野付湾
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野付湾(のつけわん)は尾岱沼(おだいとう)とも呼ばれ根室海峡(野付水道)にある湾で野付風蓮道立自然公園に属する。野付半島と北海道本体に囲まれた湾であり、南側に開け、根室湾に面している。
湾曲した砂嘴である野付半島に囲まれているため、湾口の幅約3kmに対し、湾内の最大幅は約6kmに達する。奥行きは約5km。湾内の水深は浅く最大約4mで、堆砂による浅瀬・湿地・小島も数多く見られる。大河川の流入は無く、当幌川や飛雁川などの小河川が流入している。湾の南西部には尾岱沼港がある。
このほか、湾内ではホッカイエビ(ホッカイシマエビ)の漁が行なわれている。ホッカイエビの漁場は水深1〜2mと浅く、アマモを傷つけないよう打瀬網漁業が行なわれ、風物詩となっている。
かつて野付湾周辺を牧場開発したことにより、治水能力の低下による淡水流れこみと、土壌の栄養分低下からホッカイエビの漁獲高が激減したが、20年以上に渡り植樹と資源保護に努めたことにより現在は戻りつつある。
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