金峰山 (熊本県)

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Camera-photo Upload.svg 画像提供依頼:RKK熊本放送のFM補完中継局用のアンテナ設置後のテレビ・FMラジオ塔の外観の画像提供をお願いします。2016年4月
金峰山
Mount Kinbou-zan (Kumamoto) 2.jpg
熊本城天守閣から見た金峰山
標高 665.2 m
所在地 日本の旗 日本
熊本県熊本市
位置 北緯32度48分50.6秒
東経130度38分20.8秒
座標: 北緯32度48分50.6秒 東経130度38分20.8秒
山系 独立峰
種類 成層火山
金峰山の位置
Project.svg プロジェクト 山
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金峰山(きんぼうざん、きんぽうざん[1][2])は、熊本県熊本市西区の旧飽託郡河内町の地域に位置する、標高665mの一ノ岳を中心とするカルデラ火山である。

概要[編集]

金峰山というと一般的には一ノ岳を指すが、これを中央火口丘とする二重式火山(現在火山活動はしていない)であり、熊ノ岳(685m)(二ノ岳ともいう)や三ノ岳(681m)・荒尾山(445m)などの外輪山を含む山の総称である。ほかに河内山、小萩山、花岡山、独鈷山、離れた所にある立田山も外輪山である[3]。その成立は阿蘇山より古く、過去100万年以上かけて徐々に形成され、火山活動は56万年から50万年に火山活動が活発となり外輪山の縁(へり)の崩れたあたりが噴火して現在の二ノ岳、三ノ岳が誕生した。その後西山地域にカルデラ湖が形成された。20万年から15万年前に最後の噴火が起こった。最後に出来た溶岩ドームが一の岳である[4]。同じくカルデラ火山で熊本県の東部に位置する阿蘇山が「火の国」熊本のシンボル的な存在として広く知られているのに対し、金峰山は熊本市を象徴する山として市民に親しまれている。

金峰火山の地形図
熊本城天守閣から見た金峰山
一ノ岳付近の拡大

山頂には展望台があり、晴れた日には有明海の湾奥、佐賀平野から島原半島天草諸島の島影までを見渡せ、夜は熊本市街の夜景を一望することができる。山中には、巨石がいくつも横たわり宗教遺跡とみられる拝ケ石巨石群や、宮本武蔵が籠もって五輪書を書き記したことで知られる霊巌洞(岩戸観音)および五百羅漢のある雲巌禅寺、熊本から小天温泉までの旅を題材にした夏目漱石の小説「草枕」の一シーンに登場する峠の茶屋などが、また東側の麓には宮本武蔵ゆかりの美術品等を収蔵する島田美術館加藤清正の菩提寺本妙寺などがあり、熊本の歴史や文化を語る上でも重要なエリアとなっている。

金峰山一帯は金峰山県立自然公園に指定されており、公園や観光農園なども多い。二の岳・三の岳・小萩山等へのハイキングコースや登山道も整備されている。大半が広葉樹林に覆われているが、有明海に面する西斜面では河内みかんが栽培され、みかん運搬用のミニモノレールが山の斜面を這っている。

又金峰山からは有明海とその周辺地域が広く見渡せる為、山頂にはMCA無線システムや警察庁などの業務無線局が設置されている他、後述のテレビジョン・FMラジオ放送所も設置されている。

呼称[編集]

古くは「飽田山」と呼ばれていたが、奈良県吉野地方にある金峰山(きんぷせん)から勧請した金峰山神社(蔵王権現)が山頂に建立されて以来「金峰山」と呼ばれるようになったという。なお、文献等によっては「金峯山」と記述されることがあり、古くは「きぼうさん」などと呼ばれたこともあったという。

道路標識や観光ガイドブックにおける金峰山の英語表記として、“Mt. Kimpo”または“Mt. Kinpo”が用いられていることがある。しかし、金峰山の所在地である河内地区では「きんぼうざん」と呼ばれている。なお、具体的な例の一つとして、河内小学校校歌の歌詞においては、金峰山を「きんぼうざん」としている。

熊本テレビ・FM放送所[編集]

NHK熊本放送局デジタル総合・教育(2015年撮影)
民放局のデジタルテレビ送信所・エフエム熊本(2015年撮影、かつてのRKK熊本放送アナログテレビ送信所。RKKラジオのFM補完中継局のアンテナは未設置)
NHK-FM(2015年撮影)
熊本シティエフエム(FM791)のアンテナが設置されている業務用無線塔(2015年撮影)
ジャパン・モバイルキャスティングの熊本中継局(2015年撮影、かつてのTKUテレビ熊本アナログテレビ送信所)
KKT熊本県民テレビとKAB熊本朝日放送の旧・アナログテレビ送信所(2015年撮影)

放送電波は、地元熊本県のみならず、有明海沿岸に広く届いている。特に佐賀県では、VHF(アナログ)テレビ局の電波が県内の大半のエリアで受信でき、サガテレビ開局前にはRKKで佐賀県の広報番組が放送されていた時期もあった[5]

地上デジタルテレビジョン放送は、最後発の2006年12月1日に開始した。有明海沿岸は各方面からの電波が飛び交っていることもあり、物理チャンネルは民放各局全てにハイチャンネル帯が割り当てられた。こうしたケースは全国的に見ても(親局では)熊本県だけのようである。

1991年から2000年にかけて、雲仙岳噴火の影響で対岸の長崎県島原市眉山にあった島原中継局までの道路が閉鎖されたため、長崎県内の各放送局(中波局除く)の島原中継局の運用が停止となった。そのためNHK総合テレビジョンなどが金峰山に臨時中継局を置き、島原地区に向けて放送を行った。

FMラジオ放送送信設備[編集]

周波数 放送局名 コールサイン 空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域内世帯数
77.4MHz FMK
エフエム熊本
JOSU-FM 1kW 2.5kW 熊本県 不明
79.1 FM791 JOZZ0AB-FM 20W 110W 熊本市 約33万世帯[6]
85.4 NHK熊本FM JOGK-FM 1kW 2.5kW 熊本県 不明
91.4 RKK熊本放送 (FM補完中継局) 810W 2.2kW 熊本県 600,964世帯

※FM791は2006年5月までは熊本市役所屋上から送信していた。

RKKのFM補完中継局は2015年9月2日に総務省九州総合通信局より予備免許が交付され[7]、2016年3月28日に出力200Wで試験放送(試験電波)を開始、4月4日に400W、4月11日に810W(定格出力)へ増力し、5月1日の13時に本放送を開始した[8][9][10]

地上デジタルテレビジョン放送送信設備[編集]

リモコン
キー
ID
放送局名 コール
サイン
物理
チャンネル
空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域内
世帯数
Gガイド
局名表記
(×は
マルチ放送の
番号)
ワンセグ
局名表記
1 NHK
熊本総合
JOGK-DTV 28 1kW 8.5kW 熊本県 84万6,221世帯 NHK総合×熊本 NHK携帯G
熊本
2 NHK
熊本教育
JOGB-DTV 24 8.3kW 全国放送 NHKEテレ×熊本 NHK携帯2
3 RKK
熊本放送
JOBF-DTV 41 7.3kW 熊本県 RKK熊本放送× RKK熊本放送
携帯
4 KKT
熊本県民テレビ
JOQI-DTV 47 くまもと県民× くまもと県民
携帯
5 KAB
熊本朝日放送
JOZI-DTV 49 KAB熊本朝日放送× KAB熊本朝日
携帯
8 TKU
テレビ熊本
JOZH-DTV 42 テレビ熊本× テレビ熊本
ワンセグ

備考[編集]

  • リモコンキーIDはVHF局が「1」〜「3」に集約された(青森県富山県徳島県長崎県大分県鹿児島県も同様)。また、全局長崎県と、RKKを除き関東広域圏と、NHK総合・EテレとTKUは近畿広域圏と同じである。RKKが加盟するJNN系列で一般的な「6」は九州・沖縄地方では宮崎放送(MRT)でしか使用されていない。
  • 放送開始より2007年1月9日までは空中線電力100Wで運用されていた。
  • 地上デジタル238chにおいては、地上デジタル放送Gガイドで提供されている番組表データが放送されている。
    • 物理チャンネル41chのRKKの放送波で送信されているが、受信機の選局順ではTKU(地上デジタル081ch及び同082ch)の後になっている。
    • 地デジGガイドに対応していない受信機でこのチャンネルに合わせると、「このチャンネルはGガイドデータ配信用チャンネルであり、映像放送を行っているチャンネルに変更するように」という旨の表示がなされる。
    • なお、配信されている番組表は上記表に掲げた熊本県の放送局の分のみである。

地上アナログテレビジョン放送送信設備[編集]

チャンネル 放送局名 コールサイン 空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域内世帯数
2ch NHK
熊本教育
JOGB-TV 映像1kW
/音声250W
映像7.8kW
/音声1.95kW
全国放送 -
9ch NHK
熊本総合
JOGK-TV 映像2kW
/音声500W
映像12.5kW
/音声3.1kW
熊本県
11ch RKK
熊本放送
JOBF-TV 映像11kW
/音声2.8kW
16ch KAB
熊本朝日放送
JOZI-TV 映像10kW
/音声2.5kW
映像91kW
/音声23kW
22ch KKT
熊本県民テレビ
JOQI-TV
34ch TKU
テレビ熊本
JOZH-TV

※全局が2011年7月24日正午(午後0時)に通常の放送を終了し、翌日の午前0時までに停波した。

マルチメディア放送送信設備[編集]

放送局名 周波数 空中線電力 ERP 放送区域 放送区域内世帯数
モバキャスNOTTV 214.714286MHz
(VHF11chに相当する周波数帯)
2.5kW 11kW 熊本県の広範囲及び福岡県佐賀県の各一部 90万4572世帯

送信所施設について[編集]

民放各局の地上デジタル放送及び、FMKはRKKの送信所(親局)を共同使用している。また、KKTとKABはアナログ送信所(親局)は施設を共同使用しており。アナログ送信所(親局)の設備には、現在もFPU基地が置かれている。TKUアナログ送信所(親局)は、同社のFPU基地が置かれていて、嘗てはNOTTVの中継局としても使われていた。

その他[編集]

  • 九州産交バスが、1日間に限り市の熊本交通センターから山中に至る路線のみを自由に乗降出来る「金峰山1日フリー乗車券」を発行していたが、2015年3月31日を以て販売終了。

脚注[編集]

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  1. ^ 出典: 日本の火山 金峰山 - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター、2016年6月閲覧
  2. ^ 出典 : きんぽう‐ざん【金峰山】 - デジタル大辞泉、2016年6月閲覧
  3. ^ 熊本の歴史と自然、くまもと市政だより2014年12月号、熊本博物館学芸員南部靖幸による
  4. ^ 同熊本市政だより
  5. ^ 熊本放送『熊本放送50年史』2004年 p.43
  6. ^ FM791会社案内
  7. ^ 福岡県、熊本県及び宮崎県内における災害対策及び中波ラジオ難聴地域の一部解消に向けて -中波ラジオ放送のFM方式による補完中継局に予備免許を付与- 九州総合通信局、2015年9月2日。
  8. ^ ワイドFM【RKKラジオ 91.4MHz】 熊本放送公式サイト、2016年5月2日閲覧。
  9. ^ RKK公式 rkk.jp(公式Twitterアカウント @kumamoto_rkk)2016年5月1日10時55分(日本時間)のツイートによる。
  10. ^ RKK公式 rkk.jp(公式Twitterアカウント @kumamoto_rkk)2016年5月1日13時1分(日本時間)のツイートによる。
  11. ^ 熊本中継局の概要 (PDF) - 総務省九州総合通信局
  12. ^ 熊本送信所の試験電波発射 - ジャパンモバイルキャスティング

関連項目[編集]

外部リンク[編集]