銀河英雄伝説の登場人物・自由惑星同盟

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本項では田中芳樹のSF小説『銀河英雄伝説』の登場人物のうち、自由惑星同盟に所属する人物について解説する。

なお、特に断りがない場合、原作の記述・設定をメインとして説明している。出典や声優の記載ルールなど、凡例は銀河英雄伝説の登場人物#凡例を参照のこと。

ヤン・ウェンリーとその縁者[編集]

ヤン・ウェンリー
本作の同盟側の主人公。第2艦隊次席幕僚の准将(本編開始時)。後に第13艦隊司令兼イゼルローン要塞司令。最終は元帥。
ユリアン・ミンツ
同盟側の準主人公。戦争孤児でヤンの養子。ヤンの後継者。物語終盤でイゼルローン革命軍司令官となる。
フレデリカ・グリーンヒル
ヤンの副官。後に妻。宇宙艦隊総参謀長グリーンヒル大将の一人娘。物語終盤でイゼルローン共和政府代表となる。
ヤン・タイロン
声 - 宗矢樹頼(螺) / 田中秀幸(Die Neue These)
ヤンの父。故人。
自由惑星同盟の交易商人。2度目の妻との間にヤン・ウェンリーをもうける。ウェンリーが5歳の時に妻と死別。到底我が子を大切にしているとは思えない自身の行為に気づかずに親族が息子を引き離そうと画策していると察し、息子を誘拐して恒星間商船に乗り込んで逃亡した。その後、人生の殆どをウェンリーと過ごした。しかし、親族は壺類の美術品は収集に手間がかかったが、息子はタダだったという発言に親族はウェンリー少年の将来を憂いて引き離した方が子供のためだと思ってのことだった。まさか父親が息子を誘拐したとは警察に通報することは出来ずに法によるウェンリー奪還を諦めたが、息子を愛する心があったのだと少々安堵した。後日、親族にそんな不安を抱かせた自身の言動を反省したか否かは不明である。商人として有能であると同時に、独特の哲学を有しており、後のヤン・ウェンリーの思想に多大な影響を与えているとされる。宇宙暦783年5月10日、ヤン・ウェンリーの16歳の誕生日の直前に、宇宙船の核融合炉事故で死亡。48歳没。
生前の趣味は美術品の収集だったが、集めた美術品は唯一万暦赤絵の壷(これは後に憂国騎士団の襲撃の際に壊れてしまう)を除いて全てが偽物で1ディナールの価値も無い(政府公認鑑定家の見解)ものだった。ヤン・ウェンリーは父親が偽物と承知でわざと集めていたのではないかとも推測し、それならそれでヤン・タイロンらしいとも評している。また、息子が自分の跡を継がずにハイネセン記念大学の歴史学科への進学を希望したことについても「歴史で金儲けした奴が一人もいなかったわけじゃない」と述べて、それを認めている。
また会社の権利は抵当に入っており、ヤン・ウェンリーは結局無一文で放り出されることになる。彼の死がウェンリーが不本意ながら軍人になるきっかけを生み出したため、ある意味重要な人物である。中国語版の表記では「楊泰隆」となっている。
カトリーヌ・ルクレール・ヤン
ヤンの母。故人。33歳没。
宇宙暦772年にヤンが5歳の時に死亡。小説(外伝=螺旋迷宮)にだけヤンが両親の墓参りをする場面があり、墓碑に名前と生没年月日が記されている。「暖かくて優しい…」といった印象のみ記されており、それ以上の具体的な人柄は記されていない。OVAでは査問会においてヤンの経歴を確認する際、彼女の写真が表示されている。
元帥
ヤンの自宅で飼っているネコ。OVA版オリジナルキャラクター。
ユリアンがトラバース法によってヤンの官舎に来る時に道中で拾った拾いネコ。当初は子ネコであったが本編開始時点までには成長してやや肥満体となっている。劇中ではヤンが自宅でくつろいでいたり、転居する必要に迫られた時などにしばしば登場する。ハイネセン脱出の際にキャゼルヌ家に預けられ、以降は同家の飼いネコとして登場する。なお、名前の由来については「飼い主はどうせ元帥になんてなれないから」というものから。ウィークリービデオ第2期特典の『銀河英雄伝説第1期・第2期設定資料集』にはアッテンボローが名付け親とある。
OVA版オリジナルキャラクターであり、原作や道原版には登場しない。特に原作では外伝『ユリアンのイゼルローン日記』でヤン家ではペットを飼っていないと描写されている。藤崎版はOVA版の設定を受けて登場しており、特にユリアンがネコを拾うエピソードが掘り下げられている。名前の元帥はヤンが適当に呼び始めたという形になっている。

ヤン艦隊[編集]

正式名は自由惑星同盟軍第13艦隊。イゼルローン駐留艦隊を兼務し、同盟滅亡後はイゼルローン革命軍となる。

ヤン艦隊首脳部[編集]

ヤン・ウェンリー
第2艦隊次席幕僚の准将(本編開始時)。後に第13艦隊司令兼イゼルローン要塞司令。最終は元帥。
ユリアン・ミンツ
戦争孤児でヤンの養子。ヤンの後継者。物語終盤でイゼルローン革命軍司令官となる。
フレデリカ・グリーンヒル
ヤンの副官。後に妻。宇宙艦隊総参謀長グリーンヒル大将の一人娘。物語終盤でイゼルローン共和政府代表となる。
アレックス・キャゼルヌ
同盟軍後方主任参謀(登場時)。後にイゼルローン要塞事務総監、司令代理。
ムライ (Murai)
声 - 青野武 / 大塚芳忠(Die Neue These)
ヤン艦隊主席幕僚(参謀長)。
生真面目な性格でありヤン艦隊内では数少ない常識家であるため、ダスティ・アッテンボローやオリビエ・ポプランからは「歩く小言」と煙たがれている。ただし、根っからの石頭ではなく柔軟な発想も持ち合わせているが、アウトロー気質の者が多いヤン艦隊ではあえて常識的な意見を述べる憎まれ役の立場に徹していた。アッテンボローとポプランもその役割を正しく理解しており、本当に嫌っているわけではなかった。
ヤン自身が参謀タイプの天才的軍人であったため、いわゆる本来の意味の参謀としての活躍はなく、常識論、一般人としての意見を述べてヤンの作戦立案の手助けを主な役目としていた。ただ事務処理や作戦細部の実務面、バーミリオン会戦での緻密な索敵計画立案・実行など、特殊なタイプの軍人であるヤンに足りない部分を補うという意味では広い意味での参謀役を果たした。特に司令官の悪影響で軍人として逸脱した言行の多いヤン艦隊のメンバーをまがりなりにも軍隊組織として纏め上げるために、必要不可欠な存在であった。
ヤンの死後は、戦意喪失した脱落者たちを率いて、幹部クラスで唯一イゼルローン要塞から離脱した。これは、「ムライほどの人物が抜けるなら俺たちも」と脱落者たちをまとめて離脱させ、覚悟を決めた者たちだけを残すことで軍全体の動揺と士気低下を防ぎ、また脱落者たちに逃げ道と救いを与えるという、補佐役ムライの「最後の任務」であった。また、同僚のフィッシャーとパトリチェフを失ったことで「疲れもしたし寂しくもなった」とも述べており、その顔に漂う老いと疲れに気づいたユリアンは、もはや制止することはできなかった。
オスカー・フォン・ロイエンタール叛乱時にはロイエンタールの使者役となり、万が一、ユリアンが「ロイエンタールに味方する」という間違った選択をした時は止めるつもりでいた。その後イゼルローン軍に復帰することなくハイネセンに戻り、オーベルシュタインの草刈りにより収容されたラグプール刑務所の暴動に巻き込まれて負傷するも、一命を取りとめる。
ヤンとの出会いはエコニアの捕虜収容所の上部機関、タナトス警備管区の参事官として(外伝『螺旋迷宮』より)。当時の階級は中佐。その時の第一印象として「秩序と規則が服を着て歩いている」と表現しているが、陰謀に巻き込まれたヤンとパトリチェフを事情聴取し、事態を収拾したその手並みはヤンをして見事と言わしめた。最終階級は中将。
石黒監督版アニメの外見のモデルは、俳優の寺田農[要出典]。理知的だが少し気難しそうな壮年のイメージが強調されている。21世紀アニメ版では特に実在人物をモデルにしていない模様[要出典]。縁無しのスクエア眼鏡をかけラウンドヒゲをたくわえており、軍人らしい逞しさも兼ね備えた風貌になっている。
フョードル・パトリチェフ (Fyodor Patirchev)
声 - 塩屋浩三 / 岩崎征実(Die Neue These)
第13艦隊副参謀長。
巨漢で怪力、誠実。声量が豊かで、オペラ歌手なみの低音の持ち主。外見も発言も頼りない印象を与えるヤンに代わって、兵士の叱咤激励役、雰囲気作り(ヤンの作戦案に彼が真っ先に同意することで、周囲を納得させ安心させる役)、艦隊全体への音声通信によってヤンの指示を伝える役目を果たしている。
ムライと同様、本来の参謀としての役目は果たしたとは言えないが(ポプランからは無能じゃないが参謀の才能が一番欠けているんじゃないかと評される)、ヤンの能力不足の部分を補うという意味においては、広い意味でヤンの参謀として最適の人事であった。回廊の戦いの終結後に皇帝ラインハルトとの会見に向かうヤンの随員となるが、地球教徒に襲われ、ヤン、ブルームハルトとともにテロに倒れる。最期の言葉は「よせよ、痛いじゃないかね」であり、その巨体でドアを塞ぐことでテロリストたちの行動をわずかながらも遅らせた。
ヤンの少佐時代に惑星エコニアへ参事官補の大尉として登場、ヤンを補佐している。この時、前後の事情を要約して過不足なく説明することに才能があると表現されている(『螺旋迷宮』)。ただしエコニアでは、説明の際に虚偽内容をまじえて発言し、記録に残さないとはいえ譴責処分を受けている。イゼルローン要塞駐留時はフライング・ボールの対抗戦で司令部チームの監督を務め、得点王であるユリアンの活躍もあって準優勝に輝いた。
3次元チェスの腕前はヤンと互角(つまり下手)であり、ヤン暗殺事件の際に一緒に死んだブルームハルト同様に、天国でヤンのよい相手になるだろうと述懐されている。OVA版においては、回廊の戦いの後ラインハルトとの会見の随員の人選も、ヤンが3次元チェスで勝てそうな相手だけを選んだのではないかとパトリチェフなどに推測されており、スールもそのメンバーに加わっている。最終階級は少将
建前とはいえ、政治家を公然と批判できる自由惑星同盟の体制には共感を示しており、それが職業軍人になる要素となったとヤンに語っている。エルウィン・ヨーゼフを誘拐して亡命政権の樹立に同盟政府が加担した際、OVA版ではアッテンボローが「(幼帝を)返したくても返せませんよ」と言ったが、漫画版ではパトリチェフのセリフになっている。
エドウィン・フィッシャー (Edwin Fischer)
声 - 鈴木泰明 / 園江治(Die Neue These)
第13艦隊副司令。物語開始時は第4艦隊所属。
アスターテ会戦時は第4艦隊(『Die Neue These』では第2艦隊)に所属しており、同艦隊が壊滅し第13艦隊が編成されるにあたって副司令官に任命された。ヤン艦隊のメンバーにしては珍しく無口で自己主張をあまりしない地味な人物で、ユリアンに「地味が軍服を着て物陰に黙って立っているような」と評されたりしたほど。チュン・ウー・チェンから艦隊を預けられる際にはムライやパトリチェフをまとめて了承している(具体的年齢は不明だが、小説ではこの時、3人のうちの年長者であると記述されている)。
艦隊運用の名人で「生きた航路図」とまで言われた。ヤン艦隊の不敗神話はヤン自身の智謀に加え、その作戦を完全に実行させるフィッシャーの艦隊運用の名人芸の完璧なまでのコンビネーションに支えられた所が大きい。その意味で、ヤン艦隊の片足、縁の下の力持ち、とも言える人物だった。
イゼルローン回廊の戦いでビッテンフェルトの攻撃を受け戦死、ダスティ・アッテンボローが「うちの生きた航路図が死んだ航路図になっちまった、これからはおちおちピクニックにも行けない」と嘆くほどヤン艦隊にとって深刻な打撃となった。彼の存在は、圧倒的に劣勢だったヤン艦隊の数少ないアドバンテージであり、ヤンが回廊の戦いで講和を受け入れる原因のひとつとなっている。なお彼の死後、艦隊運用はマリノに引き継がれた。
乗艦はシヴァ(回廊の戦い当時)。石黒監督版OVAではアガートラム→シヴァ(同盟首都ハイネセン脱出からイゼルローン革命軍への合流まではヒューベリオンに搭乗、航路運行の指揮をしていた)。「Die Neue These」ではマナナン・マクリル。死の直前ヤンに「戦いが終わったら、自分もアッテンボローに倣って本を書く」と冗談口を言っていた(小説ではこの台詞は死亡後の回想シーンで登場する)。最終階級は中将。
石黒監督版アニメの外見のモデルは、野球解説者の関根潤三[要出典]
ダスティ・アッテンボロー
第13艦隊分艦隊司令。また物語終盤では事実上のイゼルローン革命軍司令官代理。
ワルター・フォン・シェーンコップ
ローゼンリッター連隊第13代連隊長。後にイゼルローン要塞防御指揮官。
オリビエ・ポプラン
第13艦隊所属の単座式戦闘艇「スパルタニアン」のエースパイロット。撃墜王。
ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ
帝国軍大将。後に同盟に亡命し、ヤン艦隊の客将となる。
バグダッシュ (Bagdash)
声 - 神谷明
中佐。救国軍事会議メンバーで後にヤン艦隊に転向。諜報担当。
ドーリア会戦に先立ち、ハイネセンより脱出してきたとしてヤン艦隊に潜入する。救国軍事会議から、ヤン艦隊の情報操作(第11艦隊の位置を偽って伝えること)および(情報操作に失敗した場合の)ヤン暗殺を命じられていた。しかし、作戦はシェーンコップらに見抜かれ失敗、眠らされる(小説・道原版では特殊な睡眠薬、OVAではタンク・ベッドの冷凍睡眠モード)。第11艦隊敗北後に目覚め、クーデターの失敗を悟りヤンの元に転向する。その経緯ゆえ、ユリアン・ミンツなどからは白眼視され本気で射殺されかけ、シェーンコップからはきつい皮肉を度々言われている。しかし、自身で「主義主張は方便に過ぎない」と言いながらも、ヤンの下では二度と裏切りや転向はせず、情報戦のエキスパートとしてヤン艦隊を支えた。OVA版では、自分を嫌っているユリアンがフェザーンの駐在武官として赴く際には、餞別として情報にはベクトルが働くことを教えている。ハイネセンでのヤン逮捕事件以降の活躍で地歩を固めた。イゼルローン再奪取作戦の際に、コルネリアス・ルッツに対して偽の命令を多く流し、疑心暗鬼にさせた。そしてヤン亡き後も残留、出番こそ少ないが外部への潜入と情報工作という危険な任務を遂行し続ける。図々しく悪びれないキャラという面で帝国のフェルナーと似ていると小説で表現されている。最終階級は大佐。OVA版の石黒監督の一番のお気に入りのキャラクターである。

薔薇の騎士(ローゼンリッター)連隊[編集]

正確な職制では独立した陸戦隊でヤン艦隊指揮下では無かったが物語展開上ここに記載する。

ワルター・フォン・シェーンコップ
ローゼンリッター連隊第13代連隊長。後にイゼルローン要塞防御指揮官。
カスパー・リンツ (Kasper Linz)
声 - 小杉十郎太 / 浜田賢二(Die Neue These)
少佐(最終階級は大佐)。ローゼンリッター連隊副連隊長。後に第14代連隊長。
シェーンコップがイゼルローン要塞防御指揮官となり、将官に昇進した後を受けて第14代連隊長(階級は中佐)となる。連隊長就任後もシェーンコップの良き補佐役として活躍する。バーミリオン星域会戦後にメルカッツと共に落ち延びるが、その際ヤン個人への忠誠を宣言したことからアレックス・キャゼルヌから軍閥化と皮肉られた。シヴァ会戦ではユリアン、シェーンコップ、ポプランらと共にブリュンヒルトに突入。負傷するが、とどめを刺される寸前に停戦命令が出されたため一命を取り留める。子供のころは画家志望で、スケッチブックに周囲の人物をモデルにした風刺画などの絵をよく書いている(ユリアンは「リンツ画伯の個展入場予約券ナンバー1」を貰った)。本人の言によれば、母親は彼を妊娠している状態で帝国から同盟へ亡命した。ハイネセンに既婚の姉がいる。
OVA版では画才を生かし、ヤン艦隊及び旗下の部隊の部隊マークワッペンを、彼がデザインしていたと思しき描写がある。また、歌も上手く連隊一と言われている。なお、OVA化に際してのデザインのモデルは佐々木小次郎であった[要出典]
第13艦隊結成時からシヴァ星域会戦後のイゼルローン革命軍解散までヤン艦隊に在籍し、生存が確認された数少ない人物である。
『Die Neue These』では帝国亡命者二世という設定が付け加えられている。
ライナー・ブルームハルト (Rainer Blumhardt)
声 - 難波圭一 / 最上嗣生(Die Neue These)
ローゼンリッター連隊隊員。後に副連隊長、さらに連隊長代理。
祖父が共和主義者(ブルームハルト曰く祖父は単なる不平屋にすぎなかった[1])として逮捕され、殺害されたために同盟に亡命した経歴を持つ。回廊の戦い終結後にヤンの随員となり(OVA版では3次元チェスの腕前がヤンと同レベルのためとのパトリチェフは読んでいる)、地球教徒の襲撃からヤンを守り重傷を負い、救援にかけつけたシェーンコップらが見守る中死亡。3次元チェスは下手であり、天国でヤンのよき相手になるだろうと述懐された。上官のシェーンコップとは正反対の女性観・結婚観をもっており、女性関係にはかなり純な様子(外伝3巻)。ただし、第7次イゼルローン攻防戦においては幾分緩和されたかのような素振りを見せている。
『Die Neue These』での外見は髭を生やし、右手首に入れ墨を彫っている。
クラフト
薔薇の騎士連隊隊員。シヴァ星域会戦においてユリアンに従いブリュンヒルトに突入した。激戦の後、シェーンコップから名を呼ばれたが、返答はなかった。
道原かつみの漫画版ではビクトル・フォン・クラフト。宇宙暦797年時点で中尉。黒髪で細面の優男(小説にはフルネーム・階級・外見のいずれも明記なし)。イゼルローン攻略に際してリンツ・ブルームハルトが別行動する中、シェーンコップとともに要塞司令室に乗り込んだ、薔薇の騎士連隊の精鋭と扱われている。
宇宙暦797年の新年パーティで婦人兵たちのイタズラによって女装させられ、悪ノリしたシェーンコップに尻をなでられる。制服を返してもらうためにイワン・コーネフと共謀して、クラフトを男だと気づずナンパしたポプランを人身御供に差し出している。
ゼフリン
薔薇の騎士連隊隊員。シヴァ星域会戦においてユリアンに従いブリュンヒルトに突入した。激戦の後、シェーンコップから名を呼ばれたが、返答はなかった。
道原かつみの漫画版ではマックス・ゼフリン[2]。巨漢で、オールバックにした前髪の左端だけ額に垂らしている。階級は不明(こちらも、小説ではフルネーム・外見の明記なし)イゼルローン攻略に際して要塞司令室に乗り込んだ。
宇宙暦797年の新年パーティでは、少女向けドレスとエプロンドレスを無理やり着せられ泣きながら逃げ惑った。
クローネカー
薔薇の騎士連隊隊員。シヴァ星域会戦においてユリアンに従いブリュンヒルトに突入した。激戦の後、シェーンコップから名を呼ばれたが、返答はなかった。
道原かつみの漫画版でもフルネームは不明だが、スキンヘッドの巨漢と描かれている。イゼルローン攻略に際して要塞司令室に乗り込むが、前二者が確認できるロイエンタールの旗艦トリスタン突入作戦では確認できない。
宇宙暦797年の新年パーティでは、ケンカをしている兵士に女装姿で「やめないとキスするぞ」と強面で凄んでいる。
ロイシュナー、ドルマン、ハルバッハ
3名とも薔薇の騎士連隊隊員。シヴァ星域会戦においてユリアンに従いブリュンヒルトに突入した。激戦の後、シェーンコップから(この順番で)名を呼ばれたが、返答はなかった。
オットー・フランク・フォン・ヴァーンシャッフェ
ローゼンリッター連隊第12代連隊長。大佐。故人。外伝『千億の星、千億の光』の登場人物。
#千億の星、千億の光

空戦隊[編集]

イワン・コーネフIvan Konev)
声 - 鈴置洋孝 / 鳥海浩輔(Die Neue These)
最終階級は中佐。「クラブのエース」の称号を持ち、オリビエ・ポプランとコンビを組む撃墜王。イゼルローン要塞では第2空戦隊戦隊長を務めた。私生活はポプランと正反対で極めて淡泊、クロスワードパズルが趣味。温厚な性格だが、ポプランとの会話は毒舌の応酬となる(ヤンによれば「無害な化学物質でも、有害なのと化合させるとやはり有害になる」好例)。ポプランいわく「同盟で2番目の空戦の名手」(これに対して「最高のパイロットは戦死して墓の中」だと切り返している)。弟または妹が計4人いる。バーミリオン会戦で巡航艦の砲撃により戦死。OVA版では会戦直前のクロスワードの答えをFUNERAL(葬式)であることをポプランに明かし、死を暗示していた。ヤンの幼馴染ボリス・コーネフとは従兄弟であるが、結局生涯で一度も会うことはなかった。
ウォーレン・ヒューズ (Warren Hughes)
声 - 矢尾一樹(千) / 大原崇(Die Neue These)
大尉。「スペードのエース」の称号を持つ撃墜王。機体ナンバーはアニメ版によると133。帝国領侵攻時のケンプ艦隊との戦いで艦砲射撃により撃墜され戦死。アニメ版では戦艦の艦首主砲の直撃を受けて乗機の機体前半部を溶解され戦死した。道原かつみ版漫画にも登場する。妻子持ちのようで、娘が1人いることが確認されている(道原版では「マーガレット」という名前であった)。道原版では、最後の出撃時にシェイクリと賭けをしており、勝てばシェイクリに娘のお守りをさせる約束であった。
OVAでは本編では直接の登場はなく、(登場したのは機体のみで本人は名前が語られるにとどまった)、外伝「千億の星、千億の光」にて初登場した。
サレ・アジズ・シェイクリ (Saleh Aziz Shakely)
声 - 平野義和(千) / 河口博(Die Neue These)
大尉。「ダイヤのエース」の称号を持つ撃墜王。帝国領侵攻時のケンプ艦隊との戦いでヒューズと同じく艦砲射撃により戦死。アニメ版では機体下部にビームが被弾、機体の制御を失い虚空に流され戦死する。道原版にも登場する。このとき最後の出撃時にヒューズと賭けをしており、勝てばヒューズのおごりで呑み放題という約束をしていた(道原版では、ポプラン、コーネフ、シェイクリ、ヒューズは日常的に撃墜数で賭けをしていた)。
ヒューズ同様OVA本編では機体のみの登場で本人は名前が語られるにとどまり、外伝「千億の星、千億の光」にて登場した。
コールドウェル
声 - 広森信吾
第13艦隊第2航空隊副隊長のち空戦隊長、大尉。バーミリオン会戦で戦死したコーネフの後任として繰り上がった。動くシャーウッドの森艦隊にも参加、ポプランが地球へ向かう際に彼より空戦隊の指揮を任された。
その後、特に台詞は無いが、ヤン亡き後のイゼルローン革命軍の会議で姿が見える(OVA版)。
外伝2巻でも名前のみ(イゼルローン駐留部隊によるフライングボール大会でMVPを受賞)登場している。
モランビル
第13艦隊アップルジャック中隊隊長、大尉。バーミリオン会戦にて、自分と1名をのぞいて全滅したことをポプランに報告した後通信途絶。その後、ザムチェフスキーにより戦死が報告された。
ザムチェフスキー
第13艦隊アップルジャック中隊員、准尉。アップルジャック中隊隊員が自分1人だけになったと報告し、モランビル大尉が戦死したことを報告した。
カーテローゼ・フォン・クロイツェル (Katerose von Kreutzer)
声 - 三石琴乃
シェーンコップの娘。通称カリン。髪は「薄く淹れた紅茶の色」、瞳は「青紫色」の美しい少女。自由惑星同盟軍空戦隊所属。階級は伍長。宇宙暦784年7月18日生まれ(OVA版のデータ。イゼルローン奪還作戦時にシェーンコップが見ていたカリンの個人情報ファイルより)。年齢は初登場時15歳、本伝終了時は17歳。
正式な配属時期は記述がないが、バーミリオン星域会戦後に離脱したメルカッツ艦隊にいたため、母親の死後、バーミリオン会戦直前にはヤン艦隊に配属されたことが判明している。初登場は本伝第六巻「飛翔編」でユリアン・ミンツに将来有望なパイロットとして紹介されるシーンにおいてである。回廊の戦いからスパルタニアンのパイロットとして参戦。初陣でワルキューレ一機撃墜、無事生還する。その後、第11次イゼルローン攻防戦にも参加したが戦果については記述がない。
ユリアンには初対面からなぜか敵視していた。その後も非常に刺々しい態度を取り続けており、ダヤン・ハーン補給基地を経て地球に向かうユリアンに対し「何よ、あんな奴」と呟いてもいた。ユリアン自身のことを何も知らないのに「恵まれた境遇で何の苦労も知らない奴」という思い込みがあり、妬みやコンプレックスに端を発した台詞が目立ち、それに起因する感情を激発させてユリアンにぶつけ、しばらくは冷戦状態が続いた。しかし、ヤンの死後にユリアンが司令官を継いだ後、仲直りしたと呼べるほどではないがごく普通に会話するようになった。作中では「薄氷の上に『中立』と書いた程度」と表現している。たまには刺が覗くことはあったが、宇宙暦801年の新年パーティーで初めてファースト・ネームで呼んでいる。このユリアンとの関係は冷戦から友達以上恋人未満という具合に物語の中で発展していき、女性パイロット仲間からは公然の仲のように見られていた(落日篇第2章の記述より)。シヴァ星域会戦後、シェーンコップの死に衝撃を受けた彼女をユリアンは慰めた。
シェーンコップとの関係は一般的な親子関係とはいえなかった。当初は父親を「女なら誰でもいい人」と評して彼を「いい人だよ」と言ったユリアンに当たり散らしていたが物語後半ではそのような考えを改めていった。彼女はフレデリカ・グリーンヒルを敬愛しており、フレデリカからはシェーンコップは卑怯とは縁の無い人物だと言われたことが影響していたようで、彼に対しての悪感情は後半では薄れていたようである。父親に対して冷静で居られない自分に歯がゆさを感じている描写が後半は目立つ。シェーンコップが死ぬまでに「お父さん」と呼ぶことはなかったが、彼の死に際してはユリアンの胸を借り「お父さん」と泣き崩れる。ヤンの生前、ユリアンに刺々しい言動で八つ当たりした原因となる事象については、遂に物語の最後まで明かされることはなかった。
かなり気が強く、女性の扱いに慣れないユリアンと衝突することもあり、またヤンの死後ユリアンを責める兵士に対しては、ユリアンに代わって厳しく反論する場面もあった。シェーンコップとも衝突するが、口論では結局最後まで勝てずじまいであった。母親以外の家族については記述がない。

ヤン艦隊の軍人[編集]

ルイ・マシュンゴ (Louis Machengo)
声 - 中尾隆聖
同盟軍准尉。長身の黒人。重装甲服のポイント・カラーはレッド。ポプランと共にユリアンの左右を守り、敵に取り囲まれた戦場を駆け抜けた。卓越した白兵戦技の腕前と上官への強い忠誠心の持ち主で、ヤンが査問会で召還された際にシェーンコップが警護役に推薦(「片手で1個小隊は片付ける」と評されている)した。また、その時の実績から、ユリアンがフェザーンに赴く際にはヤンが警護役に任じている。ユリアンと共にフェザーンを脱出した際に、ヘンスロー弁務官の脱出に協力したことと帝国軍の駆逐艦を奪取した功績によって少尉に昇進する。
その後はユリアン曰く「新たな命令が無いため」ユリアンやポプランと一緒に地球やオーディンにまで赴き、ごく自然にユリアンの護衛として家族同然に付き従っており、監視に来た帝国軍兵士も最初からヤン一家の一員と疑わなかった。最期はシヴァ星域会戦時ユリアンの盾となってブリュンヒルト艦内で戦死する。OVA版では第1期の救国軍事会議によるクーデターの終結後、グリーンヒル大将とエベンス大佐の遺体を運ぶ兵士として初登場している。
「人は運命には逆らえませんから」が口癖であり、アニメ版での臨終の台詞にもなっている。ポプランたちの冗談に冷静な観点から突っ込む発言が多い。酒豪で次々に注がれる酒に困惑していたユリアンの代わりに飲み、ポプランに「象に飲ませるようなもの」と言わせた。
ピアッツィ
大尉。フィッシャー分艦隊に所属する陸戦隊員。ランテマリオの戦いの後に接近してきた帝国駆逐艦(ユリアン搭乗)の確認のためにハーメルンIVに移乗した。
グエン・バン・ヒュー (Nguyen Van Thieu)
声 - 小室正幸
登場時は准将。後に少将に昇進。イゼルローン駐留機動艦隊分艦隊司令官。小説では、ドーリア星域の会戦において、救国軍事会議側第11艦隊を中央突破して分断する役で登場するが、アニメ版では、アムリッツァ星域会戦の後にヤンがイゼルローン要塞に赴任した様子を描いているシーンで、ダスティ・アッテンボローの直前のカットに登場している。帝国側で言えばフリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルトに似た猛将タイプ[3]で攻勢に強い。
「司令官の冷静なコントロールの下でこそ絶大な破壊力を振るえるタイプ」であり、ドーリア星域では功を立てたが、ガイエスブルク要塞戦では救援部隊の一つを率いていたアラルコン少将と争う形で双方合わせて5000隻余りの艦艇(アニメ版の描写)でミュラーの敗残部隊を過剰に深追いするミスを犯し、救援に駆けつけたミッターマイヤーとロイエンタールの待ち伏せにあって全滅し、戦死している。
乗艦はマウリア。当初(ドーリア会戦等)のアニメ版では、他の同盟軍の戦闘艦艇と同じ深緑色に塗られていたが、ガイエスブルク要塞戦では虎縞柄の派手な塗装に変わっていた(小説にはマウリアの塗装に関する本件の記述はない)。
アニメ版では髪があるが、道原版ではスキンヘッドのキャラクターとして描かれている(小説には特に描写はない)。
中国語訳では「阮 邦修」という字が当てられている。
スーン・スール
声 - 小野健一
本名(旧姓)はスーン・スールズカリッター (Soulzzcuaritter)。心臓発作で倒れたファイフェルに代わってアレクサンドル・ビュコックの副官となる。珍姓奇名をしばしば周囲からネタにされていたが、ビュコックからスール (Soul)という通称で呼ばれるようになった。OVA版では「スールズカリの少佐」と呼ばれて副官に任命された。その後、「スール」という呼び名を気に入り、本名として正式に改名手続きまでしてしまう。帝国軍再侵攻の際ビュコックの命でムライ、フィッシャー、パトリチェフに同行しヤン艦隊の一員となる。皇帝ラインハルトとの会見に向かうヤンの随員となり、地球教に襲われるが随員の中で唯一生還し、ユリアンからすれば彼だけでも救出できたことは、大きな慰めとなった。ビュコック、ヤンと二人の上官に先立たれたことを後悔し続けていた。また一人だけ生き残ってしまったと苦しい息の下からユリアンに訴えたが、ユリアンに励まされ立ち直った。アンドリュー・フォークとは士官学校の同期生であり、アッテンボローの1期下、ヤンの3期下に当たる。フォークについての印象をヤンたちの死の直前に話している。
小説では3次元チェスの腕前が下手と評されるヤンと同レベルな人物として、パトリチェフとブルームハルトが挙げられるが、OVA版においてはスールがこれに加わっている(ヤンとラインハルトとの会見の随員として、ヤンが3次元チェスに勝てそうな相手が選ばれたと、パトリチェフから推測されている。またポプランからはビュコックの代理として選ばれたと言われている)。
階級は初登場から最終巻(外伝には登場しない)まで少佐だが、道原版ではビュコックの元帥叙任式で初登場し、その場でアイランズ国防委員長から「少佐に任命」されており、「生者に二階級特進なし」の不文律からそれまでは大尉であったことになる。
作者によれば、彼の名は全作品中で唯一、自分がオリジナルで創造した名前である(他の人物の名前は、国際年鑑などから拾った人名を組み合わせて命名されている)。作者の夢の中に出てきた謎の人物の名であり、夢の中でこの「スールズカリッター氏」に散々追い回されたと語っている。
ラオ (Lao)
声 - 亀山助清 / 畠中祐(Die Neue These)
同盟軍少佐。最終階級は大佐。アスターテ会戦で第2艦隊の幕僚としてヤンを補佐する。ヤン艦隊結成後はアッテンボロー分艦隊の主任参謀にまわり、物語の最後までアッテンボローを支える。ヤンやアッテンボローらと付き合ううちに苦労症になってしまったらしい。
石黒監督版OVAでは、その出番と役割をダスティ・アッテンボローにとって替わられており、ほぼ出番はない(劇場版第2作『新たなる戦いの序曲』では、第2艦隊人員として数カット登場する)。『Die Neue These』ではアッテンボローに先駆けてキャラクター名とキャストが発表。アスターテ星域会戦では概ね小説通りの立ち位置で行動する。壊滅した艦隊で生き残った3人の1人という経験を持ち自らをラッキーボーイと称し、戦闘前からヤンに信頼を寄せるなどアスターテの時点までは楽天主義的な性格であったことが付け加えられている。アスターテ会戦時からシヴァ星域会戦後のイゼルローン革命軍解散までヤン(のちユリアン)の部下として在籍し、生存が確認された数少ない人物である。
中国語版では「拉歐」という字が当てられている。
ベルンハルト・フォン・シュナイダー (Bernhard von Schneider)
声 - 目黒裕一
帝国軍時代からのメルカッツの副官。上官であるメルカッツを強く慕っている。当時の階級は少佐。帝国にいた頃は「甘いマスクのハンサム」といわれた。リップシュタット戦役の後、メルカッツに自決を思いとどまらせて亡命を勧め、自身も同盟に亡命する。メルカッツやポプランからラインハルトの旗下だったら出世出来ただろうと言われている。メルカッツが亡命によって階級が下がったのに付き合い2階級降格を申し出るが1階級降格の大尉となった(銀河帝国正統政府では中佐となり、以降は中佐として表現される)。
通常はメルカッツにつきそい補佐役に徹しているが、メルカッツを護るために、時にブラウンシュヴァイク公やヤン艦隊の面々が相手でも食ってかかろうとする姿勢を見せたり、いつヤンがメルカッツのような境遇になるかと不安に苛まれるユリアンとはその意味で同志であるため、迂闊に愚痴も漏らせないので彼に甘えて愚痴る中で銀河帝国正統政府に対して冷笑的な論評を口にするなど、激情家であり毒舌家でもある一面を披露している。ただし、これについてはヤン艦隊で朱に交わって赤くなった部分も少なくない。シヴァ星域の会戦で、死に瀕したメルカッツの最期を看取った後、メルカッツの遺族にその死を報告するためにユリアンと後の再会を約束して旧帝国首都星オーディンに向かった。
小説2巻によれば金髪。道原版ではそれに準じているが、OVAでは茶髪になっている。
デッシュ (Desh)
声 - 宮田浩徳
同盟軍准将。宇宙暦799年12月2日、小惑星ルジアーナで新規に建造されていた駆逐艦や巡航艦を率いて脱出。約半数を失いながらも途中で兵員と物資を集めながら50日をかけてエル・ファシルに到着し、ヤン艦隊に合流する(OVA版では上司のバウンスゴールに脱出の指揮を託され、苦渋の表情で上司と別れる様子が描かれている)。その後は回廊の戦いにも艦隊の一部を率いて参加している。
マリノ (Marino)
声 - 荒川太郎
大佐、後に准将に昇進。ヤンが第13艦隊の司令官となった時点でのヒューベリオンの初代艦長。その後バーミリオン会戦・回廊の戦いなどで分艦隊を指揮、伏兵として帝国軍を苦しめる。分艦隊司令に転じた際の旗艦はムフウエセ(シュモクザメのような独特のシルエットを持つ戦艦)。
ヤン艦隊の艦隊運用を担っていたフィッシャーの死後に、その後継者に擬せられた時は、その面では故人に及ばないことを自他ともに認めている。その後、実際に艦隊運用を担当したという作中の描写はなく、第11次イゼルローン攻防戦でも作中での登場はない。
ボーステック社などのゲームでは、アッテンボローには譲るものの、有能な艦隊幕僚、司令としての能力値を設定されていることが多い。
アサドーラ・シャルチアン
声 - 小島敏彦
中佐。マリノが分艦隊司令官に昇進転属したため、第二代ヒューベリオン艦長に着任しバーミリオン海戦に参加。旗艦が前に出すぎ、集中砲火の的になるリスクを避けるため、司令官ヤンの許可を得て後方に下がるが、「何でこんなに下がるんだ。指揮がしにくいじゃないか」と愚痴を言われてしまった。ただし同盟唯一の残存戦力であったヤン艦隊の旗艦の艦長を大過なくこなしている。のちにヒューベリオンがメルカッツの旗艦になった後の処遇は不明で、シヴァ会戦での撃沈時にも記述はない。
ニルソン (Nilson)
声 - 大林隆之介
同盟軍中佐、799年に大佐に昇進。戦艦ユリシーズ艦長。石黒監督版OVAでは第4次ティアマト星域会戦の時点で第2艦隊に所属し、既にユリシーズの艦長を務めていた。原作では第8艦隊所属としてアムリッツァ星域会戦時に初登場、艦隊の9割が失われるなか生還している。ヤン艦隊に配属されて以降も最後の最後まで生き残り、回廊の戦い以降は乗艦が艦隊総旗艦にまでなっているが、アムリッツァ会戦での「軽微だが深刻な損害(トイレの汚水処理システムが破壊され、汚水が艦内に流れ出した)」から「トイレを壊された戦艦」と評され、ヤン艦隊では笑いのネタにされてしまった。ゆえに後年ユリシーズのクルーはひがみっぽくなった、とも評される。他にもユリシーズがイゼルローン放棄作戦(箱船作戦)の時には赤ん坊とその母親600人を乗艦させ避難させる役を担わされ、ニルソン自身も不機嫌な様子をクルーから「実はユリアンに惚れていた」などと冗談のネタにされたりしていた(この時は実は歯痛に悩んでいただけだった)。さらにOVA版ではガイエスブルク要塞のイゼルローン回廊出現にも遭遇しており、「ユリシーズを偵察に出すと必ず敵を引き連れて戻ってくる」と言われるなどユリシーズ共々話題に事欠かない存在であった。
劇場版第1作においては、ヤンとアッテンボローとあわせて3人で、ユリシーズを乗艦として囮部隊を率いるという任務に参加している。この時のニルソン曰く、ユリシーズは「じゃじゃ馬で他の人にはとてもじゃないが任せられない」とか。この時ニルソンは巧みな操艦技術でラインハルトの乗艦ブリュンヒルトの真下に接近し、事実上ラインハルトを人質に取るという作戦に貢献している。
フィールズ (Fields)
声- 島田敏
戦艦ユリシーズの航法士官で中尉。冗談口をたたくのが得意(というか趣味)で、艦長のニルソンを少年愛嗜好者とガセネタを流したり、イゼルローン脱出時に艦に乳児と母親を載せることに対して、「女性が一番美しいのは出産直後だ」とクルーを励ましたりしている。
エダ (Eda)
声 - 山口晃
戦艦ユリシーズ副長。階級は少佐。イゼルローンからの脱出時、赤ん坊と母親600人を乗せろという指示を艦長のニルソンに伝えた。その後もユリシーズに乗艦しており、ダヤン・ハーン基地にて地球へ向かうユリアンを見送る際や、「8月の新政府」樹立時の同盟国歌合唱時に登場している(OVA版)。
トダ (Toda)
声 - 大森章督 / 勝杏里(Die Neue These)
技術大尉(OVA版では技術少佐[4])。帝国領侵攻作戦の際の、ヒューベリオンの整備主任。ケンプ艦隊との交戦に出撃したオリビエ・ポプランから機銃の照準が9-12度狂っていたことから味方殺しと文句を言われて反論し、殴り合いを演じた(OVA版では整備中の女性兵にポプランが声をかけており、それをトダがとがめた直後に出撃している)。KOされる寸前にシェーンコップ(OVA版ではイワン・コーネフ)が制止に入り、その場は収まったが、ポプランはそれをいささか根に持っている様子。
新アニメ版(Die Neue These)では原作と同様に技術大尉、不眠不休で作業をしており、パイロットとは違って食事も満足に出来ないことで手落ちがあったかもしれないと謝罪し、ポプランとは和解している。
ボーステック社のゲームではアムリッツァ会戦以降、戦死扱いになっている。
ゼノ (Zeno)
中佐。レダIIの艦長。査問会に向うヤンとフレデリカを送り届ける途中、スパルタニアンと輸送艦の人為的ミスによる事故について触れ、後方管理の不備に対して怒りと不満を述べている。
ルイシコフ
中佐。レダIIの艦長。ゼノの後任。ヤンらと共にラインハルトとの会談に赴く。帝国艦の接近に伴い警戒態勢をとるが、ロムスキーらが帝国艦を迎え入れたことによって艦内に地球教徒の暗殺団の侵入を許してしまう。その後の生死は不明。
ウノ (Uno)
大佐。同盟軍の帝国領侵攻の時に第13艦隊の補給を担当していた士官。帝国軍の焦土作戦で物資が逼迫したため、帝国人民を自分達が養う意味をヤンに問い、「我々がルドルフにならないためさ」と返答されている。
J・ギブソン
大佐。イゼルローン要塞哨戒部隊指揮官。帝国方面宙域でガイエスブルク要塞のワープアウトを観測し、イゼルローンに通報した。アニメではユリシーズのニルソン中佐に変更されている。
ブラッドジョー
大佐。参謀。小説2巻で、帝国軍の戦艦ブロッケンが持ってきた捕虜交換の話を相談する幹部会議に出席している。
ボーステック社のゲームではグラフィックが設定され、黒人男性となっている。
ハムディ・アシュール
声 - 中博史
少佐。艦隊戦術オペレーターとしての手腕に優れる。799年7月16日、レサヴィク星域にて「バーラトの和約」に基づく同盟艦船の廃棄作業に従事していたが、ヤンの意を汲んだメルカッツ麾下の動くシャーウッドの森艦隊の襲撃に遭遇、「専制政治に抵抗する志のある者は我々と合流されたし」との呼びかけに応じそのままシャーウッドの森艦隊に合流する。総勢4,000余名から成る志を同じくして参加した「お調子者集団」の中で最も階級が上だったこともあり、合流直後に代表者としてメルカッツと面会をする。その際、メルカッツに艦隊の行動理念とそれに基づく艦隊総司令としての資格を臆することなく問い質し、シュナイダーから「何と理屈の多い男だ」と評された。
その後、「8月の新政府」樹立時の同盟国歌合唱時に描写されている(OVA版)。
エド、サイモン、ハズキ
声 - 田中和実飛田展男草尾毅
第13艦隊ヒューベリオンの乗組員。OVA版のオリジナル人物。
帝国側のオリジナルキャラクターであるクルトとトニオに対応する人物であり、視聴者に対しヤン艦隊の一般兵の信条を明らかにする役目を持っている。

主要人物の家族・縁者[編集]

オルタンス・キャゼルヌ
声 - 松尾佳子
アレックス・キャゼルヌの妻。最初はキャゼルヌ夫人だったが、ファンから名前はなんというのかという質問が多く寄せられ、オルタンスと名前がついた。本編中では単にキャゼルヌ夫人と記述される例が多い。旧姓はミルベール。シャルロット・フィリスとその妹の母親。ヤンがエコニアの捕虜収容所参事官職を解かれてハイネセンに帰還した時に婚約者として初めて紹介され、第8艦隊司令部作戦課に勤務する直前に結婚式をあげる。この時点で23歳。父親はキャゼルヌの上官だったが、それほど栄達せず退役し、この時点では在郷軍人会の事務をしていたので、出世目当てにキャゼルヌが結婚したのでは無いことが物語に明記されている。
料理の腕前や家政の手際さらに夫をも凌駕する論客ぶりで、実質的なキャゼルヌ家の支配者である。ヤン陣営の中でも1、2を争う毒舌家であるキャゼルヌも彼女の前では精彩を欠き、娘に言い訳するのが精一杯である。また、他者の性格や行動原理を見抜く能力があり、夫からしばしば予言者呼ばわりされる。母親らしい優しさと同時に厳しさも備えており、ユリアンからヤンの訃報をフレデリカに伝える役を頼まれた時にきっぱりと拒絶し、ユリアン自身が伝えなければならないことを諭している。イゼルローン1の実力者とも言われ、夫はもちろんヤンやユリアンも頭が上がらず、シェーンコップも、ヤンの死をフレデリカに誰が伝えるか決める際には彼女が適任かもしれないなと述べている。
シャルロット・フィリス・キャゼルヌ
声 - 天野由梨
アレックス・キャゼルヌとオルタンス・キャゼルヌ夫妻の長女。登場時は8歳。アニメでは母親と同じ髪の色をしている。バーラトの和約以降監視されることになったキャゼルヌ夫妻とヤン夫妻の家を、妹と一緒に往来し、ラズベリーのパイに隠したメモの伝令役を務めたことがある(本人は意識していなかった様子)。父親が勝手にユリアンと結婚させることを考えていたが、当のユリアンがカリンと恋仲になってしまったため、その計画は頓挫した。しばしばヤンをおじちゃま呼ばわりして、ヤンの心を傷つけている(フレデリカはおねえちゃまと呼ばれている)。OVA版ではヤン家で飼われていた猫をヤンから預かっている。ポプランからは妹と合わせて全く不幸でない環境で育った存在として評されている。
ビュコック夫人
声 - 沼波輝枝
ヤンが査問会に呼び出された時、フレデリカとマシュンゴが襲撃され、その後ビュコックの家に避難/逗留した。その時にフレデリカと話をしている。OVA版でラインハルトが再度宣戦布告した時、退役していたビュコックが決意の表情を浮かべるのと同時にその意図を察し、軍服を出して手渡している。なお、息子が2人いたらしいが、どちらも戦死している。
パトリック・アッテンボロー
声 - 井上和彦(螺[5]
ジャーナリスト。軍隊の批判記事が得意。有能だが協調性に欠けるためしばしば職場を異動する。職業軍人の娘と結婚したが、その際、100回以上の口論と3回の殴り合いの末に生涯の伴侶を獲得したと記述があり、OVA版・道原かつみによる漫画版でもダスティ・アッテンボローにそう語った。少なくとも4人の子供をもうける。その4番目の子供で最初の息子がダスティ。義父との生前の約束でジャーナリスト志望の息子を無理やり軍人の道に進ませてダスティに恨まれているが、どこか憎み切れない性格の持ち主で、息子も半ば諦めて軍人の道を歩んでいる。後にユリアンに贈られることになる、錆びついた青銅製の「幸運の鍵」を息子に譲ったが、彼にとっての幸運とは息子が軍人になることであった。そのため、ダスティの受験する大学の不合格を熱心にその鍵に祈ったという。ダスティが軍人になるという犠牲になることで、自分自身を含めた家族が幸福になるという、とんでもない発言をして当の息子の怒りを買った。
シェーンコップ祖父
声 - 中博史(Die Neue These)
シェーンコップの祖父。帝国貴族。同盟への亡命者。故人。
男爵家分家の下級貴族。軍務省の経理局次長にまで出世し、退職まであと数年というところで連帯保証人になっていた知人の負債を抱え込んでしまい財産と屋敷を失う。それでも完済はできず投獄されそうになったが、男爵家の家名が傷つくことを恐れた親族によってフェザーン経由の旅費だけ与えられ、6歳のシェーンコップと一緒に追放同然のかたちで同盟に亡命した。以上は外伝『ユリアンのイゼルローン日記』にてシェーンコップからユリアンに語られる。
Die Neue These版第7話にはシェーンコップの回想という形で登場し、門閥貴族の狡猾な手段によって全財産を奪われた上に、皇帝に対する叛意の濡れ衣を着せられ亡命を決意したという設定に変更されている。また、シェーンコップは祖父の形見として帝国の国章が入った万年筆を肌身離さず携えており、これが第7次イゼルローン攻防戦のキーアイテムになる。

同盟軍[編集]

軍首脳部[編集]

シドニー・シトレ (Sidney Sithole)
声 - 内海賢二 / 佐藤正治(黄) / 相沢まさき(Die Neue These)
統合作戦本部長。元帥。元士官学校校長。
物語開始時点における同盟軍の制服軍人のトップ。2メートルほどの身長を持つ偉丈夫で初老の黒人[6][7]。ヤンが士官学校に在籍していた当時の校長で、ヤンの天賦の才能を早くから知っていた数少ない一人[6]。権力中枢に近いこともあって、ロボスと派閥争いを繰り広げたり、軍政のトップであるトリューニヒトと鍔迫り合いをしているが、基本的に現実的・良識的な人物で、軍内外に広く人望がある[6]。士官学校の校長時代(中将)には、開明的な教育家としても当時生徒であったヤンから高く評価され、さらにヤンに事実上、蔵書庫を解放する便宜を図るなど、名校長と評される[8]。このためヤンからはグリーンヒル大将、ビュコックと共に尊敬する上官と評されるが[9]、逆にヤンの性格を熟知しているがゆえに老練な手腕で彼を手玉にとることにも長ける。
ヤンが第13艦隊司令となると彼を呼び出し、彼の才を高く評価するがゆえにイゼルローン要塞の攻略という難題を命令する[6]。この背景にはロボスとの軍上層部の派閥争いという側面もあり、結果として要塞攻略が成功したため、自身の立場を堅めることに成功する[10]。ところがこれが原因で巻き返しをはかるロボス派から帝国領侵攻作戦が立案されるに至り、シトレとしてはその無謀な計画に大反対であったが、成功しても失敗しても退役する状況に追い込まれる(成功した場合はロボスを本部長に就けて功績に報いるため、失敗した場合は軍人のトップとして責任を取らされるため)[11]。結局、戦役の失敗を受けて責任を取らされる形で退役する(元凶のロボスとは違い、巻き込まれる形となったために同情の声もあったという)[12]。そして故郷の惑星カッシナに帰り果樹園を営み始める[13]
その後は同盟に民主共和制の危機が訪れると、端役としてしばしば登場する。救国軍事会議のクーデターでは隠棲先から駆けつけて、ヤンとヤン艦隊が同盟政府と民主主義を守るものだと支持を表明し、クーデター勢力に少なくないダメージを与える[14]。物語後半に同盟が完全に帝国に併呑された後に行われたグエン・キム・ホア広場での集会及び騒乱にも参加しており、かつての同盟要人として新領土総督となったロイエンタールと引見する[7]。ロイエンタールの問いに対して、発生した騒乱について何ら弁明せず、むしろ釈放すれば今度こそ行動を起こすと宣言したがためにラグプール刑務所に移送される。後に同刑務所の暴動に巻き込まれるも、一命は取り留める[15]。以降は作中に登場しない。
外伝では『黄金の翼』に、第5次イゼルローン攻略戦の総司令官(大将)として登場する(この戦い自体は外伝3巻『千億の星、千億の光』でも触れられる)。乗艦はヘクトル。当時のグリーンヒル中将、ビュコック中将らを指揮し、並行追撃策を用いて、要塞主砲トゥールハンマーの使用を封じ込め、要塞壁に肉薄する活躍をする。結果としては帝国側が味方の犠牲を厭わずにトゥールハンマーを使用したため失敗に終わるが、それまで寄り付くことも不可能であった要塞壁に大きな損害を与えたことは高く評価され、後に元帥に昇進する。
OVA版ではレベロと旧知の仲という設定が加えられ、2人の会話シーンがある。
ラザール・ロボス (Lassalle Lobos)
声 - 大木民夫 / 花輪英司(Die Neue These)
宇宙艦隊司令長官。元帥。帝国領侵攻作戦の遠征軍総司令官。グリーンヒルの上官。座乗艦はアイアース(石黒監督版OVA)。
物語開始時点における制服軍人のナンバー2。母が帝国からの亡命者という出身で[16]、小太りの男。軍部のトップであるシトレとは四半世紀にわたるライバルとされ[11]、現在の職責に見合う優れた戦術指揮能力で前線指揮官として輝かしい功績を挙げてきた軍人[17]。第6次イゼルローン攻防戦ではおおざっぱな点はあるが、戦術展開能力にすぐれ、指揮官として熟練していると評され、さらに、これを堅実で理知的な幕僚のグリーンヒルが補佐するというコンビであった[18]。ところが急速に衰えを見せたとされ、本編時間軸ではおよそ最高指揮権者らしくない無能ぶりを晒す[17]
帝国領侵攻作戦において遠征軍総司令官に任命され、作戦総司令部となるイゼルローン要塞に在陣する[17]。参謀長のグリーンヒルよりもフォークを信任し、艦隊司令官らからの通信を取次としてフォークが間に介入するなど、彼の専横を許し、実質的にフォークの傀儡と化す[17]。戦役終盤の前線の危機にも、昼寝の邪魔をするなと訓令するなど、同盟軍全体の足を引っ張る[17]。最終盤では総参謀長グリーンヒルの撤退進言を無視してアムリッツァに部隊集結を命じ(これは同盟政府の要望でもあった)、ヤンの活躍で一矢報いることには成功するもさらなる犠牲を増やす[19]。戦後は敗戦の責任を取らされる形で退役し[12]、以降物語には登場しない。
本編以前を扱った外伝では登場頻度が多い。まず時系列上の初登場は『千億の星、千億の光』でのヴァンフリート星域の会戦で、続く第6次イゼルローン攻防戦に総司令官として登場する。上記のようにこの段階では指揮能力を高く評価されるも、ヤンが立案したラインハルト艦隊への対処案に対して、兵力を出し惜しんだ結果として彼を取り逃がし、後の禍根を残す失態を犯している[18]。時系列上の次のエピソードである『星を砕く者』から、後の衰えの片鱗を見せるようになり、第3次ティアマト会戦で自派閥のホーランド中将を失って精神衛生にいささかの害を及ぼしたとされ、その戦後には余計な訓令でグランド・カナル事件と呼ばれる戦闘事故を引き起こさせてしまう[16]。ただし、総司令として指揮を執った第4次ティアマト会戦は結果として敗北するが、その混戦の中でグリーンヒルの進言を受けて難しい絶妙の用兵を行い、戦術的手腕を示すなど[20]、戦術的能力の高さを示している。
ドワイト・グリーンヒル 
作品開始時の統合作戦本部次長で、宇宙艦隊総参謀長。フレデリカ・グリーンヒルの父。
#救国軍事会議
クブルスリー (Kubersly)
声 - 田中信夫
第1艦隊司令官、中将。後に統合作戦本部長(シトレの後任)、大将。
温厚な人柄で筋の通った性格の軍人。士官学校を優秀な成績で卒業し、堅実な成果を挙げ、いずれ軍部のトップに就くと目されていた。物語開始時点では首都警備や治安維持を任務とする第1艦隊司令官の職にあったため、アスターテ会戦や帝国領侵攻作戦には参加しておらず、いずれの敗戦の責を負っていなかった。帝国領侵攻作戦後、軍首脳部の総退陣に伴い制服軍人のトップである統合作戦本部長に就任する[12]。ヤンを高く評価しており、本部長への着任に伴って彼を統合作戦本部の幕僚総監に就任することを望んでいた。就任後間もなく、職務復帰の直訴をしてきたフォークを正論で拒絶するが、逆上した彼に撃たれて負傷し療養を余儀なくされる[13]。後にこれは救国軍事会議のクーデター計画の1つであったと判明する。
クーデター終結後に現場復帰するも、軍首脳部がトリューニヒト派で固められるなか病気を理由に引退する[21]
アレクサンドル・ビュコック
第5艦隊司令官。中将。後に宇宙艦隊司令長官(ロボスの後任)、大将のち元帥。
チュン・ウー・チェン (Trung Yu Chang)
声 - 大塚明夫 / 桐本拓哉(Die Neue These)
元士官学校教授。ビュコック体制下での宇宙艦隊総参謀長。中将のち大将。
「パン屋の2代目」と渾名されるほど軍人としては風采の上がらない外見の男性[22]。しかし、戦略家・戦術家としては卓越した能力を持つ。大親征当時は38歳で妻子がいる。帝国軍のフェザーン侵攻と前後して、士官学校の教授から宇宙艦隊副参謀長に抜擢される。直後に総参謀長のオスマンが病気で更迭されため、後任として総参謀長に昇格する[22]。のちにビュコックの元帥昇進にあわせて大将に昇進[23]。以降、宇宙艦隊司令長官ビュコックの腹心としてマル・アデッタ星域会戦で共に戦死するまで彼に付き従い、有用な献策によってヤンに対しても多大な貢献をする。
初登場は上記の通り「神々の黄昏」作戦で抜擢されてからであり、ヤンをイゼルローンに拘泥させず、自由に動かさせるなど、有用な献策を行い、ビュコックら同盟軍首脳部の方針を決めていく[22]。ランテマリオ星域会戦では敗北後に自決しようとしたビュコックに、ほぼ正しく今後の展望を予期してみせ、軍部で責任を取る者が必要と説得して思い留ませる(実際にはラインハルトの計らいでドーソンの拘禁のみで済む)[23]。戦後は自身は軍に留まり、総参謀長のまま宇宙艦隊司令長官代理を兼務する[24]。大親征に対しても、現場復帰したビュコックに従い、自分たちが指揮してもラインハルトには負けるという予測からムライらに貴重な残存戦力の一部を託し、ヤンの元へ送る[25]。その後、マル・アデッタ星域会戦にて数にも勝るラインハルトら帝国軍本隊を迎え撃ち、民主共和制に殉じてビュコックと共に戦死する[26]
作者の設定では漢字表記は「淳于建」であるが、中国語版では「邱吾權」、「邱吾权」の字が当てられている。
ドーソン (Dawson)
声 - 島田彰
統合作戦本部次長で大将。後に統合作戦本部長(クブルスリーの後任)。のち元帥。元士官学校教官。
性格は小心で陰気、神経質な小役人タイプの軍官僚[13]。歳は40半ば。士官学校教官、憲兵隊司令官、国防委員会情報部長、第一艦隊後方主任参謀を務めた経歴を持ち、アムリッツア会戦後は現職にある[13]。おおよそその要職に見合うだけの能力や人望はなく、自分より士官学校時代の一番だけ席次が良かった同期生が何かしらのミスで降格処分となってドーソンの部下となった時、ねちねちいびり抜いたり、後方主任参謀時代には各艦の調理室のダストシュートを調べてまわり、じゃがいもの廃棄する部分が多いと小言を言って周囲をうんざりさせたといったエピソードにあふれる[13]。士官学校時代の生徒であったアッテンボローからもその嫌味ぶりな逸話の数々を披露される[9][27]。他にも「建国後、30年か50年くらいの外敵がいない時期だったらドーソンでも無難に務まっただろう(要約)」と酷評され[9]、救国軍事会議からは「大将に昇進したのさえおかしい程度の男」と評され[13]、本部長代行になった時には宇宙艦隊司令長官であるビュコックから、(統治原則に反するが)自分が統合作戦本部長を兼任した方がマシだったと皮肉られる[13]。また、救国軍事会議のクーデターの序盤では、ヤンに対する個人的な嫉妬心から彼にそれぞれ離れた場所にある4ヶ所の蜂起の鎮圧を命じ、その主客転倒した現状認識で逆にクーデター勢力の目論見を外して計画を頓挫させられるのではないかとまでヤンに期待される[13]。そのような能力にも関わらず栄達したのは一部政治家とのコネによるとされる(トリューニヒト閥であることが示唆されている)[28][23]。ただし、実戦家としての能力は疑問視されるとはいえ、皇帝エルウィン・ヨーゼフ2世亡命時に銀河帝国正統政府の面々を匿うなど、秘密保持の必要な任務については無能ではなかったとされる[29]
作中への登場は統合作戦本部長のクブルスリーがフォークの凶弾で療養を余儀なくされ、本部長代行に就任した時から[13]。事実上の制服軍人のトップとなるが、救国軍事会議のクーデターには何も対処できず容易く拘禁される。クーデター終結後、しばらくしてクブルスリーの引退に伴い正式に本部長となるが[21]、間もなく「神々の黄昏」作戦が開始される。フェザーンが帝国軍に占領された後の非常事態に対しては日常の事務をこなすばかりで[22]、最終的には帝国軍によるハイネセン占領に伴い軍事の最高責任者として拘束される[30]。以後の消息は不明。
ロックウェル (Rockwell)
声 - 江原正士
後方勤務本部長。大将。後に統合作戦本部長(バーラトの和約後)。
トリューニヒト派の軍人として知られる人物[31]。軍人としてよりも、政治的思惑や自己保身で行動することが多く、作中では一貫してヤンの足を引っ張る。最期は自己保身からの言動が災いし、帝国に処断される。
ヤンに対する査問会で登場し、トリューニヒト派の軍人としてヤンを糾弾する(また、彼が後方勤務本部長にいることがトリューニヒトの軍への強い浸透をヤンに悟らせる)[31]。バーラトの和約でドーソンが帝国に拘束されると、後任の統合作戦本部長に就任する(階級は大将のまま)[32]。そしてレンネンカンプやレベロの意を受けてヤンの拘束や奪還阻止の作戦の指揮を取る[33]。その後、大親征において、マル・アデッタ星域会戦で同盟軍が敗北し、帝国による首都占領が間近となると、保身のためにレベロを殺害する(ただし、これはまったく無意味な行為だとレベロにも指摘される)[34]。ラインハルトの引見の際にレベロ殺害を以て助命を乞うが無意味な主殺しを侮蔑され、思惑が外れたことから咄嗟にラインハルトの傍らにいたファーレンハイトを「自分と同じ」転向者として弁明してしまう。これが決定的となり、ラインハルトより任されたファーレンハイトに「処断」される[34]

艦隊司令官[編集]

肩書は特に断りがなければ登場時のもの。物語開始時点では第12艦隊まであり、パエッタ、パストーレ、ムーアはアスターテ会戦、それ以外は同盟による帝国領侵攻作戦時である。第13艦隊はアスターテ会戦後に新設、第14、15艦隊は「神々の黄昏」作戦の発生に応じる形で新設される。

クブルスリー (Kubersly)
第1艦隊司令官。中将。後に統合作戦本部長(シトレの後任)、大将。
#軍首脳部
パエッタ (Paetta)
声 - 徳丸完 / ふくまつ進紗(Die Neue These)
第2艦隊司令官。中将。ヤンの上官(本編開始時)。後に第1艦隊司令官(クブルスリーの後任)。乗艦はパトロクロス。
いかめしい顔つきの中年の軍人[35]。同盟軍の将軍の中でも歴戦の勇将だが、自分の見解に固執し、幕僚の意見を聞こうとしない悪癖を持つ[36]。また、ヤンに対してはその経歴を評価しつつも、およそ軍人らしくない態度かつ20代で将官の地位にあることに悪感情を抱く[35]。ただし、アスターテの会戦で負傷した際には「用兵家としての君の手腕を(見せてくれ)」と言って即座に指揮権を譲渡しており、また、「神々の黄昏」作戦の事前会議でも内心でヤンに期待を掛けていた。
本編最初の戦闘であるアスターテ会戦において第二艦隊を率いてラインハルト率いる帝国軍を討つべく行動を起こす。ダゴンの殲滅戦の故事に倣った第4、6艦隊との大包囲作戦で勝利を確信してところを幕僚のヤンからラインハルトが各個撃破策を取って同盟軍が追い込まれる可能性を具申されるが、これを上記の悪癖やヤンへの悪感情から却下してしまう[35]。その後も、ことごとくヤンの進言を無視して時間を浪費し、第4、6艦隊は壊滅させられ、最後に自分たちが数で勝る帝国軍に急襲される。そして旗艦パトロクロスの被弾によって肋骨が肺に刺さる重傷を負い、事後をヤンに託す(その後、予め事態を想定したヤンによって第二艦隊は半減するも救われる)[37]
その後、第2艦隊は解体されて第13艦隊に編成され、パエッタ自身はアスターテ会戦での負傷によって帝国領侵攻作戦には参加しなかった。同戦役後に統合作戦本部長に就任したクブルスリーの後任として第1艦隊司令に着任する。その後、ラグナロック作戦では第1艦隊司令として事前の作戦会議に登場し[22]、ビュコック指揮下でランテマリオ星域会戦に臨む(注:原作中では第一艦隊を中核とする部隊をビュコックが直接指揮したとあるのみで、そこに具体的にパエッタが参加していたという明示的な記述はない。OVA版では参加を確認できる[38][23]。戦後の去就は不明である。物語終盤のオーベルシュタインの草刈りによってラグプール刑務所に収監され[39]、その後、起こった同刑務所の暴動によって命を落とす[15]
劇場版第2作『新たなる戦いの序曲』ではトリューニヒト派の軍人とされ、箔を付けるために、勝てるはずのアスターテ会戦の指揮官に選ばれたことになっている。
ルフェーブル (Lefebres)
声 - 今西正男
第3艦隊司令官。中将。座乗艦はク・ホリン(OVA版)。
帝国領侵攻作戦に参加し、作中ではアムリッツァ星域会戦前にワーレン艦隊の猛攻を受けたとあるのみで詳細は不明である(アムリッツァ星域会戦前には参加しておらず、戦死または捕虜となったことが暗示されている)[17]
OVA版ではアムリッツァ星域会戦の前哨戦の一つであるレーシング星域の戦いにおいてワーレン艦隊と交戦し、被弾した護衛艦と盾にしていた小惑星の間に座乗艦が挟まれて沈没、戦死する。
パストーレ (Pastolle)
声 - 佐藤正治 / 石井康嗣(新) / 目黒光祐(Die Neue These)
第4艦隊司令官。中将。座乗艦はレオニダス。
パエッタから「百戦錬磨」と評される将官[37]。物語開始冒頭のアスターテ会戦において、第2、6艦隊と共同でラインハルト率いる帝国軍を包囲殲滅しようとしたが、他の艦隊より最も艦艇数が少なかったこともあって、ラインハルトの各個撃破策の最初の標的となる。交戦状態になってもラインハルトの策を読めず「敵の司令官は用兵を知らぬ」と軽んじた発言を行い、大した抵抗もできず、ファーレンハイト艦隊の攻撃によってまたたく間に壊滅させられ戦死する[37]。反応の遅さから、ラインハルトには無能者と呼ばれる[37]
劇場版第2作『新たなる戦いの序曲』ではトリューニヒト派の軍人とされ、箔を付けるために、勝てるはずのアスターテ会戦の指揮官に選ばれたことになっている。
アレクサンドル・ビュコック
第5艦隊司令官。中将。後に宇宙艦隊司令長官(ロボスの後任)、大将のち元帥。
ムーア (Moore)
声 - 平野正人 / 櫻井トオル(Die Neue These)
第6艦隊司令官。中将。ラップの上官。座乗艦はペルガモン。
良く言えば軍人としての気骨のある猛将。物語開始冒頭のアスターテ会戦において、第2、4艦隊と共同でラインハルト率いる帝国軍を包囲殲滅しようとしたが、ラインハルトの各個撃破策によって第4艦隊の交戦を報を聞くとパエッタと同様に救援に向かい、第4艦隊を壊滅させた帝国軍からは次の標的として狙われる[37]。幕僚には第2艦隊のヤンと同様に敵の意図を見抜き、適切な献策をしたラップがいたものの、これを無視する。さらには敵の急襲に対してラップの反対を無視して敵前回頭するという愚行を冒し、すぐに壊滅状態に陥る。敵の降伏勧告を「無能であっても卑怯者にはなれん」と言って拒絶し、ラップら部下を巻き込んで玉砕する[37]
劇場版第2作『新たなる戦いの序曲』ではトリューニヒト派の軍人とされ、箔を付けるために、勝てるはずのアスターテ会戦の指揮官に選ばれたことになっている。
藤崎版ではより悪辣な人物として描写されており、ラップの進言をことごとく拒絶して暴力まで振るい、最期は自らの死を認識する間もなく座乗艦を攻撃され死亡する。
ホーウッド (Hawood)
声 - 小川真司 / 藤井隼(Die Neue These)
第7艦隊司令官。中将。座乗艦はケツアルコアトル(OVA版)。
帝国領侵攻作戦に参加し、作中では帝国の焦土作戦で物資が欠乏したがために占領地で民衆暴動が発生したことや、キルヒアイスが「すでに第7艦隊を敗走させていた」とあるのみで詳細は不明[17]
OVA版では原作でのわずかな記述が掘り下げられる形となっており、物資が欠乏した占領地域の治安維持に頭を悩まさせられ、配下のヴァーリモントに食糧問題を解決するよう命令する。その後、ドヴェルグ星域でキルヒアイス艦隊と遭遇し、降伏する。
『Die Neue These』では原作通りキルヒアイス艦隊と交戦して追い込まれるが、これ以上戦う必要はないと放置される。しかし、無謀なアムリッツァへの集結を行う第13艦隊を助けるためにこれを追撃するキルヒアイス艦隊を追いかけ、再度交戦、ヤンに事後を託す。
アップルトン (Appleton)
声 - 石森達幸 / 宝亀克寿(Die Neue These)
第8艦隊司令官。中将。
帝国領侵攻作戦に参加し、作中ではもっぱら第8艦隊として名前が出るのみでその動向や人物像の詳細は不明。アムリッツァ星域会戦の前哨戦においてはメックリンガー艦隊の猛攻を受けたとあるが[17]、逃げ切ったようで、続くアムリッツァ星域会戦に参戦する[19]。第13艦隊(ヤン艦隊)と隣接した宙域に陣形を敷くが、その間を強引にビッテンフェルト艦隊に突入され、その猛々しい猛攻により壊滅する(そこでビッテンフェルトは勝利を確信してヤン艦隊も壊滅させようと勝ち急いだために、ヤンの逆襲を受け、同会戦の帝国側の唯一の敗北者になる)[19]。最終的にアップルトン自身は戦死したのか投降したのかは不明。
OVA版では明白にアムリッツァ星域会戦に参加しており、ビッテンフェルト艦隊の攻撃によって旗艦クリシュナが損壊、恒星アムリッツァに墜落していく中で脱出を拒み、艦と運命を共にする。
アル・サレム (Al Salem)
声 - 北川米彦 / 酒井敬幸(Die Neue These)
第9艦隊司令官。中将。
帝国領侵攻作戦に参加し、作中ではアムリッツァ星域会戦前にミッターマイヤー艦隊の猛攻を受ける。この時、追撃するミッターマイヤー艦隊が俊敏すぎて標的の第9艦隊を追い抜いてしまい、「疾風ウォルフ」の異名を取るようになったというエピソードがある。そのような混戦の中で、肋骨を折る重傷を負い、副司令官のモートンに指揮権を委譲したところで登場を終え、その後の去就は不明である(第9艦隊自体は、その後のモートンの活躍で全滅を免れている)[17]
OVA版ではロボスがアムリッツァへの集結命令を出した時点では生存が確認できるが、その後は登場せず、DVDパッケージ裏の解説では戦死したことになっている。道原版ではヤンの台詞で、アムリッツァ星域に撤退する前に戦死したとある。
ウランフ (Uranff)
声 - 大林隆之介 / 桜井敏治(Die Neue These)
第10艦隊司令官。中将。座乗艦は盤古(バン・グゥ)(石黒監督版OVA)、ゲシル・ボグド(Die Neue These)。
古代騎馬民族の血を引く勇将で、市民にも人気があった。姓はなく、これがフルネームである。アムリッツァ星域会戦の前哨戦で同じ猛将タイプのビッテンフェルトと惑星リューゲン軌道上で激突する。数と士気で勝るビッテンフェルト艦隊に同レベルの損害を与え、中央突破による脱出を成功させるも、殿(しんがり)となった自らの座乗艦を撃沈されて戦死。ビュコックとともに、帝国への大侵攻の危険性を作戦初期から察知したヤンの数少ない理解者であった。ヤンもビュコックに次ぐ信頼を彼に寄せており、後に彼が生きていればもっと楽ができた、とその死を惜しんだ。ボーステック社のゲームでも、あらゆる能力が非常に高い水準で設定されており、ヤンに次いでビュコックと並んで同盟軍トップクラスの指揮官となっている。
第10艦隊の生き残りの提督たちは、アムリッツァ会戦でヤンの指揮下に入り(道原かつみの漫画版では、アッテンボローが第10艦隊司令官代行としてヤンの指揮下に入る)、会戦後に第13艦隊と統合・再編されて、イゼルローン要塞駐留艦隊(ヤン艦隊)となる。
『Die Neue These』では原作や道原かつみ版と同様に健在な分艦隊司令官としてアッテンボロー准将に残存兵力を託し、アッテンボローはその期待に応えて脱出に成功した。
ルグランジュ
第11艦隊司令官。中将。救国軍事会議のメンバー。
#救国軍事会議
ウィレム・ホーランド
声 - 堀川仁(千)
第11艦隊司令官。中将。本編開始時点では故人。外伝『星を砕く者』『千億の星、千億の光』の登場人物。座乗艦はエピメテウス(OVA版)。
ロボス派の有力軍人[16]。容姿も雰囲気も鋭く引きしまっており、32歳で艦隊司令、中将となる異例の出世を遂げ、将来を嘱望されている少壮の指揮官[40][41]。自らを同盟の歴史上の英雄アッシュビーに擬え、その用兵には多大な自信を持つ。その兵法の常道を無視した艦隊運用は敵からも見事と賞され、一定の戦果を挙げる一方で、ラインハルトやビュコック、ウランフといった物語における一流の用兵家からは欠点を手厳しく批判され、最終的には戦死している[40]
時系列上の初登場は第6次イゼルローン攻防戦で、当時はロボス配下の分艦隊司令、少将。この時、総司令のロボスに作戦具申を行い、これが彼が目をかけている少壮の参謀フォークと同じものであったため採用される(これはロボスがホーランドの作戦能力を疑問視していたということではなく、分艦隊司令と参謀という役割分担を正しく見極めていたことによる)[41]。要塞の攻略という目標は達成できなかったものの、戦闘での働きを評価され、間もなくして第11艦隊司令に任命される[40]
第3次ティアマト会戦ではビュコックやウランフといった歴戦の用兵家と出撃するが彼らを軽んじ、協調を無視した独断行動で用兵の常識や理屈を無視した艦隊運用を行う。これは結果としてミュッケンベルガー率いる帝国軍を混乱せしめるが、冷静に欠点を見抜いていたラインハルトには通用せず、限界点に達したところをわずか1回の主砲斉射三連で旗艦を撃たれ戦死、続く第2射で艦隊も混乱に陥り壊滅させられる[40]。その死はロボスを非常に後悔させ、それが遠因でグランド・カナル事件と呼ばれる戦闘事故を引き起こしている[16]
ボロディン (Borodin)
声 - 池田勝 / 木村雅史(Die Neue These)
第12艦隊司令官。中将。
部下からの信頼厚く充分に円熟した用兵家と称される勇将[20][42]。作中での登場・活躍はほとんどないが、ヤンがウランフと共にその死を惜しむほどの指揮官であり、有望な人材を多く抱えるローエングラム陣営に対して、せめて、最低でもウランフと共に生きていれば互角の戦いが望めたとまで言わしめる[19][43]。同様にビュコックからの評価も高く、ウランフに次いで信頼できると評される[44]
本編においては直接登場したのはアムリッツァ会戦の前哨戦のみであり、そこでルッツ艦隊に急襲され、わずか8隻になるまで抵抗したが、最期はブラスターで頭部を撃ち抜き自殺する[17]。もっぱらその名は上記の通り、ヤンの述懐などで登場するのみである。外伝では『星を砕く者』『千億の星、千億の光』に端役なら登場しており、ヴァンフリート4=2の戦い[44][42]や、第4次ティアマト会戦に参加している[20]
ヤン・ウェンリー
第13艦隊司令官。
ライオネル・モートン (Lionel Morton)
声 - 大木正司 / 坂口候一(Die Neue These)
第9艦隊副司令官。少将。後に第14艦隊司令官、中将。
沈着さと忍耐力には定評のある指揮官[43]。年齢は40代半ばで功績からいえば中将になっていてもおかしくないが、士官学校出身ではないことが出世の枷になっていることを示唆されている[43]。初登場はアムリッツァ星域会戦で、この時は第9艦隊副司令を務め、負傷したアル・サレムに代わって艦隊全体の指揮を執ることとなり、その活躍で全滅を防ぐことに成功する[17]。その後、第8次イゼルローン攻略戦において、ハイネセンから要塞に帰還するヤンの指揮下に入り活躍する[43]
ランテマリオ星域会戦に先立ち、新設の第14艦隊司令官に任じられ中将に昇進し、ビュコックらと共に迎撃にあたる[22]。第5陣ワーレン艦隊に善戦するが戦力差は覆せず、苦戦したところをヤン艦隊に救われ合流する。続くバーミリオン星域会戦に、ヤン指揮下で臨むが、途中より参陣したミュラー艦隊の猛攻を真っ先に受け戦死する[45]
ラルフ・カールセン (Ralph Carlsen)
声 - 新井量大
第15艦隊司令官。中将。
豪胆で鳴らす偉丈夫[22]。ランテマリオ星域会戦に先立ち、新設の第15艦隊司令官に任じられ中将に昇進する[22]。ラグナロック作戦において、新参の中ではモートンと共にヤンが信頼できた艦隊指揮官の一人で、ランテマリオ会戦でも勇戦し、その後ヤンの指揮下で戦う。戦後は、キャゼルヌやフィッシャーと同じく「動くシャーウッドの森」には参加せず、そのまま降伏して自宅待機の身となる[46]
その後、ビュコック指揮下でマル・アデッタ星域会戦に参加し、寡兵ながらミュラーやファーレンハイトを相手に勇戦し、両者を焦らせる活躍をする。しかし、最期は新たに投入されたビッテンフェルト艦隊を前に戦死する[26]

司令官(将官)・兵士[編集]

ジャン・ロベール・ラップ (Jean Robert Lapp)
声 - 田中秀幸 / 小野友樹(Die Neue These)
ヤンの親友。ジェシカの婚約者。第6艦隊参謀。少佐。
ヤンの士官学校時代の同期かつ親友。自然な指導力と下の者から信頼感を寄せられる人望を持ち、ヤンから自分よりも将器があると評される有能な人物[47][8]。アッテンボローからもヤンよりも早く出世すると見込まれるほどであったが病気療養で出世が遅れた経緯がある[15]。物語開始直後のアスターテ会戦において、ヤンと同じく同盟軍の危機を察知し、上官のムーアに意見具申を行うも却下されてしまう。結局、時間を無駄に浪費する内に、ラインハルト率いる帝国軍の急襲を受け、ムーアと共に戦死する[37]。この死によってジェシカは反戦運動に身を投じることとなる[6][47]
外伝ではその経歴がもう少し詳しく明かされており、士官学校時代はヤンと戦史研究科廃止反対運動を行った仲だった[27]。レグニツァの戦い及び第4次ティアマト会戦にはヤンと同じ第2艦隊所属で参戦していた[36]
藤崎版ではより理不尽な目に遭うように描写されており、アスターテ会戦でムーアから暴行を受け、重傷のまま営倉送りとなってもなお、意見具申しようとし、そこで帝国軍の急襲を受け戦死している。
『Die Neue These』では士官学校時代やジェシカとの関係が掘り下げられており、ジェシカとは幼馴染で、一度プロポーズするが断られてしまう。その後、アスターテ星域会戦の少し前にヤンに正式に婚約することが決まったと報告する。後の流れは原作通りとなる。
アンドリュー・フォーク (Andlew Fork)
声 - 古谷徹 / 神谷浩史(Die Neue These)
准将。帝国領侵攻作戦におけるロボスの幕僚で作戦参謀。
士官学校の主席卒業者という青年将校。26歳という若さだが老けて見え、眉目は悪くないものの血色が悪く陰気さを持つ[11]。軍首脳のロボスに高く評価され、若くして准将の地位にいる秀才であるものの、出世欲と自尊心が極めて強く、しかし、それに釣り合うだけの軍事の才はない。実際、作中では自身の作戦計画を美辞麗句で自賛し、反論にはもっぱら弁舌で封じ込めようとする[11]。同世代のヤンがイゼルローン要塞占領という大功績を挙げたことに強い対抗心を抱く[11]。物語中では、同盟が滅亡する原因となった帝国領侵攻作戦と救国軍事会議のクーデターにどちらも決定的な役割を果たしたこと、さらに物語終盤では地球教に操られていたとは言え、ヤン暗殺にも大きく貢献するなど、終始、同盟勢力側に回復し得ない大きな損害を与え続ける。
上記のヤンへの対抗心や出世欲という動機から、帝国領への大規模侵攻作戦を立案し、サンフォードの秘書やロボスといった私的ルートで、その無謀で無意味な作戦を実施に向かわせる。自身は同作戦の参謀役として指導部に入り込むと、侵攻前の作戦会議では戦争計画としては非常に曖昧で空疎な内容を提示する[11]。これを実際に前線で戦うことになる艦隊司令達から批判されると「高度の柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処することになる」と言いのけ、ビュコックからは「要するに行き当たりばったり」と痛烈に皮肉られる[11]。また、実際に侵攻作戦が開始されると無気力なロボスへの取次役として実権を握る。戦役の終盤、帝国の反攻作戦で次々と同盟軍が撃破されていく劣勢の中、ロボス宛てのビュコックの通信に相変わらず取次役として登場する。撤退要求に対し、自らは安全な後方にいるのに、自分なら撤退はしないと勇ましいことを言って要求を拒絶したため、激怒したビュコックに激しく譴責されて「転換性ヒステリー症による神経性盲目」を発症して倒れ、入院加療・予備役編入となる[17]
戦後、元凶でありながら入院したために特に敗戦の責任を取らずに済む。その後、統合作戦本部長となったクブルスリーに復帰を直訴し、これを拒絶されると忍ばせていた拳銃で彼を撃ち、重傷を負わせ拘束される[13]。軍令のトップであるクブルスリーの負傷は続く救国軍事会議のクーデターを大きく利する(フォーク自身がどこまで救国軍事会議に関与していたかは明示されておらず、あくまでひとりで考えて実行したと考える様に、クーデター勢力に深層暗示にかけられたとある)[13]
その後は、精神病院に拘禁され、同盟滅亡と前後して発生した病院火災で死亡したものと思われていた。しかし、実は地球教に攫われており、ヤン暗殺の手駒として使われる。地球教に吹き込まれ、自らこそ民主共和国政治の真の救い手と信じ込んでヤンを自ら暗殺しようとしたが[48]、実は帝国軍に扮した本当の暗殺部隊をヤンらに信じ込ませる単なる囮であり、乗っていた武装商船ごと吹き飛ばされ死亡する[49]。そして地球教の狙い通り、ヤン側の警戒が緩み、ヤン暗殺が成功してしまう。
外伝では第6次イゼルローン攻防戦に採用された作戦の立案者として名前のみ登場している(当時は中佐)。また、この時にすでにロボスから目をかけられていた[18]
OVA版で声を担当した古谷は「今まで声を演じた中で一番嫌いなキャラクター」の質問にフォークを挙げ、「思い入れが全くない」と発言している[50]
マリネスク
少将。シトレの主席副官。帝国領侵攻作戦についての会議に出席した。
ウィッティ
声 - 風早祐介
大佐。クブルスリーの副官。フォークのクブルスリー射殺未遂事件に遭遇した際には医者の手配を指令するとともに、とっさの出来事に何も行動できなかった衛兵達を叱責した。
ヤマムラ(Yamamura)
軍医少佐。帝国領侵攻の際にはイゼルローンに所属し、ビュコックの糾弾によるアンドリュー・フォークの転換性ヒステリーの病状をビュコックに説明した後、「完治させるためにはフォークの作戦を完遂して彼を満足させる必要がある」と発言し、暗にフォークの更迭をビュコックに使嗾している。OVAには登場せず、フォークの病状についてはドワイト・グリーンヒルが説明している。また、小説では「壮年の男」となっているが、道原かつみの漫画版では中年女性として描かれており、台詞も単にフォークの病状を説明するのみとなっている。
クレメンテ
大尉。アムリッツァ星域会戦の際、ビュコックの副官。OVA版ではファイフェルに変更された。
コナリー
声 - 笹岡繁蔵 / 西凜太朗(Die Neue These)
少将。第12艦隊副司令官。ボロディンの自決後に艦隊の指揮を引き継ぎ、ルッツ艦隊に降伏した。石黒監督版OVAではボルソルン星系にてルッツ艦隊と交戦した際、艦隊が旗艦ペルーン以下護衛艦8隻まで討ち減らされたことを報告している。その後の消息は不明。
チェン
声 - 小関一
少将。第10艦隊参謀長。惑星リューゲン軌道上にてビッテンフェルト艦隊と交戦した際、艦隊に約4割の被害が出たうえ、残りの半数も戦闘不能となったことを報告する。撤退命令が下された後もウランフと共に殿となって奮戦したが、共に戦死した。
中国語版では「陳参謀長」「陳少将」という字が当てられている。
ナン
声 - 石野流三(新)
技術少佐。アスターテ会戦時第4艦隊レオニダスの通信長(劇場版では少佐、第4艦隊の通信士)。第4艦隊に敵艦隊が襲来した時、パストーレの命令で第2、第6艦隊に応援要請を出すように命令されたが、帝国軍の放った妨害電波により、絶望の動作と表情でそれに応じている。その後、艦橋への被弾により戦死している。
ファイフェル (Pfeiffel)
声 - 梅津秀行
少佐。ビュコックの高級副官を長年にわたって務めた人物で、与えられた指示を着実にこなすタイプの部下。上官に対して非常に忠実で、第3次ティアマト会戦直前のホーランド中将の発言に対して激発しそうになったこともある。だが、ジェシカ・エドワーズの演説を聞いた時かウォルター・アイランズとビュコックが面会した後に軍人視点での発言を行い、ビュコックにたしなめられる場面も見られる。後に中佐に昇進し、帝国の「神々の黄昏」作戦への対応準備のため、徹夜続きの激務に追われるが、同盟艦隊がバーラト星系から出発する前日には連日の徹夜がたたり、心臓発作を起こして入院。職務はスーン・スールに引き継がれた。その後の消息は不明。なお、小説ではビュコックが大将の時には少佐だったが、ビュコックが元帥になった後は少将と記述されていた(創元文庫版では少佐に修正)。
サンドル・アラルコン
声 - 大友龍三郎
少将。査問会から解放されたヤンがイゼルローン要塞に戻る時に同行した独立艦隊の1つの司令官。指揮官としてはまずまず有能ではあったが、軍国主義的志向が強く、民間人や捕虜を殺害した嫌疑が何度もかけられており、ヤンには密かに忌避されている。ガイエスブルク要塞戦が終結した後、グエン・バン・ヒューと競う形で帝国軍の敗残部隊を追撃し、ミッターマイヤーとロイエンタールの待ち伏せにあって全滅してしまう。アニメ版では、ケンプとミュラーの艦隊を挟み撃ちにして撤退させたヤンに追撃を申し入れた。別の思惑があるヤンに却下されると、ヤンの指揮能力と性格に疑問を呈している。なお、狂信的軍国主義者であるのにもかかわらず救国軍事会議に参加しなかったのは、幹部の1人であるエベンス大佐と個人的に不仲だったからであり、思想的にはより過激でさえあったとされる。座乗艦はマルドゥーク(石黒監督版OVA)。
マリネッティ
声 - 岡和男
准将。査問会から解放されたヤンがイゼルローンに戻る時に同行した独立艦隊のひとつの司令官。OVA版では、第一次ランテマリオ星域会戦に参戦。ミッターマイヤー艦隊を相手に、その渾名を畏れたあまり我武者羅な攻撃を行い、ミッターマイヤーに不意打ちを食らわせる。ビュコックの指示により後退するが、帝国軍に付け入られる隙を作ってしまった。その後、マル・アデッタ星域会戦にも少将として参戦している。マル・アデッタ以降の所在についての描写は無く不明。座乗艦はロスタム(石黒監督版OVA)。
ザーニアル
声 - 菅原正志
准将。査問会から解放されたヤンがイゼルローンに戻る時に同行した独立艦隊のひとつの司令官。OVA版では、第一次ランテマリオ星域会戦に参戦し、マリネッティ艦隊と共にミッターマイヤー艦隊に猛攻を加える。その後、マル・アデッタ星域会戦にも少将として参戦している。マル・アデッタ以降の所在についての描写は無く不明。作中での台詞は「撃て、撃て」のみで、マリネッティよりさらに台詞が少ない。座乗艦はベレノス(石黒監督版OVA)。
シムズ
声 - 古田信幸
軍曹。ヤンが査問会に召集された際、彼の世話と護衛(事実上の監視)を担当した。常に無表情で、ヤンの質問に答える時も淡々と受け流していた。この態度に怒ったヤンは扉越しに軍帽を投げつけ、辞表まで書いている。OVA版では黒人の巨漢であり、表情は無表情を貫いている。また、小説ではヤンに対する威圧を含めて可憐さというものを徹底的に排除した結果、彼が選ばれたのではとヤンが邪推している。
バウンスゴール (Baunsgoal)
声 - 山賀教弘
技術中将。大親征の際、惑星ルジアーナで建造していた艦艇を脱出させ、自身は時間稼ぎのために帝国軍と戦い、戦死。彼が脱出させた艦艇の約半数は、逃走に成功した。小説ではくだりが数行書かれただけだが、OVA版ではセリフが入るなど、扱いが増えていた。
ビューフォート (Beaufort)
准将。マル・アデッタ会戦に先立ち、先鋒の「黒色槍騎兵」艦隊の後方にゲリラ戦を仕掛け、一時的に同艦隊の補給を断つ程の戦果を挙るも、その本拠地を黒色槍騎兵に叩かれ、部隊は四散する。ビューフォートは身一つで脱出し、ビッテンフェルトを悔しがらさせたという。この時、彼の部下が捕虜になり、尋問によって帝国軍に「メルカッツ生存」の情報が入った。
エマーソン (Emerson)
声 - 檀臣幸
中佐。自由惑星同盟軍の宇宙艦隊総旗艦となったリオ・グランデの艦長。同盟軍最後の戦いとなったマル・アデッタ会戦で最後まで殿を勤め、ビュコック、チュンらと共に乾杯しながら、撃破された艦と運命を共にした。
リバモア
中将。同盟軍人事部長。駐在武官としてフェザーンに赴くユリアンに辞令を渡した。若くして駐在武官に抜擢されたユリアンをトリューニヒトのお気に入りと勘違いし、無用のトラブルを避けるためか必要以外のことは一切発しなかった。
オスマン
中将。チュン・ウー・チェンの前任の宇宙艦隊総参謀長。帝国の「神々の黄昏」作戦への対応準備中に、過労のために脳出血を起こして意識不明の重体となる。そのまま更迭されるが、その後は不明。
オーブリー・コクラン (Aubley Cochrane)
声 - 麦人
大佐。「神々の黄昏」作戦時のリューカス星域同盟軍補給基地司令官。バーミリオン会戦において、帝国軍のミュラー艦隊が同基地を占拠しに来た際、民用物資であることを理由に一部の部下の(実力行使を伴う)反対をおしのけ、帝国軍に一戦もせず降伏した。ミュラーはここで一戦しなかったため、バーミリオン会戦において真っ先にラインハルトの救援に駆けつけることが出来た。彼なりの信念に基づく行動であったが、結果としてコクランの判断がヤンがラインハルトを倒すきっかけを失わせることとなった。なお、ミュラーは降伏のいきさつを知り、配下にしようとしたがコクランは断り、部下とハイネセンへ帰還の許可を申し出ていた。その後、旧部下の告発により、利敵行為をなしたとして僻地の未決囚収容所に収監されるも、その後の自由惑星同盟の混乱の中で放置されてしまった。2年後になって餓死寸前の状態でミュラーに救出され、部下となる。
ブレツェリ
大佐。シュパーラ星系の通信基地JL77の基地司令官代行。
この通信基地は機能的集約化の拠点であり、ランテマリオの星域会戦直前に帝国軍の情報を集め伝達を続けたため、脱出不可能であった。JL77の戦闘要員はわずか2,000名で防備も貧弱、戦闘用艦艇さえない状況であり、多大な貢献をしたこの基地に対し統合作戦本部もただ見捨てるわけにもいかず、50,000名の戦闘要員と300隻の戦闘用艦艇を派遣する連絡をした。それに対し、ブレツェリは「せっかくですが」と断った。
これは、下手に増援されれば帝国軍は黙って通過してはくれないだろう、それならいっそこのままやり過ごした方がいいという策(本人も自信はなかった)であった。ブレツェリの読み通り帝国軍のミッターマイヤー提督はJL77が何かする気なら一撃で殲滅するつもりだったが、自分からわざわざ無力な弱敵に手は出さず、基地と人員は助かった。その後の消息は不明。
道原かつみの漫画版ではあごひげを生やした小太りの中年。表情は冷静だが、心中で通信兵の愚痴に「下の者は愚痴をこぼせてうらやましい」とか、ハイネセンからの派兵を「焼け石に雀の涙」などとぼやく、中間管理職じみたキャラクターと描かれている。
マスカーニ (Mascagni)
声 - 立木文彦
少将。宇宙暦799年 / 新帝国暦1年7月16日のレサヴィク星域において、バーラトの和約に基づいて1,820隻の戦艦及び宇宙母艦の爆破処分作業を行っていた工作部隊の指揮官で、旗艦はOVA版では工作艦「RK-387」。戦争が終わったことから緊張感が欠落しており、敵味方識別装置の反応と作業の応援に来たという通信を鵜呑みにしてメルカッツ率いる「動くシャーウッドの森」艦隊の接近を許してしまい、その正体に気付いた時には旗艦を包囲されて自身や部下達は手も足も出なくなった。
義勇兵集団を名乗る動くシャーウッドの森艦隊によって処分予定の艦艇の内、戦艦464隻と宇宙母艦80隻を強奪された揚句、義勇兵集団から参加を呼びかける通信を受けて、指揮下の部隊からハムディ・アシュール少佐を始めとする4,000人もの「お調子者」が義勇兵集団に参加合流してしまう。
ハイネセン帰還後に査問会にかけられた時、目の前に現れた強盗集団(動くシャーウッドの森)の総数を500隻と証言する(実際は60隻)。OVAでは艦船の数についてはそれ以上触れられなかったが、小説ではマスカーニの部下の中に数千隻と証言する者もいたため、500隻が最も妥当な数であると判断された。
コーネフ (Konev)
中将。帝国領侵攻作戦の作戦主任参謀。
ビロライネン (Birolinen)
少将。帝国領侵攻作戦の情報主任参謀。
グレドウィン・スコット
声 - 永野善一(Die Neue These)
帝国領侵攻時に新たに占領した各星系へ物資を輸送する任を受けた輸送艦隊の司令官。輸送船100隻、護衛艦26隻を率いてイゼルローンから辺境星系へ赴いた。しかし、自分に課せられた任務に遠征軍の命運がかかっている事を全く理解しておらず、航路が同盟の支配領域にあるからと周囲を全く警戒せずに艦橋で趣味の三次元チェスに興じる有様であった。その結果、ラインハルトの戦略により、艦隊はキルヒアイス艦隊の奇襲によって完膚無きまでに撃破され、自身も戦死した。彼の輸送艦隊が壊滅したことで前線には物資が行き届かなくなり、侵攻作戦は脆くも瓦解してしまう。さらにその輸送物資も同盟各星系から強引に抽出したものであり、同盟全体の衰亡にもつながっている。
ニコルスキー
声 - 川津泰彦(Die Neue These)
中佐。グレドウィン・スコット輸送艦隊参謀。上官よりは真面目な性格であり、帝国軍の襲撃を受けたことをスコットに報告した際には、状況を理解できないスコットをたしなめている。しかし、緊張感が欠落しきったスコットは依然として状況を理解できず、ニコルスキーは更に口を開くも、その瞬間に艦は撃沈され無能な上官と運命を共にする羽目になった。
ジャワフ (Jawaf)
声 - 仲野裕
大佐。OVAでは30~40代くらいの、体格のがっしりした黒人として描かれている。
ジョアン・レベロがヤンを逮捕させたのち、統合作戦本部長ロックウェル大将よりシェーンコップおよびアッテンボロー両退役中将の身柄を拘束するように密命を受け、特命隊の指揮官として2個中隊の武装陸戦隊を率いていた。しかしライナー・ブルームハルト中佐(連隊長代理)率いるローゼンリッター連隊の奇襲を受けて任務に失敗し、彼も軽傷を負った。ロックウェルに任務の報告をした際には失敗したと知るや否や責任逃れを始めるロックウェルに呆れていた。
ベイ (Baye)
声 - 池田勝
大佐。表向きは救国軍事会議の賛同者として参加していたが、実はトリューニヒトに情報を漏らしていたスパイ(OVAではブロンズ中将の情報部をけなしたり、トリューニヒトの逃亡成功を理由にスパイがいることを主張するなど救国軍事会議の結束に亀裂を入れるような行動を多数行っている)。そのためベイはクーデターによる逮捕を免れている。クーデターが終結した後、この功績によって准将に昇進した(小説の一部などに、少将に昇進したという記述ミスがある)。ヤンが査問会に呼び出された時にはヤンを宇宙港でフレデリカとマシュンゴから引き離し、宿泊施設(軟禁場所)に連れて行く役を担当した。ヤンの解放を望むフレデリカらの抗議を一蹴し、トリューニヒトに密告した上で彼女らに闇討ちをかける。性格はビュコックから「いたち」「ゴキブリ野郎」と評され、盗聴の記録を証拠品として使用する同盟憲章違反行為を行う可能性があると示唆されたほど。
ヴィオラ
声 - 西尾徳
大佐、フェザーンの同盟高等弁務官事務所主席武官。トリューニヒト派の軍人で、イゼルローン要塞から赴任して来たユリアンとマシュンゴに対し高圧的に振る舞った。病的なまでに肌が白く、肥満している割には肉感に乏しいことから「地上の気球」と称された。帝国軍によってフェザーンが占領された際にはヘンスロー弁務官らを見捨て宇宙船で逃亡したが、帝国軍の臨検に遭い逮捕された。
エドモンド・メッサースミス (Edmond Messersmith)
少佐、有能な士官で、グリーンヒル大将の部下だったこともある。グリーンヒル大将は娘フレデリカの結婚相手と考えていた時期もあった。査問会のためにハイネセンにやってきたヤンと引き離されたフレデリカに、ビュコック司令長官との面会の便宜を図った。
アニメでは登場しない代わり、トリューニヒト派に属する士官が親切をよそおってフレデリカとマシュンゴを憂国騎士団が待ち受ける地下駐車場に誘導している。

政治家・官僚・政界関係者[編集]

最高評議会[編集]

ヨブ・トリューニヒト
最高評議会の国防委員長。後に最高評議会議長(サンフォードの後任)。
ジョアン・レベロ
声 - 家弓家正江川大輔 (Die Neue These)
最高評議会の財務委員長。後に最高評議会議長(トリューニヒトの後任)。
戦火の拡大に伴う財政的負担の増大や同盟の国力低下を憂慮しており、帝国領侵攻作戦の可否を問う評議では、ホワン・ルイ及びトリューニヒトと共に出兵に反対する(ただしホワンと彼は本心からだが、トリューニヒトは自らの打算のため)。トリューニヒト政権成立後は在野の政治家となり、「神々の黄昏」作戦により同盟が帝国に敗北した後は、トリューニヒトの後任として最高評議会議長となる。
同盟の腐敗に心を痛めているが、若い頃は彼もその腐敗の誘惑に身を任せていた。だが決して悪人ではなく、相応の政治能力もあり、ヤンと協力すれば最高の組み合わせであろうと言われていたが、実現することはなかった。
敗戦前においては有能で良心的な政治家であったが、敗戦後という混乱期を乗り切っていくタイプの人物ではなかったとされ、同盟の存続のみに固執する言動をとり、視野の狭さを露呈する。結果として帝国弁務官のレンネンカンプの干渉に抗しきれず、自分に似合わない権謀に手を染めてしまった。彼が以前より、ヤンはルドルフのようになってしまうのではないか、という強迫観念を有していたこと、オリベイラを始めとする同盟の政治家達が嫌っているヤンの排除に積極的に進言したことも原因になった(明確に反対した政治家はホワン・ルイのみ)。平和な時代であれば、その能力を十分に発揮できた平時の人材であるとされる(小説において、平時の人材が有事の人材に劣るという意味ではないことが、繰り返し強調されている)。
OVA版ではレンネンカンプ誘拐後、一気に心身とも憔悴しきった様子が描写されているが、後述の通り、最期においてはその様子を一切見せなかった。
最期は第2次ラグナロク作戦の際、自己保身を図ったロックウェルら軍部に射殺された。自分が歴史上の悪役になった、と自覚しており、己の最期もヤンを謀殺しようとした報い、と自業自得として受け入れ、その態度にロックウェルたちは圧倒されていた。ヤンはレベロの謀殺という手段を受け入れずに叛旗を翻したが、レベロの行動が私利私欲でなく、あくまで同盟存続のための行動であった、とそのような立場に追い込まれたことに対しては同情していた。
ホワン・ルイ
声 - 肝付兼太宇垣秀成 (Die Neue These)
トリューニヒト、レベロと同じく物語開始時の同盟最高評議会議員の一人で、作品開始時点で人的資源委員長。レベロとは友人関係。帝国領侵攻の議題でレベロ、トリューニヒトと共に出兵に反対した(ただしレベロと彼は本心からだが、トリューニヒトは自らの打算のため)。
更には同盟内のマンパワー不足による経済崩壊を危惧し、レベロと共に一定数以上の軍人や技術者を民間に復帰するように要求したが、受け入れられることはなかった。トリューニヒト政権の成立後は、レベロと同じく在野の政治家となるが、ヤンの査問会で査問員の一人として参加し、間接あるいは直接的にヤンを弁護している。トリューニヒト政権の人間でない彼が査問員になった理由は明確ではないが、ヤンは「査問員がトリューニヒト政権の(またはそれに近い)人間だけという批判を回避するための体裁ではないか」と推測している。「神々の黄昏」作戦での同盟の敗北後、同盟存続を優先させようとするレベロと意見が合わず(ヤンの処遇など)、ヤン脱出後に彼との面会を試みるが拒否され、長年の同志だったレベロと事実上絶交してしまった。のちにオーベルシュタインによって旧同盟の主要人物として逮捕、ラグプール刑務所に収容された。その後の暴動での生死については言及されていない。
道原版では、ルビンスキー(ルビンスカヤ)と共に女性にされている。
ロイヤル・サンフォード
声 - 阪脩柴田秀勝(Die Neue These)
最高評議会議長で同盟の国家元首(本編開始時)。
物語開始時点の同盟の国家元首である老政客。同盟の最高権力者ではあるが、政争の渦中から浮上した調整役タイプで万事に先例尊重主義という凡庸な人物。「誰からも選ばれなかった(国家元首)」と嘲弄され、式典でも官僚が用意した原稿を棒読みするなど、とかく精彩を欠き、トリューニヒトが次期指導者として声望を得る一因となっている[11][17]
同盟による帝国領侵攻作戦を決定した元凶の一人であり、そもそもフォークが立案したこの計画自体が、サンフォードの秘書を通して評議会に持ち込まれた経緯がある[11]。その審議の際も、当初は沈黙をしており、佳境に入ったところで侵攻作戦の成功が低迷していた政権の支持率回復になると資料を提示して議案が賛成される決定打を作る[11]。その後、戦役の失敗を受けて退陣する
コーネリア・ウィンザー
声 - 松島みのり滝沢久美子(Die Neue These)
最高評議会の情報交通委員長。
40代前半で優雅で知的な美しさを持つ魅力的な女性議員[11]。最高評議会の紅一点だが、やがて議長の座に着こうとする野心家であり[17]、性格は苛烈。帝国領侵攻作戦の可否を決める議案に対し、その一週間前に汚職で辞任した前任者から代わった新参だったが、積極的な賛成派として、反対派のレベロやルイを激しく論駁する。特に圧政から帝国臣民を解放することが同盟の大義とし、犠牲の多寡も問題ではなく、反対する市民は利己主義であって迎合する必要はないとまで言い切る。最終的にサンフォードが支持率回復の資料を出したところで、議論を強制的に打ち切って投票に移すことを提案し、侵攻作戦の実施に導かせた元凶の一人[11]
帝国の焦土作戦及び反転攻勢が始まると、破滅的な敗北を理解しつつも、なお現状の政治的立場や後世の評価を恐れる保身で、他の主戦派議員と共に撤兵に反対し、せめて一矢報いるよう軍に要求する。結果として、前線はアムリッツァ星域会戦を行うざるを得なくなり、一矢報いることに成功するものの、更に被害を拡大させることとなる。また、自ら積極的な賛成派であったにも関わらず、内心ではサンフォードに乗せられた、軍は何をしているか、と責任転嫁を図っていた[17]。最終的にサンフォードと共に退陣する。
道原版ではルイが女性となったため、評議会唯一の女性では無くなっている。
ネグロポンティ
声 - 穂積隆信
トリューニヒト政権の国防委員長。ヤン査問委員会の主席。
ヤンと同じくらいの身長だが肉は厚いと描写される中年男性[31]。トリューニヒト派の代表的な政治家で、ヤンが将来自分達の地位を脅かすことを危惧している[51]。第8次イゼルローン攻防戦の前段において、トリューニヒトやフェザーンの思惑に乗せられる形でヤンに対する査問会を主催し、社会的謀殺を図り、彼を長期間拘束する[31]。ところが、イゼルローン攻防戦が始まったためにヤンの拘禁を解かざるを得なくなる。そのため、敵の大規模侵攻の直前に最高指揮官を戦線から遠ざけた政治的責任を問われる[52]。戦役後に辞表を提出し、国営水素エネルギー公社の総裁となる[53]。その後は不明。
OVA版では辞任の経緯が掘り下げられており、当初、査問会はトリューニヒトの意を汲んだ行動として自身の留任を願ったが、トリューニヒトより辞任の代わりの天下りポストを用意され従ったということになっている。
ウォルター・アイランズ
声 - 田中康郎
トリューニヒト政権の国防委員長(ネグロポンティの後任)。
50代半ばの禿頭の政治家[22]。国防委員長の就任直後にフェザーンからリベートを受け取るという汚職に精を出す人物であり[53]、トリューニヒトの子分というだけで取り立てて政治能力もない小物[22]。権力の集中を防ぐためにある議長と委員長の兼任禁止の規定によって、ネグロポンティの後任としてトリューニヒトから国防委員長に任命されたに過ぎず、軍政の実権は相変わらずトリューニヒトが握り、アイランズ自身はトリューニヒトと事務部局および軍部との連絡役に過ぎなかった[22]
「神々の黄昏」作戦でトリューニヒトが雲隠れすると、危機感から民主主義政治家として覚醒し、狼狽する同僚を叱咤して評議会をリードする[22]。軍部の方針にも積極的に協力してビュコックやヤンが、政治的掣肘を受けずに帝国を迎撃する下地を作る[23][54]。戦役終盤、帝国軍がハイネセンに迫る中でも、自らの犠牲を厭わず、ヤンの作戦成功を祈っていたが、突如現れたトリューニヒトに、今までの汚職をネタに全面降伏するよう要求される。それでも自らの過去の悪行を認めた上で拒絶し、逆にトリューニヒトを説得しようとしたが、彼が連れてきた武装した地球教徒に拘束され[46]、結局、バーラトの和約によって同盟は事実上帝国に征服されることとなる。トリューニヒトが和約に署名して議長を辞任した時には半ば廃人となって病床についたとあり、その後は不明[30]。後世には「半世紀の惰眠」より「半年間の覚醒」が記憶されたという[22]

官僚・行政官[編集]

ヘンスロー
声 - 増岡弘
フェザーン駐在高等弁務官。
頬肉のたるんだ、太くて短い眉の中年の男[28][注釈 1]。対フェザーン外交の責任者という重職ながら、近年の弁務官職の慣例通り論功行賞人事で同職に就いた程度の能力しかない。名門企業の創業者の息子という出自だが、むしろ、あまりにも能力と人望がなく、経営陣に体よく追い出されたとすら噂される[28]。初登場時は年若いケッセルリンクにいいように振り回され、そもそも既に金銭と美女で飼い慣らされていた[28]。帝国によるフェザーン占領の混乱時にも30歳年下でまだ未成年のユリアンの指示を受ける始末であり、むしろ足手まといとすら思われた[55]
初登場時は、上記の通りケッセルリンクの言葉に右往左往し、フェザーンの思惑通りに容易くヤンの査問会を開かせることとなる[28]。結局、第8次イゼルローン争奪戦後に政治的責任が問われると、ケッセルリンクに猛抗議するが軽くあしらわれる[56]。その後、第4巻で「神々の黄昏」作戦の序盤となる帝国によるフェザーン占領が起こると何もできずに狼狽し、結局、駐在武官として赴任していたとはいえ、まだ未成年であるユリアンの指示で機密情報の破棄など、弁務官職としてやるべき仕事をすることとなる[55]。その後も万事がユリアンの指示で動く形となり、最終的にはマリネスクの輸送船でフェザーン脱出に成功する[22]。その後は不明。
ウィリアム・オーデッツ
声 - 谷口節
国防委員会委員。元TVキャスター。
能弁を持って後世に名を残す野心を抱く少壮の男[25]。立体TVの解説者から政治家に転じたという経歴を持つ。大親征を受け、レベロによって同盟政府特使として帝国軍の下へ派遣される。とはいえ、本人の自信のほどに対して、レベロからは大した期待は抱かれておらず、実際にミッターマイヤーを相手に完全に論駁され、後に彼から「竜頭蛇尾の長舌族(おしゃべり)」と評される[25]。その後、ラインハルトに直訴するため彼の下に向かうが、結局、面会することはできずフェザーンに滞在する羽目となり、そのまま同盟は滅亡する[57]。しかし、そのフェザーン滞在中にロイエンタールに叛意があると噂をバラまいたことが後にラングに利用され、エルフリーデの一件が起こるきっかけとなる[57]
通常なら荒唐無稽なロイエンタールの叛意の噂を流した動機について、原作では推測という形で少しでも同盟の有利となるよう帝国を混乱させたかったのではないかとある[57]。OVA版ではルビンスキーの「用済みのオーデッツは始末する」というセリフがあり、彼が裏で糸を引いていたことが示唆されている。また、OVA版では他にも帝国によるフェザーン占領を伝えるニュースにキャスターとして登場しており、トリューニヒトの責任を問う世論に対して、逆にそのような市民を非難するような発言をしている。

その他の政治家・政府要人[編集]

ジェシカ・エドワーズ
声 - 小山茉美 / 木下紗華(Die Neue These)
ヤンと彼の親友であるジャン・ロベール・ラップにとってマドンナ的存在だった女性。もとは学校で音楽の教師をしていた。父親は同盟軍士官学校事務長。
ラップと婚約するものの彼が戦死し、それがきっかけで反戦運動に身を投じる。アスターテ会戦の戦没慰霊祭でトリューニヒト国防委員長を糾弾したのを皮切りに、テルヌーゼンの補欠選挙に立候補し議員となり、反戦政治家の急先鋒として活動する。しかし救国軍事会議のクーデターの際、ハイネセンスタジアムでの平和集会の最中に乱入してきたクリスチアン大佐に、顔面を銃のグリップで滅多打ちにされて死亡するという悲惨な最期を遂げた。
彼女の死をきっかけに発生した大規模な暴動(スタジアムの虐殺)は、参加者20,000人、兵士1,500人の死者を出し、結果的に救国軍事会議が民心を失う原因となった。彼女の死後、ハイネセンスタジアム前には彼女の銅像が建てられている。ただし、当時の政治状況を考えると政治利用のため、建てられたものと推測される。
なお、外伝2巻の描写では、 ラップ死後において、ジェシカとヤンの間には一度「おとなどうしの話」があったと思われる(ユリアンの推測)。
OVA版では政治家になった際のエピソードが掘り下げられており(第10話)、元は自分が立候補するつもりはなく、立候補予定者で反戦運動家であったソーンダイクの運動員だった。しかし、劇中の爆弾テロでソーンダイクが亡くなり、彼の意志を継ぐとして代わりに立候補し当選を果たした。
エンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラ
声 - 山内雅人
同盟自治大学学長。ヤン査問会の副長。歴代同盟政権のブレーン。
政治家ではないが、歴代同盟政権にブレーンとしてその政策に関わってきた学者[31]。求められれば政治倫理的には問題が多くとも法の抜け道などを利用し、献策する(ただし、あくまで献策であって自らが実行者になることはなく失敗時には責任逃れする)[33]。自治大学の目的が官僚育成ということもあって、その雰囲気は学者というより官僚とも評される。ヤン査問会のメンバーの一人として登場し、感情の制御ができないネグロポンティに代わって実質的に査問会の進行を主導する。終始冷静であったが、査問会の終盤で、調子に乗って戦争の意義を講義し始め、それをヤンに偽物の愛国心だと徹底的に否定され、初めて怒気を表す[31]。その後も、レベロ政権ではヤンを始末する助言を与えたりしたが[32]、最期はオーベルシュタインの草刈りで帝国に拘束され、ラグプール刑務所の暴動によって命を落とす[15]。ヤンからはその長い名前を正確に記憶しているだけで敬意に値すると皮肉られている[31]

救国軍事会議[編集]

ドワイト・グリーンヒル (Dwight Greenhill)
声 - 政宗一成 / 星野充昭(Die Neue These)
同盟軍大将。作品開始時点での統合作戦本部次長兼宇宙艦隊総参謀長で、アムリッツァ会戦の敗北まで同職にあった。フレデリカの父で、落ち着いた理知的かつ紳士的な人物。ヤンの理解者の一人。軍内部の良識派として、いずれは軍の首班(=統合作戦本部長)になると目されていた。また、娘フレデリカの様子を娘の上司であるヤンに尋ね、その働きぶりを聞き笑顔を見せるなど父親としても温かみのある人物であった。軍内部でも人望は厚かったようである。なお、シトレの指揮の下で第5次イゼルローン攻略戦にも第4艦隊司令官として参戦しており、作戦会議でヤンとわずかながら会話している。
大雑把なところのあるロボスとは反対に細部まで気配りのできる人物で、ロボスを補佐し第6次イゼルローン攻防戦までは同盟軍宇宙艦隊を効果的に指揮していた。またこの時、ヤンの作戦をブラッシュアップしてさらに効果的なものにしていたことからも参謀としての優秀さが垣間見える。しかし、ロボスの急速な衰えとそれに伴うフォークの専横もあって帝国領侵攻作戦は完全に失敗。その責任を取って査閲部長に左遷された後、ラインハルトの策を授けられたリンチの策略に嵌まって救国軍事会議の議長としてクーデターの首謀者となってしまう。当時のヤンにとって尊敬する人物がクーデターの首謀者というのは全くの予想外で、衝撃的な出来事であった。彼のような「良識派」がクーデターという手段に出た理由については、小説ではリンチ少将と旧知であったことくらいしか無いが、OVA版においては性急な若手のメンバーに担がれた立場であること、その若手の暴走を抑えるべく敢えてクーデター派のトップに立ったことが亡妻の墓に語りかけた台詞で明かされている。アルテミスの首飾りが破壊された時、クーデター派の有力者であったエベンス大佐がハイネセン市民を人質としてヤン艦隊と徹底抗戦すべきと主張したが、グリーンヒル大将は止めている。最期はクーデターの失敗が明らかになった場でリンチに射殺される。ただし、公式には自殺とされている。この殺害直前に、リンチに人を見る目がなかったと評されている。
OVA版・小説では描写はないもの妻は亡くなっており、一人娘のフレデリカを深く愛し、またフレデリカも父を慕っているなど親子関係は良好だったが、クーデター以降は会話の機会すら無いまま死別した。
ヤンのことを高く評価していた向きがあり、第6次イゼルローン攻略戦では当時の評価があまり高くなかったヤンを総司令部の幕僚として置き、周囲から贔屓しているのではないかと言われるほどだった。ただし、全面的に贔屓していたわけではなく、同攻略戦終盤に意見を求めようとしたところで当のヤンが居眠りしていたことで失望して幕僚から外している。その後再評価したらしい様子がある。またフレデリカが軍人を目指すきっかけになったのを自分の影響だと考えていたが、実際は恋心を抱いたヤンのそばにいたいがためである。
OVA版のオリジナルで、妻の墓に向かってクーデターを率いるに至った心境を語り掛ける場面やリンチに銃を向けて話すうち激昂した口調になっていく場面がある。また、田中芳樹はこの墓参りのシーンを気に入っており、知人から「世界一墓参りのシーンの多いアニメだ」と評されたと『「銀河英雄伝説」読本』で述べている。
藤崎版では、小説と同じく第6次イゼルローン攻防戦時にアイアースの総参謀長として登場。前哨戦でキャボット艦隊、ワーツ艦隊を撃破したラインハルトへの作戦立案をヤンに依頼し、ラインハルトを心理的に看破したヤンはラインハルトを撤退させた。その後、かつてのエル・ファシルでが助けられたことを理由にサインを要求している。ただし作戦提案時にヤンから「出し惜しみして大魚を逃さないように」と進言されたものの、ロボスが兵力を予定より削ってしまったために、作戦成功時は一瞬だけヤンに複雑な表情を向けていた(後にレグニツァから逃げ帰ったパエッタの証言を受けて、当時のヤンの進言を振り返っている。同時に、「あの時取り逃がした敵」が台頭しつつあることを肌で感じ取っていた)。
救国軍事会議のクーデターの際には第11艦隊を分散させることで各個撃破の好機と見せかけて、ヤン艦隊を「アルテミスの首飾り」で撃破しようとし、ヤンも「良策」とグリーンヒルの手腕を称えている。藤崎版ではクーデターを起こした原因は捕虜交換で帰還したリンチがグリーンヒルを訪ねたことがきっかけで、その後も彼の境遇を憐れんで定期的に会っていたが、その際に「腐敗政治家が支配する同盟ではラインハルトが現れた帝国によって統一される」との危惧を告げられ、一つだけ阻止する方法があると口にしたリンチの提案を興味本位で聞いてしまった事がきっかけだったとされる。また、クーデター失敗時にヤンと直接会話をしており、ヤンが救国軍事会議が帝国の手によるものと言われた際には静かに反論していたが、彼から「計画を提案した帰還兵がいるはず」と告げられ、その意味に気付きながらも、それでもリンチを信じようとする人の良さも描かれている。こちらではリンチとはお互いにブラスターを銃撃し、相撃ちになって共に死亡した。
ルグランジュ (Legrange)
声 - 嶋俊介
中将。アムリッツァ星域会戦時第11艦隊司令官。第3次ティアマト会戦で戦死したウィレム・ホーランド中将の後任として第11艦隊司令官に就任し、壊滅した艦隊を再編成した。帝国領土への大侵攻には加わらなかったが、その後の救国軍事会議のクーデターにクーデター側として参加。そのため、内戦でヤン艦隊と同盟軍同士の戦いをすることになった。ヤン艦隊との戦いではヤンの元に工作員としてバグダッシュを送り込み、偽の情報でヤン艦隊を混乱させようとする。バグダッシュには情報操作に失敗した場合、ヤンを暗殺する命令も出されていた。だが、バグダッシュは任務に失敗し、逆に第11艦隊が情報操作を逆手にとられて奇襲を受け敗北する。最後に「自分最後の戦闘が名立たるヤン相手であったことを光栄に思う」という旨の通信を送り、軍事革命を讃えながら自決した。またOVA版では「自由惑星同盟よ、永遠なれ!」と叫んでいる。グリーンヒル大将に「ヤンを必ず倒すか降伏させる」と豪語したり、漫画版では「最後の一兵まで戦いぬく」と発言するなど大言壮語の目立つ人物となっている。ドーリア星域会戦直前には「もっとも尊ぶべきは献身と犠牲であり、憎むべきは臆病と利己心である」との訓示を行っているが、石黒監督版OVAでは辟易した表情の兵士も見られる。
艦隊指揮官としては有能な人物でありOVA版ではシェーンコップの発言から勇猛な人物としても知られ、最後まで第11艦隊の戦意を失わせることなく勇戦したが、その抵抗を諦めない姿勢のために第11艦隊は旗艦以外数隻になるまで戦闘を続けて敗北し、同盟軍に残る貴重な機動戦力が消耗してしまう結果となった(藤崎版ではアルテミスの首飾りを駆使してヤン艦隊を挟撃しようとしていたが、その最中に首飾りは全機破壊されてしまう。直後にグエン・バン・ヒューの猛攻を受けたが、その後は救国軍事会議が降伏したため、第11艦隊は戦闘を停止。壊滅を免れている)。旗艦はレオニダス。第4艦隊旗艦と同名であるためか、石黒監督版OVAではレオニダスIIとされている。ボーステック社のゲームでは平均的な能力であることが多い。
アーサー・リンチ (Arthur Lynch)
声 - 広瀬正志
元エル・ファシル警備艦隊司令官(少将)で当時のヤンの上官。帝国軍捕虜。救国軍事会議の黒幕かつラインハルトの工作員。
かつてヤンが「エル・ファシルの英雄」と呼ばれるきっかけとなった「エル・ファシル事件」時の同星の警備艦隊司令官だった男[35]。当時40代。フレデリカによれば前線でも後方でも一定以上の実績を挙げ、評価も高い有能な軍人だったが、後述のようにエル・ファシル事件で軍司令官としてあるまじき失態を犯したことで権威は失墜し、その後、帝国の捕虜収容所でも事情を知った他の同盟軍兵士から侮蔑される生活を送る。その来歴から酒に溺れる死人のような状態だったが、それをラインハルトに目をつけられ、工作員として同盟に舞い戻り、グリーンヒル大将らの救国軍事会議のクーデターを引き起こさせる。
本編開始の約9年前の宇宙暦788年、対帝国との最前線である惑星エル・ファシルが帝国軍に包囲された際、先の戦闘の敗北も手伝って恐慌状態となり、民間人を置いて自らと取り巻きだけで脱出しようとする。ところが、見捨てられた部下の一人で、当時士官学校を卒業したばかりだったヤンが、これを逆用して脱出を図るリンチ艦隊を囮にし、300万の市民の脱出に成功させる(これによってヤンは「エル・ファシルの英雄」と呼ばれる)[35]。逆にリンチは帝国軍に捕捉され、捕虜収容所に移送される。民間人を見捨てたこと、しかも自分はあっけなく捕まったという不名誉はすぐに他の同盟軍捕虜にも知られることとなり、侮蔑され、酒に逃避するようになる(また、本国の妻にも離縁をされたと人づてに聞く)[58]
宇宙暦797年(帝国暦488年)、門閥貴族との戦いを控え、同盟との二正面は避けたいラインハルトによって、同盟内部に混乱を起こす工作員として白羽の矢が立てられる。ラインハルトとの接見では、なおも生き汚い態度を見せるものの、彼から「そのときは死んでしまえ」と叱咤され、帝国軍少将の座を約束されて再起する[58]。捕虜交換を利用して同盟に舞い戻った後は、ラインハルトの筋書き通りに軍内の不満分子を集め、救国軍事会議のクーデターを引き起こさせることに成功する。
クーデター終盤、ヤンによってクーデターが帝国の陰謀であると指摘された上に切り札であるアルテミスの首飾りが破壊されると、それに動揺する救国軍事会議の幹部たちを嘲笑い、ヤンの指摘は正しいと真相を打ち明ける。過去の汚名をすすぎたいと信じていたと激怒するグリーンヒルに悪びれず「見る目がなかった」と逆に嘲弄し、クーデターが帝国の思惑通りだったという不名誉を隠蔽するために彼に射殺されそうになったところを逆に撃ち殺す。直後に他のメンバーに射殺される[14]
当初は帝国軍少将の座というエサに釣られたものの、クーデター計画が進むうちに自分が何を欲しているかわからくなったと独白する[47]。最終的には、自らこれがラインハルトの策謀であったことを暴露した上で、実はクーデターの成功や帝国軍少将の地位などどうでもよく、己の正しさを信じて疑わない者に弁明の余地を欠片すら残せない恥をかかせたかったと吐露する[14]
バグダッシュ
中佐。救国軍事会議メンバーで後にヤン艦隊に転向。諜報担当。
#ヤン艦隊首脳部
ブロンズ (Bronze)
声 - 水鳥鉄夫
中将。同盟軍情報部部長。自らの地位を利用し、クーデター派の暗躍に関する情報を全て握り潰していた。情報という繊細な物を扱う人物にしては気性の激しい性格でクリスチアンの言葉やバグダッシュの寝返りに激怒し、また最後の頼みの綱であるアルテミスの首飾りが破壊された時にはその場に崩れ落ちていた。道原かつみの漫画版では救国軍事会議の降伏後、自決を選ぶエベンスに対し高官がいなければ下の者が責任を取らされるからと生きて裁判にかかることを選択する。OVA版でも降伏し裁判を受ける道を選んだ模様で、うな垂れながら他の救国軍事会議幹部と共に連行されるシーンがある。
エベンス (Evans)
声 - 池水通洋
大佐。ブロンズやルグランジュ、ストークスといった将官たちより階級は下だが、救国軍事会議の事実上のナンバー2だった。ハイネセン掌握時の際に報道テレビに姿を見せていることから、救国軍事会議の報道官として活動していることが窺える。また、掌握しているハイネセンが経済破綻を始めた時には経済担当を任されていたが、軍人視点な政策しか行えなかったため、経済を立て直すことが出来なかった。その際に意見を求めたフェザーン商人の皮肉に対して、(思い止まったとはいえ民間人を相手に)ブラスターを抜きかけた事からやや短気な性格である事が窺える。
グリーンヒルとリンチの死後にヤンに通信を送っている。その時、ヤンから自分達のやったことを痛烈に非難され反論できなかったが、それでも自分達が正しいと頑なに主張し軍事革命を称賛しながら通信を遮断する。OVA版では最後にヤンに自由惑星同盟の未来を託す言葉を残してヤンとの通信が終わった後に自決。なお同盟軍の軍隊至上主義者のアラルコン少将が救国軍事会議に参加しなかったのは、エベンスと個人的に反目していたからである。
クリスチアン (Christian)
声 - 曽我部和恭 / 遠藤大智(Die Neue These)
大佐。救国軍事会議のメンバーの一人。宇宙暦797年6月22日、ハイネセン記念スタジアムで開かれた無許可の市民集会に3,000人の武装兵を従えて突入。市民たちを弾圧したあげく彼の行為を咎めたジェシカ・エドワーズの高潔な振る舞いを踏みにじり撲殺、いわゆる「スタジアムの虐殺」を引き起こした。その際、彼の凶行に怒り狂い暴徒と化した市民の暴走に巻き込まれて踏み殺される。グリーンヒルの「事態を穏便に解決するように」との忠告を完全に裏切った軍事至上主義者であり、状況が芳しくなかった救国軍事会議の行く末を更に悪化させることになった。そのためアーサー・リンチからも低能と嘲られていた。
「Die Neue These」では憂国騎士団にも所属しているという設定になっており、アスターテ会戦の戦没者慰霊祭にも参列している、その時、近くにいたヤンのトリューニヒトの呼びかけを無視して座り続ける(彼にとっては不愉快極まりない)振る舞いを見て、ヤンに向かって何故起立しないのか強い口調で問い詰める(原作小説ではこの役割は名前不明の准将が行っている)。少し後に自分とは判らないように顔を隠した上で憂国騎士団を率いヤン邸前で弾劾と称した嫌がらせを行った(原作小説でも誰とは言及されずに行われた行為だが、アニメではヤンが実行した散水栓による騎士団への放水が顔に当たってクリスチアンであることが判明している)。
マロン (Maron)
大佐。救国軍事会議のメンバー。
惑星シャンプールでの蜂起を担当した指揮官。シャンプールがイゼルローンとハイネセンの航路上に位置するため、ヤン艦隊によるクーデター鎮圧の第一目標となる。戦いは地上での白兵戦となり、シェーンコップ指揮下の陸戦隊と戦闘に入るがわずか3日後には鎮圧され、最期はブラスターで延髄を撃ち抜き死亡する[47][13][59]
藤崎版ではシャンプールの戦闘が掘り下げられており、占拠した管区司令ビルでルグランジュの応援を待っていたが、3日後の夜半に直接乗り込んできたシェーンコップに急襲される。即座に脱出を図るも追い詰められ、最期は原作と同様に自決する。
ハーベイ
救国軍事会議のメンバー。
惑星ネプティスでの蜂起を担当した指揮官。ネプティスの蜂起の詳細は作中では特に明かされず、ヤン艦隊がハイネセン攻略後に鎮圧したとある[51]
ストークス (Stokes)
声 - 岸野幸正
少将。第11艦隊副司令官(ルグランジュの部下)。救国軍事会議のメンバー。OVA版オリジナルキャラクター。座乗艦はアバイ・ゲゼル。
ドーリア星域会戦において、ヤンの戦術でルグランジュの旗艦から分断された前衛部隊の指揮を担当する。ヤン艦隊の各個撃破策で猛攻撃を受ける本隊を援護しようとするもアッテンボローの遅滞戦術に翻弄され救援できず、その後は本隊を壊滅させたヤン艦隊の攻撃に遭い、玉砕する。
ヒルマ
少佐。ルグランジュの幕僚。救国軍事会議のメンバー。道原版のオリジナルキャラクター。
ドーリア星域会戦において原作通り敗北を認めて自決したルグランジュに代わってヤンの降伏勧告を受諾する。

エル・ファシル革命政府[編集]

フランチェスク・ロムスキー
声 - 仲村秀生
エル・ファシル独立政府(後に革命政府)の首班。医師。
バーラトの和約体制下で独立を宣言したエル・ファシルの代表。自由主義や共和制の理念を守ろうとする善良な人物ではあるが、政治手腕に乏しく、合流したヤンの足を引っ張る。建前上はロムスキーら独立政府がヤン艦隊(革命軍)という軍事力を従えていることになっているが、実態はヤンが首脳と、帝国からも内部からもみなされていることにも強い不満を抱えている。
ヤンのエル・ファシル脱出行にも加わっていた同星の医師(フレデリカの母も治療を受けたことがある)。バーラトの和約によって帝国の隷属状態になった同盟を見限り、エル・ファシルの代表として独立を宣言する。本来は、これに続く他の星系が現れる目論見があったが具体的展望のない行動だったために、結局はエル・ファシル単独の独立となり窮地に立たされる。その後、行き場のないヤンを収容したことで、ヤンの知名度と軍事力で政府を確立しようとする。しかし、政治理念に拘る余りに帝国との彼我の差を考慮せず、現実案を提示するヤンを、建前上の上下関係を利用して否認し、ヤンを困らせる。
回廊の戦い後、ヤンとラインハルトの会見が決まると、あくまで革命政府の首班は自分たちであるとこれに同乗しようとする。そのため、ヤンを狙った地球教の暗殺計画に巻き込まれてしまい、死亡する。なお、後にユリアンらがヤンの遺体のみを持ち帰り、ロムスキーら政府幹部の遺体を放置して帰ってきたために、後々、ユリアンらが批判されたとある。
上記の通り、作中では一貫して政治手腕がないことを露呈させる人物であるが、ヤンを帝国に引き渡す保身案が提示された時にロックウェルの例を引き合いに出して一蹴するなど、性格は善良。ヤンとロムスキーの死後、革命政府の解散時には、生き残った幹部たちが、ロムスキーが勝手に行ったことだと責任転嫁しようとしたため、ユリアンはロムスキーはあなた方に強制したのかと非難している。

外伝・オリジナルエピソードの登場人物[編集]

上記以外の外伝の単一エピソードの登場人物。

星を砕く者[編集]

フェーガン
少佐。巡航艦「グランド・カナル」艦長。
第3次ティアマト会戦後(OVAでは第3次ティアマト会戦前)物資輸送のために徴用された民間輸送船団の護衛艦艇のうちの1隻。帝国巡航艦部隊と遭遇し、「戦闘ではなく虐殺」されつつも民間船を守り、大多数の輸送船を安全宙域まで逃がすことに成功するが、グランド・カナルは撃沈され、少佐も戦死した。戦死後に自由戦士勲章を授与されるが、「グランド・カナルには100個の勲章よりも、1隻の味方が必要だった」とヤンは述べている。OVAでは妻と2人の子供(男女1人ずつ)がおり、勲章授与の式典に姿が見える。

ユリアンのイゼルローン日記[編集]

コリンズ
イゼルローン要塞駐在憲兵大佐。外伝2巻に登場。シェーンコップを「歩く風俗壊乱」等と称して嫌悪していたらしい。宇宙暦797年1月8日、麻薬中毒患者と思しき兵の人質となり、シェーンコップに助けられる。その後、シェーンコップの逸失利益(カードの勝ち分等)を請求されたかは不明。
サックス
声 - 三戸崇史(オーディオブック)
少将。宇宙暦797年の捕虜交換の際、帝国軍がイゼルローンへ運んできた捕虜をハイネセンへ送還するため、臨時に編成された輸送船団の指揮官。部隊の序列や自身及び他者の指揮権限の行使に厳格な一方、重要な任務(航法)を部下に丸投げして政治家との交流を図る。
イヴリン・ドールトン
大尉。797年の捕虜交換の際ハイネセンに帰還するための船団でヤン達と同じ船に乗った船団航法士。フレデリカと同室だった。なかなかの美貌の持ち主のようで、オリビエ・ポプラン曰く唇が薄ければ完璧。捕虜の中にかつて自分をだました元恋人の姿を認めて逆上。航法データを改ざんして200万人の捕虜もろとも恒星マズダクに飛び込み自殺しようとした。あわや恒星突入という段階になってヤンが一計を案じ、無人のシャトルをとばして恋人がシャトルで逃げたことを伝えたため、シャトルを撃沈してピストル自殺した。死後、憲兵隊によって遺体は手荒に収容されようとしたが、ポプランらに阻止され、フレデリカによって死化粧を施され、宇宙葬にされた。
ラン・ホー
声 - 羽多野渉(オーディオブック)
少佐。ヤンらが惑星ハイネセンからイゼルローン要塞に戻る際に搭乗した新造駆逐艦「カルデア66号」の艦長。やや胆力にかけるが善良な人物。予定通りにイゼルローンに到着し、ヤンから「名艦長」と賞された。その後は乗艦ごと要塞に留まり哨戒や巡視の任に就いた。
パーカスト
声 - 金光宣明(オーディオブック)
大尉。ヤンのエル・ファシル脱出行に先立ってリンチ少将とともに逃亡、捕虜となり、ラインハルトの陰謀の一環として同盟に帰還する。イゼルローン要塞から惑星ハイネセンへと向かう船団において、大将に昇進したヤンと自分を比べて愚痴をこぼし、ユリアンにたしなめられた。自分が捕虜となるきっかけを作ったリンチ少将を「リンチの奴」と呼び捨てるなど、かなり口は悪い。またユリアンにヤンが以前「ごくつぶしのヤン」と呼ばれていたことを教えた。

千億の星、千億の光[編集]

オットー・フランク・フォン・ヴァーンシャッフェ
声 - 仲野裕(千)
大佐。ローゼンリッターの第12代連隊長で、シェーンコップ達の上官。第11代連隊長リューネブルクが帝国へ逆亡命した後を受けて隊長に就任した。ヴァンフリート4=2の同盟軍後方基地でセレブレッゼの命令により偵察に赴いたが、途中で装甲車が故障して動けなくなり、後から来たシェーンコップの提案によって基地に帰還する途中、リューネブルク率いる帝国軍の陸戦隊に急襲され重傷を負う。戦場からは脱出し、基地に到着して手術を受けるが、既に体力が落ちていたため、手術中に死亡した。
大隊長時代までは有能な軍人で人望もあったが、連隊長に就任してからはその長所が失われた。シェーンコップは、地位の向上と権限の拡大に耐えるだけの精神的な骨格が不足していたと評している。
モンシャルマン
声 - 牧宮弘(千)
少将、第五艦隊参謀長。ビュコックの補佐を務めている。
シンクレア・セレブレッゼ
声 - 朝戸鉄也(千)
中将。ヴァンフリート4=2の同盟軍後方基地の司令官。後方勤務のスペシャリストだが、戦闘指揮能力は皆無に等しい。司令官としての適性を欠いていたのに基地司令官に任命されてしまった不幸な人物。ヴァンフリートの会戦時に、戦場とならないと思われた衛星ヴァンフリート4=2の基地にいたところ、帝国軍首脳部に邪魔者扱いされたグリンメルスハウゼン艦隊が立ち寄っただけだったが、偵察で同盟軍基地があることを知って来襲。陸戦の最中、ラインハルトによって捕虜となる。この功績によってラインハルトは少将に昇進、また、同盟軍でも後方担当の専門家が抜けたため、キャゼルヌにシワ寄せが来てしまう。シェーンコップを将来クーデターも起こしかねない反骨心のある人物と評している。
サンバーグ
声 - 稲田徹(千)
少佐。ヴァンフリート4=2の後方基地でセレブレッゼの副官を担当している。
カール・フォン・デア・デッケン
声 - 西凛太郎
薔薇の騎士(ローゼンリッター)の一員。ローゼンリッターがヴァンフリート4=2に配属されていた時、リンツ、ブルームハルト、そして当時副連隊長だったシェーンコップと共に「薔薇の騎士の最強カルテット」と言われた。巨体と温和な性格、超人的な耐久力、酒量の持ち主。誘導ワイヤーに正確に当てられるほどの狙撃術も持ち合わせ、当時は無理でも数年後にはリューネブルクにも勝てると評されていた。帝国軍の襲撃時に元連隊長のリューネブルクと鉢合わせになり、リューネブルクには手を出すなというシェーンコップの指示を守らず、部隊員全員が裏切り者扱いされたことへの怒りに任せてリューネブルクに挑み、敗死する。
ヴァレリー・リン・フィッツシモンズ
声 - 土井美加(千)
ヴァンフリート4=2の対空射撃システムのオペレーターを務める女性兵士。階級は中尉。没年齢は27歳。赤褐色の髪と瞳、小麦色の健康的な色の肌の女性。シェーンコップの当時の愛人だった。離婚歴があり、結婚はもうこりごりと語った。第5話、室外の様子を見ようと廊下に出たところで基地内部に侵攻した帝国軍の兵士に出くわし、発砲するも射殺された。第6話でその死を知ったシェーンコップの様子から、彼女を失ったことはシェーンコップにとって大きな損失だったと思われる。作中で名前が挙げられる唯一の女性戦死者でもある。
OVA版の第4話「染血の四月」では、シェーンコップとの強烈なベッドシーンがある。その肌の色はシェーンコップと似たようなものだったが、なぜか照明の消えた夜のシーンとはいえシェーンコップは照明のある時と同じなのに彼女自身は黒髪と濃褐色の肌の色になっていた。作者の田中芳樹は、執筆作品においてこの種の具体的な描写をしないタイプの作家であり、本作の小説に於いても、このシーンには具体的な描写は存在しない。なお、シェーンコップ役の羽佐間は後に「すごいシーンだった」と語っている[60]
ラムゼイ・ワーツ
声 - 菅原淳一(千)
少将。第6次イゼルローン攻防戦の前哨戦に分艦隊司令官として参加。OVA版では、命令系統は実質的に主客転倒して、参謀長のマルコム・ワイドボーン(後述)が提案する作戦指示をそのまま繰り返すだけ、という様子が描かれている。同会戦でラインハルト艦隊により艦隊中央を突破された挙げ句、指揮下の兵力のほぼ全てを殲滅されるという完敗を喫し、戦死した。
藤崎版では、戦功による出世を予期し浮かれる様子が描かれている。しかし、ラインハルトの作戦[61]により危機に直面した際にはワイドボーンによる撤退の進言に対し状況の説明を優先させ、更に敵が目の前に迫っているにもかかわらず参謀を招集して作戦会議を開こうとするなど、前線の指揮官とは思えない対応を繰り返す。最終的には座乗艦(艦名不明)への攻撃により構造物の破片で頭部を潰される無残な最期を遂げた。
マルコム・ワイドボーン
声 - 関智一(螺、千)、高橋研二(Die Neue These)
ヤンの士官学校での同期生。没年齢27歳。学年首席で10年に1人の逸材と目されていたが、戦略戦術シミュレーションでは戦術思考の硬直性と補給の軽視(兵站線の確保を怠った)からヤンに完敗した[62]。しかし、負けたことに納得できずヤンを罵り反論したが、結局は彼の意見は受け入れられなかった。小説・OVA版での人柄は他人の欠点や失敗をえぐるような一面があるとヤンに論評されていた。
藤崎版では、8年前の士官学校のシミュレーション試験でヤンを罵ったのはワイドボーン応援する他の学生たちであり、ワイドボーン自身はヤンを理解できなかったものの罵倒する周囲を諌めている。第6次イゼルローン攻防戦で、ラムゼイ・ワーツ少将の分艦隊の参謀長(大佐)として事実上分艦隊を仕切っていたが、ラインハルトの罠に嵌まり戦死。死の直前に軍規違反になるが、既に死亡していたワーツの命令として生き残った艦隊を後退させた。後に少将に2階級特進されている。
キャボット
少将。第6次イゼルローン攻防戦の前哨戦に高速機動集団司令官として参加。ラインハルト艦隊に「巧緻を極めた側背攻撃」[63]を受け、集団は壊滅。生死不明。

螺旋迷宮[編集]

バーナビー・コステア
声 - 坂下光一郎(螺)
大佐。惑星エコニアにある捕虜収容所の所長。当時59歳。一兵卒からの叩き上げであり、第二次ティアマト会戦ではフレデリック・ジャスパーの艦隊に所属していた。初対面の時ヤンが受けた印象は「ややかたくるしい(小説)」と「思ったよりも偉ぶらない(アニメ)」というものだった。長年に渡って公金を横領していたが、ヤンがそれを調査に来たと勘違いして謀殺を画策、ヤンが赴任した夜に捕虜の脱走/立てこもり事件を引き起こすがヤン達によって鎮圧されて、身柄を拘束されている。
しかし事件の調査に来たムライに審問される際には、一転してコステアはヤンが捕虜たちと共謀して暴動を起こしたと主張している。OVA版ではムライは横領の具体的な証拠がなく、状況証拠とヤン達による脅迫による自白だけではコステアを起訴出来ないとヤン達に述べており、コステアの罪が問われない可能性を示していたが、小説、OVA版ともに既にムライがエコニアに来る前にフェザーンの銀行に設けられたコステアによる匿名の口座を調べたことで容疑が固まり、公金横領の罪で逮捕され、収容所の管理責任と合わせて軍法会議にかけられることになった。小説では彼の汚職が暴かれる過程で、同盟軍において一兵卒から大佐にまで昇進して定年退官する者が受け取る退職金の額が、20万ディナールであることが描かれた。
ジェニングス
中佐。惑星エコニアにある捕虜収容所の副所長。当時36歳。官僚的な能力では一兵卒からの叩き上げであるコステア所長を上回っており、それがゆえに所長との仲はあまり良くない。当人の主観では勤勉と義務感から、所長の偏見では不眠症であるがため、深夜3時の巡回を毎日欠かさない。ヤンが赴任した当日に起きた暴動で当初捕虜側の人質となるが、ヤンとパトリチェフが身代わりとなって解放される。その後の戦闘による砲撃で負傷し入院したため、ヤンが最高責任者として暴動収束後の事後処理にあたることになった。
ボーリィ
声 - 遠藤哲司(螺)
少佐。惑星エコニアにある捕虜収容所の警備主任。アニメでは豊かな口ひげを生やした長身の黒人。所長の意を汲んで動くことが多く、捕虜による反乱事件の時はヤンに向かって婉曲的な表現で人質交換に応じるよう仕向けた。
チャン・タオ
声 - たてかべ和也(螺)
一等兵。惑星エコニアにある捕虜収容所でのヤンの従卒。従卒ひとすじ35年のベテランで、「おかげで人を撃ったり撃たれたりせずにすんだ」とヤンに語った。ヤンにいわく「安宿の番頭」のような印象の持ち主。勤続年金も獲得しており兵士ではあるが生活は比較的裕福である。ウォリス・ウォーリックの従卒を務めた経験がある。彼の730年マフィア評は「大変立派な方たちばかりでした」という単純なものだった。スキャンダルで失脚したウォーリックに関しては「あの方のまわりには、時々ろくでもないものたちがおりましてな」と擁護している。
なお、中国語版では「江涛」という字が当てられている。
ミンツ
ファーストネームは不明。 いわゆる「エルファシルの奇跡」直後の宇宙暦788年10月2日、無役のヤンがキャゼルヌの執務室に呼び出された時、ブルース・アッシュビー謀殺疑惑に関する資料を持ってきた士官。その時の年齢は30代半ばで、髪の色は亜麻色。小説版ではユリアン・ミンツとの関係は描写されていないが、『銀河英雄伝説ハンドブック』では父親と紹介されており、道原版では、明確にユリアンの実父であると描写されている。ユリアンの父は建国以来の名門の家系であり、母親の反対を押し切って、帝国から亡命した平民の家系の女性と結婚する。宇宙暦790年、大尉の時に8歳のユリアンを遺し戦死する。ヤン以上の茶道楽であり、息子に紅茶の種類や淹れ方の極意を伝授した。妻と息子に対する母親の態度について、どう思っていたかは記述がない。
ミリアム・ローザス
声 - かかずゆみ(螺)
アルフレッド・ローザスの孫。理髪で、挑発的な言動もしばしばである。ブルース・アッシュビーが祖父の功績を偸んだと考えており、非難の色を隠さない。当初は調査に来たヤンを”憲兵さん”と呼ぶなどやや非好意的な態度を示したが、ローザスの葬儀の席では好意的に接している。アッシュビーの功績をめぐる彼女の意見について、ヤンは「特殊論のよそおいをした一般論」と感じている。ローザスの選んだ15歳年上の商船の機関士と婚約している。

その他OVAのオリジナルエピソード[編集]

レイモンド・トリアチ
声 - 北村弘一 (10)
国民平和会議テルヌーゼン支部長。主戦論者であり、テルヌーゼン選挙区での代議員補欠選挙におけるジェイムズ・ソーンダイクの対立候補。士官学校創立日記念式典に出席するため、テルヌーゼンにやって来たヤンを、報道関係者を伴い空港で出迎える。その場で戦災孤児の少女を使った花束贈呈と選挙演説を行い、事情がわからぬヤンと並んで撮影された写真は新聞の紙面を飾る。イゼルローン要塞を攻略し、英雄となったヤンの人気を利用しようとする姑息な選挙戦略であった。これはソーンダイク派の運動員を激怒させ、ヤンはホテルの部屋に襲撃を受け、ジェシカと思わぬ再会を果たすことになる。
ソーンダイクを狙った爆弾テロに、トリアチ本人が関わっていたかどうかは不明。倒れたソーンダイクに代わり立候補したジェシカが当選を果たし選挙に敗れた。
ジェイムズ・ソーンダイク
声 - 丸山詠二 (10)
テルヌーゼン選挙区での代議員補欠選挙において、反戦市民連合が擁立した候補。運動員の中に、反戦運動に身を投じたジェシカ・エドワーズがおり、ヤンは思わぬ再会を果たす。運動員が憂国騎士団に襲撃されていた処をヤンが助け、選挙本部まで送り届けた際にヤンと面会。好印象を持ったことをヤンはジェシカに話している。しかしその夜、選挙本部で発生した爆弾テロにより重傷を負い死亡。代わってジェシカが立候補し、同情票も集める形で当選、ジェシカは政界に身を投じることになる。
フランツ・ヴァーリモント
声 - 中原茂 (14)
第7艦隊所属の技術将校。少尉。同盟の大規模侵攻作戦におけるOVA版のオリジナルエピソードの人物。
艦隊司令官のホーウッド中将より、進駐した惑星の農業の改善を直々に命じられる。その中で、有力住民のワグナーの思惑もあり、彼の娘テレーゼと出会うこととなる。その後、帝国の焦土作戦が効果を発揮し、同盟軍と帝国の民衆との間に不和が生じる混乱の中でテレーゼと共に現状に失望し、駆け落ち同然に軍から脱走する。その後の消息は不明だが、テレーゼとの会話で辺境惑星に身を隠すと発言している。

歴史上の人物[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 本文中ではユリアンより30歳年上とある[55]

出典[編集]

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  1. ^ レンネンカンプを捕えた際、『元帝国人として祖国の恩義に報いる意思』を問われた際の回答。
  2. ^ 3巻220ページ
  3. ^ 小説の記述より。藤崎竜版でも『別名:ヤン艦隊のビッテンフェルト』との注釈がある。
  4. ^ これは小説初版においてはポプランの階級は中尉(後の版ではイワン・コーネフとともにトダと同格の大尉に修正)であってトダは上官とされていたことによるスライド処置。
  5. ^ 「螺旋迷宮」第13話エンディングクレジットでは「アッテンボロー(父子)」と表記。
  6. ^ a b c d e 本伝, 第1巻4章.
  7. ^ a b 本伝, 第9巻3章.
  8. ^ a b 外伝, 第4巻1章.
  9. ^ a b c 外伝, 第2巻.
  10. ^ 本伝, 第1巻5章.
  11. ^ a b c d e f g h i j k l 本伝, 第1巻7章.
  12. ^ a b c 本伝, 第1巻10章.
  13. ^ a b c d e f g h i j k l 本伝, 第2巻3章.
  14. ^ a b c 本伝, 第2巻7章.
  15. ^ a b c d 本伝, 第10巻5章.
  16. ^ a b c d 外伝, 第1巻7章.
  17. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 本伝, 第1巻8章.
  18. ^ a b c 外伝, 第4巻7章.
  19. ^ a b c d 本伝, 第1巻9章.
  20. ^ a b c 外伝, 第1巻9章.
  21. ^ a b 本伝, 第4巻5章.
  22. ^ a b c d e f g h i j k l m n 本伝, 第5巻1章.
  23. ^ a b c d e 本伝, 第5巻4章.
  24. ^ 本伝, 第7巻2章.
  25. ^ a b c 本伝, 第7巻3章.
  26. ^ a b 本伝, 第7巻6章.
  27. ^ a b 外伝, 第4巻9章.
  28. ^ a b c d e 本伝, 第3巻3章.
  29. ^ 本伝, 第4巻4章.
  30. ^ a b 本伝, 第5巻10章.
  31. ^ a b c d e f g 本伝, 第3巻5章.
  32. ^ a b 本伝, 第6巻5章.
  33. ^ a b 本伝, 第6巻7章.
  34. ^ a b 本伝, 第7巻7章.
  35. ^ a b c d e 本伝, 第1巻1章.
  36. ^ a b 外伝, 第1巻8章.
  37. ^ a b c d e f g 本伝, 第1巻2章.
  38. ^ OVA, 第48話.
  39. ^ 本伝, 第10巻3章.
  40. ^ a b c d 外伝, 第1巻1章.
  41. ^ a b 外伝, 第3巻7章.
  42. ^ a b 外伝, 第3巻4章.
  43. ^ a b c d 本伝, 第3巻8章.
  44. ^ a b 外伝, 第3巻3章.
  45. ^ 本伝, 第5巻8章.
  46. ^ a b 本伝, 第5巻9章.
  47. ^ a b c d 本伝, 第2巻1章.
  48. ^ 本伝, 第8巻2章.
  49. ^ 本伝, 第8巻5章.
  50. ^ 森田一義アワー 笑っていいとも!』2008年4月8日放送分
  51. ^ a b 本伝, 第2巻9章.
  52. ^ 本伝, 第3巻6章.
  53. ^ a b 本伝, 第3巻9章.
  54. ^ 本伝, 第5巻5章.
  55. ^ a b c 本伝, 第4巻9章.
  56. ^ 本伝, 第3巻7章.
  57. ^ a b c 本伝, 第7巻9章.
  58. ^ a b 本伝, 第2巻2章.
  59. ^ 本伝, 第2巻5章.
  60. ^ 銀河英雄伝説 ON THE WEB掲載の羽佐間道夫のインタビューより。
  61. ^ 藤崎版では艦隊の一部をワーツ艦隊の左側背に展開させ、本隊との連携で包囲・殲滅している。
  62. ^ ヤンの行った戦力分散を軽視したが、その一方の戦力により補給艦隊が全滅、最終的に補給切れに陥った。なお藤崎版では、ヤンの戦法は当時の校長シトレにより翌年からは反則とされている。
  63. ^ 藤崎版では、ラインハルト艦隊は横陣で待ち構え、猛進するキャボット艦隊を受け流しつつ、左右両翼の側背への展開で包囲・殲滅している。