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金柄憲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
金 柄憲
人物情報
生誕 1958年(65 - 66歳)
大韓民国の旗 大韓民国慶尚北道
出身校 成均館大学校
学問
研究分野 国史
研究機関 韓国国史教科書研究所
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金 柄憲(キム・ビョンホン、朝鮮語: 김병헌1958年[1] - )は、韓国作家・歴史評論家。韓国国史教科書研究所所長[2]、慰安婦法廃止国民運動代表、国史問題研究所理事を務めている[3]

経歴

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1958年、慶尚北道で生まれる[1]。幼少期は筆で字を書く芸術が好きだったことと、書道ができるようになり成均館大学校に入学するために漢文勉強を始めた[3]

成均館大学校漢文学科を卒業後、成均館大学校漢文学科の修士および博士を修了した[1]。成均館大学校講師、京畿大学校講師、独立記念館朝鮮語版専門委員を務めていた[1]。その後は韓国国史教科書研究所所長を務めている[2]ほか、慰安婦法廃止国民運動代表および国史問題研究所理事もそれぞれ務めている[3]

研究内容と行動

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2014年から「国史編纂委員会」「韓国学中央研究院」「韓国教育課程評価院」「EBS韓国史講義」等の問題を提起し、教科書の誤りとされる部分を示している[3]。韓国で常識化する歴史観を韓国の学生向けの教科書に対する修正闘争を繰り広げており、「行動派の学者」とも呼ばれている[4]

韓国の保守市民団体「慰安婦法廃止国民行動」の代表の一人であり[5]、2019年から慰安婦問題をめぐる歴史の真実を伝えるために、韓国の慰安婦支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(旧:韓国挺身隊問題対策協議会)」が毎週水曜日にソウル在大韓民国日本国大使館前で開いている「日本軍『慰安婦』問題解決全国行動(水曜集会)」の中止と大使館前等に設置された慰安婦像の撤去を求める集会を開いている[6][7][8]。2022年1月からは李宇衍らと「慰安婦詐欺清算連帯」を結成した上で行っている[2]

著書

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  • (朝鮮語) 『定山 四字小学』(1996年、太学士)
  • (朝鮮語) 『完全マスター漢字能力検定試験』2級〜8級(2004年)
  • (朝鮮語) 『華史李觀求の言行録』(2003年、独立記念館)
  • (朝鮮語) 『重訂南漢志』(光州文化院、2005年)
  • (朝鮮語) 『訳註 爾雅注疏』全6巻(2012年)
  • (朝鮮語) 『国役 思齋集』(2016年)
  • (朝鮮語) 『国役 村家救急方』(2016年)
  • (朝鮮語) 『國史、このまま教えるのか!』(2018年)
  • (朝鮮語) 『赤い水曜日 慰安婦運動30年の嘘』(2021年、未来社)[9]

脚注

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  1. ^ a b c d 김병헌”. 교보문고. 2022年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月15日閲覧。
  2. ^ a b c <独自>韓国市民団体、独慰安婦像撤去求め今月末訪独へ”. 産経ニュース. 産経新聞社 (2022年6月14日). 2022年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月15日閲覧。
  3. ^ a b c d 김병헌”. YES24. 2022年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月15日閲覧。
  4. ^ <W解説>話題の本「赤い水曜日」、韓国の「慰安婦の常識」を覆すのか?”. wowKorea. AISE (2021年9月22日). 2021年9月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月15日閲覧。
  5. ^ 수요시위 `자리싸움` 소송전 번지나…보수단체, 대학생들 고소”. 매일경제 (2022年3月5日). 2022年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月15日閲覧。
  6. ^ 【「慰安婦」問題の現在】韓国の「慰安婦被害者法」該当者は一人もいないことが判明 韓国の研究者まで公然主張、不当な慰安婦への税金支給の調査要求や刑事告発”. zakzak. 産経新聞社 (2021年4月4日). 2022年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月15日閲覧。
  7. ^ 少女像の目の前で「慰安婦は詐欺」…最近水曜日ごとに起きていること”. 中央日報 (2022年4月17日). 2022年4月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月15日閲覧。
  8. ^ 2022.11.17 金柄憲氏 記者会見 声明全文”. なでしこアクション (2022年11月17日). 2022年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月4日閲覧。
  9. ^ 30년간의 위안부 왜곡: 빨간 수요일|김병헌|미래사”. 교보문고. 2022年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月15日閲覧。

外部リンク

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