金子大樹

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金子 大樹
基本情報
本名 金子 大樹
通称 LIGHTNING
階級 スーパーフェザー級
身長 175cm
リーチ 185cm
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1988-06-17) 1988年6月17日(35歳)
出身地 愛知県田原市
スタイルボクサーファイター
プロボクシング戦績
総試合数 35
勝ち 26
KO勝ち 18
敗け 6
引き分け 3
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金子 大樹(かねこ だいき、1988年6月17日 - )は、日本の元プロボクサー愛知県田原市出身。第44代日本スーパーフェザー級王者。横浜光ボクシングジム所属。入場曲は矢沢永吉止まらないHa〜Ha」。

来歴[編集]

田原中学校では陸上競技砲丸投)の選手であったが、友人と共にとよはしボクシングジムでボクシングを始め、テレビで畑山隆則を目にしたのがきっかけで、卒業と共に上京して畑山が所属していた横浜光ボクシングジムに入門[1]

2005年11月7日、古川真次(不二)と対戦し、4回判定勝ちを収めデビュー戦を白星で飾った。17歳4ヵ月という若さで行ったデビュー戦だった。

2006年2月18日、大志田貴光(ミナノ)とスーパーフェザー級4回戦を行い、4回3-0(40-37、40-36が2者)の判定勝ちを収めた。

2006年3月27日、山田直毅(T&T)と対戦し、4回3-0(39-38、2者が40-37)の判定勝ちを収めた。

2006年12月22日、浅田顕(進光)と58.4 Kg契約4回戦を行い、プロ初のKO勝ちとなる3回2分11秒TKO勝ちを収めた。

2007年6月27日、第64回東日本スーパーフェザー級新人王予選で半田海門(角海老宝石)と対戦し、4回3-0(3者共39-36)の判定勝ちを収め準々決勝に進出した。

2007年8月17日、東日本新人王スーパーフェザー級予選準々決勝でエスパー・サトル(石川)と対戦し、3回45秒KO勝ちを収め準決勝に進出した。

2007年9月27日、東日本新人王スーパーフェザー級予選準決勝で丸山伸雄(八王子中屋)と対戦し、プロ初黒星となる4回0-3(38-39、2者が38-40)の判定負けを喫し決勝進出を逃した。

2007年12月19日、大村光矢(三迫)とスーパーフェザー級6回戦を行い、プロ初のKO負けとなる5回2分59秒KO負けを喫した。

2008年6月4日、輪駄裕二郎(フォーラムスポーツ)と60.0 Kg契約6回戦を行い、6回3-0(58-56、2者が57-56)の判定勝ちを収め再起を果たした。

2009年12月7日、日本スーパーフェザー級7位の阪東ヒーロー(フォーラムスポーツ)とスーパーフェザー級8回戦を行い、8回1-1(77-76、76-78、77-77)の判定で引き分けた[2]

2010年6月5日、小口雅之草加有沢)とライト級8回戦を行い、8回3-0(78-74、2者が76-75)の判定勝ちを収めた。

2011年7月6日、最強後楽園スーパーフェザー級準決勝で吉田恭輔(帝拳)と対戦し、6回1-0(58-57、58-58、57-57)の判定で引き分けたが規定により決勝進出を果たした[3]

2011年10月15日、最強後楽園スーパーフェザー級決勝で松崎博保協栄)と対戦し、2回1分54秒KO勝ちを収め岡田誠一への挑戦権獲得に成功した。

2012年5月5日、チャンピオン・カーニバルの最終試合で日本スーパーフェザー級王者の岡田誠一(大橋)と対戦し、8回1分6秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した[4]

2012年9月1日、日本スーパーフェザー級6位の佐藤通也(石丸)と対戦し、2回1分39秒KO勝ちを収め初防衛に成功した[5]

2012年12月1日、日本スーパーフェザー級1位の加治木了太(大鵬)と対戦し、6回2分17秒TKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[6]

2012年12月26日 グランドプリンスホテル新高輪で第45回内閣総理大臣杯日本プロスポーツの授賞式が行われ、金子が新人賞を受賞した[7]

2013年4月6日 WBA世界スーパーフェザー級8位でWBC世界スーパーフェザー級7位の玉越強平千里馬神戸)と対戦し、9回1分39秒TKO勝ちを収め3度目の防衛に成功した[8]

2013年8月3日、日本スーパーフェザー級11位の大村光矢(三迫)と4度目の防衛を行う予定だったが、前日計量で大村が規定体重の58.9kgを1.6kg超過の60.5kgを計測し失格となったため、金子が勝てば王座防衛、大村が勝てば王座は空位並びに大村の試合当日の体重は63kg以内という条件で試合は行われ[9]、試合は金子が初回1分55秒TKO勝ちを収めたため4度目の防衛に成功した[10]

2013年11月11日、同日付で日本スーパーフェザー級王座を返上した[11]

2013年12月31日、大田区総合体育館でWBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志ワタナベ)と対戦し、0-3(3者とも110-117)の判定負けを喫し王座獲得に失敗した[12]。この試合を中継したテレビ東京の解説は畑山だった。

2014年5月31日、豊橋市総合体育館で石川昇吾(新日本木村) とスーパーフェザー級10回戦を行い、4回2分40秒TKO勝ちを収めた[13]

2014年8月2日 後楽園ホールでフィリピンフェザー級14位のシリロ・エスピノと対戦し、4回1分10秒TKO勝ちを収めた[14]

2015年1月17日、後楽園ホールでOPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者のジョムトーン・チュワタナタイ)と対戦するが、0-3(2者が113-115、112-116)の判定負けを喫し王座獲得に失敗した[15]

2015年8月21日、後楽園ホールで行われた「ダイナマイトパンチ97」で仲村正男渥美)とスーパーフェザー級10回戦を行い、10回1-2(96-65、93-97、94-96)の判定負けを喫した[16]

2016年3月11日、後楽園ホールで行われた「DANGAN156&ダイナマイトパンチ98」で相馬一哉(一力)とライト級8回戦を行い、4回1分56秒TKO勝ちを収め再起した[17]

2016年6月4日、後楽園ホールで行われた「第550回ダイナミックグローブ」で高畑里望(ドリーム)とスーパーフェザー級10回戦を行い、10回3-0(3者共98-91)の判定勝ちを収めた[18]

2016年8月21日、浜松市雄踏総合体育館で行われた「ENDLESS FIGHT!」で中川祐輔(市野)と60.0kg契約8回戦を行い、6回1分55秒TKO勝ちを収めた[19]

2016年11月21日、後楽園ホールで行われた「ダイナマイトパンチ103」でラートパカーン・ナコンーパトムスポーツスクール(タイ)と60.0kg契約8回戦を行い、2回2分14秒TKO勝ちを収めた[20]

2017年5月6日、後楽園ホールで行われた「ダイナミックグローブ」で東上剛司(ドリーム)と59.5 Kg契約10回戦を行い、7回1分53秒TKO勝ちを収めた[21]

2017年7月9日、エカテリンブルクでWBA世界スーパーフェザー級14位でIBF世界スーパーフェザー級11位のパーヴェル・マリコフ(ロシア)とライト級10回戦を行い、10回1-2(95-94、92-97、94-95)の判定負けを喫した[22]

2017年8月11日、自身のブログ上で「私、金子大樹は先日のロシアでの試合を最後に引退します!これまで支えて下さった横浜光ジム、ファンの皆様、スポンサーの皆様、後援会の皆様、地元の仲間たち、父と母、全ての方々に感謝致します。」と現役引退を表明した[23][24]

戦績[編集]

  • プロボクシング:35戦26勝(18KO)6敗3分

戦績[編集]

  • プロボクシング:35戦26勝(18KO)6敗3分
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2005年11年7日 4R 判定2-1 古川真次(不二) 日本の旗 日本 プロデビュー戦
2 2006年2年18日 4R 判定3-0 大志田貴光(ミナノ) 日本の旗 日本
3 2006年3年27日 4R 判定3-0 山田直毅(T&T) 日本の旗 日本
4 2006年12年22日 3R 2:11 TKO 浅田顕(進光) 日本の旗 日本
5 2007年6年27日 4R 判定3-0 半田海門(角海老宝石 日本の旗 日本
6 2007年8年17日 3R 0:45 KO エスパーサトル(石川) 日本の旗 日本
7 2007年9年27日 4R 判定0-3 丸山伸雄(八王子中屋 日本の旗 日本 2007年度東日本スーパーフェザー級新人王予選
8 2007年12年19日 5R 2:59 TKO 大村光矢(三迫 日本の旗 日本
9 2008年6年4日 6R 判定3-0 輪駄裕二郎(フォーラム) 日本の旗 日本
10 2008年10年6日 6R 判定2-1 高田茂(マナベ) 日本の旗 日本
11 2009年3年9日 7R TKO 小池浩太(ランド) 日本の旗 日本
12 2009年7年18日 6R TKO 杉崎由夜(角海老宝石) 日本の旗 日本
13 2009年12年7日 8R 判定1-1 阪東ヒーロー(フォーラムS) 日本の旗 日本
14 2010年3年29日 4R TKO 松田雄太(SFマキ) 日本の旗 日本
15 2010年6年5日 8R 判定3-0 小口雅之草加有沢 日本の旗 日本
16 2010年9年4日 8R 判定0-0 三谷拓也(セレス) 日本の旗 日本
17 2011年1年8日 5R TKO 鎧塚真也(協栄) 日本の旗 日本
18 2011年7年6日 6R 判定1-0 吉田恭輔(帝拳 日本の旗 日本
19 2011年10年15日 2R 1:54 TKO 松崎博保協栄 日本の旗 日本 2011年度日本王座挑戦権獲得トーナメントスーパーフェザー級決勝
20 2012年5年5日 8R 1:06 TKO 岡田誠一大橋 日本の旗 日本 日本スーパーフェザー級タイトルマッチ
21 2012年9年1日 2R 1:39 KO 佐藤通也(石丸) 日本の旗 日本 日本王座防衛1
22 2012年12年1日 6R 2:17 TKO 加治木了太(大鵬) 日本の旗 日本 日本王座防衛2
23 2013年4年6日 9R 1:39 TKO 玉越強平千里馬神戸 日本の旗 日本 日本王座防衛3
24 2013年8年3日 1R 1:55 KO 大村光矢(三迫 日本の旗 日本 日本王座防衛4
25 2013年12年31日 12R 判定0-3 内山高志ワタナベ 日本の旗 日本 WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
26 2014年5年31日 4R 2:40 TKO 石川昇吾(新日本木村) 日本の旗 日本
27 2014年8年2日 4R 1:10 TKO シリロ・エスピノ フィリピンの旗 フィリピン
28 2015年1年17日 12R 判定0-3 ジョムトーン・チュワタナ タイ王国の旗 タイ OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ
29 2015年8年21日 10R 判定1-2 仲村正男(渥美) 日本の旗 日本
30 2016年3年11日 4R 1:56 TKO 相馬一哉(一力) 日本の旗 日本
31 2016年6年4日 10R 判定3-0 高畑里望(ドリーム) 日本の旗 日本
32 2016年8年21日 6R 1:55 TKO 中川祐輔(市野) 日本の旗 日本
33 2016年11年21日 2R 2:14 TKO ラートパカーン・ナコンーパトムスポーツスクール タイ王国の旗 タイ
34 2017年5年6日 7R 1:53 TKO 東上剛司(ドリーム) 日本の旗 日本
35 2017年7年9日 10R 判定1-2 パベル・マリコフ ロシアの旗 ロシア
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獲得タイトル[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 横浜光ボクシングジム. “横浜光ジム選手インタビュー”. 2012年9月20日閲覧。
  2. ^ ヒーロー、金子分ける-7日の後楽園 ボクシングニュース「Box-on!」 2009年12月7日
  3. ^ 最強後楽園2日目の結果 ボクシングニュース「Box-on!」 2011年7月6日
  4. ^ 初挑戦金子が戴冠 日本Sフェザー級戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2012年5月6日
  5. ^ 世界王者・粟生も絶賛の強さ…金子、圧巻KO初防衛 スポニチアネックス 2012年9月2日
  6. ^ 金子がTKOでV2 日本S・フェザー級 ボクシングニュース「Box-on!」 2012年12月1日
  7. ^ 日本プロスポーツ大賞 西岡が功労賞、新人賞は金子 ボクシングニュース「Box-on!」 2012年12月27日
  8. ^ 金子が玉越をTKOでV3 日本S・フェザー級戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年4月6日
  9. ^ 大村が1.6kgオーバー 日本S・フェザー級戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年8月2日
  10. ^ 金子が初回KOで4度目の防衛成功 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年8月3日
  11. ^ 日本ランキング更新、田中恒がランク入り Boxing News(ボクシングニュース) 2013年11月26日
  12. ^ 内山、ダウン喫するも判定でV8 Boxing News(ボクシングニュース) 2013年12月31日
  13. ^ 金子がTKOで再起、胡はダウン応酬のKO負け Boxing News(ボクシングニュース) 2014年5月31日
  14. ^ 金子が快勝、赤穂3-0判定勝ちも芹江とかみ合わず Boxing News(ボクシングニュース) 2014年8月2日
  15. ^ 金子大樹、OPBF王者ジョムトーンに0-3判定負け Boxing News(ボクシングニュース) 2015年1月17日
  16. ^ 仲村正男が金子大樹に競り勝つ、Se級元王者対決 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年8月21日
  17. ^ 西田光が柴田明雄に3回KO勝ち、ミドル級新王者 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年3月11日
  18. ^ 金子大樹KO勝ちならず、末吉大は江藤伸に判定勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2016年6月4日
  19. ^ 金子大樹が中川祐輔にTKO勝ち、浜松の試合 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年8月21日
  20. ^ 臼井欽士郎KO勝ち、金子大樹はダウンでヒヤリ Boxing News(ボクシングニュース) 2016年11月21日
  21. ^ 金子大樹がランカー対決に勝利、佐々木基樹は引退 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年5月6日
  22. ^ 金子大樹ダウン挽回も及ばず、マリコフに判定負け Boxing News(ボクシングニュース) 2017年7月10日
  23. ^ 引退 プロボクサー 金子大樹のブログ 2017年8月11日閲覧
  24. ^ 金子大樹が引退を表明、元日本S・フェザー級王者 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年8月11日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

前王者
岡田誠一
第44代日本スーパーフェザー級王者

2012年5月5日 - 2013年11月11日(返上)

空位
次タイトル獲得者
内藤律樹