予定だった。だが5月14日に仮皇宮である柊館が地球教徒に襲撃され、騒然とした中でヒルダが産気づきテロが鎮圧された後に病院に搬送され午後10時50分に誕生した。身体的な欠陥はなし(医師の発言)。物語終了間際に誕生したため、特筆すべき言動は残していない。
名付け親はラインハルト。熟考の末、故人となったジークフリード・キルヒアイスのファースト・ネームをミドル・ネームに採用した。「アレク大公(プリンツ・アレク)」と呼ばれるようになる。
アニメでは髪の色と瞳の色がラインハルトに近い。
セバスティアン・フォン・ミューゼル(Sebastian von Müsel)
(声:矢田耕司星野充昭[黄])
ラインハルトとアンネローゼの実父。身分は帝国騎士(ライヒスリッター)。爵位も持たない貧乏貴族と門閥貴族たちが呼んだように、貴族とは名ばかりの暮らしぶりであった。妻のクラリベルと死別して以来人生と子供の養育を半ば放棄し、15歳になったアンネローゼを後宮に納めてラインハルトから父親と認められなくなった。その後、帝室から下賜された支度金も年金も酒に換えて飲み続けたあげく肝硬変を患い、帝国暦484年4月28日19:40、ラインハルトが憲兵として幼年学校の犯罪捜査を行っている最中に死亡した。地位が帝国騎士のままであったことについては、男爵位を自ら希望したが拒絶されたとも、逆に授与を固辞したとの噂も伝わっている。ラインハルトは無条件で前者の噂を信じていたようだ。遺体はアンネローゼが母親のために用意していた墓地に埋葬された。
「黄金の翼」において妻であるクラリベルの死亡は家族の眼前で上級貴族の車に跳ねられる描写がなされており、セバスティアンはそのことに関して謝罪を求めるも地位の差を盾に事故そのものを揉み消されたことに絶望して酒に逃避した。娘のアンネローゼが後宮に召しだされた際は罵声を浴びせる息子のラインハルトに心の中で“どうせ逆らえないのなら金をもらった方がマシさ…”と自嘲してもおり、彼にとっても必ずしも本意ではなかったことが示唆されている。
クラリベル・フォン・ミューゼル(Klaribel von Müsel)
(声:安永沙都子[黄])
ラインハルトとアンネローゼの実母。2人が幼い時に死亡している。コミック版の「黄金の翼」では、雪の日に外出していたミューゼル一家に門閥貴族の運転する車が突っ込み、2人の目の前で轢かれるシーンが描かれている。映画版の「黄金の翼」では、雪の日に家族4人で買い物をしている最中、スリップ事故を起こした車から子供を助けるために身代わりになっている。

ローエングラム陣営[編集]

ローエングラム陣営軍人(主要提督)[編集]

ローエングラム陣営軍人(主要提督以外)[編集]

艦隊司令官/幕僚[編集]

ブルーノ・フォン・クナップシュタイン(Bruno von Knappstein)
(声:檜山修之
グリルパルツァーと共に次期の帝国軍の双璧になるであろうと期待されていた人物。しかし、ロイエンタールとミッターマイヤーの関係に比すると友誼の描写は少なく、むしろ後述する対抗意識やコンプレックスが多く描写されている。さらには極端なまでの性格の違いも描かれた。旗艦はウールヴールン。レンネンカンプの元で戦術家として鍛え上げられた。真面目な性格の人物で清教徒のようであると評された。しかし上司であるレンネンカンプのような頑固なまでの生真面目さや陰謀性はなく、優柔不断だったようだ。「第1次ラグナロック作戦」作戦ではレンネンカンプ艦隊に属す(少将)。レンネンカンプの同盟駐在高等弁務官就任に伴い、大将に昇進して彼の艦隊の半分の指揮官となる。第2次ラグナロック作戦ではラインハルト直属となりマル・アデッタ星域会戦ではグリルパルツァーと共に前衛を務めたが、ビュコックに翻弄されファーレンハイトを苛立たせた。この戦いでは戦前に先鋒に指名され緊張した表情で応答したり、グリルパルツァーに対するライバル意識を剥き出しにする場面もあった。
大親征の終了と共に新領土総督となったロイエンタールの部下となる。ロイエンタールの叛乱時は、最初は真面目に協力を拒否した。しかし友グリルパルツァーの説得(一緒にロイエンタールを裏切るように仕向けられた。この時グリルパルツァーに対して自分を無学者というシーンがある)を拒みきれず、ともに第2次ランテマリオ会戦に臨む。だが自軍をロイエンタール軍の弱点とみなされたため、ミッターマイヤーの命を受けたホルツバウアーの猛攻を受け戦線は崩壊、自身も旗艦の爆発に巻き込まれ戦死する。叛逆にも裏切りにも釈然としない彼の主観では、この最期は不本意なものであった。彼がロイエンタールへの反逆に同調していたことは上層部に知られなかったため、実際にグリルパルツァーが裏切った際にはクナップシュタインの部下がもっとも果敢に抵抗するという皮肉な結果となった。ロイエンタールに最後まで従って戦死した者は階級を剥奪されなかったが、彼もそのひとりとなった。司令部要員として参謀長ヴィーゼンヒュッター少将、副官レーゼル大尉、グリルパルツァーが裏切った際に反撃を命じた中将と少将がいる。
アルフレット・グリルパルツァー(Alfred Grillparzer)
(声:嶋崎伸夫[2期]、咲野俊介[3期])
クナップシュタインとともに未来の帝国軍を担う人物と目された人物。軍人としてだけではなく、探検家提督としても知られており、地理学者としても大成を期待されていた。しかし、栄達のために敢えて乱を起こす考えから、ロイエンタールの叛乱に際して陰謀を巡らし、裏切り者としての評価を残すことになる。
旗艦はウールヴールンの姉妹艦エイストラ。幕僚に参謀長シュライヤー少将、副官ローレンツ大尉が登場している。このほか部下として第2次ランテマリオ会戦において裏切りをためらううち味方の攻撃を受けて撃沈される戦艦艦長の大佐、帝国地理博物協会への入会が認められた際知らせを持ってきた従卒などが描写されている。学術論文が認められ帝国地理博物協会への入会が認められたのは、第8次イゼルローン攻防戦で戦死したカール・グスタフ・ケンプの国葬(OVA版においては、レンネンカンプ密葬)の直前であったため、席を外してトイレで喜びを発散させた後、謹厳な表情を作って葬儀に参列したという逸話がある。このほかロイエンタールへの裏切りを吐露するシーンではロイエンタールの前での真摯な態度からクナップシュタインを誘う際の邪悪な表情へと変貌するシーン、マル・アデッタ会戦直前には大言壮語してロイエンタールに窘められるシーンなど二面性や才覚自慢が強調されるシーンがしばしばある。
原作での初登場は「大親征」で、この際にはロイエンタール到着までのハイネセン統治を任されている。この時ラインハルトから「統治には公正を期すように」注意を受けている(この時も「ロイエンタールの到着までハイネセンを預かる」とラインハルトに大言している)が、特に問題なく任務を全うしている。OVAではラグナロック作戦でレンネンカンプの参謀長 (少将)として登場。クナップシュタインと同じく大将に昇進して旧レンネンカンプ艦隊の半分の指揮官となりラインハルト直属となった。マル・アデッタ星域会戦では先鋒として同盟のビュコック元帥に挑むが、いいように翻弄され、本陣への突出を許してしまった。しかし回廊から脱出した直後にはすぐさま半包囲陣形を敷き、バイエルラインにさすがと力量を賞賛されている。
その後ロイエンタールの新領土総督就任に伴い彼の指揮下に入る。ウルヴァシー事件の時にロイエンタールから事件の調査と治安の回復を命じられ現地に向かう。ここで「ロイエンタールに叛乱を実行させ、その後にロイエンタールを裏切って叛乱鎮圧の功績を挙げる」という陰謀を巡らし始める。
まず、調査時に乱暴な手段を取った上現地の事情(死者の一部に地球教徒がいたことなど)を一切報告せず、叛乱を既成事実化してしまう。その後ロイエンタールに従属を申し入れ軍務尚書、帝国元帥の地位を約束させた。その裏ではクナップシュタインをも誘い込みロイエンタールを裏切る計画であった。そして第2次ランテマリオ会戦に臨むが、ミッターマイヤーの猛攻に単独降伏しようとした際に、ロイエンタールの直属艦隊が救援に来てしまい、裏切りのチャンスを失い続けた。そして、ロイエンタール艦隊が追いついてきたミッターマイヤー艦隊を反転迎撃しようとした時、ロイエンタールに裏切りの砲火を浴びせる(バルトハウザーとシュラーは原作では会戦時に戦死しているという描写だが、アニメではこの時死亡)。そのまま同士討ちに雪崩れ込んだが、麾下の艦隊全てが裏切りに同意していなかったこともあって力及ばず返り討ちにされてしまう。皮肉にもこの時最も果敢に反撃したのは一緒に裏切る予定で既にこの時戦死していたクナップシュタインの残存艦隊であった。(1)皇帝を裏切り、(2)ロイエンタールを裏切り、(3)しかも裏切りの時期を外し、(4)その上返り討ちにされ、(5)裏切りを忌み嫌う諸将に和を乞うという五重の醜態を晒した挙句に降伏するが、ロイエンタールの親友ミッターマイヤーを避けてワーレンに降伏したことが、諸将の心証を更に悪化させた。その上、メックリンガーのウルヴァシー事件再調査により、彼の調査事実隠匿がロイエンタールの叛乱の遠因となったことが明らかになると、メックリンガーから「晩節を汚した」と死を暗示させる言動と共に厳しく糾弾された。そして軍籍・階級を剥奪され、自裁を命じられる。
作中ではミッターマイヤーがバイエルラインに対し、グリルパルツァーの見識の広さを見習うよう言ったほどだったが、一つの悪行によりその経歴が全て否定された人物の典型である。なお、あまりにも憎悪と軽蔑を一身に背負ったため、相対的にロイエンタールに対して最後まで忠誠を尽くした他の将兵に対して同情的な面が集められた側面もあった。
カール・エドワルド・バイエルライン(Karl Edward Beyerlein)
(声:大山尚雄[1期]、林延年[2期以降])
ミッターマイヤーの幕僚。旗艦はニュルンベルク。後世の歴史家は「ミッターマイヤーの後継者。有能で誠実で清廉な軍人」と記録する(力量としては回廊の戦いの時点でアッテンボローと互角と評されていた)が、マル・アデッタ星域会戦では同僚であるグリルパルツァーの実力に感嘆し、回廊の戦いではヤンに弄ばれ、第2次ランテマリオ会戦ではロイエンタールに青二才呼ばわりされた上、彼の策に乗って副司令官のレマー中将を失っている(OVA版では、死亡を告げられた際にバイエルラインが衝撃を受けた様子を表している)ことなど、ヤン、ロイエンタールら主役級将帥と比較して経験不足の感が否めない(大将級の将官の中でもトップではない)ことが描かれている。幕僚には前述のレマーのほか参謀長にケラー中将がおり、麾下の提督としてグーデ、ヨッフム、ホッターの名前がOVA版に登場しているが、副官については名前が登場していない。一部の資料では官姓名をアダム大尉としているものがある。
フォルカー・アクセル・フォン・ビューロー(Volker Axel von Büllow)
(声:村山明
ミッターマイヤーの幕僚で、元はキルヒアイスの幕僚で当時同じ幕僚だったベルゲングリューンとは親友。ミッターマイヤーの幕僚の中では年長の方であり、血気盛んなバイエルラインを抑えたり、ミッターマイヤーと各提督との間を仲介したり、といった調整役に廻ることが少なくない。その人格・見識はミッターマイヤーも一目置き、その進言を重く用いる傾向がある。また、戦場で目立った活躍はないものの、ヤン・ウェンリー暗殺時に暗殺犯を捕捉・撃沈しているなど独自に艦隊を率い、的確に指揮している様子がうかがえる。物語終盤ラインハルトや帝国幹部がハイネセンを去った後バーラト共和政府の樹立までの間ハイネセンの治安を担当し、ルビンスキーの火祭りの後の混乱した治安を回復させた。ロイエンタール叛乱時はベルゲングリューンがロイエンタール側に付いたということで彼とは敵同士となってしまう。互いに生き残るものの、戦いの終結後、敬愛する上司を二度までも不本意な形で失ったベルゲングリューンは、ビューローの必死の説得にもかかわらず自殺してしまう。
ハンス・エドアルド・ベルゲングリューン(Hans Eduard Bergenglün)
(声:田中亮一
ロイエンタールの幕僚で、元はキルヒアイスの幕僚。同じく幕僚だったビューローとは親友。アニメでは頬から顎にかけて赤茶色のヒゲを蓄えている。忠誠心旺盛(国や主君ではなく、上官に対する)だが感情に流される傾向があり、キルヒアイスの死に心をいためる一方、その原因を作って平然としているように見えるオーベルシュタインに反感と不満を抱き続けている。軍事査閲監としてロイエンタールの主席幕僚となってからは、その野心的な言動をたしなめ、謀反の疑いでロイエンタールが拘禁された時も奔走。ついにロイエンタールが叛乱を決意した際も、最後まで異を唱えている。一方で命に従い、人材の薄いロイエンタール軍の戦略・戦術に副司令官として貢献。ロイエンタールの死後、自殺を遂げる。死の直前、制止するために説得するビューローに向かって告げたラインハルトへの伝言は、皇帝に対してこれほど痛烈な批判はないとされた。OVA版では、当初キルヒアイスの能力に懐疑的で、軍事行動中にもかかわらず酒びたりになっていた。しかしキルヒアイスの素質を見抜くと即座にタンクベッド睡眠で酒気を抜いて作戦に備える潔さを見せている。ロイエンタールが謀反の疑いをかけられた際にビューローに吐いた言動や、死の間際のラインハルトへの批判などを見ても、言動に癖のある人物である。また、捕虜交換式の時にビューローと共にキルヒアイスに同行しており、バーミリオン会戦以前にヤン・ウェンリーに出会った数少ない提督の1人となっている。
アイヘンドルフ(Eichendorff)
(声:桑原たけし
ケンプ艦隊の分艦隊司令官。少将。ユリアンの初陣にもなった、イゼルローン回廊内での小競り合いでアッテンボローと戦うが、ヤン艦隊の名前に対し慎重になりすぎて勝機を逃し、ヤンの増援もあって撤退する。その後、要塞対要塞戦に参加するが、同盟軍の挟み撃ちに遭い、艦隊が壊滅した(OVA版のセリフ。なおアイヘンドルフ本人の消息については描写がない)。原作小説においては、第一級の用兵家との評価を得ているとの記述がある。
ウェルナー・アルトリンゲン(Werner Altringen)
(声:飯田道朗[52])
中将。ラグナロック作戦におけるラインハルトの直属部隊のひとつの司令官。原作小説ではガイエスブルク要塞のワープ実験に立ち会っている。旗艦はブロックル。バーミリオン会戦においてはヤンの囮作戦に最初に気付くも艦隊を壊滅させられかかるほどの大損害を受けた。OVA版では司令部要員として参謀長と副官が登場しており、艦隊が包囲下に陥り壊滅寸前に陥る中で、直撃弾によってブロックルが左に傾ぐ際に悲鳴をあげるシーンがある。
ヴァーゲンザイル(Wagenseil)
(声:山口健
大将。第2次ラグナロック作戦 (大親征)において、グローテヴォール艦隊の次の位置に配置された艦隊の司令官。旗艦はバレンダウン。新帝国暦3年2月のイゼルローン革命軍との回廊の戦いでは、旧帝国側に布陣していた艦隊の司令官として登場。若手の司令官に多く見られた豪語の悪癖があり、イゼルローン軍を嘲笑していたが、ユリアンの術策に翻弄され、いいところなく撤退しただけでなく、ワーレン艦隊に伏兵の所在を知らせる余裕も持てなかったため、後日の検証でミッターマイヤーやメックリンガーから批評を受ける。宇宙暦801年新帝国歴3年当時、帝国では上級大将以上と大将以下の将校との能力格差が大きいことが問題になっており、彼はその典型例とされてしまう。
ヴァルヒ(Walch)
(声:配役表記なし[71])
少将。ミュラー艦隊の分艦隊司令官。マル・アデッタ星域会戦において、ラインハルトの本営に急迫する同盟軍本隊を阻止するためシュナーベルらとともに艦隊から分派される。
オットー・ヴェーラー(Otto Wehler)
(声:上田敏也[70])
中将。ルッツの幕僚。ヤン一党によるイゼルローン再奪取作戦の時、艦隊で出動したルッツに代ってイゼルローン要塞の守備を担当したが、コンピューターを停止させるキーワードを含んだメッセージを受信して要塞機能が麻痺し、結果としてヤン一党に要塞機能を奪われてしまう。降伏勧告に対して部下の安全な退去を要求し、それをユリアンが受諾して戦闘が終結したが、その後、要塞失陥の責任をとり、要塞司令室でピストル自殺した。その際、テープルクロスを折りたたんで下に敷き、デスクを血で汚さぬよう配慮するなど、死に際しても清廉を保つ性格であった。
カムフーバー(Kammhuber)
(声:長嶝高士[63])
少将。ワーレン艦隊の幕僚として地球教本部制圧作戦に参加している。
カルナップ(Karnapp)
(声:山本龍二
中将。ラインハルト直属の艦隊司令官。旗艦はヘルモーズ。バーミリオン星域会戦ではラインハルトの失策により同盟軍に包囲され窮地に陥る。あまつさえ援軍を要請すれば「我に余剰戦力なし、そこで戦死せよ」と言われる。憤慨した彼はラインハルトに対して独り言で罵りながら一度は包囲網を突破するものの、それはヤンの罠であり、ビームの一点集中砲火を浴びて言葉通りヴァルハラの先達となった。ボーステック社の「銀河英雄伝説VI」の名将録によれば「当時の中将級の指揮官の中でも屈指の用兵手腕を持ち、積極果敢な攻撃をその旨としたが、勇猛であるがゆえに防御的作戦には不向きな人物であった」と評されている。
グーデ(Guhde)
(声:なし)
バイエルライン艦隊に所属する提督。第2次ランテマリオ会戦にて戦死。旗艦はザンデルリック。
クーリヒ(Kuhrich)
(声:なし)
中将。第2次ラグナロック作戦 (大親征)において、ヴァーゲンザイル艦隊に次ぐ位置に配置された艦隊の司令官。
グリューネマン(Grünemann)
(声:田原アルノ[52])
中将。ラグナロック(神々の黄昏)作戦におけるラインハルトの直属部隊のひとつの司令官。旗艦はヴィーグリーズ。小説版ではグリューネマン受傷後指揮権を委ねられた副司令官がいるが、アニメでは登場していない。髪型が特徴的である。バーミリオン会戦時、ヤンのおとり作戦によってヴィーグリースが被弾した際、倒れてきた柱に左肩から潰されて重傷を負ったが、長期の療養を経て復帰、ルッツ戦死後旧ルッツ艦隊を引き継いだ。
クルーゼンシュテルン(Klusenstern)
(声:仲木隆司
大将。シュタインメッツ艦隊副司令官。ヤンの逮捕に始まる動乱の中、シュタインメッツがハイネセンに乗り込もうとするのを引きとめようとした。その後の消息は不明。回廊の戦いでシュタインメッツは旗艦を撃沈され、司令官以下の幕僚はマルフグラーフ以外戦死しているが、この時艦橋に居合わせたかについては記述されていない。
グレーブナー(Grähbner)
(声:山下啓介
黒色槍騎兵艦隊(シュワルツ・ランツェンレイター)の参謀長。ビッテンフェルトがオーベルシュタインによって軟禁されたときに、オーベルシュタインの部下たちと一触即発となった。
グローテヴォール(グローテヴァル、Grohtewal)
(声:なし)
大将。第2次ラグナロック作戦 (大親征)において、クナップシュタイン/グリルパルツァー艦隊とヴァーゲンザイル艦隊の間に配置された艦隊の司令官。また、アンネローゼがラインハルトとヒルダの結婚式に出席するためフェザーンまで来た時に、恒星間旅行中の護衛を務めた(原作小説ではこの部分がグローテヴァル大将と記述されているが、OVA版ではこの箇所にグローテヴォールと表記される。綴りは「Grotewohl」)。
ディートリッヒ・ザウケン(Dietrich Sauken)
(声:長克巳[52])
中将。OVA版では、バーミリオン星域会戦でラインハルトの直属部隊のひとつの司令官(少将)として戦い、ヤンの囮作戦にかかる。ラグナロック作戦伝達の場においては、直属部隊を任された5人の中将の中には入っていない。後、大将に昇進している。: 原作小説では捕虜交換式の時にベルゲングリューン、ジンツァーと共にキルヒアイスに同行している。また、ガイエスブルク要塞のワープ実験に立ち会っている。旗艦はグングニル。なお、グングニルはOVA版に字幕が登場しない。
シュナーベル(Schnabel)
(声:配役表記なし[71])
少将。ミュラー艦隊の分艦隊司令官。マル・アデッタ星域会戦において、ラインハルトの本営に急迫する同盟軍本隊を阻止するためヴァルヒらとともに艦隊から分派される。
シュラー(Schller)
(声:無し)
ロイエンタールの麾下の提督。OVA第96話の作戦会議シーンでの席次はゾンネンフェルスの次。叛乱の際にもロイエンタールに付き従う。第2次ランテマリオ会戦で戦死。旗艦はドンダーツ。OVA版ではグリルパルツァーの裏切りの際に戦死している。
ホルスト・ジンツァー(Horst Sintzer)
(声:林一夫
元キルヒアイス艦隊の幕僚。アムリッツァ星域会戦時は大佐、その後提督に昇進し、捕虜交換式の時にベルゲングリューン、ザウケンと共にキルヒアイスに同行している。原作版ではキフォイザー会戦後に軽口を叩く描写があり、OVA版ではガルミッシュ要塞内部の爆発をキルヒアイスに報告する。リップシュタット戦役後にミッターマイヤー艦隊に転属(少将)する。
同僚であるバイエルライン、ドロイゼン、ビューローに比べるとやや見せ場が少ない(原作小説では要塞対要塞戦のミュラー提督救援の際と双頭の蛇で反撃に転じた際の配置が不明、前記3名はミッターマイヤーの指揮を受けている)。
道原版コミックでは中佐時代、カストロプ動乱にワルキューレのパイロットとして参戦していたことが描かれており、部下からの人気の高さをうかがわせるやりとりがある。
ゾンネンフェルス(Sonnenfels)
(声:内田聡明
ロイエンタールの麾下の提督。OVA第96話の作戦会議シーンでの席次はディッタースドルフの次。叛乱の際にもロイエンタールに付き従い、ハイネセン帰還後にはベルゲングリューンらと共に地上車に同乗し総督府に入る。ロイエンタールが死んだ後、ミッターマイヤー一行が駆けつけ建物に入ろうとした時、警備隊が銃を向けた際にはこれを叱咤し、銃を降ろさせた。
ゾンバルト(Sombardt)
(声:加門良
少将。ラグナロック作戦中、功を焦るあまりウルヴァシーへの物資輸送船団の護衛を志願したが、指揮シートで欠伸し退屈するという怠惰ぶりを示し、定時連絡不徹底などの職務怠慢が仇となってヤン艦隊に襲撃され船団は壊滅し任務は失敗となった。自ら、失敗した時は死で償うと公言して護衛任務を請け負っておきながら、その重要性を軽視し(瑣末な任務であってもできるだけ引き受けて手柄を稼ごうという節がうかがえる)、ミッターマイヤーやロイエンタールなどにも不快と不安を誘発したため、自裁を命じられた際には誰一人として彼を弁護しなかった。補給部隊の護衛という任務に適性がなかったとも考えられるが、自分に向かない任務を率先して引き受けたこと自体、自己評価能力に欠けていたと記述されている。
OVA版では、帝国暦490年の新年パーティーでの席上、トゥルナイゼンの話し相手として登場し、彼らと同年代のミュラーだけが昇進したことに対して不満や功を焦った発言を口にしている。OVA版ではヤンの攻撃を受ける直前と任務失敗時に乗艦の標準型戦艦が描写され、紋章部分に分艦隊旗艦であることを表すペイントがないのが確認される。
タールハイム(Tarrheim)
(声:配役表記なし)
中将。ブラウヒッチの幕僚。回廊の戦いの当初、陽動を引き受けた艦隊が猛攻にさらされ不安を感じた様子を表している。
ディッケル(Dickel)
(声:中田和宏
登場時は少将、後に中将に昇進。ミッターマイヤー艦隊の参謀長としてラグナロック作戦及び回廊の戦いに参加。
ディッケル(Dikkel)
リップシュタット戦役の時点で中将。ミッターマイヤー艦隊の同名の参謀長と同一人物かどうかの描写は無い。ラインハルトの幕僚。占領後のレンテンベルク要塞の司令官に任じられた。
ディッタースドルフ(Dittersdorf)
(声:古澤徹
ロイエンタールの麾下の提督。OVA第96話の作戦会議シーンでの席次はベルゲングリューンの対面。ロイエンタール艦隊の提督はロイエンタール艦隊単体の戦闘が描写される機会が少ないこと(OVA版ではアムリッツァ前哨戦では第5艦隊に逃げの一手で対応され、リップシュタット戦役ではシャンタウ星系を放棄している)、またロイエンタールが統帥本部総長に転出して艦隊指揮から離れた時期があることから、同じ双璧のミッターマイヤー艦隊の諸提督に比べると露出が少ない。第2次ランテマリオ会戦においてはグリルパルツァーの裏切りを鎮圧した後ベルゲングリューンとともにロイエンタールに状況を報告後、自ら願い出てロイエンタール軍の指揮を預かり負傷したロイエンタールの退却を支援し、その場に踏みとどまり、ロイエンタールが脱出した後に負傷して降伏する。
イザーク・フェルナンド・フォン・トゥルナイゼン(Isaac Fernand von Turneisen)
(声:大滝進矢
ラグナロック作戦でラインハルト直属艦隊の司令官の1人として登場した。旗艦はテオドリクス。ラインハルトとは幼年学校の同級生で、首席のラインハルトに次ぐ優等生集団の1人だった。リップシュタット戦役では、同級生の多くが貴族連合軍に身を寄せる中、彼は率先してラインハルト陣営に身を投じ、先見の明を誇った。その昇進速度は、ラインハルト自身やキルヒアイスには及ばなかったものの、ラインハルト陣営の中将以下の諸提督の中では明らかに抜きん出ていた。
しかしながら目立ちたがり屋で上昇志向が強く、ラグナロック作戦進行中の新年パーティーではひときわ大きな声で過激な内容の乾杯の声を上げ、さらにミッターマイヤーやミュラーの栄達を羨んでいる。特にミュラーの昇進を暗に非難するといった一幕も描かれている。バーミリオン会戦の前後にミッターマイヤーやロイエンタールがトゥルナイゼンら若手将官の行動を意識した発言をしているなど、バーミリオン会戦時にはラインハルト陣営で目立つ存在であったことは間違いない。しかし、ヒルダは彼がラインハルトの派手さに目を奪われている点を危ぶみ、オーベルシュタインは追従者と軽蔑していた。
そのヒルダの危惧は的中し、バーミリオン会戦では、功を焦って独断で艦隊を前線に突出させ、味方艦隊の戦列を乱した。その隙をヤンによってつかれ、したたかな損害を被るという失態を演じる。そのためラインハルトからも能力を見限られてしまう。戦前には直属艦隊司令官の中から指名されて輸送部隊の救援に向かうなど、信頼されている様子も伺える。戦前に諸提督が整列した際も、並んでいる位置はミュラーのすぐ後ろであった。バーミリオン会戦中は敵が本隊と見せた囮部隊追撃時に大失態にもかかわらず意気軒昂な姿が描かれるも、包囲された後は動揺を露にし、防御だけで手一杯の状態に追い込まれる。なお、トゥルナイゼン艦隊の被害状況については原作版、OVA版とも明確な描写がない。会戦後は閑職に移されて目立った功績は立てていない(原作では精彩を欠くという表現を用い、トゥルナイゼンのその後を記録している。一部書籍においては、階級が大将と書かれているものがあるが、昇進理由は記されていない)。
ドロイゼン(Dreusen)
(声:斉藤茂(2期の配役表記。4期では斉藤茂一となっている。))
ミッターマイヤー艦隊の幕僚。旗艦はキュクレイン。ラグナロック作戦の時は少将。OVA版のサンテレーゼ広場における公開処刑のシーンでは、同僚のバイエルラインにミッターマイヤーの人柄とそのキッカケとなった事件を説明する役を演じている。シヴァ星域会戦の前哨戦では大将。その際、艦隊を巧みに運用し、イゼルローン軍を要塞に撤退させず引き止めておくといった、視野の広さも披露している。
新世紀号追撃部隊の指揮官
(声:配役表記なし)
シヴァ星域会戦の前哨戦に先立って、新世紀号をイゼルローン回廊まで追跡してきた部隊の指揮官。少将。応援を要請し、ドロイゼン艦隊の来援に力を得て攻撃を強化した。
ハーネル(Hanel)
(声:無し)
ロイエンタールの麾下の提督。ハーネル機動部隊を率いる。OVA版でグリルパルツァーの裏切りによってロイエンタール軍が半壊するシーンにおいて、名前だけが登場した。OVA第95話の作戦会議シーンには登場していない。
ハウシルト(Hauschildt)
(声:配役表記なし[71])
少将。ミュラー艦隊の分艦隊司令官。マル・アデッタ星域会戦において、ラインハルトの本営に急迫する同盟軍本隊を阻止するためヴァルヒらとともに艦隊から分派される。
パトリッケン(Patricken)
(声:大山高男
ケンプ艦隊の分艦隊司令官。少将。要塞対要塞戦でメルカッツ率いるイゼルローン駐留艦隊とヤン率いる増援艦隊の挟み撃ちに遭い、旗艦左舷に直撃を受け発生した爆炎に飲み込まれ戦死する。
アレクサンデル・バルトハウザー(Alexander Barthauser)
(声:無し)
少将。 ロイエンタールの麾下の提督。OVA第96話の作戦会議シーンでの席次はシュラーの下で、ロイエンタール軍の幹部の中では末席である。2800隻を率いる。第2次ランテマリオ会戦で戦死。大兵力を統率する力量や才幹はないが、戦場では骨惜しみせず働く。少数の艦隊で局面が打開しようとする時、ロイエンタールはバルトハウザーを好んで起用した。ロイエンタール子飼いの部下の中では唯一、第2次ランテマリオ会戦以前に登場シーンがある。
ハルバーシュタット(Harberstadt)
(声:茶風林
黒色槍騎兵艦隊(シュワルツ・ランツェンレイター)副司令官。ビッテンフェルトがオーベルシュタインによって軟禁されたときに、オーベルシュタインの部下たちと一触即発となった。上官に似て血の気が多い。程度問題ではあるが、ビッテンフェルトよりは自制心が強いとの評価もある。
ビュンシェ(Bünsche)
(声:宝亀克寿
中将。メックリンガーのもっとも信頼する幕僚であり、ウルヴァシー事件の際にはメックリンガーの補佐として調査に当たった。質朴な農民といった風貌の持ち主。
ロルフ・オットー・ブラウヒッチ(Rolf Otto Brauhitsch)
(声:松田重治
キルヒアイスの幕僚としてキフォイザー星域の会戦に参加。ラグナロック作戦ではラインハルトの直属部隊の司令官の1人として参加している。この時の階級は中将。バーミリオン会戦の直前にはヤン艦隊の偵察隊を発見してこれを追尾、本隊の位置を突き止める功績を立てている。バーミリオン会戦では直後に位置していたトゥルナイゼンの突出に艦列を乱されトゥルナイゼン艦隊もろともヤン艦隊の集中攻撃を受ける。さらにヤンのおとり作戦に引っかかって麾下の艦隊を軍隊の残骸と呼ばれるまでに撃ち減らされる。回廊の戦いでは参謀長タールハイム中将が登場している。回廊の戦いでは大将の階級を得て参加。この戦いでは回廊の出入り口の機雷を除去して進んだ上、ヤン艦隊と最初に砲火を交えつつ、友軍が別の侵入路から回廊に侵入するための陽動役を引き受けた。旗艦はシンドゥリ。
ホフマイスター(Hoffmeister)
(声:山野史人
中将。当初はファーレンハイト艦隊の幕僚だったが、回廊の戦い序盤以後はビッテンフェルト艦隊に移った。ファーレンハイトの戦死の責任がビッテンフェルトにあると思っている人物の代表として描かれており、回廊の戦いの続きでも、ビッテンフェルト本隊との確執や連携の悪さが目立つ。ただし第2次ランテマリオ会戦では、それが逆に作用して本隊と功を競い合いながら包囲網を食い破り、緻密な策をその場のノリでぶち壊されて意表を突かれたロイエンタールは失笑しかけている。
ホッター(Hotter)
(声:なし)
バイエルライン艦隊に所属する提督。第2次ランテマリオ会戦にて戦死。旗艦はシェーンヘル。
ホルツバウアー(Horzbauer)
(声:竹村拓
ルッツ艦隊に所属。ルッツがクララと結婚することを早くから知らされていたことから、強い信頼関係が築かれていたことがうかがえる。ルッツの死後、自分から志願してミッターマイヤー艦隊に籍を移し、第2次ランテマリオ会戦に参加。クナップシュタイン艦隊を撃破しクナップシュタインを戦死させた。
マイホーファー(Meihofer)
(声:なし)
中将。第2次ラグナロック作戦 (大親征)において、クーリヒ艦隊に次ぐ位置に配置された艦隊の司令官。
マルクグラーフ(Markgraf)
(声:無し)
少将。回廊の戦いで唯一生き残ったシュタインメッツ艦隊の幕僚。脱出シャトルからシュタインメッツの戦死を報告した。OVA版での報告画面では頭部に包帯を巻いている。
ヨッフム(Jochum)
(声:なし)
バイエルライン艦隊に所属する提督。第2次ランテマリオ会戦にて戦死。旗艦はヘルメスベルガー。
レマー(Lemmer)
(声:なし)
バイエルライン艦隊副司令官。第2次ランテマリオ会戦にて戦死。旗艦はブロムシュテット。その戦死はバイエルラインを愕然とさせた。

参謀/副官[編集]

オイゲン(Eugen)
(声:北島淳司
黒色槍騎兵艦隊の副参謀長で少将。第6次イゼルローン攻防戦でもビッテンフェルトの幕僚(大佐)として参加している。ビッテンフェルトの影響力の強い同艦隊の面々でもっとも慎重な男と称される。猪突猛進する司令官をなだめることが多く、アムリッツァ会戦で全滅の危機を救うなど、命がけで職務を果たす。また、司令官の誇張されたイメージを逆用して、第2次ランテマリオ会戦での劣勢の危機での自艦隊の不甲斐なさから、思わず出たビッテンフェルトの怒りの声を艦隊の回線にわざと流し、逆に崩壊を防ぐなど機転もきく。ワーレンはオイゲンを見て「ビッテンフェルトには過ぎた部下」と評している。
道原かつみのコミック版ではフルネームはリヒャルト・オイゲン(Richard Eugen)、帝国歴456年生まれ。原作では外見の明記がなく、OVA版では地味な中年という外見だったが、ビッテンフェルトより年少に見える青年と描かれている。ビッテンフェルトの白兵戦技の訓練に付き合うシーンもある。「英雄たちの肖像」3巻98ページでの一人称は「私」、他には確認できず。
道原の『銀河英雄伝説画集』に原作者自ら書き下ろした4コマにも登場するなど、コミックでの出番に恵まれている。
アルツール・フォン・シュトライト(Artur von Streit)
(声:戸谷公次
ラインハルトの幕僚の1人。登場当初はブラウンシュヴァイク公爵に仕えており、リップシュタット戦役直前にはラインハルトの暗殺を進言した。
優れた洞察力と主君に放逐されてもなお忠節を尽くす誠実な部下。
ブラウンシュヴァイク公爵が首都星オーディンから逃亡後に捕らえられる。暗殺進言の真意は内戦の長期化により民衆が犠牲になることを危惧し、ラインハルトの信認を得る。その際幕下に加わるように言われるが、敵対するブラウンシュヴァイク公爵陣営に属していた故に一度は固辞するが、翌年、恩義のある貴族に泣きつかれてラインハルトに取りなしを申し入れる。その交換条件として少将に昇進の上元帥府に登用され、フェルデベルトの後任としてラインハルトの副官(後に主席副官)となり、リュッケとともにキルヒアイス亡き後のラインハルトを支えた。
オーベルシュタインは、元敵の重臣を重用するというこの大胆な人事に「ブラウンシュヴァイク公の部下が膝を屈する」という政治的効果を考えて賛成した。ブラウンシュヴァイク陣営にいた時もラインハルトの部下になってからも常識論をいう役割が多い。バーミリオン会戦では旗艦ブリュンヒルトの危機にラインハルトに脱出を薦めるが拒否され、親衛隊長キスリングにシャトルにつれていくようにと無言で命令したりしている(ミュラーの来援直前)。ラインハルトの死の直前、新帝都フェザーンを訪れていたイゼルローン共和政府の面々を仮皇宮に迎えるための使者として出向く。その後、帝国軍の提督達と共にラインハルトの死に立ち会った。
アントン・フェルナー(Anton Ferner)
(声:堀内賢雄
元はブラウンシュヴァイク公爵の部下であったが、リップシュタット戦役前夜よりオーベルシュタインの副官となる。
物語終了時の階級は少将(徳間ノベルズ版以外)で軍務省調査局長と官房長を兼任している。徳間ノベルズ版では彼の階級に奇妙な変動がある(第6巻4章では少将、同5章では准将、第7巻3章では少将、第8巻8章では准将、第10巻では少将)。以降の版における彼の階級は准将で統一されている。OVA版における彼のデザインは没になったロイエンタールの第一稿の流用である。
自信家であり如何なる危機でも自分の才覚で切り抜けることが出来ると考えているため、上司のオーベルシュタインに挑発的な質問を向けたり、オーベルシュタインが他のラインハルト臣下と対立する様子を興味深げに傍観することもあった。OVA版での初登場は、第9話 クロプシュトック事件。ブラウンシュヴァイク公爵の指示により陸戦隊を率いてクロプシュトック邸に攻撃を仕掛けるが、ルドルフ大帝の像を憚って砲撃しないでいる。
リップシュタット戦役前、多数の犠牲により国家が疲弊することを懸念したシュトライトと同様に正面決戦案を良しとせずラインハルトの暗殺をブラウンシュヴァイク公爵に具申したものの却下され、独断で少数の部下を率いて行動を起こすが失敗する(これが元でリップシュタット戦役が表面化し多数の貴族は首都から緊急脱出せざるを得なくなる)。直後にラインハルトの下へ出頭し自分の才覚を売り込んだ。その態度に半ば呆れつつも感心したラインハルトは、これだけ神経が太いのならオーベルシュタインの下でも萎縮しないだろうとしてその場で部下に任じ、以後はオーベルシュタインの元で職務に邁進した。悪びれずに帰順するのは同盟のバグダッシュと同様である。
己の考えを口に出さず他者との軋轢を生む事が少なくなかったオーベルシュタインの思考や心情をよく理解していた数少ない人物。指示を忠実に実行しながら自己の裁量で適切と思われる行動を取る柔軟さを持ち、軍務尚書の執務室を退室した際に真の意図を語る場面がしばしば見られる等、その能力は確かでありラインハルトの人事の成功例である。
テオドール・フォン・リュッケ(Theodor von Lücke)
(声:松本保典
ラインハルトの幕僚の1人で、ラインハルトとは同年齢である。
当初は新任士官としてケンプ艦隊に所属。アムリッツァ会戦に至る戦闘の中、対峙していたヤン艦隊が戦意無く逃走することを見抜いたのは、旗艦ヨーツンハイムの艦橋にいた士官の中ではリュッケだけだった(ただし小説とコミックのみのシーンで、OVA版には描かれていない)。リップシュタット戦役後に軍務省の二等書記官となり、その後シュトライトがラインハルトの主席副官になった時点で次席副官として登用された。キュンメル事件の時にはラインハルトに随行し、暗殺者をブラスターで射殺してラインハルトを守った。
アムスドルフ(Amsdorf)
(声:清川元夢[1期]、水内清光[2期])
ミッターマイヤーの副官。
ヴィーゼンヒュッター(Wiesenhitter)
(声:手塚秀彰
少将。クナップシュタイン艦隊参謀長。マル・アデッタ星域会戦において同盟軍が仕掛けた機雷を熱反応式であると進言している。第2次ランテマリオ会戦以降の消息は描かれていない。
ヴェルナー(Werner)
(声:坂東尚樹[57])
中佐。ケスラーの副官。キュンメル事件の際に、状況報告を担当している。
オルラウ(Olrau)
(声:梶哲也
准将。ミュラーの参謀長。要塞対要塞戦でヤンの不在を捕虜から聞き出したミュラーが、ケンプに独断で偵察の網を張ってケンプと揉めた際、ミュラーをたしなめている。ミュラーが昇進した際少将に昇進している。
グーテンゾーン(Gutensohn)
(声:平田康之
少佐。ルッツの副官。ヤン一党によるイゼルローン再奪取作戦の時に、受信した通信文を読んでルッツに報告していた。再奪取された後、呆然と立ち尽くすルッツに対して、無駄と承知で休息を促した。
クライバー(Kleiber)
(声:石井隆夫[63])
准将。ワーレン艦隊の情報主任参謀として地球教本部制圧作戦に参加している。
グリース(Gliess)
(声:光岡湧太郎
少佐。アイゼナッハの副官。めったに喋らない上官の身振り手振りを読み取り、艦隊各位に指示を伝える役。
ザーム(Sahm)
(声:田中正彦
中将。レンネンカンプが旧同盟領の高等弁務官であった時、弁務官府付主席武官として登場。ローゼンリッター連隊による暴動が生起したこと、レベロ議長が彼らに拉致されたことなどを報告した。
ザンデルス(Sanders)
(声:佐藤浩之
アスターテ会戦の時点で、既にファーレンハイトの副官だった。回廊の戦いでは黒色槍騎兵艦隊との連携の不味さから同艦隊を罵り、ファーレンハイトに窘められている。撤退に際して最後尾を守った旗艦アースグリム上で、司令官と運命を共にしている。OVA版では仰向けに倒れて死んでいる姿が描かれており、上官より先に絶命している。
シュライヤー(Schleier)
(声:矢崎文也
少将。グリルパルツァー艦隊参謀長。マル・アデッタ星域会戦において後退しようとするグリルパルツァーに損害を受ける可能性があると意見具申している。第2次ランテマリオ会戦におけるグリルパルツァー降伏の際には姿が無く、以降の消息は描かれていない。
セルベル(Serbel)
(声:配役表記無し)
中佐。シュタインメッツの副官。彼の報告は「いつも正確」で、シュタインメッツにとっての助けとなっていた。回廊の戦いでフォンケルが被弾した際、指揮席直下からの爆発によって下のフロア部分まで吹き飛ばされたが、即死を免れ瀕死の重傷を負いつつもシュタインメッツの左脚が潰れていることを告げる。直後に息絶えた。
ディルクセン(Dierksen)
(声:佐藤政道
准将。ビッテンフェルトの高級副官としてアムリッツァ星域会戦に参加。第2次ラグナロック作戦 (大親征)の時もハイネセンを発ったケーニヒス・ティーゲルに乗り込んでいる。アニメでは第66話の終了間際に、ビッテンフェルトの背後に並ぶ4人の高級軍人の内、向って一番左側に位置している。
ドレウェンツ(Drewentz)
(声:真地勇志
ミュラーの副官。要塞対要塞戦での階級は少佐。ヤン不在の噂を耳にしたミュラーが困惑している様子を見て、ヤンはそれほど恐ろしい男なのかと質問している。
ナイセバッハ(Neißebach)
(声:幹本雄之[50])
ラグナロック作戦の時のシュタインメッツ艦隊参謀長。ブラックホールでのヤン艦隊との戦闘に先立って、ヤン艦隊の布陣に対して作戦を進言している。なお、原作小説ではこの場面での階級は中将となっているがアニメでは少将と表示されている。
ハウフ(Hauff)
(声:山野井仁[63])
ワーレンの副官。ラグナロック作戦では大尉。地球教制圧作戦以降は少佐。この時ワーレンに暗殺犯が接近しているのをいち早く気がつき、ワーレンに大声で叫んでいる。
フーセネガー(Fußeneger)
(声:依田英助
中将。当初はケンプ艦隊の参謀長で准将。要塞対要塞で戦死したケンプの遺言をミュラーに伝えた。情報処理などに長けていたようで、ケンプ艦隊が消滅した後に、新帝国軍大本営情報主任参謀となる。OVA版では、回廊の戦いでビッテンフェルトとファーレンハイトが戦闘状態に突入したことをラインハルトに伝える役、及び回廊の戦いの後、ミッターマイヤーのユリアン・ミンツとは何者かという質問に答える役を演じている。
ブクステフーデ(Buxtefude)
(声:和村康市[48])
少将。ラグナロック作戦時におけるファーレンハイト艦隊の参謀長。ランテマリオ星域会戦では宇宙潮流を渡る作戦は犠牲の増大が著しいという点から中止を進言した。回廊の戦いにて、ファーレンハイトと運命を共にする。ザンデルス同様、上官より先に戦死した。
ブールダハ
(声:坪井智浩
中佐。ハイネセンに赴任したレンネンカンプの幕僚として随行。薔薇の騎士の奇襲攻撃を受け戦死した。
ボーレン(Bohlen)
(声:無し)
シュタインメッツ艦隊の参謀長。回廊の戦いでフォンケルの艦橋が被弾した時、シュタインメッツが呼びかけたが、応答が無い為、この時に死亡したと推察される。OVA版では回廊の戦いでフォンケルが被弾した際、指揮席直下からの爆発に呑みこまれて戦死する。
ライブル(Reibbr)
(声:辻親八[63])
ワーレン艦隊の参謀長。ラグナロック作戦の時は少将。地球教本部制圧作戦の時は中将。
リッチェル(Rittchel)
(声:岸野一彦
シュタインメッツの幕僚、ガンダルヴァ駐留艦隊司令部総書記(少将)。ロイエンタールの新領土総督時代、旧同盟領に関する知識を買われて軍事査閲副総監となった(中将)。
レーゼル(Räsel)
(声:細井治
大尉。クナップシュタインの副官。
エミール・フォン・レッケンドルフ(Emil von Reckendorf)
(声:安宅誠
ロイエンタールの副官。ハイネセンでロイエンタールが謀反の嫌疑をかけられた時、エルフリーデ・フォン・コールラウシュと対決するべきだと主張した。後にロイエンタールが叛乱した時、我が事成らず負傷し命をすり減らしていく上官に常に付き従い、いくつかの記録を後世に残した。
ローレンツ(Lorenz)
(声:伊藤健太郎
大尉。グリルパルツァーの副官。第2次ランテマリオ会戦においてミッターマイヤーの猛攻を支えつつこれを賞賛するグリルパルツァーに後退を促し、ミッターマイヤー艦隊との間に通信回線を開くように言われて驚愕する。第2次ランテマリオ会戦におけるグリルパルツァー降伏の際には行方をくらまし、以降の消息は描かれていない。

陸戦隊/親衛隊/憲兵隊[編集]

ギュンター・キスリング(Günther Kißling)
(声:橋本晃一
ラインハルトを護衛する親衛隊長。彼だけが上着の裾が長い特別な軍服を着用している(OVA)。ラインハルトが即位した時点で皇帝親衛隊長という肩書きと准将という階級を得ている。その挙措の隙のなさや足音を立てない歩き方から、よく猫または豹に例えられる。また忍耐心もかなりのものでOVA版では寒さに震える親衛隊の中ただ1人無言で耐える描写がある。ヒルダとの関係など、主君の私的な動向を最もよく知る人物の1人だが、口の堅さは折り紙つきであり、外に漏らすことは決してなかった。キュンメル事件では、首謀者のキュンメル男爵を取り押さえ、ウルヴァシー事件の発生の際には、脱出行で卓越したドライビングテクニックも披露し、ラインハルトの身を守っている。
シヴァ星域の戦いでブリュンヒルトに突入したユリアン達の前に最後の相手として立ちふさがり、オリビエ・ポプランと互角の格闘を演じるが、あえて酷評すれば、いくら皇帝ラインハルトがその気になっていたとはいえ、いち中佐にかまけて叛乱軍の首魁をみすみす皇帝の御前にたどりつかせるという、親衛隊長にあるまじき失態をしでかしている。その格闘の間にユリアンはラインハルトと面談し、ラインハルトの意を受けたミッターマイヤーが戦闘中止を命じているが、OVA版では、原作で「地上戦や要塞戦で武勲を立て、あと一分あればポプランは死んでいた」と評される武勇はナリを潜めており、戦闘中止の艦内放送が流れた瞬間に、陸戦要員でもないポプランとボクシングのクロス・カウンターを放ち合って両者ノックアウトという体たらくが描かれている。
グレーザー(Graeser)
(声:亀井三郎
ミッターマイヤー艦隊所属の陸戦隊指揮官。ラグナロック作戦でフェザーンを占領した際、同盟の高等弁務官オフィスに向かったが、ユリアンの策によって足止めされ弁務官を拘禁することが出来ず、コンピューター・プログラムも消去され接収することが出来なかった。
パウマン(Paumann)
(声:伊藤栄次[57])
准将。キュンメル事件の際に、その地区にいた武装憲兵隊の責任者。実戦の経験が豊富な指揮官であり、現場に駆けつける時に、犯人に行動を気づかせてはならないという判断から軍用車両を使わず、隊員にも足音を立てさせないように軍用ブーツを脱がせて走らせた。後に少将となり、アンネローゼがラインハルトの結婚式に出席するためにフェザーンを訪れた際には、ケスラーの命令により護衛と宿舎の警護を担当した。
ブレンターノ(Brentahno)
(声:岩田安生[109])
大将。憲兵副総監。ハイネセンの大火に際して、憂国騎士団の残存グループ24,600名を犯人として検挙/射殺した。OVA版ではこの時は声を出さなかったが、ルビンスキーの死亡報告を受けた時に声を出している。
ユルゲンス(Jürgens)
(声:なし)
大佐。親衛隊副隊長。鉄の胃袋というあだ名を持つ。新帝国暦2年8月29日の戦没者墓地完成式において、歓喜する兵士達の中から不審人物(弑逆未遂犯)を発見し、キスリングに報告した。
ラフト(Raft)
(声:中村秀利[57])
准将。キュンメル事件の際に、地球教オーディン支部制圧の指揮を担当し責任者ゴドウィン大司教以下66名の地球教徒を逮捕した。

兵士/その他[編集]

エミール・フォン・ゼッレ(Emil von Seclä)
(声:置鮎龍太郎
初登場時の配置は不明。ランテマリオ星域会戦の直前、作戦会議を終えたラインハルトに通路で声をかけた際、容貌がキルヒアイスに似ていたことでラインハルトの知遇を得る。その後、ヒルダからの依頼でラインハルト専属の従卒(ラインハルトが皇帝に即位してからは近侍)となり、以後、物語の終了までラインハルトにつき従った。父親は巡航艦の軍医だったが、アムリッツァ星域会戦で戦死。その影響もあってか、彼も軍医を志し、軍医学校へ進むため勉学に励んでいた。ラインハルトと親しく会話するようになってからも決して驕り高ぶることなく、何事にも直向きな彼に対してラインハルトも弟をかわいがる兄の如き親愛の情を寄せるようになる。ラインハルトからは「たとえ技術が完璧ではなかったとしても、患者が進んで命を預けたくなるような医者になるだろう」と評され、ゆくゆくは自分の侍医になれとまで言われている(ラインハルトが夭折したため実現はしなかったが)。また彼は、ラインハルトからファーストネームだけで呼ばれる破格の扱いを受けている。なお原作中の記述では、しばしばフォンを省いて表記される。
アルフレット・アロイス・ヴィンクラー(Alfred Alois Winkler)
(声:無し)
ウルヴァシー駐留軍の司令官、中将。登場シーンは基地の兵士全員が最敬礼するシーンだけである。ウルヴァシー事件の後、行方不明となる。サイオキシン麻薬の中毒の症状が見られたと後にカルテから判明する。
クラップフ(Klappf)
(声:田口昂
ミッターマイヤー艦隊所属の准将。ラグナロック作戦でフェザーンを占領した後、航路局の警備責任者に任じられる。ラインハルトをコンピューター・ルームに案内しようとした時、他の幕僚と共に部屋の外で待つように命じられ、理由が解らず不審の面持ちを浮かべていた。
ジークベルト・ザイドリッツ(Siegbert Seidritz)
(声:村田則男
帝国軍総旗艦ブリュンヒルトの4代目艦長で、准将。動く大本営を指揮する艦長ということで、作中で唯一艦長で将官の地位にいる(他の艦長は全員佐官)。生粋の船乗りを自称し、その能力はラインハルトの期待に常に応えるほど高い。反面、酔うと陰気くさい歌を歌って周囲を閉口させる一面も見せる。小説版の新書版7巻の初期版で、シュタインメッツの後を受けた2代目艦長と書かれているが、実際はロイシュナー、ニーメラーの2名の艦長が短期間ながら存在しており、正しくは彼は4代目艦長である(後にそのように修正されている)。
シュムーデ(Schmude)
(声:配役表記なし[46])
技術大佐。ラグナロック作戦が進行する中、ヤンが放棄したイゼルローン要塞に最初に乗り込んだ爆発物処理の専門家のリーダー。調査の結果、極低周波爆弾を発見して解体した(ただし、この爆弾は別の工作から目を逸らすための偽装であった)。
ホルスト・シューラー(Horst Schüler)
(声:配役表記なし)
中佐。80機の撃墜記録を持つワルキューレのエースパイロットで、ラインハルト直属艦隊の編隊長。バーミリオン会戦でヤン艦隊のスパルタニアン部隊と交戦した際に、ヤン艦隊空戦隊の上をゆく「3機一体で、なおかつ敵機を味方の艦砲の射程に追い込む」戦法を用い、イワン・コーネフ、アップルジャック中隊隊長モランビル大尉を戦死させるなどポプラン/コーネフ両戦隊に多大な出血を強いた。ケンプを除き、ワルキューレのパイロットとしては、唯一名前を挙げられた人物。ヘルメットには同盟軍のマークである五稜星が撃墜マークとして描かれている。またOVA版の登場シーンではヘルメットと酸素マスクを着用しており、唯一素顔を見せなかった人物でもある。
クルト・ジングフーベル(Kurt Singfubel)
(声:桜井敏治[108])
軍曹。ブリュンヒルトに乗り込んで来たシェーンコップが、戦闘が一段落して僅かに油断した時、背後から戦斧を突きたて、致命傷を与えた。その褒美としてシェーンコップの妙技を見せられ、彼自身は命を奪われることはなかった。
『エンサイクロペディア銀河英雄伝説』の彼の項では「恋人のおかげで命拾いした」と、別の兵士(レンネンカンプ配下、姓名・階級不明)についての記述がされている。
ドゥンケル(Dunkel)
(声:吉川虎範[63])
大佐。ワーレンの旗艦サラマンドルの艦長。その操縦技術はワーレンから大きな信頼を得ている。地球教本部制圧作戦では自ら艦を操舵して複雑な地形を持ったヒマラヤ山脈の山間をぬうように降下、本部直上に強行着陸した。
ニーメラー(Niemeller)
(声:アニメ未登場)
ブリュンヒルト3代目艦長。小説版ではガイエスブルク要塞のワープ実験の際に名前が出てくる。ロイシュナーやザイドリッツと何時交替したかについては明記されていない。原作の新書版の初期版で登場した後、ザイドリッツがシュタインメッツの後任の2代目艦長と記述され矛盾が出たが、後に刊行された文庫版などではザイドリッツはブリュンヒルトの艦長を短期間務めたと修正されている(ロイシュナーも同様)。
マインホフ(Meinhof)
(声:成田剣
惑星ウルヴァシーに配属されていた兵長。地球教の陰謀によりラインハルト暗殺に加担しかけるが、犯行現場にて皇帝への忠誠心が再燃し襲撃犯を殺害。その功績により軍曹へ昇進するが、ラインハルトをブリュンヒルトへ案内する途中で別の襲撃犯に射殺される。
マットヘーファー(Matthaeffer)
(声:大川透[108])
中佐。ブリュンヒルトの副長兼防御指揮官。イゼルローン軍が強襲揚陸艦イストリアで乗り込んで来た時、ザイドリッツの命令で防御の指揮を任じられた。
モルト(Molt)
(声:鈴木勝美
中将。皇帝エルウィン・ヨーゼフ2世が誘拐された時、宮中の警備責任者であり、その責任を取って自殺する。ラインハルトがモルトを犠牲にしたことを見抜いたヒルダは、一度は非難するが、それ以上の追及は行わなかった。ラインハルトは彼の名誉を回復し、遺族を厚遇するよう命じた。原作小説及び道原かつみのコミック版では、リップシュタット戦役開始に先立って、わずか3万人の兵士と共に首都の防衛を任されている。PCゲーム(銀河英雄伝説IV)にも登場するが、攻撃力や防御力が低く設定され、統率力のみ主要な提督たちに匹敵するほどの数値を与えられている。
コンラート・フォン・モーデル
(声:菊池正美
子爵家の嫡男。リップシュタット戦役では幼年学校の生徒としてリッテンハイム艦隊の補給部隊に配属されており、逃亡を図るリッテンハイム侯の攻撃を受け負傷したコンラート・リンザーの手当てをした。両親は他界しており、戦役後はアンネローゼに引き取られ、彼女の身の回りの世話をしている。
ラッツェル(Lattzer)
(声:相沢正輝
大佐。レンネンカンプがハイネセンで高等弁務官の任に当たった時の部下。ヤン家の監視を担当していたが、ヤンに対してそのことを正直に説明し、許容を求めるなど、レンネンカンプの命令に対して疑問を抱いている様子がうかがえた。ヤン一党がハイネセンを脱出した後、旧知のミュラーに直接連絡を取り、レンネンカンプの発言と行為を「平地に乱を起こすもの」だったと伝えている。この証言がミュラーによって帝国の将帥達に伝えられ、ヤンよりもレンネンカンプの方が責任の比重が大きいという見解が有力となった。その後は、原作ではそのままミュラーの麾下に配属されているが、アニメ版では登場しなくなる。
ハインリッヒ・ランベルツ(Heinrich Lanbertz)
(声:山口勝平
第2次ランテマリオ会戦の時点でロイエンタールの従卒を務めていた幼年学校生。ロイエンタールの死を看取り、その最期の言葉を聞こえる限り筆記し、のちにフェリックスと名づけられる乳児を預かっていた。そのためミッターマイヤーの関心を得、被保護者としてミッターマイヤー家の一員となる。なお彼が記録したロイエンタ-ルの最期の言葉については後世その見解について議論の的となったが、彼はその手の議論に参加することがなかった、と記されている。
コンラート・リンザー(Konrad Linser)
(声:稲垣悟[2期]、稲垣雅之[3期])
元はリップシュタット連合軍、リッテンハイム艦隊の補給部隊に所属する大尉。キルヒアイスの別動隊に蹂躙されたリッテンハイム侯爵が逃走(リッテンハイム本人は転進と主張)する航路上にいたため、味方のはずだった部隊に攻撃され右腕を失う(この時コンラート・フォン・モーデルと知り合う)。これによって門閥貴族の本質を思い知らされ、キルヒアイス艦隊に投降しバルバロッサに収容される。ローエングラム王朝ではワーレン艦隊に所属している。階級は中佐。地球教本部攻撃の先発隊として活躍する。暗殺者に毒の塗られたナイフで刺された左腕を生命に係わるとして手術で失ったワーレンが、医師に義手はいつ出来るか尋ねた時、自分の艦隊に義手の士官がいたことを思い出したのがきっかけである。この時、身分を隠して潜伏していたユリアン達と知り合い、道案内として協力を得ている。
原作で義手はワーレンとリンザーの2人だけであり、OVA版ではオリジナルの登場人物のクルトが義手であり、宇宙での戦闘では戦傷者よりも戦死者のほうが遥かに多く、自分のような戦傷を負って生き残る者が稀である事を述べている。
ロイシュナー(Leuschner)
(声:アニメ未登場)
ブリュンヒルト2代目艦長。小説版ではリップシュタット戦役の際名前だけが出てくる。「新たなる戦いの序曲」においてはアスターテ会戦に先立ってシュタインメッツが軍上層部の思惑で異動させられているが、この時誰が艦長になったかについては名前は挙がっていない。ニーメラー同様作者に忘れられていたキャラクターである。
ハルスター(Halster)
(声:梁田清之[黄])
曹長。駆逐艦、エルムラントIIの乗員でクルーたちのリーダー格。新任艦長のラインハルト、副長のキルヒアイスが16歳であることに対して軍上層部への不満を口にする。キルヒアイスの実力を試そうと殴りかかるが返り討ちに遭う。その後ラインハルトとキルヒアイスが2人で5人をのして営倉入りしたことを聞き喝采する。

ローエングラム陣営非軍人[編集]

貴族[編集]

フランツ・フォン・マリーンドルフ(Franz von Mariendorf)
(声:中村正
ヒルダの父。爵位は伯爵。カストロプ動乱の際、親族につながるカストロプ公爵の説得を試みるが逆に捕らえられ、討伐軍のキルヒアイスに救出される。非主流とはいえマリーンドルフ家は門閥貴族の一門であり、リップシュタット戦役では中立を望みながらもどちらの陣営につくべきか当主として逡巡する。しかし、時代の流れを読んだ娘のヒルダに説得される形で、最終的にラインハルト側につく。これが帝国の貴族社会に与えた影響は少なからぬものがあった(原作にも他の貴族たちからとりなしを依頼される描写がある)。
ラインハルトが皇帝に即位すると、その誠実で公明正大な人柄によりローエングラム王朝の初代国務尚書に就任。ほどなく甥のキュンメル男爵によるラインハルト暗殺未遂事件が起こり、皇帝主席秘書官となっていたヒルダと自主的に謹慎。しかしラインハルトはマリーンドルフ親子に一切の類罪を認めず、謹慎をすぐに解かせた。オーベルシュタインは、大逆犯の累系を一族処刑か流刑に処する旧王朝の慣例に沿った処断を求めたが、ラインハルトは一蹴している。
翌年ヒルダが妊娠し、皇太子の祖父と言う立場の人物が宰相級の地位にいてよい結果を出した例は一つもないことから、国務尚書職の辞任を望む。しかし、ラインハルトに慰留され、物語の完結まで国務尚書を務めた。自分の後継に軍人であるミッターマイヤーを推薦している。
キュンメル男爵家の財産を、病弱な甥に代わり公平に管理したことでも有名。その誠実な人柄がラインハルトのみならず、ミッターマイヤーら軍人からも厚い信頼を受けた。温厚で誠実な以外はやや凡庸な人物として周囲に思われており、国務尚書の地位に就いたのも「娘の七光り」と評価されている。しかし、ヒルダを保守的な貴族社会の中で貴族令嬢の型に入れず育てあげた見識や、求婚にあたって動揺するラインハルトとヒルダを落ち着かせた風格、そして国務尚書という大役を立派に務めるなど、常識人としては卓越した才覚を随所で発揮していた。
ハインリッヒ・フォン・キュンメル(Heinrich von Künmel)
(声:三ツ矢雄二
キュンメル事件を起こした男爵家の当主。フランツ・フォン・マリーンドルフの甥で、ヒルダの従姉弟。先天性代謝異常という難病にかかっており、人生のほとんどをベッドの上で過ごしている。知能は正常であり、学問全般に造詣が深い。英雄崇拝の傾向があり、特にレオナルド・ダ・ヴィンチ曹操ラザール・カルノートゥグリル・ベグそしてメックリンガーといった複数の分野で業績を残した人物にあこがれているが、肉体上のハンデによって、自分がその英雄の列に加わることは決してないことを自覚している。
従姉弟のヒルダとの関係は良好で、健康的で優れた美貌を持ったヒルダを羨望の対象として見ていた。ヒルダ自身も病弱なキュンメル男爵を保護欲を刺激して止まない存在だった様であり、何かと世話を見ていた。
この羨望と嫉妬に苛まれた精神気質により、何かを為して死にたいという欲求にかられ、それにより地球教に利用されることになる。皇帝に即位したラインハルトを脅迫して服従させることで、宇宙を自分の手に握りたいと考えたキュンメルは、悪名を被る覚悟でキュンメル事件を引き起こす。結局ラインハルトを屈服させたいという望みは叶わず、陰謀も最終的には阻止され、その場で残る生命力を使い果たし死亡。19歳。なお、死に際の会話ではたとえ悪名であれ自分の存在が歴史に残ることを喜んでいた様子も感じられ、彼自身はラインハルトを本気で害するつもりがなかったのではないかとする説もある。
前年、メックリンガーはヒルダの頼みを聞き入れ、キュンメル男爵を見舞ったことがあった。その時男爵が、自由に動けない身体の代替としての動物を飼っていないことを不思議に思い、その様子に気付いたヒルダに伝えている。
マグダレーナ・フォン・ヴェストパーレ(Magdalena von Westphale)
(声: 横尾まり
男爵夫人(自身が男爵家の当主)。アンネローゼより2歳年上。才色兼備で精神的な骨格がたくましく、皇帝の寵姫となったアンネローゼが貴族社会で孤立していた時、敢えて接近し友情を成立させた。そのため門閥貴族の反感を買っているが、まったく意に介していない。ラインハルトが頭が上がらない数少ない女性のひとり。恋愛と芸術保護に熱心で、帝国暦485年の時点ではいずれも無名の芸術家である7人の恋人を抱えており、さらにキルヒアイスに興味があった素振りをみせている。メックリンガーとも交流があるが、既に芸術家としても名声を得ている彼とはいい友人関係に留まっている。
ヒルダ(当時)の母親が、生前、男爵夫人の学校で古典音楽の講師を務めていたことがあり、ヒルダとも懇意にしている。第6次イゼルローン攻防戦の直前、同じ日にラインハルトとヒルダに続けて出会ったことがあり、その時、恋人のいないヒルダにラインハルトを紹介しようと考えた様子が見て取れるが、機会がなく実現しなかった。気丈というよりは気勢が強い性格で、自宅で演劇の上演の準備をしていた愛人を嘲笑した貴族達をと一喝して黙らせたり、社交界で彼女に詰まった貴族に、反撃して撃退するなど数々の武勲の持ち主。ヒルダをして大元帥の軍服が似合うと言わせるほどの女傑で、並みの男性では太刀打ち出来ない。時系列的にラインハルトが権力の座に就いてアンネローゼが自由を獲得した後は、一切出番が無かった(元々原作では本伝で登場していない)。
ドロテーア・フォン・シャフハウゼン(Drothea von Schaffhausen)
(声: 佐藤直子[決])
シャフハウゼン子爵の妻。ヴェストパーレ男爵夫人と同様、アンネローゼの数少ない友人。平民の出身であり、シャフハウゼン子爵は彼女との結婚を認めさせるため、典礼省などに対し、財産を半減させるほどの巨額の謝礼金や工作を使ったとも言われる。OVA「決闘者」ではヘルクスハイマー伯爵に鉱山の利権に絡んで夫が決闘を申し込まれ、ラインハルトが代理人を引き受けた。
シャフハウゼン(Schaffhausen)
(声:伊藤和晃[決])
子爵。ヘルクスハイマー伯爵と鉱山の採掘権で争いになる。薬用植物の研究と旅行記の読書が趣味の臆病な人物。ラインハルトが決闘の代理人となる。貴族としては突然変異的に善良な人物との評も。
ウェンツェル・フォン・ハッセルバック(Wentzel von Hasselback)
(声:河合義雄[91])
ラインハルトの侍従長。男爵。シャフハウゼン子爵夫人の義弟。新領土総督となったロイエンタールからの行幸を請う文書を渡した際、ロイエンタールの不穏な噂をラインハルトに知らせた。

行政官[編集]

ハイドリッヒ・ラング(Heydrich Lang)
(声:高木均/石田太郎
ゴールデンバウム朝では内務省社会秩序維持局長官、ローエングラム朝では内務省内国安全保障局長。内務次官まで務める。旧体制から秘密警察という役割をそのままにして抜擢された。会議の場でロイエンタールに罵倒されたことを逆恨みし、彼を陥れるためにルビンスキーに協力し策謀を巡らす。シルヴァーベルヒが爆死した爆弾テロではルビンスキーの意を受けたものか、負傷したボルテックを容疑者として逮捕し、獄中で謀殺した。後に幾多の背任や虐殺の容疑で処刑される。
公人としての能力・人格は失格であるが、私生活では長年匿名で福祉関係に寄付する慈善事業を行うなど慈善家としての一面を持っており、また家庭では良き夫、良き父親であり、夫が処刑されると知った夫人は必死に寛恕を求めるなど、私人としてはラインハルトやロイエンタールよりよほど恵まれていたとされている。ハンカチで顔の汗を拭くのが癖(実際は表情を隠すため)。
原作では禿頭だが童顔であるとされるが、その顔と正反対の低い声は、尋問などで相手の意表をつく武器となったと言われる。OVA版での描写は、童顔にはとても見えない、年齢相応の顔立ちである(肌が年齢不相応に艶々としている所に、僅かばかり原作の描写を引き継いでいる)。
ブルーノ・フォン・シルヴァーベルヒ(Bruno von Schilverberch)
(声: 山寺宏一
ローエングラム王朝初代工部尚書。同時に、非公式ながら帝国首都建設長官を任じられる。この時点で33歳。新王朝の宮殿「ルーヴェンブルン(獅子の泉)」の建設を始め、フェザーンにて昼夜を問わず職務に邁進していたが、翌新帝国暦2年4月19日(12日という説あり)19時50分、ワーレンとルッツの歓送迎会で発生した爆弾テロに巻き込まれ、23時40分に心臓が停止、死亡した。
いわゆる天才型の技術官僚で、軍事面でのミッターマイヤー・ロイエンタールに匹敵する、政治面でのラインハルトの片腕となるであろう存在と目された。そしてその才能を活用して後世に名を残そうと考えていた。具体的には新王朝の建設、社会資本の整備と産業基盤の整備、征服に続く経済的建設の時代の招来、その中心人物として帝国宰相の地位を望んでいることを明言し「それほど大それた望みではない」と豪語している。彼の死後、ラインハルトは政務の一切を取り仕切ることとなり(政務能力があるヒルダを帝国軍幕僚総監に任じたため、政治的発言権を失わせている)、彼の存在の大きさをラインハルトは改めて知る由となる。そのため後世になって、軍事面でのミッターマイヤー・ロイエンタールに匹敵する存在を、政治面ではラインハルトは得ることができなかったと評されている。 自他ともに認める野心家だが、権力欲ゆえの野心というより、ミヒャールゼンと類似した芸術的動機に基づくものと考えられている。OVA版では宰相の地位を望むのは、自分のやりたいことを実現するのに必要だからというセリフがある。
あまり身なりに気を遣わない性格のようで、ラインハルトの前でも着崩したような服装をし、普段はシャツをはだけて仕事をしている。
グルック(Gruck)
(声:後藤敦
ローエングラム王朝初代工部尚書のシルヴァーベルヒの下、次官を務める。シルヴァーベルヒが病気の際、職務を代行したが、彼の仕事の鮮やかさ、一方で自分がその職務を滞らせたことから自信を喪失し、辞表を提出したがラインハルトに慰留された。慰留の真意としては帝国が安定した際は国家組織の縮小を考えており、その際の彼の堅実さが必要であるためと述べている。シルヴァーベルヒが死亡した後、工部尚書に任用され、シルヴァーベルヒの死後中断していた「ルーヴェンブルン(獅子の泉)」の建設再開をラインハルトに具申する(その際グルックは「皇帝の私生活が質素すぎると臣下が贅沢出来ない」と進言した。このエピソードは、田中芳樹のアルスラーン戦記でも登場している)。
カール・ブラッケ(Karl Bracke)
(声:藤城裕士
ゴールデンバウム王朝において「革新派・開明派」と呼ばれたグループの指導者の1人。貴族であるが、その政治姿勢からあえてフォンの称号を外している。道原版コミックスではフォンの称号込みで姓名を呼んだラインハルトに対してフォンの称号を外すように要求している。ラインハルトから社会経済再建計画の立案を命じられて以降彼に協力するようになり、ローエングラム王朝成立後は初代民政尚書として社会福祉政策の充実を図る。
有能な人物ではあるが、ラインハルトに対し無条件な忠誠を寄せてはおらず、民衆の力によらない上からの改革に疑問を呈し、またラインハルトが権力を握った後には独善的な専制君主になる可能性があることを危惧していた。民政尚書就任後、酒の上ではあるが、帝国軍が外征を繰り返すことに人命と国費の浪費と発言するなど度々辛辣な批判をしており、オーベルシュタインに次いで、ラインハルトへの批判を憚らないとも評された。
オイゲン・リヒター(Eugen Richter)
(声: 辻村真人
ゴールデンバウム王朝において革新派・開明派と呼ばれたグループの指導者の1人。貴族であるが、その政治姿勢からあえてフォンの称号を外している。道原版コミックスではフォンの称号込みで姓名を呼んだラインハルトに対してフォンの称号を外すように要求している。ラインハルトから社会経済再建計画の立案を命じられて以降彼に協力するようになり、ローエングラム王朝初代財務尚書となる。
同志のブラッケと同様ラインハルトを心から信頼してはいないようだが、自分達の改革を進める上では有意義であると割り切ってラインハルトに協力し、ブラッケの態度には逆に批判的である。ブラッケに対しては、むしろ後にラインハルトが反動化した場合に備えるためにも、今の改革を進めて市民の意識改革を推進すべきと諭していた。
ウド・ディター・フンメル(Udo Dieter Hummel)
(声:無し)
新領土(ノイエ・ラント)高等弁務官となったレンネンカンプの首席補佐官。行政処理能力にすぐれ、かつ勤勉実直な面がレンネンカンプに気に入られ重用される。ヤンの帝国打倒を目指した暗躍を「信じたかった」レンネンカンプをたきつけるようにヤン打倒の策を授け、それが失敗するや安全な場所に隠れた。のちにロックウェルらにレベロ暗殺を示唆し、自由惑星同盟消滅の決定的な要因を作った。それを「皇帝陛下のお手をわずらわせないため」と語ったが、卑劣な勝利を嫌うラインハルトの逆鱗に触れ、首席補佐官の任を解任された上にオーディンへ送還された。
ユリウス・エルスハイマー(Julius Elsheimer)
(声:鈴木清信
ローエングラム王朝の政治官僚。民政省次官と内務省次官を短期間歴任した後、新領土(ノイエ・ラント)総督府の民事長官としてロイエンタールの内政面の補佐役となる。なお、彼の妻はルッツの妹にあたる。
ロイエンタール叛乱時は、頑として協力を拒否するが、妻の兄たるルッツの死に責任を求めるところをロイエンタールに「文官ながら胆力の据わった男」と評価され軟禁に留まる。この時、ロイエンタールは彼に、彼が潔白であることを示すミッターマイヤー宛ての手紙まで持たせており、まるで叛乱が失敗に終わることを予期しているかのような己の行動に自嘲している。ロイエンタールのハイネセン帰還時に軟禁を解かれ、負傷し瀕死のロイエンタールから後事を託される。
ブルックドルフ(Bruckdorf)
(声:中江真司
ローエングラム王朝司法尚書。大審院判事時代にベーネミュンデ事件の処理を手がけた際、ラインハルトに知られることとなり、その処理能力と厳正な政治方針を評価され、現在の地位に就く。その信頼度をラングに利用され、ロイエンタール弾劾のきっかけとなってしまう。
ベルンハイム(Bernheim)
(声:坂口哲夫
ローエングラム王朝宮内尚書、男爵。ラインハルトとヒルダの婚礼で宣誓役を務めたが、あまりの大役に周囲からも分かるほど緊張してしまい、ラインハルトに冗談を言われる。
マインホフ(Meinhoff)
(声:麻生智久
ローエングラム王朝内閣書記官長。ラインハルトとヒルダの婚礼の際、不穏当な発言をしてマリーンドルフ伯爵を困惑させた。

皇帝・皇族[編集]

ゴールデンバウム王朝の歴代皇帝の詳細は「銀河英雄伝説の歴史上の人物#ゴールデンバウム王朝歴代皇帝(即位順)」を参照
フリードリヒ4世(Friedrich von Goldenbaum IV)
(声:阪脩
第36代皇帝。先帝オトフリート5世の三男であること、また無能な上に放蕩者であり、先帝から勘当寸前であったことから、誰からも皇帝になることはまずないと思われ、何も期待されていなかった。アニメでは酒を飲んで大騒ぎしていた大公時代の姿が油絵風に描かれている。しかし、有能な兄リヒャルトと活発な弟クレメンツが帝位を巡る争いの挙句共倒れになり、29歳で即位。即位前、先帝である父親が金銭では締まり屋で、そのため借金に追われ、平民の酒場の店主に土下座までしたこともあった。これに対して貸し手側はさすがに気まずくなり、もし帝位に就いたら20倍にして返済する旨の証文を受け取り、実質的に債権を放棄したが、意外にもこの証文は守られた。
側近に政治をゆだね、国政は専ら宰相代理(正式な宰相は長い間置かれていなかった)のリヒテンラーデ侯に委ねており、自らは放蕩と漁色の果てにバラの栽培に専念する、老成したというより老けて立ち枯れた君主。門閥貴族やリヒテンラーデ侯からも半ば老害扱いされ、好かれてはいない。何一つ業績らしいものは残していないが、特に悪政を敷いたわけでもない、ゴールデンバウム王朝の末期ぶりを象徴する人物。
行動とは裏腹に発言は凡庸とはいえず、ラインハルトを驚かせるほどの思慮深い発言をすることがあり、ラインハルトに高い実力があることを認め、高い地位を与えていた(ラインハルトの本心を知り、覇業を成し遂げさせようとしていた描写がある)。そのことに貴族が反感を持っていることも、また国家が永遠ならざるものであること、貴族や皇帝など大したものではないことを理解しており、王朝の末路を感じ取り、ラインハルトに殺されることを望んでいた描写もある。いずれにせよその発言からはどこか悟りきった印象を受ける。
皇后との間に皇太子ルードヴィヒ(早逝)、皇女アマーリエ(ブラウンシュヴァイク公爵夫人)、皇女クリスティーネ(リッテンハイム侯爵夫人)。またベーネミュンデ侯爵夫人との子を4回もうけるがいずれも死産または流産(これはブラウンシュヴァイクまたはリッテンハイムよる謀殺であると巷説では言われている)。他にも多数の側室がおり、アンネローゼをその1人としたため、ラインハルトには骨の髄から恨まれている。アンネローゼとの間に子を儲けることはなかった。
帝国歴487年(宇宙歴796年)、アムリッツァ星域会戦終了直後、心臓発作にて崩御。自分の手で裁きを下せず、アンネローゼを救い出せなかったラインハルトたちは憤っていた。
原作小説とOVA版では具体的シーンが無いが、セガサターン版・プレイステーション版のゲームや、道原かつみの漫画版では臨終シーンが書かれている。漫画版においては自らの治世について独白するシーンがあり、意図して何もしなかったという描写になっている。
エルウィン・ヨーゼフ2世(Erwin Josef von Goldenbaum II)
(声:江森浩子
第37代皇帝。早くに亡くなったルードヴィヒ皇太子の子で、先帝フリードリヒ4世からは直系の孫にあたる。フリードリヒ4世の急死後、利害が一致したラインハルトとリヒテンラーデによって擁立。即位時は弱冠5歳であり、その後の策謀と動乱の渦中で翻弄されていく。周囲から甘やかされて育ったため自我の抑制が効かず、即位した時すでにやや狂気の芽が芽吹いていたらしい。後に誘拐された宇宙船の中での暴君ぶりは脱出船の船長をあきれさせた。
リップシュタット戦役の後、フェザーンの策略により門閥貴族残党により誘拐される形で(実行犯はランズベルク伯爵とレオポルド・シューマッハ)同盟に亡命し、銀河帝国正統政府の皇帝となる。ただし、そこには本人の意志は全く介在していない。一連の策謀を感知し、むしろ誘拐を黙認状態で行なわせたラインハルトによって廃位。ラインハルトによる同盟侵攻の大義名分に利用されることになった。
銀河帝国正統政府崩壊の際、ランズベルク伯爵と共に姿を消す。2年後、ランズベルクが逮捕された時、エルウィン・ヨーゼフ2世とされる幼児のミイラ化した遺体が発見され、死亡したものとして公共墓地に埋葬された。しかし後にこれが別人であることが判明する。逮捕されたシューマッハの証言によれば、エルウィン・ヨーゼフ2世はランズベルクの元から逃げ出して行方知れずとなっており、彼のその後は永遠の謎となった。
カザリン・ケートヘン1世(Kasarin Kätchen von Goldenbaum)
(声:なし)
第38代皇帝。ペクニッツ子爵の娘、即位時は生後8カ月。ゴールデンバウム朝にて最年少、初の女帝にして、最後の皇帝。ラインハルトの傀儡であるが、その傀儡としての仕事も乳児には果たすことはできず、父親たるペクニッツ公爵(元は子爵)が親権者として代行している様子である。退位を(親権者たるペクニッツ公爵に対して)強制されるに際し、終身年金を下賜するという交換条件を約束され、その身の安全はローエングラム王朝より保障はされている。 小説ではオーベルシュタインに「先々帝ルードヴィヒ3世の第3皇女の孫」と紹介されているが、ルードヴィヒ3世なる皇帝は存在しない。この部分についてOVA版では「先々帝オトフリート5世の第3皇女の孫」と言い換えられている。
シュザンナ・フォン・ベーネミュンデ(Susanna von Benemünde)
(声:藤田淑子鶴ひろみ[黄])
またはベーネミュンデ侯爵夫人。元子爵家の娘。フリードリヒ4世の愛人。幻の皇后。フリードリヒ4世からの呼ばれ方はシュザンナ。アンネローゼが後宮に入る以前は皇帝の寵愛を独占しており、(シュザンナの主観では)それを奪い去った下級貴族の出であるアンネローゼと弟のラインハルトを憎悪している。数度に渡って暗殺ないし失脚を工作したが失敗し、最終的にはアンネローゼの暗殺未遂により皇帝から死を賜り、帝国暦486年5月18日、当時の典礼尚書であるアイゼンフート伯爵の館で毒入りの酒を強制的に飲まされて死亡した(記録上は自裁。OVA版では病死と公表された)。
原作小説では、死の直前、自分が皇帝の子供を3度身ごもりながら流産したのは(自分の娘以外の後継者を増やしたくない)ブラウンシュヴァイク公爵の仕業だったと告発しているが、真相は不明。さらに、OVA「決闘者」でもリッテンハイム侯爵とヘルクスハイマー伯爵との間で、皇帝の子供を出産後まもなく何者か(ブラウンシュバイクの可能性を示唆している)が、殺した噂についての会話が見られる。後宮入りした頃はとてもおしとやかだったらしい。
ヘビのように執念深いことからラインハルトは当初ヘビ夫人と呼んでいたが、キルヒアイスが彼女との対決を例えた言葉から自分が苦手にしているチシャと同列に扱う意味を込めてチシャ夫人と呼ぶようになった。
リヒャルト
オトフリート5世の嫡男で次期皇帝の有力候補。思慮深く有能な人物。父である皇帝の弑逆を計ったとして死を賜った。
クレメンツ
オトフリート5世の皇子で明朗快活、次期皇帝候補として追従する貴族も多かった。兄リヒャルトが皇位継承争いから脱落したために即位は確実と見られていたが、兄の賜死がクレメンツの陰謀によるものと判明、追及の手が伸びる前に自由惑星同盟へ逃亡するも「偶然による宇宙船の事故」によって死亡した。

リップシュタット陣営[編集]

門閥貴族[編集]

オットー・フォン・ブラウンシュヴァイク(Otto von Braunschweig)
(声:小林修
ゴールデンバウム王朝末期、権勢を振るったブラウンシュヴァイク公爵家最後の当主。リップシュタット戦役における門閥貴族陣営の盟主。反ラインハルトの筆頭の一人であるフレーゲル男爵は、彼の甥にあたる。OVA版での乗艦はベルリン。なお、この艦には本体部分を守る盾艦なる構造が付属する。
ブラウンシュヴァイク家は、フリードリヒ4世の即位時にその後ろ盾となり、彼自身皇帝の娘を妻に娶るなど外戚として絶大な権勢を振るった。一方でクロプシュトック侯爵ら政敵を追い落としたため、恨まれて自邸で爆弾テロに遭うことにもなった(クロプシュトック事件)。ベーネミュンデ侯爵夫人の流産と死産にも関係しているとされる。門閥貴族としての選民思想も強く、当然ラインハルトの存在を許容できず、様々な手を回してその排除を狙った。
フリードリヒ4世の死後、娘の皇帝擁立に失敗し、本来政敵であるリッテンハイム侯爵と組み門閥貴族連合を結成。その盟主となるが、ラインハルトに先手を打たれてオーディンを脱出し、ガイエスブルク要塞に拠るも賊軍とされてラインハルト軍の前に敗退を繰り返す。名門貴族の主として尊大で傲慢な性格は、半ば脅迫まがいで陣営に招いたメルカッツらの足を引っ張り続け、貴族連合軍は急速に瓦解していった。オフレッサーらを失い、側近のアンスバッハも遠ざけ、リッテンハイム侯とも権力争いから仲違いしている。
甥にあたるシャイド男爵が民衆の蜂起で殺されると、復讐のためヴェスターラントに禁忌であった核攻撃を行う命令を下して200万人を虐殺。これを実際は黙認しながら利用したラインハルト陣営の宣伝で、各領地の民衆が一斉に蜂起し、ついにガイエスブルク要塞に孤立。最後は自暴自棄になって無謀な出撃を行い敗れた後、要塞陥落前にアンスバッハにより名門の当主に相応しい最期として自殺を強要され、命乞いという醜態を晒しながら死亡。その遺体は、アンスバッハによるラインハルト暗殺計画に使われた。
従者に物を投げることも珍しくない短気かつ癇癪持ちの性格で自分の意見を阻害することを何よりも嫌い、部下の忠誠心を軽く見ている節があるという非常に問題のある性格。自分の意に合わない有益な意見を感情論のみで却下し、相手を怒鳴りつけているため、シュトライトやフェルナーなどの優秀な人物が彼の元を去ることとなり、メルカッツやアンスバッハを有効に扱うことが出来なかった。メルカッツはブラウンシュヴァイク公を精神面の病人と評しているが、シュトライトは一度ラインハルトの前で「部下の忠誠心を軽く見るが、決して暗愚な方ではない」と擁護するシーンが原作に存在する。
ウィルヘルム・フォン・リッテンハイム3世(Wilhelm von Rittenheim III )
(声:寺島幹夫坂部文昭[決])
ゴールデンバウム王朝末期、権勢を振るったリッテンハイム侯爵家の当主。リップシュタット戦役における門閥貴族陣営の副盟主。乗艦はオストマルク。この艦にもベルリンと同様、盾艦が付属している。なお、原作ではエピソードとして、アスターテ会戦の直前に新無憂宮の黒真珠の間」開かれた新年のパーティーでラインハルトに皮肉を言い、逆にラインハルトから痛烈な言葉を浴びせられるシーンがあるが、その際の説明として彼の姓名が「ウィルヘルム・フォン・リッテンハイム3世侯爵」と明記されている。そのためOVAでも彼の姓名を「ウィルヘルム3世」と記している(リマスター版では「3世」の表記はなくなっている)。
リッテンハイム侯爵家もブラウンシュヴァイク公爵家同様、フリードリヒ4世の即位時にその後ろ盾となり、彼自身皇帝の娘を妻に娶った。ブラウンシュヴァイク公とは、次の皇帝候補である娘の後見人を狙い宮廷内でのライバルだったが、対ラインハルトで手を組み門閥貴族連合の副盟主となる。しかし、元々政敵であったため、内乱後も見据えた主導権争いからまもなく仲違いし、手勢の5万隻を引き連れガイエスブルク要塞を引き払う。ラインハルトは、別働隊を率いるキルヒアイスに討伐を指示。赤毛の子分では不十分と大言壮語して臨んだキフォイザー星域会戦では、キルヒアイスの優れた戦術の前に数で勝りながら大敗し、自らの逃走路確保のため前方にいた味方の補給艦隊を攻撃させた。5万隻の艦隊を僅か数千隻まで数を減らしてガルミッシュ要塞に逃げ込むが、最後は憤った部下による自爆テロ(ゼッフル粒子の爆発)により死亡(死の直前まで自身の羞恥心と不甲斐なさ、ブラウンシュヴァイクに対する見栄やプライドの感情から現実逃避し、酒浸りとなっていた)。
フレーゲル(Flegel)
(声:二又一成
ブラウンシュヴァイク公の甥で男爵、ゴールデンバウム銀河帝国軍ではリップシュタット戦役時で少将の階級を持つ。オフレッサーと共にラインハルトを目の敵にしている最強硬派の1人。OVA版では、元ミュッケンベルガーの乗艦ヴィルヘルミナを自らの旗艦としていた。ミュッケンベルガーが彼を嫌悪していたのに部下として重用していたのは、当主として家を継ぐことができないミュッケンベルガーが退役後のことを考えてのコネづくりのためであった。
早い段階で、ラインハルトが簒奪の野心を持っていることを主張したが、これは悪意と偏見による決めつけであり、冷静な分析の結果ではない。そのため、ラインハルトの貴族制度を揶揄するような発言を受けても、それが叛意の証拠となることに気づかず、その場の感情的な反発で終わらせてしまった。結局、その決め付けは彼の死後に的中することになる。
成り上がりのラインハルトを嫌ったり、ミッターマイヤーを懲罰しようとして返り討ちにあうと、即、部下にミッターマイヤーの射殺を命じるなど、帝国の門閥貴族の選民主義を体現したようなキャラクターである。実力も爵位も軍での階級もラインハルトに及ばず、ブラウンシュヴァイク公の係累であることだけにすがっているように見える。ただし、OVA版ではやや行動的に描かれ、失敗はしているものの、自らラインハルトに対する暗殺計画や軍事作戦中の謀殺を策している。
リップシュタット戦役では、メルカッツの作戦命令を無視して出撃し、軍法会議にかけられそうになると、名誉ある自殺をさせてほしいなどの演説をしたりブラウンシュヴァイク公に直訴するなど、勝手な行動や自己陶酔に走りやすい。だが最前線で戦うなど死を恐れることはなく臆病ではなかったが、敗北に際し滅びの美学を切り出し部下を巻き添えにしようとして、部下のシューマッハに滅びの美学という「自殺」の巻き添えになることを拒否されてしまい、激昂してブラスターに手を掛けると同時にシューマッハの部下に射殺されることになる。死に間際に「帝国万歳」とつぶやいていたが、あまりに小さな声であったため、誰の耳にも届かなかったとされる。
アルフレット・フォン・ランズベルク(Alfred von Landsberg)
(声:塩屋翼
リップシュタット戦役の際、門閥貴族陣営に参加した伯爵。作中ではランズベルク伯アルフレットと記述されることが多い。
特に反ラインハルトということではなく、単純に主義を是と信じていただけであった。門閥貴族の中にあって、ラインハルトを金髪の孺子呼ばわりしない稀有な人物。フレーゲル男爵とは友人である。リップシュタット戦役後はフェザーンに亡命した。ルビンスキーの策略に乗せられ、幼帝エルウィン・ヨーゼフ2世誘拐の実行犯となる。その後、幼帝と共に同盟に亡命し、銀河帝国正統政府に参加する。正統政府の閣僚は貴族という以外に才能のない人物の集まりであったが、ランズベルクは要職にはついていない。
銀河帝国正統政府崩壊の際、幼帝と共に姿を消す。新帝国歴2年にハイネセンにて幼帝のミイラ化した亡骸、幼帝が死ぬまでの詳細な記録を綴った日記と共に捕えられたが、精神に異常を来していたため、精神病院に収容される。しかし、その後逮捕されたシューマッハの証言から、その亡骸は幼帝ではないこと、日記はでっちあげであることが判明。エルウィン・ヨーゼフ2世のその後は永遠の謎となった。
選民思想に毒されている他の貴族達とは違い、温厚で善良な気質を有する稀有な人物であり、幼帝エルウィン・ヨーゼフ2世誘拐の同志であるとはいえ、平民出身であるシューマッハに無邪気な笑顔で握手を求めるなど平民を見下している様な描写も存在しない。しかし、リップシュタット戦役が始まる貴族連合軍の作戦会議ではシュターデンの作戦の欠陥を理解できず、彼の「誰が作戦の実行役になるのか」という発言が貴族連合軍の偽りの結束に更なる亀裂を与えてしまうなど、能力面で恵まれているとは言い難い側面も存在する。
リップシュタット戦役以前は貴族達のサロンで詩を発表するなど創作活動に励んでいて、かなりの評判を博していた。フェザーン潜伏時、貴族連合軍の視点での記録を出版社を持ち込むが、編集者に出版物として使えないと手厳しい指摘を受け、かなりプライドを傷つけられている。後に新帝国に捕まるまで記していた架空の日記は、幼帝の偽の亡骸を本物だと信じ込ませるほどの出来で、ランズベルクの生涯最高の創作物であったと評される。
コルプト(及びその弟)
(声:アニメ未登場)
兄は子爵。ブラウンシュヴァイク公の係累であり、姉はリッテンハイム侯の一門に嫁いでいる。弟は大尉としてクロプシュトック侯爵討伐の際に従軍し、侯領制圧後に領民に暴行(60歳を超えた老婆を強姦し、宝石のついた指輪を奪うために老婆の喉を切り裂いた)を働いていたところをミッターマイヤーに「軍紀を正す」ために銃殺される。
兄は弟の恨みを晴らすためにレグニッツァ惑星上空戦でミッターマイヤーの乗艦に不意打ちを仕掛けるが、逆に同盟軍の十字砲火地点に誘い出され撃沈される。
アマーリエ・フォン・ブラウンシュヴァイク(Amalie von Braunschweig)
(声:なし)
皇帝フリードリヒ4世の娘でブラウンシュヴァイク公爵の夫人。名前だけで出番はない。
エリザベート・フォン・ブラウンシュヴァイク(Elisabeth von Braunschweig)
(声:なし)
ブラウンシュヴァイク公爵の娘で皇帝フリードリヒ4世の孫娘にあたる。小説、OVAでの出番はほとんどなく、皇帝フリードリヒ4世の死後にOVA第1期でルビンスキーの執務室のディスプレイに登場するのみである。ブラウンシュヴァイク公が死の直前、ラインハルトと講和しようとして彼女を差し出そうとしている。ラインハルトも覇権を握る前は、皇帝の血を引く女性と形だけの結婚を企図していたことがある。OVA「奪還者」ではサビーネとともに、遺伝的欠陥があることが判明している。
クリスティーネ・フォン・リッテンハイム(Kristine von Rittenheim)
(声:佐藤しのぶ
フリードリヒ4世の娘でリッテンハイム侯爵の夫人。小説では名前だけで出番はない。OVAでは「決闘者」で娘のサビーネと一緒に登場している。道原かつみのコミック版では、フリードリヒ4世の死後ラインハルトとリヒテンラーデ公によるエルウィン・ヨーゼフ2世擁立に際して、夫に対し激しく怒るシーンがあり、かなり気が強く描かれていた。
サビーネ・フォン・リッテンハイム(Sabine von Rittenheim)
(声:榎本温子
リッテンハイム侯爵とフリードリヒ4世の娘、クリスティーネとの間に生まれた娘。OVA「決闘者」に登場。銃声に驚く。
OVA第1期でルビンスキーの執務室のディスプレイでブラウンシュヴァイク公爵の娘エリザベートと後のエルウィン・ヨーゼフ2世と共に顔だけ出ている。門閥貴族敗北の後の処遇は不明。OVA「奪還者」ではエリザベートとともに遺伝的欠陥があることが判明している。
シャイド(Scheid)
(声:なし)
ブラウンシュヴァイク公爵の甥、男爵。ヴェスターラントを治めていたが、叔父の支援に搾取を強め、そのため民衆に反乱を起こされ、ヴェスターラントから逃げ出すがガイエスブルク要塞にたどりついた直後に死亡。激怒した公爵によって、ヴェスターラントは攻撃を受けて壊滅する。
原作小説では決して無能な統治者ではなかったとされているが、叔父を支援したい一心で搾取を強めていた。暴動に対して更なる弾圧を加えたことで大規模な暴動を招く結果となった。
ヒルデスハイム(Hildesheim)
(声:秋元羊介
伯爵。アルテナ星域方面におけるリップシュタット戦役初の艦隊戦で、シュターデンに同行している貴族。シュターデンによる挟み撃ち作戦で別働隊の指揮を任されたが、指揮能力の低さゆえミッターマイヤー艦隊と機雷源に挟まれる宙域におびき寄せられ、短時間で全滅した。OVA版では、上官であるシュターデンの慎重な態度に門閥貴族特有の尊大さで食って掛かり、諦めた様子のシュターデンが急場しのぎの作戦を立案、そこで別働隊の指揮を任されている。コミック版では挟み撃ちという作戦の本質こそ理解していたが、相手が疾風ウォルフだったためか「我が艦隊の速さを見せてやれ」と暴走し、シュターデンが想定しなかったスピードで戦闘予定宙域に到達。伸びきった陣形で側面を突かれ、弾幕が薄くそのまま戦死している。ちなみに、ボーステック社のゲームでは機動能力がシュターデンより高く設定されている(もちろんミッターマイヤーよりは低い)。
ホージンガー(Hosinger)
(声:名取幸政
男爵。銀河帝国正統政府宮内尚書。帝国暦490年における新年の閣議でウイスキーの小瓶を持って出席、酒に酔って放言する。
カルナップ(Karnapf)
(声:福田信昭
男爵。銀河帝国正統政府内閣書記官長。OVA版では、帝国暦490年における新年の閣議で議論の最初に問題提起を口にする役を担っている。
ラートブルフ(Ratburf)
(声:円谷文彦
男爵。銀河帝国正統政府内務尚書。帝国暦490年における新年の閣議で、皇帝を引き渡すというホージンガーの提案に罵声を浴びせた。作者によると「彼が怒鳴っているのはホージンガーではなく自分たちの良心の下の醜悪な打算であることはわかりきっていた」と述べられている。
シェッツラー(Schätzler)
(声:アニメ未登場)
子爵。銀河帝国正統政府財務尚書。帝国暦490年における新年の閣議には欠席している。
ヘルダー(Hölder)
(声:アニメ未登場)
子爵。銀河帝国正統政府司法尚書。帝国暦490年における新年の閣議には欠席している。

門閥貴族系の軍人[編集]

アンスバッハ(Ansbach)
(声:井上真樹夫
准将。ブラウンシュヴァイク公の忠臣。尊大な主からは報われていたとは言いがたかったが、最後まで忠実に仕え、また部下からの人望も厚かった。道原かつみの漫画版では、アンスバッハ家は代々ブラウンシュヴァイク公爵家に仕えていたという。
クロプシュトック事件において、ラインハルトとフレーゲルが衝突した時にその仲裁を見事になしえたことから、ラインハルトからも覚えは良かった。
レンテンベルク要塞陥落後にラインハルトとオーベルシュタインによって嵌められたオフレッサーが、ブラウンシュヴァイク公に掴み掛かろうとしたのを阻止、射殺する。
リップシュタット戦役終盤、ブラウンシュヴァイク公を半ば強制的に自殺させ、ラインハルト暗殺を計画するが、計略を阻止したキルヒアイスを殺害するに止まる。直後、取り押さえられたところを服薬自殺した。ラインハルト暗殺には失敗したものの、キルヒアイスを奪うことでその後の歴史を変えた。
ラインハルトはアンスバッハの忠誠心に美を感じたのと、自責の念がより強かったこともあって、キルヒアイスを殺害した犯人であるにもかかわらず、彼への恨みは持っていなかった。またヴェスターラントへの核攻撃には反対の意見を唱えたことや、その結果大貴族が民衆の支持を得られなくなったことを理解していた。
オフレッサー(Ovlesser)
(声:郷里大輔
上級大将で装甲擲弾兵総監。身長200cmに達する偉丈夫。類稀な白兵戦能力を持つ獰猛な人物で、同盟軍からは「ミンチメーカー」と恐れられ、ラインハルトは「石器時代の勇者」と蔑みをこめて評し、ロイエンタールとミッターマイヤーに至っては「他人を殴り殺すために生まれてきたような男」と、散々に評している。左頬にレーザーで切られた傷跡があるが、わざと完治させずに歴戦の勇者であることを誇示している。
反ラインハルトの最右翼の1人であるが下級貴族出身(原作のレンテンベルク要塞攻略時の地の文から)であり、門閥貴族ではない。反ラインハルトになった詳しい理由は不明だが、外伝において「現体制下で様々な不条理に耐えてようやく出世した人物にとっては、門閥貴族よりむしろ現体制の破壊者であるラインハルトの方を憎悪することになるのではないか」という主旨の説明がある。人物としては、大貴族出身の将官や先任の将官に対して礼節は整えつつも、自らの思ったことを憚りなく話す様子が描かれている(ラインハルトの元帥号授与式におけるミュッケンベルガー元帥との会話など)。
レンテンベルク要塞攻略作戦では標準型の倍近い大きさを持つ両手持ちの戦斧を自在に操り、ラインハルト軍の上陸部隊を8度(原作では9回)までも事実上一人で撃退するという、勇猛というより凶暴な戦いぶりを見せるが、ミッターマイヤー、ロイエンタールに挑発され、落とし穴にはまって捕らわれる。後にオーベルシュタインの策略により汚名を着せられ、ブラウンシュヴァイク公に弁明しようとするも、つい手が出てしまい、公の側近であるアンスバッハにより射殺される。死後裏切者扱いされ、オーベルシュタインの狙い通りに貴族連合軍に動揺を呼んだ。
白兵戦の達人でもあるミッターマイヤー、ロイエンタールの両名に比しても純粋な白兵戦においては圧倒的な実力を有している。外伝において、キルヒアイスはラインハルトにオフレッサーに勝てるか聞かれたときに「自信がありません」と答えている。
また、捕らえられてもなお、命乞いもせず傲然としており、良くも悪くも臆病者でないと描写されるが、その戦い振りは白兵戦で直接流した血の量によって出世したと言われるほどに常人離れした残虐なものであり、尊敬の念をこめて勇者と呼ぶには憚りのある人物でもあった。自ら仕留めた猛獣の剥製を自宅に飾っており、外伝で夫と共に訪ねてきたリューネブルク夫人が卒倒する。また、単純ではあっても御しやすい男ではなく、自分に取り入ろうとしたリューネブルクを「俺は金髪の小僧は嫌いだが、卿も嫌いだ」と一蹴している。
シュターデン(Staaden)
(声:村越伊知郎村松康雄[千])
戦術理論の知識が豊富だが、現場・現実より理論を優先する傾向がある将校。ミッターマイヤーが士官候補生だった頃は士官学校の教官を務めており、生徒からは「理屈倒れのシュターデン」と馬鹿にされていた。OVA版での乗艦はアウグスブルク(映画版2作目では標準型戦艦に盾艦を装備しており、彼の人となりが見てとれる)。
外見は、OVA版ではいかにも切れ者参謀風の知的でシャープな面立ちをしているが、道原かつみの漫画版では丸眼鏡をかけた小心翼々たる中年男として描かれている。
アスターテ星域の会戦において、中将の階級でラインハルトの幕僚として参加。2倍の敵(同盟軍)を前にし、ラインハルトに対して撤退を具申する。理屈を重ねて主張する描写があり、その性格が見てとれる。撤退という具申それ自体は決して間違いとは言えないものであったが、会戦はその後、ラインハルトの大胆な作戦によって帝国軍が優勢となったため、判断力の華麗さを見せつけたラインハルトの引き立て役を演じる結果となってしまっている。漫画版ではそもそも従軍していない。
帝国内乱では、リップシュタット連合軍に大将の階級で参加。純軍事的には極めて有効な首都攻略作戦を提示するなど、戦術理論家としての見識を披露し、またアルテナ星域の戦いではそれなりの形になった戦術を提案してヒルデスハイム伯爵らを感嘆させるシーンがあり、戦術家として一定の能力を有していることが描かれている。だが、彼の提示した作戦は貴族連合においては政治的な理由で実現不可能という現実を無視した、まさに「理屈倒れ」のものであり、アルテナ星域の戦いも、貴族連合軍の貴族士官たちには緻密な作戦を遂行する能力以前に命令を墨守する自制心が欠けているという、もはや戦術や理論以前の問題を無視して戦いに突入したため、ミッターマイヤー艦隊によって一方的に撃破される結果となり、シュターデン本人も負傷する大敗を喫した(OVA版では、ヒルデスハイム伯爵ら門閥貴族の突き上げによる過度のストレスで胃痛に悩む様子が描写され、戦闘中に吐血に至り、引きつった顔でストレッチャーに乗せられ運ばれていく)。レンテンベルク要塞に退避した後、同要塞がローエングラム軍に制圧され、病室のベッドで捕虜となる。その後どうなったかは不明である。
道原かつみの漫画版では、開戦前の作戦会議でメルカッツに次ぐ席に着いていた(その次席にファーレンハイト)。原作どおりの展開でオーディン急襲作戦が廃案になり苦渋の表情を浮かべるが、メルカッツの消極策を責める若手貴族に呼応しアルテナ星域に出陣。原作でもメルカッツに競争意識を抱いているとの記述はあるが、漫画版では「メルカッツと自分のどちらが宇宙艦隊司令長官(開戦前にはラインハルトが就任していたため、貴族連合軍が勝利すれば必然的に空席になる)に相応しいのか」を証明しようと意気込んでいる描写がなされた。アルテナ星域での「戦術理論に反している」戦況に、部下から指示を乞われても耳をふさいで自分の殻にこもろうとし、本人こそ負傷しなかったもののレンテンベルグ要塞に逃げ込んだことでブラウンシュヴァイク公から「役立たずめ」と罵られる。レンテンベルグも陥落するとシーツにくるまっているところに銃を突きつけられて捕虜となり、戦役終了後の捕虜引見の際、ラインハルトの前に引き出されているが、敗北を納得しようとせず、ラインハルトに呆れられた。
レオポルド・シューマッハ(Leopord Schumacher)
(声:中田譲治
フレーゲル男爵の参謀。階級は大佐。有能で冷静、ビジネスマンを思わせる顔立ち。平民出身で30代の大佐、しかも前線であげた武勲ではなく、後方勤務中心にもかかわらず昇進した(それだけの能力を持った人物であった)ことは、旧帝国体制下ではきわめて稀有な例であり、その経歴を知ったラインハルトは、彼が自陣営にいないことを惜しんでいた。
リップシュタット戦役において、フレーゲル男爵に有益な助言を与え、門閥貴族連合軍の敗北が決定的になると男爵に落ち延びて亡命することを勧める。狂乱状態で滅びの美学を唱える男爵に聞き入れられず、道連れを拒否して男爵に殺されそうになるが、すでに男爵を見限っていた兵士達が男爵を射殺したため命拾いする。恩人である部下たちを見捨てることはできず、共にフェザーンに亡命し、乗艦ヴィルヘルミナを売却した代金を元手に、部下達と一緒にアッシニボイヤ渓谷で開拓事業を始める。しかし、その有能さに目を付けたフェザーン政府のケッセルリンクから農場経営への圧力をほのめかされ、皇帝エルウィン・ヨーゼフ2世誘拐の実行犯として活動せざるを得なくなる。皇帝の救出に陶酔するランズベルク伯と違い、シューマッハは自分達の行為に一片の価値も見出してはいなかったが、ラインハルトに一泡噴かせるのも面白いとも思っていた。
銀河帝国正統政府では准将として提督の称号を与えられるが、同盟降伏後に行方をくらます。後にルビンスキーの火祭りで負傷して帝国軍憲兵隊に拘束され、ランズベルク伯が持っていたエルウィン・ヨーゼフ2世とされる遺体が別人であること、地球教が最後のテロを起こそうとしている情報を提供する。釈放後、アッシニボイヤ渓谷に戻るが、すでにかつての部下達は四散しており、再び開拓に従事したいという希望は実現しなかった。その後、シュトライトの推薦で銀河帝国軍の准将となるが、宇宙海賊との戦闘中行方不明となった。 極めて有能で視野の広い人物だが、不幸にもその才能を活かす場を与えられなかった。
なお、アニメ版では、彼の身元を端末で検索するときに、実在のF1ドライバーであるラルフ・シューマッハミハエル・シューマッハの似顔絵と名前が一瞬写る演出がある。
ラウディッツ(Rauditz)
(声:徳弘夏生
中佐。ウェーゼル狙撃兵大隊所属。ガルミッシュ要塞に逃げ込んだリッテンハイム侯爵に強引に面会を求め、かついで来た部下のパウルス一等兵の死体をリッテンハイムに投げつけた。その直後にブラスターで射殺されたが、携帯していたゼッフル粒子発生装置を起動していたために大爆発が発生(OVA版では隠し持っていた爆弾を起動して自爆)。リッテンハイムを道連れにした。
クーリヒ(Kurich)
(声:配役表記なし)
軍曹。リップシュタット戦役時、リッテンハイム艦隊所属の輸送艦「パッサウ3号」乗務員。妻と生まれたばかりの双子の子がおり、原作では輸送艦中央部の倉庫で、アニメでは艦橋にてその写真を同僚に見せていた時、オストマルクからの砲撃で負傷した。生まれた子供を抱くことなく、オストマルクによって打ち込まれたウラン弾の放射能によって体組織が壊死し死亡した。
パウルス(Pauls)
(声:なし)
一等兵。リッテンハイムが逃げ出したために死亡し(上官のラウディッツの発言)、死体としてラウディッツにかつがれて登場した。アニメでは名前は呼称されない。また、原作小説では腰から下がなかったと記述され、道原かつみのコミック版でもそのように描写されているが、アニメでは身体の欠損は描かれなかった。
イゼルローン要塞の警備隊長
(声:配役表記なし)
ヤン艦隊によるイゼルローン要塞攻略作戦の際、シェーンコップらに倒される。彼の死によって警備隊は戦意を喪失し降伏した。
ガイエスブルク要塞の主砲制御室の指揮官
(声:配役表記なし)
若い貴族。ガイエスブルク要塞内部で反乱が起こった際、ヤーコプ・ハウプトマン少佐の煽動に乗った部下によって肩を撃ち抜かれる。

その他貴族[編集]

クラウス・フォン・リヒテンラーデ(Klaus von Lichtenlade)
(声:宮内幸平糸博 [千])
爵位は侯爵。皇帝フリードリヒ4世の治世において、国務尚書を10年ほど務めている。国務尚書就任前は内務・宮内・財務尚書を歴任。フリードリヒ4世が政治について一切携わらなかったことから、彼が帝国の政治の一切を取り仕切っていた。当時の銀河帝国宮廷において、新しい政策や制度を定めたわけではないが、大過なく政務を取り仕切る能力に非常に長けていた。帝国軍三長官がイゼルローン要塞失陥の責任を取って辞職しようとした際に慰留したこと、ベーネミュンデ侯爵夫人に対して当初荘園の下賜と郊外への引退を提示したり忠告を行うなど、波風を立てないために努力する描写が複数回登場する。「新たなる戦いの序曲」においてはブラウンシュヴァイク公に対しても忠告を行っている。また権力に強い欲望と執着を持ちながら、他人にそう見せない保身の術にも長けていた。ラインハルトのゴールデンバウム王朝打倒の意思を早くから見抜いていたが、そのことをフリードリヒ4世に注進した際、簒奪や王朝の滅亡さえ自らの望む所であることを告白され、驚愕する(原作およびアニメ版の描写。コミック版では、フリードリヒ4世の独白として示されている)。
門閥貴族の出身だが、アンネローゼを非難するベーネミュンデ侯爵夫人をたしなめたり、ブラウンシュヴァイク公ら強大な門閥貴族が外戚として帝国を私物化することを憂慮するなど、他の門閥貴族よりも比較的公正な見識を持ち、帝国の将来にも危機感を抱いている。フリードリヒ4世が崩御すると、強力な門閥貴族の後ろ盾がなく、ただ1人の内孫であるエルウィン・ヨーゼフ2世を擁立し、長年の慣習で空位とされていた帝国宰相に就任して爵位も公爵に昇る。門閥貴族連合に対抗するためラインハルトと盟約を結ぶが、これは彼にとっては門閥貴族連合を排除するための手段に過ぎず、リップシュタット戦役後は参戦しなかった貴族たちと連絡を取り、機を見てラインハルトを排除するつもりであった。しかしその策謀はヒルダの報告によって、すでにラインハルトの察知するところであった。オーベルシュタインの策とラインハルト麾下の提督たちの先手を打った行動により、ロイエンタールに逮捕・拘束され、ラインハルトの指示で自殺させられた。逮捕時に読んでいた本の『理想の政治』という書名が、ロイエンタールの失笑を買った。
エルフリーデ・フォン・コールラウシュ(Elfride von Kohlrausch)
(声:富沢美智恵
リヒテンラーデ侯の姪の娘。フェリックス・ミッターマイヤーの実母。流刑地からオーディンに戻ってロイエンタールを襲撃したが、逆に捕らえられて、そのままロイエンタールの家にいついてしまう。回廊の戦いの直前、ロイエンタールを失脚させるためのラングの策略に加担する結果となる証言を行う。ロイエンタールの子供を生んだ後に逃亡し、ルビンスキーの隠れ家に逗留する。ロイエンタールとは、彼の死の直前にドミニクの手筈で対面し、子供を残して立ち去る。以後の消息は不明。ロイエンタールに対しては、憎しみと愛情の入り交じった複雑な感情が示されていた。
ヨッフェン・フォン・レムシャイド(Jochen von Lemscheid)
(声:小林恭治
伯爵。門閥貴族の1人で、ゴールデンバウム王朝末期のフェザーン駐在帝国高等弁務官。フェザーンの黒狐こと自治領主アドリアン・ルビンスキーに対して、白狐と呼ばれる。
リップシュタット戦役によってゴールデンバウム王朝が実質崩壊した後も、そのままフェザーンに留り亡命状態にあった。帝国暦489年、ルビンスキーとケッセルリンクによる皇帝誘拐の企てに乗じてハイネセンに渡り、8月20日、銀河帝国正統政府の樹立、及びその首相兼国務尚書となることをテレビで宣言する。だが翌年、帝国軍のフェザーン占領と同盟領侵攻によってメルカッツを除く正統政府の面々から見放され、同盟の無条件降伏後、ロイエンタールが指揮する兵士に私邸を包囲されて服毒自殺した。決して無能な人物ではなかったが、帝国不滅の思想から脱却できず、ルビンスキーらに利用されることになった。
ウィルヘルム・フォン・クロプシュトック(Wilhelm von Klopstock)
(声:あずさ欣平[9])
侯爵。元々は門閥貴族として有力な立場だったが、皇位継承の折にフリードリヒ4世の弟クレメンツ大公のみを支持して「一点張り」をし、フリードリヒを公然と軽侮した為に、フリードリヒ即位後は権力中枢と社交界にいられなくなった。それを逆恨みすること30年の後に、ブラウンシュヴァイク公爵が開催した皇帝臨御のパーティーで爆弾テロを仕掛けたが、当の皇帝は病欠して失敗、逆に討伐されてしまう。この一連の出来事を「クロプシュトック事件」と称している。
クロプシュトック事件は、時期及び経過が原作とアニメで異なっているが、いずれも失敗しクロプシュトックは自害している。
エーリッヒ・フォン・ハルテンベルク(Erich von Haltenberg)
(声:佐々木功[千])
内務省警察総局次長。爵位は伯爵。リューネブルクの妻エリザベートの兄。現実的な視野と貴族のプライドを併せ持つ。いずれは警視総監、そして内務尚書の座を占めると噂されていた。
エリザベートがフォルゲン伯爵家の四男カール・マチアスとの結婚を真剣に考えるようになるとそのカール・マチアスにどうやって生計を立てていくかと厳しく追及した(代々の財産で食っていくことを当然とする門閥貴族の中にあって、希有な話である)。カール・マチアスは当時の貴族の子弟にありがちな人物で、まともに生計を立てていく道を知らなかった。そのため生計を立てる手段として、ついにサイオキシン麻薬の密売という犯罪行為に手を染めてしまう。そのことを知ったハルテンベルク伯爵は自分の未来と妹を守るためにカール・マチアスの長兄フォルゲン伯爵と共謀して彼を最前線に送り込み戦死させた。
しかし残されたエリザベートはひどく悲しみ廃人同然となってしまう。そこで見るに見かねた伯爵は何とか妹を回復させようとリューネブルクと結婚させる(ケスラーは憎む対象を与えることによって彼女の心を救おうとしたのではないかと推測している)。
しかし二人の夫婦仲はうまくいかず、破綻寸前になっている所をリューネブルクに厳しく問いただす。のちにグリンメルスハウゼンによりカール・マチアスの死の真相を知らされた妹によって殺害される。死の直前2人は大喧嘩になっていた。
ゲルラッハ(Gelrach)
(声:八奈見乗児
子爵。フリードリヒ4世治下の財務尚書。行政官としてはかなり有能らしい。
原作小説では、カストロプ公爵一族の不正蓄財の処理を担当した。エルウィン・ヨーゼフ2世が即位しリヒテンラーデ侯が公爵に上って帝国宰相に就任すると、彼も伯爵に上って帝国副宰相に就任する。リップシュタット戦役後にリヒテンラーデ公が失脚して以降はオーベルシュタインの監視下に置かれていたが、エルウィン・ヨーゼフ2世誘拐の計画が判明した時点で、ラインハルトとオーベルシュタインによってその犯人に仕立てあげられる提案がなされた。皇帝誘拐事件後に事件への関与の濡れ衣を着せられ、一族共々自決させられた。
OVA版ではリヒテンラーデ侯の腰巾着のようなスタンスで幾度か登場しており、アムリッツァ会戦に至る同盟の侵攻に対してラインハルトに迎撃を任せるようにリヒテンラーデに進言する、といった役回りも与えられた。フリードリヒ4世が死去して以降は出番が無く、彼の行方その他については一切触れられなかった。
ユルゲン・オファー・フォン・ペクニッツ(Peknitz)
(声:なし)
銀河帝国第38代皇帝カザリン・ケートヘン1世の父親。象牙細工の収集だけが趣味で、趣味が高じて借金を抱え、商人から民事訴訟を起こされている。それ以外はこれといって特徴も無い平凡な貴族で爵位も子爵だったが、娘が帝位に就いたことから公爵に昇進し、借金も宮内庁が肩代わりした。バーラトの和約後、親権者として娘の退位宣言書にサインしてゴールデンバウム王朝の最期の幕を引いたのは、彼のペンによるものである。その後は、娘が健在である限り年150万帝国マルクの年金が支払われることになっており、公爵本人は安堵のもとに退位宣言書にサインした。
オイゲン・フォン・カストロプ(Eugen von Kastropf)
(声:アニメ未登場)
公爵。旧体制下で15年に渡って財務尚書を務め、その間に職権を濫用して不正蓄財を続けていたが、帝国暦487年に自家用宇宙船の事故で死亡した。
マクシミリアン・フォン・カストロプ(Maximillian von Kastropf)
(声:堀秀行
オイゲン・フォン・カストロプ公爵の嫡男。父が事故死した後、不正に蓄えられた財貨の返還を帝国から要求されるが、稚拙なやり方でそれを拒否して帝国政府を怒らせることとなる。説得に来たマリーンドルフ伯を拘束し、カストロプ動乱を引き起こした。ある程度の軍事的才能は持っており、討伐に来たシュムーデ提督の艦隊に勝利。さらには隣接したマリーンドルフ伯領を併呑して独立王国を立てる事を目論んだが、キルヒアイス少将(当時)の艦隊運用の前に敗北し、罪が軽くなることを望んだ家臣に殺される。この功績によって、キルヒアイスは中将に昇進する。
アニメでは大きく描写が異なる。軍事的才能ではなく財力によって、フェザーンから購入した戦闘衛星(当時のハイネセンにあったアルテミスの首飾りと同じ防空システム)」を用いて、シュムーデ艦隊を迎撃・掃滅した。しかしキルヒアイスが指向性ゼッフル粒子を用いて、同システムを破壊・無力化した。日頃の虐待から家臣はカストロプ公に恨みを抱いており、かつ助命を望んだことから、家臣や侍女たちに殺された。OVA版においては、一般の銀河帝国の風俗(建築物・着衣)が近世ドイツ的なのに対し、マクシミリアン領の風俗は古代ギリシア風になっている。
コミック版では長髪細面の美形、原作小説同様のある程度の軍事的能力を持つ人物として描かれている反面、年端のいかない少女を慰み者にするなど、より退廃的な人物として描かれている。キルヒアイスの小惑星をおとりにした複合作戦によって、実妹エリザベートが指揮する迎撃艦隊と、地上のビーム発射基地を各個撃破されてしまう。敗戦後は降伏も自決も拒んで自失しているところを、彼の名誉を守ろうとする執事によって射殺された。帝国暦456年生まれとなっている。
ルーゲ(Ruhge)
(声:アニメ未登場)
伯爵。カストロプ公オイゲンが財務尚書を務めていた時期の司法尚書。カストロプ公爵の不正蓄財の巧妙さを見事な奇術と皮肉りつつ、手出し出来ないでいた。

その他軍人[編集]

将官[編集]

グレゴール・フォン・ミュッケンベルガー(Gregor von Mückenberger)
(声:柴田秀勝
フリードリヒ4世治下の宇宙艦隊司令長官。士官学校を首席で卒業し、その後長く軍歴を誇る人物。多くの軍人を輩出した伯爵家(第2次ティアマト星域会戦当時に父ウィルヘルムは艦隊司令官(中将)、大叔父ケルトリングは軍務尚書(元帥))の次男。乗艦はヴィルヘルミナ(後にリップシュタット戦役時にフレーゲル男爵が使用)。その艦名は彼の母親の名に由来するという。本編での登場時期は短いが、外伝では前線総司令官として陣頭指揮をとっており、出番が多く用意された。
「皇帝よりも皇帝らしい」と評され、威厳が軍服を纏ったような堂々たる人物。ラインハルトは「ただし、堂々たるだけだ」と、無能な人物であると見なしていた。ただしこの評価にはいささか偏見が入っており、実際には宇宙艦隊司令長官在職中は帝国の勢力圏は安定しているなど、それほど無能な人物ではないという説明が原作でなされているが、他の帝国軍の将帥からもメルカッツと立場を入れ替えるべきだという意見も出ている。
ラインハルトが准将だった頃には、皇帝の寵妃の弟であることの留意を幕僚から進言されるも、なぜ一准将のことを心にとめなければいけないのか叱責している。しかし言葉と裏腹にラインハルトを毛嫌いし、実際ラインハルトを戦場で消そうとしたこともある。一方でラインハルトはその都度それを逆用して軍功と昇進を重ねていく。
OVA(劇場版)においては設定に人間味が増し、第4次ティアマト会戦以降、ラインハルトの実力を認め、少なくともラインハルトの天才を認める人物鑑定能力があることを示している(フレーゲルの発言にも「スカートの中の大将ではない」と皇帝の力のみで出世したわけではないと諭している)。フリードリヒ4世の崩御と同時に司令長官職をラインハルトに譲る形で勇退した。その際、来たる内戦に備え陣営入りを勧誘するブラウンシュヴァイク公爵とリッテンハイム侯爵に対し、ラインハルトを甘く見ないよう警告し「この時期に退役できて幸運」という発言も残している。退役後は物語に登場せず、直後のリップシュタット戦役においても全く関与は見られない。彼の旗艦はフレーゲルに譲られている。
アントン・ヒルマー・フォン・シャフト(Anton Hilmer von Schaft)
(声:有本欽隆
登場時は56歳。階級は技術大将。職責は科学技術総監。工学博士と哲学博士の学位を有している。指向性ゼッフル粒子の開発責任者として有名だが、それ以外にさしたる功績を挙げていない。
技術力より政治力に長けており、策謀によって巧みにライバルを追い落とし、ゴールデンバウム王朝から6年続けて科学技術総監部のボスに君臨している。さらにルビンスキーと密かに繋がっており、軍事機密を漏洩して金銭等を得ていた。ラインハルトが帝国の実権を掌握した直後、ガイエスブルク要塞を移動可能にしてイゼルローン要塞への攻撃に使用するという案を提出して採用されたが、作戦が失敗した後、利用価値が無くなったと判断したルビンスキーとケッセルリンクから汚職や横領の数々を情報提供され、失脚に至る。スキンヘッドに極太の眉と口ひげが印象的で、肉付きのいい身体は一見「ビアホールの店主を思わせる」。
トーマ・フォン・シュトックハウゼン(Thoma von Stockhausen)
(声:永井一郎
大将。ヤン・ウェンリーが第13艦隊を率いてイゼルローン奪取作戦を遂行した時点での、イゼルローン要塞司令官。この作戦の時点で50歳。要塞駐留艦隊司令官のゼークトとは不仲。要塞と艦隊の司令官の関係は伝統的なもので、両者が会議を行う際は、お互いの執務室の中間の部屋で行ったほどである。ヤンの計略に気が付かず要塞を奪取され、捕虜となる。その場にいた帝国軍士官が彼もろともシェーンコップを射殺しようとしたが、彼が降伏をしたため失陥は確定的なものとなる。その後の消息は不明である。
ハンス・ディートリッヒ・フォン・ゼークト(Hans Dietrich von Seeckt)
(声:飯塚昭三
大将。ヤン・ウェンリーが第13艦隊を率いてイゼルローン奪取作戦を遂行した時点での、イゼルローン要塞駐留艦隊司令官。要塞司令官のシュトックハウゼンとは不仲。
典型的な軍事ロマンチシズムの持ち主で、客観的な戦略や戦術よりも威厳と体面を重んじる。そのため、幕僚のオーベルシュタイン大佐の再三の進言を無視してヤンの計略にはまり、艦隊を非戦闘宙域に向けてしまう。さらに同盟軍に占領されたイゼルローン要塞からの降伏、およびそれが嫌なら追撃はしないから逃げろという勧告を侮辱と受け取り、全艦突入を命じてヤンの嫌悪と軽蔑を買い、同時にオーベルシュタインから見捨てられる。最後はトール・ハンマーによって旗艦もろとも蒸発する。50歳。
リヒャルト・フォン・グリンメルスハウゼン(Richard von Grinmelshausen)
(声:槐柳二[千])
中将(後に大将に昇進)。子爵家の当主。ヴァンフリート星域の会戦に参加したグリンメルスハウゼン艦隊の司令官。乗艦はオストファーレン。この会戦の時、ラインハルトとキルヒアイスは同艦隊に所属していた。
外見は老耄の人としか見えず、多くの者から軽んじられている。青年時代のフリードリヒ4世の侍従武官を務めており、色々世話を焼いていたといわれ、不相応に重用されている、というのが一般的な評価。「居眠り子爵」「ひなたぼっこ提督」などと呼ばれる。姓が長いため非礼にも「グリンメルス」と略されることもしばしばである。
ラインハルトは無能な軍人には怒りを隠さないのが常だが、グリンメルスハウゼン子爵に対してはその怒気も空回りしがちであった。また、キルヒアイスの昇進に口ぞえしてくれたことから、やや婉曲だが謝意を抱いた。
軍人としての才能に乏しい反面、客観的な思考と人を見る目を備えており、門閥貴族の一員でありながら、ラインハルトの才能を高く評価していた。また同時に、その目でラインハルトの叛意も見抜いたかのようで、その目で直視されたキルヒアイスは気押されさえした。同じくラインハルトの叛意を見抜いていた皇帝とも、「人間にできることで、あの若者に不可能なことはあるまい」という意味深な会話をかわした。
その後病に倒れて急衰。最後に当時部下だったケスラーを通じて、聞き集めた貴族社会の数々の秘聞醜聞を、ラインハルトに門閥貴族に対する「『武器』として「使ってくれ」と提供した(この資料はラインハルトは受け取らず、代わってケスラーに保管を任せた)。
また、その資料を用いてラインハルトの政敵であるリューネブルクの妻エリザベートに、己の過去のけりをつけさせた。
ヘルマン・フォン・リューネブルク(Hermann von Lüneburg)
(声:野沢那智[千])
准将(後に少将に昇進。死後、大将に特進)。白兵戦技の達人。元は同盟軍大佐。第11代ローゼンリッター(薔薇の騎士)連隊長で、シェーンコップ達の上官だったが、帝国へ逆亡命する(理由は不明)。その後、ハルテンベルク伯爵の妹のエリザベートとかなり強引な形での求婚の末に結婚(当然夫婦仲は最悪で、「直視してもらえない、憎まれさえしない」ほど)。シェーンコップによると、元々「爵の字」が付くほど立派な家柄出身とのこと。
陸戦の指揮官としては優秀であり、白兵戦においてもシェーンコップに自分以外では倒せないと評されるほどの達人であった(帝国に逆亡命する前、シェーンコップとの試合形式の戦闘で勝利している)。人の才能を見抜く目はそれなりに持っており、ラインハルトに出世したら自分の幕僚に加えたいと誘ったり、キルヒアイスの本質を見抜いていたりした。
ヴァンフリート4=2の地上戦でラインハルトが提案した地上戦の指揮権を横取りして栄達を狙うが、ラインハルトが同盟軍の司令官セレブレッゼ中将を捕虜にする大功績を挙げたために失敗(さらに、白兵戦の腕前でもシェーンコップに追いつかれてしまった)。戦後は反ラインハルト派の上司オフレッサーの邸を訪問するなど策を弄したが、自分がラインハルトに勝るとも劣らぬほど嫌われて孤立しているという現実を直視させられて終わった。会戦後にフリードリヒ4世の嫡子であるという噂が流布し、これも政治工作の一環と思われるが、結局は噂の出所も真偽も判明しなかった。一方のラインハルトは感情を露にして毛嫌いしていたが、後に私生活においては恵まれていないことを知ると、自分の境遇とも重なり複雑な感情を抱くようになっていた。
第6次イゼルローン攻防戦において薔薇の騎士連隊の挑発に応じる様に命令されて体よく切り捨てられ、シェーンコップとの一騎打ちで敗北、妻に対し「俺は死んでやる、せいぜい幸せになれ」と独白して絶命する。しかしその時妻は、兄殺しの大罪を犯して獄中にいた。
エーレンベルク(Ehrenberg)
(声:佐藤正治
フリードリヒ4世治下の軍務尚書。軍人と言うより老軍官僚と言った印象が強い。アニメではモノクルが特徴。イゼルローン失陥時に責任を取って3長官の他の2人と共に辞任しようとするが、ラインハルトの擁護とそれを受け入れた皇帝により慰留される。リップシュタット戦役開戦前夜、ラインハルトの命を受けたビッテンフェルトにより拘束される。原作に彼の年齢の直接の記述はないが、当時30歳のビッテンフェルトに対し、両者の間に半世紀の年齢差があると記述されている。
エルラッハ(Elrach)
(声:佐藤正治屋良有作[新])
少将。アスターテ会戦でラインハルトの直属艦隊の司令官の1人として登場したが、指揮能力及びラインハルトに協力する姿勢はほとんどなかった。アニメでは、ヤンが指揮する同盟第2艦隊に背後にまわられた時、全速前進というラインハルトの指令を無視して反転しかけ、同盟軍の砲撃をまともに受けて撃沈され戦死、ラインハルトから容赦ない非難を浴びた。ラインハルト麾下で最初に戦死した将官である。
ミヒャエル・ジギスムント・フォン・カイザーリング(Michael Sigismund von Kaiserling)
(声:川久保潔[汚])
元中将で退役少将。男爵。アルレスハイム星域の会戦の敗北の責任を取って少将に降格されて退役。初恋の相手で現在はバーゼル中将の妻であるヨハンナへの思慕から独身を貫いている。
クラーゼン(Klasen)
(声:なし)
フリードリヒ4世治下の幕僚総監。アニメでは立派な髭を蓄えた人物。三長官と同じく階級は元帥であるがアニメでは顔を何回か少しだけ出しているだけで字幕も出ない。。セガサターン・プレイステーション版では三長官との会話シーンに参加しリップシュタット戦役時にエーレンベルク、シュタインホフと共に拘束され引退している。
グライフス(Guraifusu)
(声:壌晴彦[千])
フリードリヒ4世治下の宇宙艦隊総参謀長、上級大将。常にミュッケンベルガーの側に付き従っているため、登場場面はミュッケンベルガーとの会話のみであった。
シュタインホフ(Steinhof)
(声:勝田久
フリードリヒ4世治下の統帥本部総長。リップシュタット戦役前夜、ラインハルトに拘束される。OVA版で彼を拘束した人物はルッツ。
ゲアハルト・フォン・シュテーガー(Gerhard von Staeger)
(声:藤本譲[朝])
中将。幼年学校の校長。爵位は男爵。ラインハルトとキルヒアイスの在校中は副校長。ライフアイゼンの事故死に遭遇して、それを殺人事件に偽装することで、学校が取るべき管理責任を架空の犯人に転嫁した。さらにそれに乗じて、学年次席のベルツを殺して首席のハーゼを犯人に仕立てることで、第3位で孫のヴァルブルクを首席に押し上げようとしたが、それをラインハルトに突き止められ逮捕された。OVA版ではハーゼの色盲の事実を元上官である彼の祖父より聞かされていた。また、OVA版では「ゲハルト」と誤表記されていた(セリフは「ゲアハルト」)。
シュムーデ(Schmude)
(声:アニメ未登場)
カストロプ動乱が起こった時に最初に派遣された討伐軍の司令官。原作では着陸したところを奇襲されて戦死した。OVA版ではアルテミスの首飾りと同じ防宙システムによって艦隊が全滅した。階級は原作中に提督という表記がある。道原かつみのコミック版ではマクシミリアンと通信を交わすシーンがあり、艦隊は地上からのビームを衛星で反射しての攻撃によって全滅させられている。
クリストフ・フォン・バーゼル(Christof von Basel)
(声:中田浩二[汚])
退役中将。アルレスハイムの会戦に参戦。サイオキシン麻薬の密売を行っており、敗戦後疑惑を持たれるが無罪となる。妻ヨハンナの書いた告発の手紙をカイザーリングからのゆすりと考え、カイザーリングの暗殺を目論んだ。
ハウプト(Haupt)
(声:田代隆秀[千])
中将。軍務省人事局長。いわゆる「灰色の軍官僚」で、ラインハルトには好意も悪意も抱いていない。ヴァンフリート会戦で、自分は少将に昇進したのに、キルヒアイスは少佐になれなかったことに激怒したラインハルトに怒りの矛先を向けられたが、昇進云々以前にそもそも二人がいつも一緒にいられること自体が異例の厚遇であることを指摘して、ラインハルトを黙らせた。
フォーゲル(Fogel)
(声:松尾貴司[新])
中将。エルラッハと同じくアスターテ会戦でラインハルトの直属艦隊の司令官の1人として登場した。劇場版第二作では、ロイエンタールからエルラッハと共に人数合わせの足手まといと評されている。
アスターテ会戦後に、ミュッケンベルガーはエルラッハの戦死には言及したがフォーゲルの安否は触れなかったので生存したものと思われるが、原作ではその後一切登場しない。このため、ボーテックス社のゲームでも作品ごとに扱いが異なり、Ⅱではアスターテで生き延びその後も登場、Ⅲにはこの人物が存在せず、Ⅳではアスターテで戦死した扱いで、データは存在するがゲームには登場しない、アスターテ以前のシナリオが組まれたⅣEXでやっと登場、という具合になっている。
プフェンダー(Pfender)
(声:千田光男[千])
少将。グリンメルスハウゼン艦隊の参謀長。ラインハルトの言動を批判し、グリンメルスハウゼンに処遇を質問したが、グリンメルスハウゼンがラインハルトを擁護するような返答をしたため返答に窮した。
ノルデン(Norden)
(声:大原康裕[三])
少将。第3次ティアマト会戦におけるラインハルト艦隊の参謀長。32歳で少将と出世は早いが子爵家の嫡男だからとラインハルトは見ている。自身より若く、皇帝の寵姫の弟だから出世したと見ていたラインハルトの戦術意図を軽視し理解できずに、ラインハルトの逆鱗に触れるようなものの言い方や、ノルデンに対する気遣いを読み取ることができないなど、ラインハルトのストレスを蓄積させる一方であった。ラインハルトは「一生の忍耐力を使い果たしてしまいそうだ」とキルヒアイスに不満を漏らし我慢していたが、彼の発した「撤退しましょう」の一言に怒りが爆発し怒声を浴びせて、わずか2度の3連斉射で会戦の勝利を決定付けてしまう。その手腕に、ただ呆然とするだけであった。キルヒアイスもラインハルトの役には立てないと判断している。
ヴァルテンベルク(Wartenberg)
(声:根本嘉也[黄])
大将。第5次イゼルローン攻防戦における要塞駐留艦隊司令官。シドニー・シトレ率いる同盟軍の大軍来襲の報を受けて作戦会議に臨むが、要塞側と駐留艦隊側とで口汚く言い争ったあげく伝統的な作戦案でようやく妥協しあうことになる。その作戦案とは、駐留艦隊が出撃しトール・ハンマーの射程内に敵軍をさそいこむというものであった。しかしそれを同盟軍に逆用され、敵と味方がもつれあいつつ、トール・ハンマーの射程内になだれこまれてしまった。この混戦を見たクライスト大将はじめ要塞防御部隊は罵ってトール・ハンマー不発の駐留艦隊の失敗を責め立てた。おなじ場所に同格の司令官がふたりいれば、99.5%までが不仲になるだろうが、この両者もまた圧倒的多数派であると作中で評されている。
クライスト(Kleist)
(声:藤本譲[黄])
大将。第5次イゼルローン攻防戦における要塞司令官。シドニー・シトレが行った並行追撃作戦でトール・ハンマーを封じられて劣勢に追い込まれ、敗戦の責任を問われることに対する恐怖などから、味方ごとトール・ハンマーで同盟軍艦隊を粉砕するよう命じる。3年後の第4次ティアマト会戦では要塞司令官はシュトックハウゼン大将が就いているが、クライスト大将がその後どうなったか(栄転したのか左遷されたのか、味方ごと同盟艦隊を粉砕する戦法がどう評価されたのか)については描写されていない。ただし要塞司令官と駐留艦隊司令官に同格の大将をもって充てる人事は、不仲であっても両者が競いあうことで多大な戦果をあげてきたとされ、継承されている。

佐官[編集]

クリストフ・フォン・ケーフェンヒラー(Christof von Kehfenhiller)
(声:矢島正明[螺])
登場時の階級は大佐。軍立エコニア捕虜収容所に収容されている捕虜の1人で捕虜の自治委員会長。男爵家の当主で地方行政官のエリートコースを歩んでいたが25歳に入隊。3年後の28歳に大佐となる。第2次ティアマト会戦ではコーゼル大将の艦隊司令部における情報参謀のひとりであり、会戦直前に歴史を揺るがすような体験をする。この戦いで同盟軍の捕虜になってエコニアに収容され、そのまま43年が経過。半ば収容所の主とみなされて所長たちからも一目置かれている。参事官として赴任して来たヤンに、ジークマイスター提督の亡命とミヒャールゼン提督の暗殺に関する資料要求を示唆するが、これが、赴任前にヤンが調査していたブルース・アッシュビー提督の暗殺疑惑と繋がることになる(OVA版ではケーフェンヒラーが暗殺疑惑の投書を軍に送っていた可能性を示唆するシーンがある)。
同じ捕虜のプレスブルク中尉とその一党によって引き起こされた立てこもり事件の人質になったヤンとパトリチェフを救い、さらにその背後に所長のコステア大佐がいることをヤン達に教えて事件の解決に協力したため、ムライの計らいによって年金付きで釈放されたが、ヤンとパトリチェフとともにハイネセンに向かう途中、惑星マスジットの宇宙港待合室にて急性の心筋梗塞で死去。71歳。彼が遺した資料はB級重要事項に指定され、25年間封印されることとなった。
グレゴール・フォン・クルムバッハ(Gregor von Klumbach)
(声:石井康嗣[黄])
憲兵隊少佐で、色白で黒い長髪かつ赤い口紅をつけている。ベーネミュンデ侯爵夫人の陰謀はもとより、同乗した艦でラインハルトにコケにされイゼルローン要塞内の閉鎖区画で暗殺を企み、キルヒアイスを痛めつけるが、最後はラインハルトによって地面に落ちていたケーブルを首に巻きつけられた状態で空洞に落とされ、頸椎脱臼で即死した。
ツィンマーマン(Zimmerman)
(声:吉田孝[千])
ミュッケンベルガー元帥の副官、少佐。ヴァンフリート星域の会戦の際ミュッケンベルガー元帥に、当時グリンメルスハウゼン艦隊に所属していたラインハルトの配置を再考するよう進言したが、一喝された。
ヘルダー(Helder)
(声:宮田光[白]、亀井三郎[黄])
大佐。出世を約束されてベーネミュンデ侯爵夫人の陰謀に加担、ラインハルトを暗殺しようとする。しかしながらそれに失敗し、おそらくラインハルトとキルヒアイスによって殺されたことが示唆されている(原作小説では、ラインハルトがそう決意するところで話が終わっている)。
OVAでは故郷へ・家族の元へ返してやると約束されて暗殺に加担。ついに自らラインハルトと対決、熟練兵ならではの正確な射撃で暗殺成功の直前まで追い詰めるが、駆けつけたキルヒアイスによって阻止される。反逆罪で連座制が適用されて一族皆殺しとなることを恐れ狂乱の末、崖下に転落し死亡した。
原作小説版の続編と言えるコミック版およびOVA「黄金の翼」では公式記録としては同盟軍との戦いにおいて戦死したとされている。クルムバッハ少佐は、実はラインハルトとキルヒアイスによって殺されたのではないかと疑っていた。
レムラー(Lemmler)
(声:秋元羊介
中佐。同盟軍第13艦隊によるイゼルローン奪取作戦の時の、要塞司令室警備主任。フォン・ラーケン少佐に変装したシェーンコップがシュトックハウゼン大将を人質にとった時、司令官は死よりも不名誉を恐れると発言したが、事実はそうはならず、死を恐れたシュトックハウゼンの命令で降伏し、捕虜となった。ただしOVA版ではリンツに手錠をかけられる寸前に振りほどき、要塞のコンピューターをロックしたため、シェーンコップ達が中枢コンピュータまで出向くはめになった。なお、アニメ(DVD)版では大佐と表記される。また、アニメ初期版とDVDのリマスター版では、キャラクターの顔が著しく変わっている。
ダンネマン
(声:アニメ未登場)
外伝1巻に名前だけ登場。帝国暦480年頃、中佐で戦艦クロッセン艦長。美貌で有名な娘がいる。

尉官[編集]

フーゲンベルヒ(Fugenberch)
(声:関俊彦[白])
ヘルダー大佐の部下、大尉。ラインハルトを暗殺しようとする。アンネローゼを侮辱する言葉を吐いたためにラインハルトとキルヒアイスの逆鱗に触れ、殺された。小説版はここで終わる。
プレスブルク(Pressburg)
(声:鉄野正豊[螺])
貴族出身の中尉。惑星エコニアの捕虜収容所で、収容所長のコステアがヤンの謀殺を画策し、それに乗せられた形で暴動を起こす。ヤンは「正直で英雄的軍国主義の素朴な信奉者」と皮肉っぽく評している。ケーフェンヒラーを同じ境遇にありながら嫌悪の感情を示しているが、ケーフェンヒラーの方は、親子ほどの年の差のあるプレスブルクを若僧扱いしていた。とはいえ内心で辟易していた様子で、事件終結後に解決に協力したケーフェンヒラーは、プレスブルクの早期送還を希望している。ヤン達がエコニアに滞在している時、別の収容所に移されることが決定したが、その後の消息は記述がない。
ホルト(Holt)
(声:アニメ未登場)
中尉。外伝2巻に名前だけ登場。イゼルローン要塞の柱の陰となっている壁の隅に悪口が書かれていた。下士官・兵士からは嫌われている模様。
ウェーバー(Weber)
(声:アニメ未登場)
大尉。外伝1巻に名前だけ登場。ラインハルトが大将時代に下宿していた家の家主である老婦人が語った、彼女の夫が参戦した戦いの中隊長。
A大尉、B大尉、C中尉
(声:アニメ未登場)
外伝1巻に名前だけ登場。3名とも、戦艦クロッセン艦長であるダンネマン中佐令嬢の婚約者で帝国騎士。3名のうち誰を選ぶか2年間待ち続け、あげくロイエンタールに花を手折られた。フロイライン・ダンネマンをもてあそんだという「義憤」からロイエンタールに決闘を申し込み、3名とも返り討ちに遭い、その処罰としてロイエンタールも含めて降格処分となる(ロイエンタールも同じ帝国騎士であったため、平民であれば重罰が課せられたと描写されている)。

下士官・兵[編集]

捕虜の兵士
(声:アニメ未登場)
外伝2巻に登場。血色の悪い、40歳前後の男性。階級は不明だが、士官ではない様子だった。イゼルローン要塞にて15年あまり勤務ののちに自由惑星同盟で捕虜となっていたが、ラインハルトの陰謀の一環である捕虜交換で帝国に帰還する。その際、イゼルローン要塞でユリアンと出会う。息子には軍人になってほしくないし、もしなったとしてもユリアンとは戦ってほしくないと語った。イゼルローン要塞については、ユリアンら「叛乱軍」よりよほど詳しいと豪語していた。

幼年学校生徒[編集]

モーリッツ・フォン・ハーゼ(Morritz von Haase)
(声:石田彰[朝])
幼年学校の最上級生。成績は学年首席。校内で発生した生徒の変死事件を調査に来たラインハルトとキルヒアイスに協力して事情聴取に応じたが、その回答は一切役に立たず、2人を落胆させた。後に赤緑色盲であることをキルヒアイスに見抜かれ、事件の容疑者として嫌疑をかけられる。捜査の結果、潔白であることが判明したが、劣悪遺伝子排除法によって幼年学校から追放される。なお幼年学校への入学の際、シュテーガー校長の元上官だったハーゼの祖父がシュテーガーに便宜を図るように依頼していた。
カール・フォン・ライフアイゼン(Karl von Reifeisen)
(声:上田祐司[朝])
幼年学校の最上級生。成績は10位から50位までを上下している程度だが上昇志向が強い。寮の食事の粗末さに不満を感じていた時、ハーゼから食材の横流しの可能性を耳打ちされ、確認のため倉庫に忍び込んだ。だがそこで後頭部を強打され即死。当初は殺人と思われたが、ラインハルトらの捜査によって事故だと判明した。父親は当時のラインハルトと同じ階級の大佐。
ヨハン・ゴットホルプ・フォン・ベルツ(Johann Gottholb von Bertz)
(声:遠近孝一[朝])
幼年学校の最上級生。成績はハーゼに続く学年次席。ライフアイゼンが変死した後、捜査に来たラインハルト達が父親の葬儀に出席するため留守にしていた時、トイレで他殺体として発見される。後にシュテーガーによる犯行と判明。
エーリッヒ・フォン・ヴァルブルク(Erich von Warburg)
(声:太田真一郎[朝])
幼年学校の最上級生。成績はハーゼ、ベルツに続く学年第3位。シュテーガー校長の孫。ただし通常はそれを口外していない様子。幼年学校殺人事件の捜査終盤で、シュテーガーの供述をとるために、ラインハルトによって、一時ライフアイゼンとベルツ殺害の容疑者とされた。
なお、ファミリー・ネームは、登場人物の多くは「ヴァルブルグ」と発音しているが、DVDビデオのスーパーでは「ヴァルブルク」となっており、本項では後者を踏襲している。

主要人物の親族・縁者[編集]

エヴァンゼリン・ミッターマイヤー(Ewanselin Mittermeyer)
(声:山本百合子
ウォルフガング・ミッターマイヤーの妻で元はミッターマイヤー家の遠縁にあたる女性。12歳の時に父親が戦死したため、ミッターマイヤー家に引き取られた。たぐいまれな美少女ではないが、すみれ色の瞳とクリーム色の髪が印象的な少女として、士官学校の寄宿舎から帰省した当時17歳のミッターマイヤーの前に現われる。7年後、黄色いバラの花束と、チョコレートとラム酒入りスポンジケーキを手渡された後にプロポーズされ承諾。なお、黄色いバラの花言葉が(「嫉妬」「気紛れな愛」「薄れゆく愛」などの意味があるとされる)プロポーズに相応しいものとは言えなかったため、後々まで夫婦間の笑い話となった。
物語終了まで子供には恵まれなかったが、ロイエンタールの叛乱後、ロイエンタールとエルフリーデ・フォン・コールラウシュとの間に生まれた子供を引き取りたいという夫の提案に賛同し「幸福」を意味するフェリックスと名付けて養育する。同時にロイエンタールの元従卒ハインリッヒ・ランベルツの保護者にもなる。明るくもの静かで献身的な性格だが、ミッターマイヤーがロイエンタールの叛乱に出征する時の発言などから、芯の強さを持ち合わせていることがうかがえる。作品本編において、最後にセリフを語っている。
フェリックス・ミッターマイヤー(Felix Mittermeyer)
(声:半場友恵
ロイエンタールとエルフリーデ・フォン・コールラウシュの間に生まれた男子。新帝国暦2年5月2日生まれ。瞳の色は両方とも青。ロイエンタールがハイネセンの総督府で死を待っている時、エルフリーデが連れてきた。ロイエンタールの意思によってミッターマイヤーに託され、エヴァンゼリンによってフェリックス(古い言葉で「幸福」を意味している)と名づけられる。物語本編のラストは、ミッターマイヤー夫妻に抱きかかえられたフェリックスが上空の星を取ろうとして手を伸ばし、その姿を見たミッターマイヤーがフェリックスの行く末を想うシーンである。またミッターマイヤーは、実父・ロイエンタールがすばらしい男であったことをいずれ教え、彼が成人して自らの考えと価値観を持った時、実父の姓を名乗らせてもいいと考えている。
マリーカ・フォン・フォイエルバッハ(Marika von Feuerbach)
(声:久川綾
皇妃となったヒルダの侍女。外見から17歳くらいと推定されている。柊館が地球教徒に襲撃された事件でケスラーと知り合う。自分がチョコレートアイスを買いに行ったから事件が起こったと発言したり、この時点で上級大将だったケスラーを大佐と勘違いした(本当は中佐だと思っていた)ことから、やや世情に疎いことがうかがえるが、ヒルダに対する愛情と忠誠心はケスラーにも伝わっていた。事件の後、積極的にケスラーに接近しており、2年後に結婚することが記述されている。「ホクスポクス・フィジブス、ホクスポクス・フィジブス!」という祖父から教わった呪文を唱えていた。意味は「凶事よ消えうせろ」。
キルヒアイスの父
(声:屋良有作、表記なし[黄])
司法省の下級官吏。趣味は食後の黒ビールとバルドル星系産の蘭の一種を育てること。「黄金の翼」では、隣に引っ越してきたミューゼル家の娘アンネローゼに一目惚れした10歳のジークフリードが、花束にして渡すために蘭を切り取られてしまうシーンがある。オーディンで夫婦で一緒に暮らしている。軍に入隊したキルヒアイスとは月に一度ビデオ・メールを交換しているくらいで、直接会う機会は年に一度あるかないか、という程度。息子の死後は一度も登場していない。
キルヒアイスの母
(声:沢田敏子
上記の夫と一緒に暮らしている。軍に入隊したジークフリードの行く末を心配しているごく一般的な気質の母親、として描かれており、ヴァンフリート星域の会戦が終わって一度帰省した息子に、健康と安全と結婚という、母親にしては特に個性的とは言い難い質問を向けている。
ミッターマイヤーの父
(声:松岡文雄
造園技師で、下級貴族や裕福な平民を相手に堅実な商売を営む。このような身分の定まった社会では、手に職をつけるのが一番という考えを持っており、息子のウォルフガングも職人か技術者になる様望んでいた。結果として息子は戦争の職人(それも名人)になったが、父親はその分野には疎かったようである(コミック版では、酒の席で軍人という存在に対してかなり批判的な論評を友人に話し、また息子の園芸下手を嘆いている)。ウォルフガングがエヴァンゼリンに求婚するシーンに遭遇したが、息子の軍隊での活躍などを知らないため、その優柔不断さに歯がゆい思いを感じている。ウォルフガングのプロポーズを庭木の陰から覗き、息子が言葉に詰まると「しっかりせんか、甲斐性なし」と小声で叱咤したり、息子の結婚式に参列したロイエンタールが美男子なのを見て、エヴァンゼリンがロイエンタールに気が向かないか心配するなど、息子に対して不器用ながらも気を遣う姿が見られる。
ミッターマイヤーの母
(声:花形恵子
上記の夫と一緒に暮らしている。アニメでは息子と同じ髪と瞳の色の持ち主として描かれている。息子がエヴァンゼリンに初対面で好意を抱きながらも、それを誤魔化している事を見透かしていた。息子の結婚式では、ロイエンタールにエヴァンゼリンの気が向くのではないかとの夫の懸念を、一笑に付していた。
ロイエンタールの父
(声:筈見純
下級貴族。財務省官吏を経て鉱山の投資で富を築き、貧窮していたマールバッハ伯爵家の三女レオノラに惚れて結婚するが、年齢差へのコンプレックスから結婚生活は早々に破綻。オスカー・フォン・ロイエンタールが生まれた後にレオノラが自殺すると、息子を逆恨みしながら酒に溺れる毎日を過ごすようになる。ただし息子には膨大な財産を遺しており、それによってロイエンタールは、質素なラインハルトよりもよほど貴族らしい生活をしていたと言われる。コミック版では息子がある程度の年齢に育っても正気を保っており、自失しうわ言を呟く妻を横目に、オスカー少年に「お前は私たち夫婦を不幸にするために生まれてきたのだ」と教え込んでいた。
レオノラ・フォン・ロイエンタール(Leonora von Reuenthal)
(声:なし)
元はマールバッハ伯爵家の三女。同家の財政的な事情から、20歳年上の下級貴族であるロイエンタールの父と結婚したが、夫婦関係は上手くいかず、黒い瞳の愛人を作った。我が子オスカーが生まれた時に、その瞳の色の違いから彼が実は愛人の子ではないかと疑い、浮気が発覚することを恐れてオスカーの眼を潰そうとした。最期は自殺を遂げる。OVA版では、面立ちや髪の色が息子に似ているように描かれている。コミック版では、オスカーが立って歩けてボール遊びのできる年齢まで生存し、嫌悪と恐怖の眼差しを向けていたが、やがて自失した。夫ともども、死亡時期・死因は不明。
クララ(Klara)
(声:池本小百合[77])
フェザーンでの爆弾テロで負傷したルッツを担当した看護婦。ただし原作にはルッツの婚約者の名は記されず、クララという名はOVA版のみに登場する。後にルッツと婚約したが、ルッツがウルヴァシーで死亡したため婚前未亡人となる。ラインハルトは年間10万帝国マルクの年金を下賜しようとしたが、自立能力があることを理由に固辞している。この年金はヒルダの発案によって従軍看護婦育成費と功労金の基金に充てられることになり、クララが運営委員の1人に就任した。
ラング夫人(Frau Lang)
(声:滝沢久美子 [98])
内国安全保障局長ハイドリッヒ・ラングの妻。ロイエンタールの反乱後、憲兵隊司令部に夫の釈放嘆願に訪れた。しかしケスラーに諭され、面会を許された後に司令部をあとにした。

その他/民間人・その他[編集]

グレーザー(Graeser)
(声:石波義人[白][決])
ベーネミュンデ侯爵夫人の宮廷医師。ラインハルト暗殺の陰謀に加担する。ベーネミュンデ侯爵夫人は家柄を重視しているため決して愛人関係にはない。様々なコネクションがあるのかラインハルトの暗殺者としてヘルダー、クルムバッハ、黒マントの男などを次々と送り込む。基本的にはベーネミュンデ侯爵家の地位と財産を利用しているだけであり、侯爵夫人に忠誠を誓っているわけではない。事実、侯爵夫人がアンネローゼの暗殺に失敗すると、官憲に侯爵夫人をさっさと売り渡した。その後の処遇については記述がない。
弑逆(しいぎゃく)未遂犯
(声:配役表記なし)
新帝国暦2年8月29日、フェザーンに新設された戦没者墓地の完工式に於いて発生した弑逆(暗殺)未遂事件で逮捕された男。ラインハルトの眼前で自分の家族はヴェスターラントへの核攻撃によって殺され、その復讐のためにラインハルトの暗殺を企てたと宣言した。精神的衝撃を受けたとラインハルトに代わってオーベルシュタインがヴェスターラントへの攻撃の黙認を正当化したが、納得しないまま憲兵本部に連行された。その処罰については帝国法に基づけば死刑(皇帝弑逆は未遂であっても死刑)であったが、ヴェスターラントでこれ以上殺すことを躊躇うラインハルトが最終的な判断が下せないまま、その夜獄中自殺を遂げた。
エリザベート・フォン・リューネブルク(Elisabeth von Lüneburg)
(声:麻上洋子 [千])
元はハルテンベルク伯爵家の令嬢で、当主であるハルテンベルク伯の妹。フォルゲン伯爵家のカール・マチアスと恋仲だったが、彼が麻薬密売に手を染めていると知った両伯爵家による工作により、カール・マチアスが最前線に送られ、薔薇の騎士連隊(ローゼン・リッター)との戦闘で戦死して以来生ける屍のように人柄が変わる。ハルテンベルク伯の工作により、亡命してきたリューネブルクと結婚したが、愛憎いずれも芽生えることは無かったと言われている。オフレッサー邸を訪れた際は気絶している。第6次イゼルローン攻防戦とほぼ同時期に、グリンメルスハウゼンの画策によってカール・マチアスが死に至る真相を知り、首謀者である実兄のハルテンベルク伯を薬物入りの紅茶を飲ませた上で階段から突き落とし、さらに鉢植えを顔面に投げ落として殺害。これにより、夫であるリューネブルクが帝国社会で栄達することは出来なくなったが、彼自身はその事実を知らないままシェーンコップに敗死した(ミュッケンベルガーの発言より)。なお、小説版の記述ではかなりの美貌を持つとなっているが、OVA版では青白く陰気な表情をしている。
マルティン・ブーフホルツ(Martin Buchhortz)
(声:三木眞一郎[千])
キルヒアイスの小学校時代の旧友で、18歳の時点で国立オーディン文理科大学で古典文学について研究している。大学の研究者の兵役免除特権が一部を除き廃止されたため、20歳に徴兵される予定であったが、その前に学生たちの反戦地下組織のメンバーの1人として逮捕され、さらに2年後、キルヒアイスが行方を調査した際、政治犯収容所にて既に死亡(死因は栄養失調)していた。
拷問係
(声:配役表記なし)
名前は不明。ミッターマイヤーが軍刑務所に入れられた時に、おそらくブラウンシュバイク公爵の意思でなぶり殺しにしようと送り込まれた。原作では「麻酔なしで歯を抜いたり、失血死しない程度に肉を切り落とす技術に長けている」という描写がある。これまでは貴族の子弟相手で抵抗することのない人物を一方的にいたぶり続けていただけか、ミッターマイヤーの逆襲で自ら電気鞭を受けてしまう。
道原かつみのお気に入りのキャラクターの一人であり、コミック版ではパンツ一丁の姿で肉体美を披露し、1月1日の誕生日まで設定されている(ただし名前は設定されず、登場人物紹介で「ゴーモン係」と記された)。
ヨハンナ・フォン・バーゼル(Johanna von Basel)
(声:池田昌子[汚])
クリストフ・フォン・バーゼルの妻。カイザーリンクの初恋の人である。夫の悪事に悩みつつも愛した夫のために殉ずる。
ホフマン(Hofmann)
(声:神山卓三[汚])
クロイツナハIIIでサイオキシン麻薬密売の捜査を担当する警視。ややとぼけた風貌と態度の持ち主だが、捜査に対する姿勢は真摯であり、休暇中のキルヒアイスに半ば無理やり捜査協力させる。まもなく定年であった。バーゼル退役中将との対決の際も臆することがなかった。
レストマイエル(Restmeier)
(声:アニメ未登場)
画家。ラインハルトがブリュンヒルトを下賜された時、使者に(慣習としての)謝礼としてレストマイエル作の絵画が贈られた。帝国では高名な画家とされており、使者は贈られたその場で画商に5万帝国マルクで転売した。
ワイツ(Weitz)
(声:アニメ未登場)
リヒテンラーデの政務補佐官。3代前に帝国騎士の称号を得たという成り上がりの下級貴族だが、リヒテンラーデに気に入られ、彼の腹心を務める。外伝ではベーネミュンデ侯爵夫人に手を焼くリヒテンラーデをからかうような発言をしているが、上司のリヒテンラーデは無礼をとがめず苦笑だけですませている。キルヒアイスをカストロプ動乱の任に就かせるかどうかをリヒテンラーデが迷っていた時、ラインハルトに買収され、案に賛同する意見を具申した。OVA版ではゲルラッハ子爵がその任を担当しているため出番はない。
ラーベナルト(Rabenardt)
(声:野本礼三
オーベルシュタイン家の執事。オーベルシュタインからも信頼されているようである。作中には登場しないが妻がおり、彼女も夫と共にオーベルシュタインに仕えている。オーベルシュタインは家を空けていることが多いので、ダルマチアン種の老犬は彼が世話をしていると推測される(オーベルシュタインは自分の死に際して、犬には好きにさせるように遺言を残している)。
オーベルシュタインがローエングラム元帥府の前で拾ったダルマチアン、オーベルシュタインにまとわりつく姿を見て警備兵がオーベルシュタインの愛犬だと勘違いしたため、飼われることになる。拾った時点ですでに老犬であり、やわらかく煮た鶏肉しか食べない。ミュラーの目撃情報によると、オーベルシュタイン自らが夜中に肉屋に鶏肉を買いに行くのだという。名前は不明。オーベルシュタインは死ぬ際に「先は長くないから好きにさせろ」と遺言している。
ハンス・シュテルツァー(Hans Stelzer)
(声:堀之紀
マリーンドルフ伯爵家の家令で妻と共に仕えている。ヒルダを幼少の頃から世話しており、ラインハルトとヒルダの婚約が決まった際には婚礼の準備が手に付かないほど感慨に耽っていた。
シュテルツァー夫人(Frau Stelzer)
(声:瀬畑奈津子
シュテルツァーの妻で夫と共にマリーンドルフ伯爵家に仕えている。ラインハルトとヒルダの婚約が決まった際には感慨に耽る夫を叱咤しつつ婚礼の準備に勤しんでいた。
ダンネマン令嬢
(声:アニメ未登場)
外伝1巻に名前だけ登場。戦艦クロッセン艦長の娘。美貌で有名であった。優柔不断な性格で、3人いた婚約者のうち誰と結婚するか決めらないまま2年を費やしていた。
その彼女の前に現れたロイエンタールに夢中になってしまい、ベッドを共にした後捨てられる。それを知った婚約者達がロイエンタールに決闘を申し込んで返り討ちにあった。決闘を行った4人は等しく降格され、ロイエンタールとミッターマイヤーが知り合う契機となる。
花屋
(声:なし)
いきなり現れたミッターマイヤーに「女の子に贈る花」を頼まれた時、新品種の黄色い薔薇(女の子に贈る花としては花言葉的には不適当)を勧めて売った人物。原作小説では性別・年齢一切不明。
OVA版(初老女性)では赤い薔薇を勧めて指差したのに、ミッターマイヤーが勘違いして隣にあった黄色い薔薇のほうを買っていったという描写になっている。
道原かつみの漫画版(中年男性)では、花屋のくせに花言葉を知らないことを、娘からあきれられている。
クーリヒ夫人
(声:瀬能礼子[千])
大将時代のラインハルトが下宿していたリンベルク・シュトラーゼにて、妹のフーバー夫人とともに住む老婦人。妹と違いやせている。料理が上手で、ラインハルトによると「宇宙で3番目に美味なフリカッセ」を作る人。ラインハルトらの栄達を喜ぶ反面戦死することを危ぶんでいる。
フーバー夫人
(声:朝倉麻衣[千])
大将時代のラインハルトが下宿していたリンベルク・シュトラーゼにて、姉のクーリヒ夫人とともに住む老婦人。ラインハルトを「金髪さん」、キルヒアイスを「赤毛さん」と呼ぶ。姉と違って恰幅がよい。孫のような年齢のラインハルトとキルヒアイスの身を案じる描写があった。戦争未亡人で、夕食後に夫の武勇伝を2人に聞かせるのが楽しみの一つであったようだが、ラインハルトは早々に自室に逃げ帰るため、話を聞くのはキルヒアイスの役目だった。
老婦人
(声:竹口安芸子[朝])
三人の息子がすべて戦死したことから、その悲しみを大帝(ルドルフ1世)と皇帝(フリードリヒ4世)の肖像画を踏みつけることで晴らしていた老女性。その様子を隣人に見られ密告されるが、事件に対応したのがケスラーであったため、拘禁と尋問を受けたが暴力は振るわれなかった(ケスラーは「大帝や皇帝の肖像画を踏みつけるなど正気の所業とは思えない。狂人に拷問を加えても無意味である」と上申して実質的に老婦人を守った)。記録では、裁判ののちに極寒の辺境惑星へ流罪となり、その後自ら食を断って餓死したとされる。
密告者
隣に住む老女性が皇帝の肖像画を踏みつけていたことが不敬罪にあたるとして、報奨金目当てで憲兵隊に密告した中年男性。この事件に対応したのがケスラーであったため「目撃しながら止めようとしなかったのは心中で夫人に同調していたため、共犯にあたる。後から密告してきても、それは自分の悪事を隠そうとの意図によるもので、より悪質である」と決め付けられ逮捕、手ひどい虐待を受けて密告報奨金を超える治療費を払うはめになった。民衆は「卑劣な密告者」への仕打ちを知って、ひそかに快哉を叫んだという。

OVA版・コミック版・ゲーム版オリジナルの登場人物[編集]

軍人[編集]

将官/佐官[編集]

ヤーコプ・ハウプトマン(Jakob Hauptmann)
(声:掛川裕彦
階級はゴールデンバウム王朝時は少佐でローエングラム王朝時は大佐。リップシュタット戦役前夜、フェルナーと共にシュワルツェンの館を襲撃するが失敗に終わる。その後ラインハルトの部下となったフェルナーの命令でガイエスブルク要塞に潜入し、門閥貴族連合軍の一員を装いつつ彼らに揺さぶりをかける。ブラウンシュヴァイク公爵の説得に失敗したアンスバッハの嘆きの独り言を公爵に密告し(原作では密告した者がいるとのみ記述されている)アンスバッハを幽閉させる。最後の決戦時、要塞の主砲制御室の守備兵を説得し降伏させる。ローエングラム王朝でもフェルナーの部下でありラグプール刑務所の暴動鎮圧に来た彼を補佐している。
なお、ハウプトマンとはドイツ語で「大尉」という意味。
マーテル
(声:金尾哲夫[白])
ヘルダー大佐の部下、中佐。良心的人物だが宮廷内の闘争に巻き込まれることを拒否、ベーネミュンデ侯爵夫人とヘルダー大佐の陰謀を明らかにすることには協力せずに、ラインハルトの功績を報告するに留まる。後に同盟軍の再侵攻を受け、基地は玉砕、戦死したと伝えられる。
フェルデベルト
(声:山崎たくみ[28])
キルヒアイス死後のラインハルトの副官。目の前で逮捕されたオッペンハイマーの処理を命じられたが、手際の悪さと放心状態になりラインハルトの質問の内容を取り違える機転の無さを露呈してラインハルトを失望させ、ほどなく栄転の形を取って更迭される。後任はシュトライト。なお原作では、キルヒアイス以後シュトライト就任まで、何人もがラインハルトの副官に就いたが、いずれも長続きしなかったことだけが述べられている。
オッペンハイマー
(声:城山知馨夫[28])
大将。旧体制下の憲兵総監、伯爵。リッテンハイム侯爵の縁者であるためリップシュタット連合軍には仕方なく協力していた(本人の弁明)が、その弁明の局面でラインハルトに賄賂として名画を贈ろうとして一度は無視されるも、重ねて贈ろうとして逆鱗に触れ、その場で贈賄の現行犯として逮捕された。副官に抜擢されたシュトライトを引き合いに出して免罪を乞うが、ラインハルト自身に「(オッペンハイマーには)惜しむべきなにものもない」と一蹴された。
アデナウアー(Adenauer)
(声:佐々木敏[反])
少佐。駆逐艦ハーメルンIIの艦長。男爵家の当主。民間船の船長も経験していたため門閥貴族特有の選民意識はなかったが、それを柔弱と誤解したラインハルトからは、当初軽んじられていた。その後、戦闘で負傷したため、その時ブリッジにいたクルーの中で最上位であったラインハルトに指揮を任せるが、それが艦内での騒動につながる。事態が流血沙汰となる寸前に負傷した体を張ってベルトラム、ラインハルト双方を制止し、正式にラインハルトを艦長代理に任命する。貴族同士の贔屓と誤解したベルトラムに、今必要なのはこの艦を救おうとする意思と冷静な判断力であることを説き聞かせ、二人に後を託しつつ気を失って倒れてしまう。これを見たラインハルトの艦長に対する評価は一転することになる。
アーベントロート(Abendroth)
(声:伊藤昌一[奪])
少将。統帥本部作戦三課所属。亡命したヘルクスハイマーの身柄拘束と、軍事機密である指向性ゼッフル粒子発生装置の試作機奪還をラインハルトに命じる。帰還後のラインハルトにそれを指摘され、秘密にする代わりにラインハルトとキルヒアイスの昇進を約束する。
ベンドリング(Bendring)
(声:森川智之[奪])
少佐。男爵家の三男。亡命したヘルクスハイマーの追跡を命じられたラインハルトを手伝う為(実際はアーベントロート及びその背後の勢力からの命令によって工作を行うため)巡航艦ヘーシュリッヒ・エンチェンに乗り込む。その場の空気をわきまえない冗談や一言多い言動はあるものの、少ない情報からヘルクスハイマーの艦の航行距離を正確に言い当て、ラインハルトを感嘆させるなど決して無能な人物ではない。また、幼いマルガレータへの拷問や自白剤投与を躊躇したり私財徴用を否定している。
当初は軍事機密の奪取或いは消去を目論んでいたが、その過程でリッテンハイム侯爵の謀略に至る事件の真相を知り、ショックを受けて軍務を放棄、孤児となったマルガレータの保護者として同盟に亡命する。ただし、意を汲んだラインハルトによって、記録上は戦闘中に行方不明、とされた。
マルカード・フォン・ハックシュタイン
(コミック版)
少将。道原かつみのコミック版でラインハルトの参謀候補として名前だけ登場する。士官学校を首席で卒業したが、それでもバカが直らなかったのかとラインハルトに酷評されている。
ルーカス・フォン・レーリンガー
(コミック版)
准将。ハックシュタインと同様、道原かつみのコミック版でラインハルトの参謀候補として名前だけ登場する。
ハウサー提督
(ゲーム版)
FC版で帝国軍第11艦隊を率いるオリジナルキャラクター。奇抜なアイディアで敵の裏をかく戦略家だが、機動力ではアイゼナッハらとともに帝国側で最低レベル。顔CGは七三分けにしたアニメ版のビッテンフェルトである。

尉官/下士官/兵[編集]

クルト(Kurt)
(声:屋良有作[我][1][5])
伍長。戦艦の砲手を務める。[我][1]ではブリュンヒルト、[5]ではキルヒアイス艦隊の高速戦艦に配属された。戦いの意義やキルヒアイスの戦術を後輩のトニオに説いて聞かせる…という形で、アニメ序盤の解説者のような存在を務めている。決め科白は「ラッキー」。[我]では出撃前夜の上陸時にトニオと行動を共にし、若く美人のホステスが飾り窓にいるクラブに入ったが、直後、熟女の群れに取り囲まれてしまう。アスターテ会戦時には既に左腕が義手になっていた(いつ負傷したのかは不明)。
トニオ(Tonio)
(声:小林通孝[我][1][5])
二等兵。戦艦の新米砲手で、クルトの部下。[我]で描かれた第4次ティアマト会戦では、前夜に遊びすぎて戦闘の最中に眠りこけてしまい、戦闘が終わった途端に目が覚めたという、いわゆるお約束の役を担当した。
アイン
(声:北川勝博[7])
少尉。イゼルローン要塞の警備隊員。帝国軍に変装した薔薇の騎士連隊(ローゼンリッター)が要塞に到着した時最初に声をかけた。
ルイ・フェルム(Louis Helm)
(声:菊池正美[我])
中尉。巡航艦ニューベのオペレーター。ラインハルト艦隊に属す。第四次ティアマト会戦前夜にイゼルローン要塞でラインハルトの名誉を傷つける発言に怒り、他の艦隊の士官と殴り合いを行った。一介の中尉に過ぎない自分をラインハルトが名前も知っているとキルヒアイスから聞き感激した。
ウィン・ファンデンベルク(Wein Vandenberg)
(声:堀内賢雄[我])
少尉。巡航艦ニューベのオペレーター。ラインハルト艦隊に属す。第四次ティアマト会戦前夜にイゼルローン要塞でラインハルトの名誉を傷つける発言に怒り、他の艦隊の士官と殴り合いを行った。一介の少尉に過ぎない自分をラインハルトが名前も知っているとキルヒアイスから聞き感激した。
ハルトマン・ベルトラム
(声:加納詞桂章[反])
大尉。駆逐艦ハーメルンIIの副長で平民出身。ザイデル兄弟達に「平民期待の星」と思われていたが、出世欲の強さは昇進すれば階級が下の貴族にも命令できるからであることが明らかになった。艦長が負傷した際にラインハルトが指揮を代わり、その直後に艦橋に現れるが、指揮権を移譲せずに命令に逆らったラインハルトを拘禁する。また名誉を重んじるために艦の自沈を進める。その後ラインハルトの反乱にあい、今度は逆にことを起こしてラインハルトを殺そうとしたが、ザイデル兄弟の弟、ロルフが身代わりとなって死ぬ。そこで負傷した艦長が登場してラインハルトに正式に指揮権を委譲し、辛うじて最悪の事態は免れた。アルトミュールからの脱出の際、艦の姿勢制御のため灼熱の太陽風の中で船外活動を行い、ザイデル兄を庇って殉職した。彼の才覚に注目し、その本性に失望したラインハルトだったが、その死に様を見て「立派な副長だった」と三度評価を変えた。
インマーマン
(声:北川勝博[反])
工兵中尉。駆逐艦ハーメルンIIの機関長。
エメリッヒ
(声:岩松廉[反])
少尉。駆逐艦ハーメルンIIの航宙主任。
グナイスト
(声:小久保丈二[反])
少尉。ハーメルンIIの索敵主任。
シャミッソー
(声:永井誠[反])
中尉。ハーメルンIIの砲術長。
デューリング
(声:植村喜八郎[反])
中尉。ハーメルンIIの水雷長。キルヒアイスに相談してラインハルトの反乱の一因を作るが、肝心の恒星アルトミュールからの脱出の際に恐怖を感じて自分だけ脱出用ポッドで脱出し、救命信号を乱発して艦の位置を暴露してまで同盟に救助してもらおうとする。
フレーベル
(声:青羽剛[反])
少尉。ハーメルンIIの通信主任。ベルトラムを担いで逆反乱を起こす。
ヨーンゾン
(声:坂口進也[反])
中尉。ハーメルンIIの軍医。もともとの専門は小児科医。
アラヌス・ザイデル
(声:佐藤祐四[反])
伍長。ハーメルンIIの機関員。ロルフの兄。兄弟2人一緒の艦に配属されたことで上層部を恨む愚痴を言っていた。ラインハルトを認めた後は、彼が拘禁された後、副長のベルトラムとの間で迷いながらも反乱に手を貸す。艦の姿勢を制御するため船外作業をベルトラムと行い、大ヤケドを負ったものの助かった。
皇帝への憎悪とこれを打倒するためにラインハルトは軍人の道を選び、異例の昇進を重ねていったが、一方でラインハルトは下級兵士までを含めた部下にも気を配り、支持を集めていった。そのひとつの原因には、ザイデル伍長たちと接することによって、下級兵士の苦労を知ったことも挙げられる(というよりも、作品の製作順序としては後になる本エピソードで、ラインハルトの後の行動の説明付けをしている様子である)。
ロルフ・ザイデル
(声:井上智之[反])
二等兵。ハーメルンIIの機関室員。アラヌスの弟。絵を描くことが趣味である。ベルトラム副長からラインハルトを守る身代わりとなり射殺された。
シュミット
(声:五十嵐明[反])
一等兵。ハーメルンIIの機関室員。天体物理学を専門に大学を出たが、一兵卒として徴兵された。恒星アルトミュールから恒星風を利用して離脱する方法を提案、それがラインハルトによって採用された。
ヴント
(声:家中宏[反])
一等兵。ハーメルンIIの機関室員。軍隊に入った以上生きては帰れぬと思い詰め、家族には失踪したと思わせている。

貴族[編集]

クラインゲルト子爵
(声:加藤精三 [13])
帝国辺境の惑星クラインゲルトの領主。アーベントの実父でフィーアの義父。同盟軍の侵攻とラインハルトの焦土作戦にさらされるが、ケスラーからの勧告を拒否して領内に留まり、領民を守る決意をする。『アニメージュ』付録のキャラクターシール裏面の解説文においてはクラインゲルト伯爵と表記されていた。
フィーア・フォン・クラインゲルト
(声:玉川紗己子 [13])
ケスラーの幼馴染で元恋人(「ウルリッヒ兄様」と呼んでいた)。ケスラーが恋愛より軍務を優先させたために別れ、クラインゲルト子爵の後継ぎであるアーベントと結婚。一人息子のカールを生むが、その後アーベントが戦死して未亡人となる。同盟軍の侵攻を知らせて退去を勧告しに来たケスラーと再会し動揺するが、最終的にはクラインゲルト家の人間として義父と息子とともに領内に留まることを選択する。
アーベント・フォン・クラインゲルト
(声:高宮俊介 [13])
クラインゲルト子爵の息子。フィーアの夫。カールの父親。登場時は既に戦死しており、フィーアの回想シーンにのみ登場する(その時の階級は、軍服デザインから大尉である)。
カール・フォン・クラインゲルト
(声:江森浩子 [13])
クラインゲルト子爵の孫。フィーアとアーベントの息子。退去勧告に訪れたケスラーに興味を感じた様子で後を尾けた。
ヘルクスハイマー
(声:野島昭生[決])
門閥貴族で伯爵。リッテンハイム侯爵の一門。OVA「決闘者」で、シャフハウゼン子爵家とハイドロメタル鉱山の採掘権について争い決闘を行うこととなり、アンネローゼの数少ない友人であるシャウハウゼン子爵夫人ドロテーアを助けるため、ラインハルトが子爵側の代理人を引き受けた。
OVA「奪還者」では、政敵であるブラウンシュバイク公爵の娘エリザベートに遺伝的欠陥があり、皇位継承争いに使えることを探りあて、リッテンハイム侯に告げた。だがそれが母方からの遺伝障害であったため、エリザベートと同じくフリードリヒ4世の娘を母とするリッテンハイムの娘サビーネにも該当していた。口封じのための一族皆殺しを企んだリッテンハイムによって妻が毒殺されたため、娘や親族、軍事機密(指向性ゼッフル粒子発生装置の試作品)を伴ってフェザーン経由で同盟へ亡命しようとするが、同盟領に入ったところでラインハルトが艦長を務める巡航艦ヘーシュリッヒ・エンチェンに追跡/急襲され、脱出しようとした際に脱出ポッドの減圧ミスで随伴してきた家族・親族もろとも(娘のマルガレータを除いて)全員死亡した。
マルガレータ・フォン・ヘルクスハイマー
(声:大谷育江 [奪])
ヘルクスハイマー伯爵の娘。帝国暦483年に登場した時は満10歳。父親に連れられて同盟領に亡命しようとしたが、ラインハルトが艦長を務める巡航艦ヘーシュリッヒ・エンチェンに追跡/拿捕される。この時に父親及び親族全てが事故死し、彼女1人だけが保護される。ラインハルトから提案された取引に応じ、軍事機密を渡す代わりに亡命用の宇宙船と私財を返還してもらった上で、後見役を買って出たベンドリング少佐とともに同盟に亡命。その後の消息は不明。
10歳とは思えない聡明さと度胸を示してラインハルトを感心させる。父を含む親族を失った自分に紳士的に接してくれたキルヒアイスに好意を抱き、持っていたクマのぬいぐるみにジークフリードと名づけた。
エリザベート・フォン・カストロプ(Elisabeth von Kastropf)
(コミック版)
カストロプ公マクシミリアンの妹。カストロプ星系の私兵艦隊をマクシミリアンから預かっていた。対シュムーデ戦での描写はないが、対キルヒアイス戦では兄の命で艦隊を率いて迎撃に出る。寡兵のキルヒアイス艦隊をいかにも貴族な台詞で嘲ったが、キルヒアイスが小惑星を爆破させ、慣性の法則でその破片を突っ込ませるとともに攻勢に出ると艦隊は潰走。それまでは「兄上」と呼んでいたマクシミリアンに「お兄さま、私の艦隊が」と素に戻って泣きつき、マクシミリアンがその対応に気を取られたことで、大気圏内に突入していたジンツァーがビーム発射基地を破壊する隙を作った。泣きついた直後に通信は途絶したため、その後の描写はないものの戦死したと思われる。
マクシミリアンは目前に迫っていたジンツァーの突入部隊を放ってまでエリザベートを救おうとしており、兄妹仲は良かった模様。
フォン・ノームブルク
(コミック版)
リップシュタット戦役に際してブラウンシュヴァイク公に与した貴族の一人。原作では戦役の終盤、追いつめられた貴族たちには戦死・自殺・逃亡・降伏が選択肢として残されたとされるが、どれも選べない貴族たちが一番を選んだ貴族の例として「戦死した」と話題に上げている。
フォン・ゾンネベルク
(コミック版)
リップシュタット戦役に際してブラウンシュヴァイク公に与した貴族の一人。ノームブルク同様に、選べない貴族たちが二番を選んだ貴族の例としてこの人物を上げているが、こちらは倒れ伏している右手と血まみれの床が描かれている。
原作では追いつめられた貴族連合軍の内部で「年老いた貴族や、内戦で息子に先立たれた貴族たち」が自殺した旨の記述はあるが、個人名は挙げられていなかった。

民間人/その他[編集]

クロプシュトック家の家臣
(声:加藤正之[9])
権力中枢から遠ざかった後の30年間クロプシュトックを支えてきた。「クロプシュトック事件」後、失敗の報告をした後侯爵の命で家を出ていくことになった。
モンターク
(声:峰恵研 [13])
クラインゲルト家の執事。主家に仕えて40年のベテラン。帝国領侵攻作戦の際、主とともに子爵領に残留する。
テレーゼ・ワグナー
(声:日高のり子 [14])
同盟軍第7艦隊が進駐した帝国領惑星に住む平民の有力者ワグナーの娘。父親からヴァーリモントに接近するように命じられたが、その後真剣に愛を感じた様子が描かれている。同盟と地元民が衝突する中で父親と家を失い、ヴァーリモントと姿を消す。
ワグナー
(声:加藤修[14])
平民の有力者。思惑もあり、ヴァーリモント少尉のもとに娘を接近させる。その後、食料を略奪されたため住民のリーダーとして一斉蜂起、しかし抵抗むなしく最後は同盟の装甲車によって彼の家は砲撃され炎上、死亡した。
エレールマイヤー
(声:アニメ未登場[28])
オッペンハイマーが賄賂としてラインハルトに贈ろうとした絵の作者の名前。その作風は前衛的なものである。
黒マントの男
(声:内田直哉[決])
ベーネミュンデ侯爵夫人が差し向けたラインハルト暗殺のための刺客。銃での決闘はラインハルトの意表をついた動きと、決闘の作法に反してラインハルトの心臓を狙ったことが逆に災いして、ラインハルトが勝利した。しかし男は判定に納得いかず、剣での決闘続行を願い出た(決闘のルール上認められる行為であり、拒否できない)ため、続行となった。利き腕を使えなかったにもかかわらず、剣での決闘ではラインハルトを窮地に陥れた。皇帝フリードリヒ4世の勅命によって決闘は中止される。ラインハルトと再戦し敗れて自殺した。
ゴルトシュミット
(声:岡野浩介[決])
当初、ヘルクスハイマー伯爵に見込まれラインハルトとの決闘相手となった。過去に一度も決闘で負けたことはなかったが、黒マントの男に挑戦され、決闘の作法通りに黒マントの男の右手を撃ちぬいたが、作法を無視した黒マントの男に胸を撃たれて死亡した。
ベーネミュンデ侯爵家の執事
(コミック版)
ベーネミュンデ侯爵家に代々仕えてきた執事。シュザンナの代では20代半ばの若い男であった。シュザンナの命を受けてアンネローゼの暗殺を実行するもロイエンタールやミッターマイヤーに阻まれて失敗し、歯に仕込んでいた毒薬を噛んで自害。

歴史上の人物[編集]

脚注[編集]