鈴木芽吹
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選手情報 | ||||
ラテン文字 | Mebuki Suzuki | |||
国籍 | 日本 | |||
競技 | 陸上競技 | |||
種目 | 長距離走 | |||
大学 | 駒澤大学経営学部 | |||
生年月日 | 2001年6月3日(23歳) | |||
出身地 | ・静岡県熱海市 | |||
身長 | 174cm | |||
体重 | 58kg | |||
自己ベスト | ||||
5000m | 13分13秒80(2024年) | |||
10000m | 27分20秒33(2024年) | |||
ハーフマラソン | 1時間03分07秒(2021年) | |||
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鈴木 芽吹(すずき めぶき、2001年6月3日 - )は、日本の陸上競技選手。静岡県熱海市出身。トヨタ自動車陸上長距離部所属。専門種目は長距離走。
来歴
[編集]中学校に陸上部が無かったため、ソフトテニス部に所属していたが、ジュニアオリンピックの3000mで静岡県1位、全国都道府県対抗駅伝では4人抜きと活躍をみせた。
高校時代
[編集]3年連続で全国高等学校駅伝に出場。1年次第68回は6区・区間賞(14分20秒)を獲得し、佐久長聖高校の2度目の全国優勝に貢献した。2年次第69回は5区・区間4位(8分44秒)。
3年次第71回はキャプテンとして1区を首位と11秒差の区間7位(28分59秒)で走り、チームを全国3位へと導いた。
大学時代
[編集]大学1年次
[編集]9月の全日本インカレでは、5000mで13分43秒07を記録した。出雲駅伝が中止となり[1]、三大駅伝デビューとなった全日本大学駅伝では3区に出場。区間5位の走りで順位を1つ上げた(なお、駒大は6年ぶり13回目の優勝を果たした)[2]。
11月23日の関東学連記録会では、当時の10000mU20日本歴代5位の28分23秒87を記録。
第97回箱根駅伝では山登りの5区を走り、区間4位。往路は3位に終わるも[3]、10区で3分19秒差を逆転して首位に立ち13年ぶり7回目となる総合優勝を果たした(往路3位、復路2位)[4]。
大学2年次
[編集]4月に、日本選手権の参加標準記録を突破し日本選手権に出場。総合3位に入り[5]、日本人学生歴代3位となる27分41秒68の記録を叩き出した[6][7]。 しかし、9月に大腿骨を疲労骨折し出雲駅伝と全日本大学駅伝は欠場。 第98回箱根駅伝では、当日変更で8区を担当。2位で襷を受けると序盤から順大・津田将希と並走。だが12km過ぎあたりからペースを落とし津田に差を広げられると、戸塚中継所付近では中央大、東京国際大、創価大にも抜かれ6位に転落。最後は足を引きずるような状態になったが、襷を繋ぎ切った(区間18位)[8]。その後9区・山野力が6位から4位に、10区・青柿響が4位から3位にそれぞれ順位を上げるも、総合2連覇を逃した(往路3位、復路9位)[9][10]。
大学3年次
[編集]箱根駅伝後は怪我の再発によりレースに出られない状態が続いたが、2022年10月10日に行われた出雲駅伝に最終6区で出場し復帰を果たす。5区・安原太陽からトップで襷を受けると危なげなく逃げ切り、9年ぶり4回目の優勝に貢献。鈴木自身も三大駅伝初となる区間賞を獲得した。また、青学大の大会記録を33秒上回り大会新記録を樹立した(2時間08分32秒)[11][12]。
2023年1月2日の第99回箱根駅伝では4区に出場。7km手前で1位の中央大・吉居駿恭に追いつくが、その後2人は牽制し合いペースダウン。すると3位の青学大・太田蒼生に追い上げを許し、14.3kmで並ばれ三つ巴となる。酒匂橋で吉居が脱落し太田との一騎打ちになると、小田原中継所目前まで抜きつ抜かれつのデットヒートに。最後は鈴木がわずかながらも前に出て、1秒差で先頭を死守した[13][14]。駒大は19年ぶり4回目の往路優勝を果たすと[15][16]、翌日の復路でも5人全員が堅実な走りで2位・中央大との差を広げ、2年ぶり8回目の総合優勝(完全優勝)、及び史上5校目となる大学駅伝三冠を達成した[17][18][19]。
大学4年次
[編集]2023年7月15日に行われたホクレンディスタンスでは5000mに出場し、13分24秒55のタイムで2年ぶりに自己ベストを更新した[20]。
10月9日の第35回出雲駅伝では前回同様6区を担当し、5区・安原から1位で襷を受ける。鈴木は2年連続となる区間賞の快走を見せ、大会新記録(2時間07分51秒)での連覇に貢献した[21][22]。
11月5日の第55回全日本大学駅伝では7区を担当。國學院大・平林清澄と中央大・湯浅仁には及ばず区間3位だったが、2位の青学大・太田との差を28秒広げた[23]。その後、駒大は8区の山川が区間賞を獲得する快走を見せ4連覇を達成した[24][25]。
第100回箱根駅伝では初めて花の2区に出場。序盤は良いペースを刻み区間2位で走るも、青学大・黒田朝日が区間賞の走りを見せたことで差を縮められる。その後、3区で青学大にトップを譲るとそこから差を大きく広げられ、総合2位(往路2位・復路2位)に終わり連覇及び2年連続の三冠を逃した[26]。
1月に行われた都道府県対抗駅伝に初出場を果たす。最終7区を務めトップで襷を貰うと独走で優勝テープを切った[27]。また、この区間の区間記録を20年ぶりに更新した[28]。
実業団時代
[編集]社会人1年目
[編集]5月に行われた第108回日本陸上競技選手権大会に出場し、27分26秒67で4位だった[29]。また、11月に行われた八王子ロングディスタンスでは27分20秒33で4位に入った。
人物
[編集]大学三大駅伝は個人で6度の優勝を経験しており、1989年に出雲駅伝が始まって以降最多タイである。
戦績・記録
[編集]大学三大駅伝戦績
[編集]学年 | 出雲駅伝 | 全日本大学駅伝 | 箱根駅伝 |
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1年生 (2020年度) |
(開催中止) |
第52回 3区-区間5位 34分07秒 |
第97回 5区-区間4位 1時間12分44秒 |
2年生 (2021年度) |
第33回 ― - ― 出走なし |
第53回 ― - ― 出走なし |
第98回 8区-区間18位 1時間07分47秒 |
3年生 (2022年度) |
第34回 6区-区間賞 29分21秒 |
第54回 ― - ― 出走なし |
第99回 4区-区間3位 1時間01分00秒 |
4年生 (2023年度) |
第35回 6区-区間賞 29分00秒 |
第55回 7区-区間3位 51分13秒 |
第100回 2区-区間2位 1時間06分20秒 |
自己ベスト
[編集]関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ “出雲駅伝の開催中止決定:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2021年1月15日閲覧。
- ^ 駒大が大会新記録で6年ぶり13回目の優勝 全日本大学駅伝 2020年11月1日(毎日新聞)
- ^ 【箱根駅伝】駒沢は13年ぶり総合Vへ虎視眈々…大八木監督が「男だろ!」のゲキを飛ばして往路3位の優勝圏内 2021年1月2日(中日スポーツ)
- ^ 箱根駅伝 駒大13年ぶり7回目の総合優勝 日テレNEWS(2021年1月3日)
- ^ “駒大エース・田沢「日本人トップで」 箱根駅伝”. 産経ニュース (2021年12月16日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “箱根優勝の駒大コンビ躍進 田沢廉2位、標準記録は「そう遠くない」 鈴木芽吹3位「自分でも驚く結果」”. 2021年5月4日閲覧。
- ^ “【陸上】駒大の勢い加速!日本選手権1万m田澤廉が2位、鈴木芽吹が3位 学生歴代2、3位にランクイン”. 2021年5月4日閲覧。
- ^ 期待の駒大・鈴木がブレーキ、6位に落ちる…3位中大・4位東京国際大・5位創価大 讀賣新聞オンライン(2022年1月3日)
- ^ 【箱根駅伝】8区の悲劇、駒大3位で王座陥落…故障明け“切り札”鈴木芽吹が足痛め区間18位 スポニチ(2022年1月4日)
- ^ 【箱根駅伝】駒大・大八木監督「私の采配ミス」総合3位に悔やむ 日刊スポーツ(2022年1月3日)
- ^ 【出雲駅伝】駒大アンカー鈴木芽吹、涙浮かべ優勝喜ぶ「いろんな人に支えられてここまで」 日刊スポーツ(2022年10月10日)
- ^ 【出雲駅伝】駒大が9年ぶり4度目のV!ルーキー佐藤圭汰が2区区間新、3区田澤廉が好走、アンカー鈴木芽吹が復活! 月陸Online(2022年10月10日)
- ^ 逆転また逆転の末に駒沢大・鈴木芽吹が1秒差で青山学院大・太田蒼生をかわす、トップで山登りへ…ビンセントは驚異の区間新 讀賣新聞オンライン(2023年1月2日)
- ^ 4区で首位に浮上!復活を遂げた駒大・鈴木芽吹「去年の出来事を良い意味で思い出して奮起できました」/箱根駅伝 月陸Online(2023年1月3日)
- ^ 駒大が19年ぶり往路優勝 悲願の「3冠」近づく 5区起用の1年生・山川拓馬が快走ゴール【箱根駅伝】 中日スポーツ(2023年1月2日)
- ^ 【箱根駅伝】駒大19年ぶり往路優勝!勝負の山登り1年生山川逃げ切り、史上5校目の3冠へ前進 日刊スポーツ(2023年1月2日)
- ^ 【箱根駅伝】駒大、史上5校目の3冠達成!大八木監督の悲願「三度目の正直」で令和の常勝軍団に 日刊スポーツ(2023年1月3日)
- ^ 駒大が往路、復路とも制し完全V達成 中大が27年ぶり好成績の2位 城西大5年ぶりシード 東洋大は18年連続シード権獲得/箱根駅伝 月陸Online(2023年1月3日)
- ^ 復路だけの成績は…やっぱり駒沢大がトップ、法政大3位・青山学院大は9位 讀賣新聞オンライン(2023年1月3日)
- ^ 駒大主将の鈴木芽吹、5000mで13分24秒55の自己ベストで日本勢トップ…ホクレン スポーツ報知(2023年7月15日)
- ^ 第35回出雲全日本大学選抜駅伝競走 総合成績
- ^ 出雲駅伝は駒澤大学が2年連続5度目の優勝! 史上初「2度目の駅伝三冠」へ好発進 4years(2023年10月9日)
- ^ 駒大は7区の鈴木芽吹も快走で最終8区へ 国学院大の平林清澄が執念の区間賞…全日本大学駅伝 スポーツ報知(2023年11月5日)
- ^ 秩父宮賜杯 第55回 全日本大学駅伝対校選手権大会
- ^ 【全日本大学駅伝】駒大4連覇!1区から首位譲らぬ完全優勝、箱根に勝てば史上初の2季連続3冠 日刊スポーツ(2023年11月5日)
- ^ “「箱根はやはり別物」駒沢大・藤田監督、3冠逃し「どうしても選手に疲労」で2位”. 2024年3月14日閲覧。
- ^ “駒大・鈴木芽吹が「恩返し」の7区区間賞 長野県の大会新&3連覇に貢献…全国都道府県対抗男子駅伝”. 2024年3月14日閲覧。
- ^ “「箱根では味わえなかった優勝」駒澤・鈴木芽吹は最終区で20年ぶりの区間新 長野が大会新で3連覇【全国男子駅伝】”. Yahoo!ニュース. 2024年3月31日閲覧。
- ^ “鈴木芽吹は自己ベストで4位も「やっぱり悔しい」 地元で実業団デビュー 日本選手権1万メートル/陸上”. サンケイスポーツ. 2024年5月3日閲覧。