野広実由

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のひろ みゆ
野広 実由
別名義 野原 すずかけ
生誕 ????4月13日[1]
日本埼玉県[1]
職業 漫画家
活動期間 1997年[1] -
ジャンル 4コマ漫画
公式サイト 末広八宝会
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野広 実由(のひろ みゆ、4月13日[1] - )は、日本の漫画家[2]埼玉県出身[1]。女性[2]。血液型はO型[1]旧ペンネームは[要出典]野原 すずかけ(のはら すずかけ)。既婚で、夫はふじひろのペンネームの漫画家[3]だったが現在はラーメン店の店主である[4]

来歴[編集]

高校1年生の時よりエニックス(当時)開催のドラゴンクエストシリーズのパロディ4コマ漫画投稿企画『ドラゴンクエスト4コマクラブ』に投稿を始める[1]。会員番号は0381[1]。投稿作品をまとめた単行本『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場番外編4コマクラブ傑作集』7巻(1994年発行)「天空の章」にすずかけ名義で4コマ漫画が掲載されたのが、掲載が確認できる最初の作品である[5]。7巻にはすずかけ名義での作品がスライム賞1本を含めて計3本掲載されている[5]

その後、ペンネームを卯月すずかけ(傑作集8 - 10巻)、野原すずかけ(傑作集11巻)[6]と変えながら投稿を続け、1997年発行の『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場』14巻に野原すずかけ名義で初めて参加、デビューを果たす[1]。以降、『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場』を始め、エニックスの4コママンガ劇場シリーズなどで活動を続けた。『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場』での執筆活動は2003年発行の『ドラゴンクエスト4コママンガ大全集』5巻が最後であり[7]、また同年には『ドラゴンクエストキャラクターズ トルネコの大冒険3 不思議のダンジョン』の短編アンソロジーに1本のショート漫画を描いた[8]

以降はエニックスを離れ、他社の4コマ漫画雑誌に活動の場を移す。2004年、『COMICぎゅっと!』(平和出版)に「ぽんきゅ!」を1号(創刊号)から3号(休刊号)まで掲載、この時3話目において野広実由にペンネームを変更しており、以降同名義で作品を発表し続けている。「ぽんきゅ!」は後に『まんがドカン小町』(メディアックス)Vol.1において「野広実由コレクション」として再録されている。

2004年ごろより、芳文社竹書房等の4コマ漫画雑誌を主な活動の場とするようになる。[独自研究?]

芳文社では、『まんがタイムジャンボ』において2004年1月号より2005年1月号まで『WWW』を連載。次に代表作となる『パティシエール!』を『まんがタイムジャンボ』において2005年6月号より2008年8月号まで、平行して『まんがタイムファミリー』においても2005年7月号より2008年9月号まで連載し、同作品において初のオリジナル単行本を出すに至る。また、『パティシエール!』の続編となる『ダブルパティシエール!』を『まんがタイムジャンボ』において2008年9月号より2010年3月号まで、平行して『まんがタイムファミリー』においても2008年10月号より2010年4月号まで連載し、『パティシエール!』の開始から数えて足掛け5年の長期連載となった。他にも芳文社の連載では『パティシエール!』『ダブルパティシエール!』の連載と並行して、『まんがタイムスペシャル』にて『なないろレシピ』を2007年9月号より2010年2月号まで連載した。

竹書房では『まんがくらぶオリジナル』2007年5月号にて『うちの姉様』がゲスト掲載される。同作品は同誌2007年9月号より連載に昇格し、2013年5月号まで連載。並行して『まんがライフMOMO』においても2008年10月号にゲスト掲載の後、2009年4月号より2012年7月号まで連載された。なお、『うちの姉様』は『まんがくらぶオリジナル』2009年10月号より2012年4月号まで、同誌の表紙を務めていた[9]

また芳文社・竹書房の4コマ漫画雑誌各誌においては、連載作品のゲスト読切や新作読切などを時折掲載している。

2013年3月21日に行われたトークイベント「天津向の4コマトーク」Vol.16にゲスト出演した[10]

作品リスト[編集]

連載作品[編集]

平和出版
  • ぽんきゅ!(『COMICぎゅっと!』1号(創刊号) - 3号(休刊号)、全3話)- 1-2話は野原すずかけ名義
後に『まんがドカン小町』(メディアックス)Vol.1(2008年2月25日発売)において「野広実由コレクション」として再録。
芳文社
  • WWW(『まんがタイムジャンボ』2004年1月号 - 2005年1月号)
  • パティシエール!(『まんがタイムジャンボ』2005年6月号 - 2008年8月号、『まんがタイムファミリー』2005年7月号 - 2008年9月号、全4巻)
    • ダブルパティシエール!(『まんがタイムジャンボ』2008年9月号 - 2010年3月号、『まんがタイムファミリー』2008年10月号 - 2010年4月号、全2巻)
『ダブルパティシエール!』は『パティシエール!』の数年後を描いた作品。
竹書房
  • うちの姉様(『まんがくらぶオリジナル』2007年5月号ゲスト、9月号 - 2013年5月号、『まんがライフMOMO』2008年10月号ゲスト、2009年4月号 - 2012年7月号、まんがライフオリジナル 2009年1月号ゲスト、全7巻)
  • 惑い星と花(『まんがライフオリジナル』2011年6月号 - 8月号ゲスト、2012年1月号 - 2013年7月号、全1巻)
  • 龍女生徒会っす!(『まんがくらぶオリジナル』2013年6月号 - 2014年12月号)
  • ダンナが今日からラーメン屋(『近代漫画』Vol.1[11] - Vol.16、全2巻)
双葉社
ぶんか社
  • 花野さんとの縁結びは難しい(『主任がゆく!スペシャル』連載中、既刊2巻)
KADOKAWA
  • やきもの九十九の素敵な食卓(全1巻[18]

読切作品[編集]

芳文社
  • うぇざーはいつ(『まんがタイムスペシャル』2010年6月号、7月号、8月号)
竹書房
  • 浦高ストリート(『まんがライフオリジナル』2010年5月号)
  • 埼玉県には何もない(『まんがライフオリジナル』2018年7月号[19] - ) - ゲスト読み切り

このほか、実話系漫画誌やゲームアンソロジーなどに多くの作品を発表している。

その他[編集]

  • 天使の事情』トリビュート(『まんがライフセレクション 天使の事情増刊号』、2014年4月21日[20]) - トリビュート4コマ[20]
  • 私の好きなしんちゃん映画(『まんがタウン』2018年7月号[21]) - 「映画クレヨンしんちゃん」シリーズの好きな作品を語る企画[21]
  • 私の大好きなラーメン(『まんがタウン』2023年6月号[22]) - コミックエッセイ[22]
  • 私の好きなパン(『まんがタウン』2023年11月号[23]) - コミックエッセイ[23]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i 野原すずかけ「4コマ劇場楽屋裏」(エニックス出版局編『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場 第14巻』エニックス、1997年、73頁)。
  2. ^ a b 野広実由の一覧 プロフィール”. BookLive!. 凸版印刷グループ. 2023年5月2日閲覧。
  3. ^ USTREAM『ポピュラー文化探訪』[リンク切れ]第2回(2011年8月19日20:00 (JST) 開始)より。
  4. ^ 小坂俊史
  5. ^ a b エニックス出版局編『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場番外編4コマクラブ傑作集』エニックス、1994年4月18日第1刷発行
  6. ^ エニックス出版局編『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場番外編4コマクラブ傑作集』エニックス、8 - 11巻(1994年 - 1995年)
  7. ^ エニックス出版局編『ドラゴンクエスト4コママンガ大全集』5巻、エニックス、2003年1月10日第1刷発行
  8. ^ 『ドラゴンクエスト・キャラクターズ トルネコの大冒険3 不思議のダンジョン プレミアムストーリーズ』エニックス、2003年3月31日発行
  9. ^ “佐藤両々の女子高生4コマ「はるまち・ダンス」スタート”. コミックナタリー (ナターシャ). (2012年2月10日). https://natalie.mu/comic/news/64752 2021年5月14日閲覧。 
  10. ^ “天津向の4コマトークに安西理晃、野広実由、山東ユカら”. コミックナタリー (ナターシャ). (2013年2月11日). https://natalie.mu/comic/news/84642 2021年5月14日閲覧。 
  11. ^ “竹書房の新雑誌・近代漫画では大和田秀樹のゲイツ伝など”. コミックナタリー (ナターシャ). (2014年5月19日). https://natalie.mu/comic/news/116927 2021年5月14日閲覧。 
  12. ^ “うず、野広実由、東屋めめの新連載3本まんがタウンで開始”. コミックナタリー (ナターシャ). (2013年1月5日). https://natalie.mu/comic/news/82635 2021年5月14日閲覧。 
  13. ^ “Hな妄想しがちな図書館司書のコメディなど、まんがタウンで新連載一挙4本”. コミックナタリー (ナターシャ). (2016年6月3日). https://natalie.mu/comic/news/189671 2021年5月14日閲覧。 
  14. ^ “まんがタウンで瀬田ヒナコ&東屋めめが新連載、月替わりエッセイ企画も始動”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年1月5日). https://natalie.mu/comic/news/264061 2021年5月14日閲覧。 
  15. ^ “月刊まんがタウンが今号で休刊、「かりあげクン」「鎌倉ものがたり」は漫画アクションへ”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年12月5日). https://natalie.mu/comic/news/551834 2023年12月5日閲覧。 
  16. ^ 月刊まんがタウン編集部 2021年12月3日のツイート2022年1月5日閲覧。
  17. ^ 『月刊まんがタウン』2022年4月号、双葉社、2022年3月4日。 表紙より。
  18. ^ “「やきもの九十九の素敵な食卓」織部焼きの精霊と美大生のハートフルストーリー”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年3月27日). https://natalie.mu/comic/news/373069 2021年5月14日閲覧。 
  19. ^ “亡き母の故郷に憧れた王女が埼玉を訪れる「埼玉県には何もない」ライオリ掲載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年6月11日). https://natalie.mu/comic/news/286098 2021年5月14日閲覧。 
  20. ^ a b “たかの宗美、ハトポポコら14人が描く「天使の事情」4コマ”. コミックナタリー (ナターシャ). (2014年4月21日). https://natalie.mu/comic/news/114950 2021年5月14日閲覧。 
  21. ^ a b “重野なおき「うちの大家族」が次号まんがタウンで最終回、16年の歴史に幕”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年5月2日). https://natalie.mu/comic/news/280636 2021年5月14日閲覧。 
  22. ^ a b 月刊まんがタウン編集部 2023年5月1日のツイート2023年5月2日閲覧。
  23. ^ a b 月刊まんがタウン編集部 2023年10月4日のポスト2023年10月5日閲覧。

外部リンク[編集]