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鉄道車両の愛称

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

鉄道車両の愛称(てつどうしゃりょうのあいしょう)では、鉄道車両に付けられる愛称について記す。

類似のものとしては、船舶バス航空機にも愛称が付けられる場合がある(後述)。

概要

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鉄道車両においては個々に車両番号が振られ、それらを種類ごとにまとめて整理するために車両形式が設けられているが、それとは別に愛称で呼ばれることがある。

鉄道事業者が、公式に利用者へ親しみを持ってもらうために公募などの方法を用いて定めたものもあるが、中には独自に鉄道ファンなどの間において付けられた愛称がそのまま定着しているものも存在する(営業車両では川島令三が付けた「サニーカー」、非営業車両では「ドクターWEST」など)。

また、鉄道路線列車(営業用の線路上を走行している鉄道車両)に付けられる愛称と全く同一になっているもの(湘南電車ソニックなど)もあり、誤って混同されているものも存在する。

日本では車輌形式に対して愛称を命名することが多く、個々の車輌番号ごとに愛称を命名する例は明治期の弁慶号やかつてのお座敷列車の客車、保有車輌数の少ない民鉄ケーブルカーの車輌などの例以外あまりないが、ヨーロッパやアメリカでは機関車や寝台車に対して個々の車輌ごとに愛称を命名するのが普通で、イギリスで鉄道草創期に活躍した蒸気機関車であるロコモーション号ロケット号などはその一例である。

愛称の例

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国鉄時代の車両

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上記は、最初にその車両を用いて設定された列車名や、その形式を用いて運転された代表列車の名前を取って[注釈 1]鉄道ファンが呼ぶようになったものとされるが、国鉄部内でもよく使用された。485系キハ58系など、その車両形式を使用して運転される列車が極めて多種に及ぶようになり、代表列車といえる物がないものが多くなったことから、583系辺りを最後にこの呼び方は廃れた。

なお、列車名から取った物ではない愛称として、101系電車が「金魚」の愛称で呼ばれた例があったが、これはオレンジバーミリオン一色に塗られた車体の見た目から、ビジネス・ガール(BG。現在のOLに相当)がそう呼んだのが起源とされている[1]

JR化後

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JR発足後初期には「サンライズエクスプレス」や「オーシャンアロー」、「ハイパーサルーン」など、愛称を付した特急形車両が登場した。しかし、次第に優等列車ごとに独自の車両形式が製造されることが増えてきたため、ジョイフルトレインを除けば車両愛称が付されることは少なくなっている。

ただし、国鉄時代とは異なる流れとして、検測用車両や試験用車両にも愛称が付されるようになった点が挙げられる(前者にはEast iドクターイエロードクター東海。後者にはFASTECH360SFASTECH360Zなど新幹線の高速試験車やU@techがある)。また、これまで愛称とは無縁であった機関車にも愛称がつくようになり、JR貨物では「桃太郎」を皮切りに多数の愛称つき機関車が誕生し、唯一所有している電車にも「スーパーレールカーゴ」との名称がある。

国鉄時代から、一般旅客向けのPRではこれらの愛称を用いることが多く、形式名は前面に押し出されなかったが、東海道・山陽新幹線では500系以降形式名を前面に押し出してPRするようになった。

私鉄・公営・第三セクター鉄道

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私鉄においても、車両独自に愛称がつけられる場合がまま見られるが、JRの場合と同様のケースによる物が多い(東武100系電車の「スペーシア」など)。

また近畿日本鉄道(近鉄)や名古屋鉄道(名鉄)などは優等列車の高頻度運転を行っており、そもそも列車ごとの愛称が存在していないため[注釈 2]、代わりに車両の愛称を用いて乗客へのアピールとしているケースもある(「ビスタカー」や「パノラマカー」など)。

地方の私鉄や第三セクター鉄道では、沿線にちなんだ物が愛称名としてつけられる場合がある。また、日本宝くじ協会からの助成を受けて導入した車両には、「宝くじ号」の表記がなされる。

個々の車両に愛称名がつけられた例としては、わたらせ渓谷鐵道錦川鉄道気動車のほか、広島電鉄1900形電車(元京都市電)の各車両ごとに「嵐山」や「銀閣」などの京都名所や風物などにちなんだ愛称名がつけられた例や、大分交通が所有する気動車の大半に「やまばと」「かわせみ」「ひよどり」「せきれい」などの愛称名をつけた例があるが、この類例は少ない。

また近年ではJRの場合と同様に、観光列車の専用車両に愛称名をつけるケースも多い(詳細はこちらも参照)。

形式別車両愛称の例

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日本での私鉄・公営・第三セクター鉄道における公式の形式別車両愛称
会社名 車両形式 愛称 備考
東武鉄道 100系電車スペーシア 詳細はスペーシアロマンスカー#東武鉄道を参照公募による。
1720系電車DRC(デラックスロマンスカー)1700系電車の車両改修に際して、1720系1700・1710号編成として1720系に編入。
1800系電車 りょうもう 使用期間による。伊勢崎線系統急行→特急専用車両の愛称として使用、列車名と車両愛称が同じに扱われる事例。詳細はりょうもうも参照。
200・250系電車
634型電車スカイツリートレイン6050系からの改造車、列車名と車両愛称が同じに扱われる事例。
500系電車Revaty(リバティ)特急型車両
西武鉄道 5000系電車(初代)レッドアロー 特急型車両西武鉄道で運行する特急列車の総称。レッドアローも参照。
10000系電車NRA(ニューレッドアロー)
001系電車Laview(ラビュー)
8500系L00系電車レオライナー 西武山口線専用車両
101系電車ASカー(オールラウンド・サービスカー)通勤形車両
30000系電車スマイルトレイン
40000系電車(一部)トキイロ
52型旅するレストラン 52席の至福観光列車用車両
京成電鉄 1500形電車1600形電車3150形電車(一部)・3200形電車(一部)開運号特急型車両列車名と車両愛称が同じに扱われる事例。
AE形電車(初代2代目スカイライナー 成田空港連絡特急列車の愛称→列車種別へ
スカイライナーを参照。
AE100形電車
ニュースカイライナー
京王帝都電鉄→京王電鉄[注釈 3] 2010系電車以前の緑一色塗装車両 グリーン車 京王における緑一色塗装車の公式な総称。
詳細はグリーン車を参照。
3000系電車 ステンプラカー 前面上部にFRPを使用したオールステンレスカーであることからこの愛称がつけられた。
クヤ900形電車DAX 架線・軌道検測車としての愛称。
小田急電鉄 (初代)3000形電車 SE(スーパーエクスプレス)→SSE(ショートスーパーエクスプレス) 小田急ロマンスカーを参照。
特急形車両にのみ愛称を与えている
「SSE」は「あさぎり」充当に伴う短編成改造時より使用。
3100形電車NSE(ニュースーパーエクスプレス)  
7000形電車LSE(ラグジュアリースーパーエクスプレス)
10000形電車HiSE(ハイスーパーエクスプレス[注釈 4]
20000形電車RSE(リゾートスーパーエクスプレス)
30000形電車EXE(エクセレントエクスプレス)→EXEα(エクセ・アルファ) リニューアル車は「EXEα」に改称されている。
50000形電車VSE(ヴォールトスーパーエクスプレス)
60000形電車MSE(マルチスーパーエクスプレス)
70000形電車GSE(グレースフルスーパーエクスプレス)
2400形電車HE(ハイ・エコノミカル)車 通勤形車両
2600形電車NHE(ニュー・ハイ・エコノミカル)車
クヤ31形検測電車 TECHNO-INSPECTOR(テクノ・インスペクター) 架線・軌道検測車としての愛称。
東京急行電鉄[注釈 5]東急電鉄 (初代)5000系電車青ガエル 
5200系電車湯たんぽ→ステンレスガエル 初代6000系の登場後は「ステンレスガエル」と呼ばれることが多くなった。
(初代)6000系電車 湯たんぽ
200形電車ペコちゃん路面電車車両外部からつけられた愛称。
7500系電車TOQ i(トーク・アイ) 電気検測車としての愛称。
京浜急行電鉄 (2代目)1000形電車(一部)Le Ciel(ル・シエル) デュアルシート車両である1890番台のみ。
(3代目)600形電車 ツイングル600 独自の座席配置から。ただし、同形式には4次車以降一般のクロスシートとなり、在来車も固定されたため、2002年以降用いられていない。なお、2005年よりロングシート化された。
帝都高速度交通営団[注釈 6] 3000系電車マッコウクジラ 現役最末期に外部からつけられた愛称。
05系電車(一部)アルミ・リサイクルカー 第24編成のみ。同編成は廃車となった5000系アルミ車のうちの1両のアルミ車体からリサイクルされたアルミ製の部品を一部箇所に使用。
名古屋鉄道 7000系7500系電車 パノラマカー 詳細はパノラマカーの定義を参照
7300系7700系・7100系電車セミパノラマカー7300系は機器流用の吊り掛け駆動車両
8800系電車パノラマDX
1000系・1200系1600系電車パノラマSuper1600系は一部の先頭車が廃車されたが残りは1700系に改番の上で新造車の2300系と混成編成を組んだ。
1000系単独編成は全車廃車。
1200系との混成編成は更新工事時に車両番号を変えずに1200系に編入され1200系1000番台に形式変更。
改番後の1700系では愛称が廃止された。
2000系電車ミュースカイ名鉄空港線直通特急列車専用車両
近畿日本鉄道 10000系電車ビスタカーI世(旧ビスタカー) ビスタカーを参照 
10100系電車ビスタカーII世(新ビスタカー)
30000系電車ビスタカーIII世(ニュービスタカー)→ビスタEX改修により「ビスタEX」に変更。
10400系電車11400系電車エースカー 10400系は「旧エースカー」、11400系は「新エースカー」と称される。
詳細はエースカーを参照。
18200系電車ミニエースカー[2]
12000系・12200系電車スナックカー 詳細はスナックカーを参照。
18400系電車ミニスナックカー
12400系・12410系・12600系電車サニーカー 鉄道アナリストの川島令三による命名。
15400系電車かぎろひ 12200系からの改造車、クラブツーリズムのツアー専用車両としての愛称。
18200系電車あおぞらII 15200系は12200系からの改造車、団体専用車両としての愛称。
15200系電車新あおぞらII
20000系電車 2階建て電車
ビスタカーも参照
団体専用車両
20100系電車あおぞら団体・修学旅行専用車両
21000系電車アーバンライナー→アーバンライナーplus  特急形車両 改修により「アーバンライナーplus」に変更。
21020系電車アーバンライナーnext
22000系16400系電車ACE 命名元は10400系・11400系「エースカー」から。
22000系・16400系は「エーシーイー」、22600系・16600系は「エース」と読む。
22600系16600系電車Ace
23000系電車伊勢志摩ライナー
26000系電車さくらライナー
50000系電車しまかぜ
80000系電車ひのとり
16200系電車青の交響曲6200系からの改造車
19200系電車あをによし12200系からの改造車
6800系6900系6000系電車ラビットカー通勤形車両近鉄が特定の車両形式に対して初めて名付けた愛称。
日本初の本格的な高加減速車両に与えた愛称。
6900系は新造から短期間で改番の上で6000系に編入。
詳細はラビットカーを参照。
1600系電車名古屋ラビット 名古屋線に初めて投入した4扉車両。
その後一部車両が養老線に転属し、さらに養老鉄道600系となった際に改めて別愛称の「センロク」を付与した。
一方で前年新造のほぼ同形態の車両である大阪線1470系には愛称は付与されていない。
7000系電車スーパー・エレクトロニック・コミューター 第三軌条車両
2610系(一部)・2800系(一部)・5800系5820系8A系1A系電車L/Cカー L/Cカーを参照。
3220系9020系9820系6820系5820系電車シリーズ21 シリーズ21を参照。
2013系電車つどい 2000系からの改造車、伊勢と志摩とを結ぶ観光列車としての愛称。
モワ24系電車はかるくん 電気検測車としての愛称。
南海電気鉄道 2300系電車ズームカー通勤形車両編成個別にも愛称があり、第1編成は「さくら」、第2編成は「はなみずき」、第3編成は「しゃくなげ」、第4編成は「コスモス」と命名されている。
21000系22000系2000系電車 車種の特徴により通称が分かれる。
詳細はズームカー#車両群を参照。
20000系電車デラックスズームカー特急形車両
こうや南海高野線系統特急列車の愛称 列車名と車両愛称が同じに扱われる事例。
30000系31000系電車
こうや、りんかん
50000系電車ラピート南海空港線直通特急列車の愛称
高野線に貸し出して泉北ライナーで運用する場合あり。
10000系電車 サザン南海本線特急列車のうち、座席指定席車両連結列車の愛称
12000系電車
サザン・プレミアム 高野線・泉北線に貸し出して泉北ライナーで運用する場合あり。
11000系電車りんかん泉北ライナー南海泉北線直通特急列車の愛称30000系・31000系の代走により「りんかん」で運用する場合あり。
モハ2208形・2258形電車天空観光列車用車両列車名と車両愛称が同じに扱われる事例。
2000系電車(一部)GRAN 天空
7100系2000系電車(一部)めでたいでんしゃ編成個別にも愛称があり、第1編成は「さち」、第2編成は「かい」、第3編成は「なな」、第4編成は「かしら」、第5編成は「かなた」と命名されている。
京阪電気鉄道 60型電車びわこ号軌道線直通用車両日本最初の連接車
使用列車にちなむ。
5000系電車三つ五郎通勤形車両日本最初の5扉車。
(3代目)1000系2200系2400系5000系6000系7000系7200系9000系10000系13000系電車シティ・コミューター13000系は就役当初から、他は新シンボルマークとスローガン導入後に使用。
(2代目)3000系電車コンフォート・サルーン快速急行用車両
2000系電車スーパーカー高加減速車両に与えた愛称 1950年代後半ごろの関西大手私鉄では、このような車両の特徴に基づいた通称を愛称としたものが多い。
80型電車京津線スーパーカー路面電車車両
(初代)1800系1810系・1900系(初代)3000系電車→8000系電車(30番台)テレビカー詳細はテレビカーを参照、京阪線特急列車のサービスの一環としてテレビが設置された車両を指す。
8000系デビュー当初は「エレガン都エクスプレス」の愛称が与えられていた。
改修時にテレビが撤去され「エレガント・サルーン」の愛称に変更(30番台を除く)。
8000系電車テレビカー→エレガント・サルーン
京阪神急行電鉄→阪急電鉄[注釈 7] 2000系・2100系2300系2800系電車人工頭脳電車「オートカー」とも。
6300系電車(一部)京とれいん観光列車用車両「京都のトレイン(列車)」を意味する造語。
列車名と車両愛称が同じに扱われる事例[注釈 8]
7000系電車(一部)京とれいん 雅洛
阪神電気鉄道 1001形電車センコウ(千公)各駅停車用車両形式名にちなむ。
(初代)5001形5101形・5201形5231形5151形5261形5311形(2代目)5001形5131形5331形5500系・5550系電車ジェットカー 1950年代後半ごろの関西大手私鉄では、このような車両の特徴に基づいた通称を愛称としたものが多い。
5201形電車(セミステンレス車)ジェットシルバー
5700系電車ジェット・シルバー5700
71形電車金魚鉢路面電車車両外部からつけられた愛称。
851形電車喫茶店
西日本鉄道 8000形電車(一部)→3000形電車(一部)水都、旅人観光列車用車両
6000形電車(一部)THE RAIL KITCHEN CHIKUGO
札幌市交通局 A1200形電車ポラリス路面電車車両公募による。
1100形電車シリウス
函館市交通局[注釈 9] 9600形電車らっくる号路面電車車両
3000形電車マリンブルー号公募による。
30形電車箱館ハイカラ號
道南いさりび鉄道 キハ40系気動車(一部)ながまれ号観光列車用車両
津軽鉄道 津軽21形気動車走れメロス沿線出身の作家である太宰治作品名から地方の私鉄や第三セクター鉄道では、沿線にちなんだ物を車両の愛称名にする例がある。
由利高原鉄道 YR-1000形・YR-1500形YR-2000形おばこ東北方言で少女・娘を表す
秋田内陸縦貫鉄道 AN-8900形気動車(一部)笑EMI観光列車用車両急行「もりよし」で運行されている。
AN-2000形気動車(一部)秋田縄文号
AN-8800形気動車(一部)秋田又鬼号
住宅・都市整備公団[注釈 10]9100型電車C-Flyer通勤型車両北総鉄道が運用。
千葉都市モノレール0形電車URBAN FLYER懸垂式モノレール車両
銚子電気鉄道22000形電車シニアモーターカー通勤型車両
東京都交通局 (都電)5500形電車PCCカー路面電車車両日本初のPCCカーであることが由来。
(都電)6000形電車一球さん最末期の前照灯が丸形1灯であることが由来。
北越急行 681系2000番台683系8000番台電車スノーラビットエクスプレス特急「はくたか」に使用される車両のうち、北越急行所属車の愛称北陸新幹線開業に伴う「はくたか」の廃止後にJR西日本へ譲渡された。
HK100形電車(8・9号車)ほしぞら→ゆめぞらIIトンネル内での映像上映ができる車両公募による。
HK100形100番台電車ゆめぞら
しなの鉄道 115系電車(一部)ろくもん観光列車用車両
長野電鉄 0系・10系電車OSカー通勤型車両Officemen & Students Carの略。通勤通学用として開発されたことに由来する。0系は4扉車、10系は3扉車。
1000系電車ゆけむり特急形車両「ゆけむり」「スノーモンキー」とも愛称は公募による。両者とも列車愛称としても使用されている。列車名と車両愛称が同じに扱われる事例。
2100系電車スノーモンキー
上田交通 モハ5250形丸窓電車外部からつけられた愛称。
えちごトキめき鉄道 ET122形1000番台気動車えちごトキめきリゾート雪月花観光列車用車両
万葉線 MLRV1000形電車アイトラム路面電車車両公募による。
富山ライトレール[注釈 11] → 富山地方鉄道 TLR0600形電車ポートラム路面電車車両公募による。
富山地方鉄道 16010系電車(一部)アルプスエキスプレス特急形車両列車名と車両愛称が同じに扱われる事例。
20020系電車キャニオンエキスプレス
10030系電車(一部)ダブルデッカーエキスプレス
9000形電車セントラム路面電車車両 
T100形電車サントラム
あいの風とやま鉄道 413系電車(一部)とやま絵巻イベント列車用車両
一万三千尺物語観光列車用車両
北陸鉄道 6000系電車くたに 転換クロスシートを備えた高性能車
6010系電車しらさぎ 日本2例目のオールアルミカー
のと鉄道 NT300形気動車のと里山里海号観光列車用車両
福井鉄道 F1000形電車FUKURAM路面電車車両「FUKURAM」の愛称は公募による。
「福井のトラム(路面電車)」と「膨らむ」を掛け合わせた造語。
F2000形電車FUKURAM Liner
F10形電車レトラム土佐電気鉄道735形。公募による。
えちぜん鉄道 L形電車ki-bo(キーボ)路面電車車両車体色の黄色と「坊や」「相棒」、それに「希望」を掛け合わせた造語。
MC8000形電車恐竜列車観光列車用車両静岡鉄道1000形。
伊豆急行 100系電車(食堂車のサシ191形のみ)スコール・カー 私鉄では数少ない全室食堂車。
2100系電車リゾート21、アルファリゾート21、リゾート21EX 第1~3編成が「リゾート21」、第4編成が「リゾート21EX」、第5編成が「アルファリゾート21」[注釈 12]
静岡鉄道 A3000形電車Shizuoka Rainbow Trains通勤型車両全12編成のうち7編成が静岡市にちなんだ7種の色に塗装され、この愛称を与えられている。
豊橋鉄道 1800系電車渥美線カラフルトレイン通勤型車両10編成全車がそれぞれ異なる花・植物のラッピング装飾と塗色を施され、花・植物にちなんだ愛称がつけられている。
T1000形電車ほっトラム路面電車車両東三河地区を表す「穂の国」と「ほっ」と和むイメージ、そこに路面電車を意味する英語「トラム (Tram) 」を掛け合わせた造語。
長良川鉄道 ナガラ300形気動車ナガラ500形気動車(一部)ながら観光列車用車両1号車と2号車はナガラ300形、3号車はナガラ500形の改造車となっている。
ナガラ600形気動車おくみの号(601)、パーシモン美濃里号(602)、清流号(603)「清流号」の愛称は公募による。
樽見鉄道 ハイモ330-700形気動車(一部)ねおがわ観光列車用車両
養老鉄道 600系電車(一部)センロク 600系の一部が元近鉄1600系であることにちなむ。
近鉄時代の「名古屋ラビット」とは異なる愛称を養老鉄道側が新たにつけた[3][4]
近江鉄道 200形電車ドクターガチャコン一般型車両西武2000系
AI解析を活用した線路検査システムと、車体色(西武イエロー)がドクターイエローを連想させることから。
叡山電鉄 900系電車きらら沿線の比叡山に通じる道「雲母坂(きららざか)」などから地方の私鉄や第三セクター鉄道では、沿線にちなんだ物を車両の愛称名にする例がある。
700系電車(一部)ひえい観光列車用車両
終点付近の比叡山から
100系電車観光列車用車両
京福電気鉄道 モボ1形電車KYOTRAM(キョウトラム)「京都のトラム(路面電車)」を意味する造語。
能勢電鉄 7200系電車(一部)茜音(あかね・7210F)、藍彩(あい・7211F)山下 - 妙見口間の折り返し運転に使用される2両編成の2本に命名された。
北近畿タンゴ鉄道[注釈 13] KTR001形気動車タンゴエクスプローラーリゾート特急用車両過去には列車名としても使用されていた。詳細はタンゴエクスプローラーおよびタンゴディスカバリーを参照。KTR8000形は改修時に愛称を「丹後の海」に変更。
KTR8000形気動車タンゴディスカバリー→丹後の海特急形車両
KTR700形気動車(一部)丹後あかまつ号(KTR702)、丹後あおまつ号(KTR708)、丹後くろまつ号(KTR707)観光列車用車両
丹鉄サイクルトレイン
若桜鉄道 WT3000形気動車昭和(WT3003)、八頭(WT3001)、若桜(WT3004)観光列車用車両WT3002は欠番となっている。
大阪市交通局[注釈 14] 3000形3001形電車無音電車路面電車車両「音無し電車」や「静かなる電車」とも称する。
7000形・8000形・30系電車シルバー・カー地下鉄車両30系にはアルミ車両とセミステンレス車両が存在、7000形・8000形はセミステンレス車両のみ。わずか2年で30系に編入。
阪堺電気軌道 1001形電車堺トラム路面電車車両編成個別にも愛称があり、第1編成は「茶ちゃ」、第2編成は「紫おん」、第3編成は「青らん」と命名されている。
北大阪急行電鉄 8000形電車ポールスター通勤型車両
9000形電車ポールスターII
泉北高速鉄道[注釈 15] → 南海電気鉄道 12000系電車泉北ライナー特急形車両
南海線に貸し出してサザンで運用する場合あり
列車名と車両愛称が同じに扱われる事例。
岡山電気軌道 9200形電車MOMO(第1編成)、MOMO2(第2編成)、おかでんチャギントン(第3編成)路面電車車両第1編成の愛称は公募による。
下津井電鉄 モハ2000系電車メリーベルナローゲージ用車両
広島電鉄 3100形電車3500形電車3700形電車3800形電車3900形電車ぐりーんらいなー路面電車車両 
3950形電車Green Liner
5000形電車GREEN MOVER
5100形電車Green mover max
5200形電車Green Mover APEX
(2代目)1000形電車PICCOLO(1001)、PICCOLA(1002)、GREEN MOVER LEX(1003-)1001・1002は「開業100周年記念車両」との位置づけから、開業当時の初代100形をイメージした「アニバーサリー・レッド」と称する葡萄色系の塗色で、2両の色調は若干異なる。1003以降の愛称の「LEX」は「Light Excursion(小旅行)」に由来する造語。
高松琴平電気鉄道 1000形電車・3000形電車・5000形電車レトロ電車通勤型車両琴平線の前身の琴平電鉄が開業時に新造した車両で、外部からつけられた愛称。
阿佐海岸鉄道 ASA-100形気動車しおかぜ
ASA-200形気動車あさしお
ASA-300形気動車たかちほ
伊予鉄道 D1形ディーゼル機関車+ハ1形客車・D2形ディーゼル機関車+ハ31形客車坊っちゃん列車路面電車車両開業時に運行されていた蒸気機関車客車の復刻車両。
土佐くろしお鉄道 9640形気動車(一部)やたろう(9640-1S)、しんたろう(9640-2S)、手のひらを太陽に号(9640-11)観光列車用車両沿線出身の著名人の岩崎弥太郎中岡慎太郎及び、やなせたかし作詞の童謡にちなんでいる。またこの他にも、ラッピング車両に独自の愛称をつけた例がある。
土佐電気鉄道とさでん交通[注釈 16] (3代目)100形電車ハートラム路面電車車両
3000形電車ハートラムII
筑豊電気鉄道 2000形電車レインボー電車路面電車車両7編成全車がそれぞれを構成する7色(紫・藍・青・緑・黄・橙・赤)に塗装され、この愛称を与えられた。
平成筑豊鉄道 400形気動車(一部)ことこと列車観光列車用車両この他にも、ラッピング車両に独自の愛称をつけた例がある。
くま川鉄道 KT-100・200形気動車(一部)KUMA1(KT-203)、KUMA2(KT-103)観光列車用車両
KT-500形気動車田園シンフォニー
熊本市交通局 0800形電車(一部)COCORO路面電車車両
肥薩おれんじ鉄道 HSOR-100形気動車(一部)おれんじ食堂観光列車用車両
鹿児島市交通局 1000形電車ユートラム路面電車車両公募による。
7000形電車ユートラムII 
7500形電車ユートラムIII
(2代目)100形電車かごでん観光電車用
600形電車(一部)カフェトラムカゴシマC6貸切専用車両
9500形電車(一部)NexTram KIRIKO

イタリアの例

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良く知られているものの一つに挙げられるのはイタリアETR300型電車のセッテベロ (Settebello) である。これは7両編成の電車の愛称で、「ダイヤの7」を意味しトランプゲームの役にもなっている。この電車の愛称がそのまま、列車名にも採用された例でもある。他にETR250型はアレッチーノという愛称が付いている。またETR450型電車を初めとする振り子装置付の電車はペンドリーノという愛称が付いている。

その他

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鉄道車両ではないが、船舶には愛称を兼ねた船名(「○○丸」や「クイーンエリザベス二世」など)が付けられる場合がほとんどである。バス(特に貸切バス)や航空機にも、個々の車体・機体に愛称が付けられる場合がある。

脚注

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注釈

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  1. JR化後の車両では新幹線300系が「のぞみ型車両」と呼ばれており、時刻表にも記されていた(当時は旅客向けに形式名でPRすることがなかった)。
  2. 近鉄では特急設定から約13年間列車愛称があったが、1960年1月に廃止された。また名鉄では例外もあり、国鉄・JR高山本線乗り入れ用の気動車列車のみに「たかやま」「北アルプス」の愛称を用いていた。名鉄特急#「たかやま」・「北アルプス」の間合い運用特急を参照。
  3. 1998年7月1日に京王電鉄に社名変更。
  4. 先頭の"High" は、『鉄道ピクトリアル』通巻491号 p.53の記述によれば "High decker","High grade","High level" などの、生方良雄『日本の私鉄1 小田急』(1988年) p.124によれば "High performance" などのキーワードから連想する、上級というイメージを表したもので、特定の単語の頭文字ではない。ここでは、『鉄道ピクトリアル』通巻829号 p.275の表記 "High Super Express" に倣った。
  5. 鉄道事業は2019年10月1日に東急電鉄として分社化されており、現・東急である。
  6. 当時は特殊法人。現在は民営化され東京地下鉄(東京メトロ)に移管。
  7. 1973年4月1日に阪急電鉄に社名変更。
  8. この他に、1000系電車1300系電車のラッピング車両に独自の愛称をつけた例がある(詳細は各形式の項目を参照)。
  9. 当時の局名。現在の函館市企業局交通部。
  10. 後に都市基盤整備公団を経て千葉ニュータウン鉄道へ移管。
  11. 2020年2月22日に富山地方鉄道に吸収合併。
  12. 後に第3編成は「Izukyu KINME Train」に、第5編成は「THE ROYAL EXPRESS」に改装された。
  13. 2015年4月1日に列車の運行をWILLER TRAINSに移管(車両はKTRが所有)。
  14. 当時は公営鉄道。現在は民営化され大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)に移管。
  15. 2025年4月1日に南海電気鉄道に吸収合併。
  16. 2014年10月1日に土佐電気鉄道・高知県交通土佐電ドリームサービスの3社の経営統合・共同新設分割方式により設立。

出典

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  1. 星晃『電車のアルバム I』(交友社)の国鉄101系の記事内記述にある。
  2. 鉄道ピクトリアル』2021年9月、No.990、p.97。電気車研究会
  3. 養老鉄道600系「センロク塗装」終了へ - 記念ヘッドマークを掲出”. マイナビニュース. マイナビ. 2020年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月21日閲覧。
  4. 養老線全線開通100周年記念企画 第35弾・第36弾 さよならセンロク塗装記念乗車券セットの発売・記念ヘッドマークの掲出を実施します!”. 養老鉄道. 2023年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月21日閲覧。

参考文献

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書籍

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  • 生方良雄諸河久『日本の私鉄1 小田急』保育社、1988年。ISBN 4586507683 

雑誌記事

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  • 『鉄道ピクトリアル』通巻491号「特集・小田急ロマンスカー」(1988年2月・電気車研究会)
    • 小田急電鉄(株)車両部車両課「小田急電鉄新形特急車10000形」。 
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻829号「特集・小田急電鉄」(2010年1月・電気車研究会)
    • 岸上明彦「小田急電鉄現有車両プロフィール」。 

関連項目

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