重装機兵ヴァルケン

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重装機兵ヴァルケン』(じゅうそうきへいヴァルケン、英名ASSAULT SUITS VALKEN)は、メサイヤより発売された、アクションシューティングゲーム

本項では『重装機兵ヴァルケン2』も解説する。

作品解説[編集]

22世紀初頭の太陽系を舞台に、第4次世界大戦とそれに続く大規模な戦争を、一兵士を主人公としてゲーム化したもの。主人公が搭乗する重装機兵(アサルトスーツ)は、リアルロボットアニメに多くみられる量産型の軍用有人操縦ロボットで、現在の歩兵と同様にさまざまな装備を持ち替えて使用できる汎用兵器として描かれている。

同じ世界観を共有するゲームとして、『重装機兵レイノス』シリーズがある。また、『FRONT MISSION SERIES GUN HAZARD』は実質的な開発を行なっているのがヴァルケン開発チームであり、操作体系などかなり似通っている。

重装機兵ヴァルケン[編集]

重装機兵ヴァルケン
ジャンル アクションゲーム
対応機種 スーパーファミコン(SFC)
PlayStation 2(PS2)
開発元 メサイヤ
発売元 SFC:メサイヤ
PS2:クロスノーツ
Wii・VC:ハドソン
Wii U・VC:KONAMI
人数 1人
メディア SFC:カセット
PS2:
発売日 SFC:1992年12月18日
PS2:2004年8月26日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
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重装機兵ヴァルケン』(海外名CYBERNATOR)は、スーパーファミコン用のアクション・シューティングゲーム。1992年12月18日にROMカートリッジで発売された。スーパーファミコン版は2007年10月16日よりWiiの、2015年1月14日よりWii Uバーチャルコンソール向けに、また、2014年11月18日よりプロジェクトEGGで、それぞれダウンロード販売されている。

キャラクター設定にアニメーター漫画家うるし原智志を起用した[1]。また、システムを旧来のアクションゲームに近いものに変更し、やや難度を下げたことで、前作より広い層にアピールすることに成功した。オリジナルの発売から12年近くを経て、2004年8月26日クロスノーツからPlayStation 2用リメイク版が発売されたがSFC版とはかなり違う仕様となっている。

ストーリー[編集]

西暦2080年代から続く 面の資源採掘権を巡る環太平洋合衆国と、欧州アジア連合による緊張は2093年に頂点へ達し、引き起こされた第三次世界大戦は世界中の化石燃料を枯渇させるだけの結果となった。2096年の和平会談において両陣営は外宇宙探査艦隊を結成するなど世界再生のために協調を見せたが、裏では相手を出し抜くための策略を張り巡らせ、平和はかりそめのものでしかなかった。
そして西暦2101年、合衆国資源輸送艦グラハム号が、月面軌道上で連合軍巡洋艦バイカルの自動迎撃装置誤作動によって撃沈されるという「グラハム号事件」が発生。これをきっかけとして第四次世界大戦が勃発した。
戦場の主役となったのは、前大戦末に開発された有人ロボット兵器「アサルト・スーツ(重装機兵)」だった。月面で発掘された動力鉱石をエネルギー源とするこの兵器は、戦車の装甲と火力、戦闘機の機動性を併せ持ち、またたくまに軍の主力となっていった。合衆国は総力を結集して新世代のアサルトスーツ・ASS-117ヴァルケンを開発、戦線へと投入する。だが、戦局は膨大な宇宙戦力を持つ連邦軍の優位へと傾きつつあった。
そして戦火が地球圏全体へと拡大する中、合衆国軍は地上戦に見切りをつけ、戦力を宇宙に集中させて制宙圏を確保しようという反攻作戦を開始。合衆国軍強襲揚陸艦バーシスに所属するジェイク・ブライン中尉は、重装機兵ヴァルケンのパイロットとして最前線に身を投じることになる。
新造戦艦サーキエルの破壊、陽動作戦としての資源採掘基地襲撃、そして軌道要塞アーク・ノバ攻略戦を成功させたジェイクたちは大気圏に突入し、戦場は地球へと移る。敵軍の宇宙への移動を阻止するためのシャトル撃墜作戦、そして要塞化されたアルプス山脈越えを経て、ジェイクたちは欧州アジア連邦の首都ブリュッセルを目指す。だが戦いの中で連邦軍エースのアルフ・ベルダークの襲撃を受け、ジェイクは戦友を失ってしまう。しかし戦友の死を乗り越えて自らの戦う理由を見出したジェイクは首都攻略作戦『オペレーション・ソルジャーソウル』に参加し、着底したバーシスから出撃、国会議事堂へと突入する。ジェイクは再び立ちはだかるアルフを撃破し、大統領の自決による終戦を見届けるが、敗北を認められないアルフは最終兵器ビルドヴォーグを起動させてしまう。ジェイクは戦争を終わらせるため、ただ一人、最後の戦いへ赴く。


本作はマルチエンディングとなっており、中盤の要塞攻略戦およびシャトル撃墜の成否によって、ストーリーの結末が異なる[2]
またエンディングの最後には忘れ去られた外宇宙探査艦隊からの通信が届く演出が入り、時系列的にはその後の物語にあたる前作『重装機兵レイノス』への繋がりが描写された。

ステージ[編集]

MISSION.01 コロニー強襲
欧州アジア連邦が居住用に偽装した軍事コロニーで新造艦サーキエルの建設を進めている。情報を察知した環太平洋合衆国の強襲揚陸艦バーシスはコロニーに突入し、AS隊によるサーキエルのエネルギーユニット破壊作戦を実行に移す。偽装のため敵機は少なかったが、ほぼ完成直前だったサーキエルからの砲撃は激しく、さらに主砲も発射直前だっためバーシスは退避。加えて作戦中にハーマン機が被弾、撤退し、船尾エネルギーユニットまでたどり着けたのはジェイクだけだった。戦艦への接続間近となったエネルギーユニットへ攻撃を加えるジェイクは、機動砲台の砲撃を掻い潜ってこれを成功させ、破壊されたコロニーの外壁を抜けてバーシスに回収される。
MISSION.02 軌道の巣窟
コロニー強襲を成功させたバーシスは、衛星軌道上の鉱石加工施設へと向かう。これは敵の補給線を断ち、さらにアーク・ノバ攻略作戦をカモフラージュする大規模な陽動作戦の一環だった。ブースターユニットを接続して出撃したアサルトスーツ隊は、分散してアステロイドベルトに突入、敵軍の迎撃を掻い潜って鉱石加工施設への攻撃を仕掛ける。ハーマン、カーツらが各々の担当する加工設備を破壊する一方、ジェイクの前には大型機動兵器ガロイシュが立ちはだかる。陽動作戦は既に発覚しており、ジェイクは待ち伏せを受けたのだ。
MISSION.03 アーク・ノバ陥落
制宙権を確保して一気に地上へ戦力を集中させるべく、環太平洋合衆国による反攻作戦が開始された。機動要塞アーク・ノバのスペースポートに取り付いたジェイクは、係留された二隻の大型タンカーの上を突破して要塞への進入路を見つけ出す。要塞内部でも敵兵の猛烈な迎撃が加えられるが、ジェイクはそれを何とかくぐり抜けて、司令部で指揮官のゲルツ将軍と対面する。しかしゲルツ将軍はこの劣勢を覆すべく、内部の突入してきた合衆国軍ごとアーク・ノバを地球へ落とそうという作戦を立てていた。降下を阻止しようとアーク・ノバのエンジンを破壊しに向かうジェイクへ、ゲルツ将軍操る大型機動兵器グランビアが襲いかかる。
MISSION.04 大気圏突入
アーク・ノバごと大気圏に突入してしまったジェイク。バーシスが救援に向かおうにも、ベルダーク少佐率いる連邦軍海兵隊の猛攻がそれを阻む。ジェイクは必死に操縦してベルダーク少佐の攻撃を迎え撃ち、ベルダーク隊が大気圏突入装備を展開するまで生き延びることに成功。さらにベルダーク隊のリックが装備を損傷していることに気づいたジェイクは、ジョンストン艦長と協力して彼を救助し、バーシスの甲板に着地して大気圏を突破する。しかし地上降下直後、リックの救助にきたベルダーク少佐は容赦なくバーシスへ攻撃を加え、迎撃に向かったハーマンが戦死。ジェイクは辛うじてベルダーク少佐を撃退するが、戦友を失った悲しみから慟哭する。
MISSION.05 黄昏の追跡
大気圏突破による損傷を修理する暇もなく、バーシスは欧州アジア連邦の東ヨーロッパ平原宇宙基地へと向かう。そこでは宇宙への援軍を載せたシャトルが打ち上げ準備に入っていた。もしこれを許せば主戦場は再び宇宙に戻り、全戦力を地上へつぎ込むことで反攻作戦に出た環太平洋合衆国軍の優位は崩れ去るだろう。仲間を失った悲しみを背負ったまま戦い続けるジェイクは、機動戦車ツヴァイバイニヒの迎撃を突破し、シャトルランチャーへと突き進む。ハーマンのためにも一日でも早く戦争を終らせる。ジェイクの中にもはや迷いはなかった。しかし間一髪で間に合わず、ジェイクの目の前でシャトルは発射されてしまった。ジェイクはブースターを点火し、飛翔するシャトルへと追いすがる。
MISSION.06 銃火山脈
ついに環太平洋合衆国の敵首都攻略作戦『オペレーション・ソルジャーソウル』が発動した。度重なる作戦で大きく遅れを取っていたバーシスは、主力部隊に合流するため要塞化されたアルプス山脈の突破を計画する。バーシスが上空を通過する前に敵対空陣地を破壊するべく、ジェイクたちアサルトスーツ隊は敵基地へと侵入、地下を突破してアルプス山脈を抜ける。対空砲がバーシスへ猛烈な砲撃を加える中、ジェイクはスノークス隊を率いるテゲトフ軍曹と激戦を繰り広げる。
MISSION.07 兵士達の終幕
欧州アジア連邦の首都ブリュッセルへとたどり着いたバーシス。しかし激戦による損傷は大きく、市街地に着底してしまう。ジェイク達はバーシスのクルーを信じ、戦争を終わらせるため国民議会ビルを目指して出撃する。首都防衛隊の迎撃を潜り抜けて国会議事堂に乗り込んだジェイクを待ち受けていたのは、新型機ゾアフレムに搭乗したベルダーク少佐だった。激戦を経てベルダーク少佐を下したジェイクは、シェルマーク大統領へ戦争の責任を問う。シェルマーク大統領が選んだ方法は拳銃による自決だった。あまりにも呆気ない幕切れに終戦を実感できないでいたジェイクへ、友軍からの緊急連絡が飛び込んでくる。二度の敗北によってプライドを傷つけられ正気を失ったベルダーク少佐が、最終兵器ビルドヴォーグを起動させたのだ。ジェイクは戦いを終わらせるため、ビルドヴォーグの待ち受ける国会議事堂地下での最後の戦いへ向かう。

キャラクター[編集]

環太平洋合衆国 [編集]

アメリカ、日本、オーストラリア、その他の太平洋諸国で構成された経済共同体。しかし連邦との対立が深まる中で軍事同盟としての性質を強めていった。旧アメリカ合衆国ワシントンDCを首都とした合衆国ではあるが、各国家の自治権は強い。
ジェイク・ブライン
本作の主人公。
階級は中尉。年齢25歳。環太平洋合衆国軍海兵隊、第68アサルトスーツ小隊「デスワスプ」の隊長[3]
22歳で徴兵されてASパイロット訓練学校を卒業した後、幾度かの作戦を経てバーシスへ配属された。
パイロットとしての腕は超一流だが、若干甘いところもあり、戦う理由も愛国心や正義ではなく「生き残るため」といったものでしかなかった。
しかしハーマンを失って以降はその態度を改め、「仲間を守る」「戦争を終わらせる」ために戦い続けることを決意する。
そのためカーツが無理をした場合は激高することもあった[4]
ハーマン・シンガー
階級は中尉。年齢25歳。ジェイクの部下。
ジェイクとはパイロット訓練学校時代の同期であり好敵手、そして親友であった。
パイロットとしての腕前もジェイクと互角だが、皮肉屋で無鉄砲な性格が災いして判断力に欠けるため、ジェイクが隊長として選ばれた。作中でも突出した結果、被弾する事が多かった。
アーク・ノバ攻略戦直後、大気圏を突破したバーシスとジェイクを守るために出撃してベルダーク隊と交戦。アルフによって撃墜され、戦死する。
カーツ・モートン
階級は少尉。年齢21歳。ジェイクの部下。
物静かな性格で、真面目で几帳面。ジェイクやハーマンには劣るもののパイロットとしても優秀で、両者のサポート役として奮闘する。
撃墜マークはつけない主義で、自分と共に出撃したハーマンが戦死したことで思う所があったのか、敵巨大兵器に対して無謀な戦いを挑むこともあった[4]
クレア・コーラル
本作のヒロイン。
階級は曹長。年齢22歳。バーシスのオペレーター。
艦内状況の管理からAS隊への指令伝達まで幅広く、多忙な業務を一人でこなす。仕事ぶりに反して性格はおっとりしている。
戦いの中でジェイクを支え、やがて彼の戦う理由の一つとなっていく。
最終決戦では擱座し航行不能になったバーシスに残り、出撃したジェイクの帰りを待ち続ける。その後の運命はルートによって大きく別れる。
チャック・ジョンストン
階級は大佐。年齢43歳。強襲揚陸艦バーシスの艦長。
実戦部隊から叩き上げられてきた歴戦の兵士で、粗野で無骨な外見に似合わぬ温情家。そして優秀な艦長である。
過去に多くの部下を亡くしてきたためか人命を尊重しており、兵士たちからの信頼は厚く、まるで父親のように慕われている。
前作『重装機兵レイノス』ではバーシスの艦長は交代しているため登場しないが、リメイク版EDにてロイアック艦長代理として登場する。
デューク
階級は中尉。第32AS隊に所属するパイロット。
欧州アジア連邦の国会議事堂に突入した際、国民議会ビル地下最深部の地下工場施設までたどり着いた事でビルドヴォーグと遭遇。ジェイクへ増援を要請するも通信は途絶した。
隊長
第17AS空挺大隊を率いる部隊長。
ジェイクたちと共同で装甲列車を襲撃し、月面防衛プランの命令文書を奪取する作戦に挑む[4]
ジェイク隊に指示を出している描写から、階級的には中尉以上と思われ、またヘルメットの形状からジェイクらと異なり環太平洋合衆国地上軍の所属である事がわかる。
前作『重装機兵レイノス』の登場人物でもある。
ゾウザリー
第17AS空挺大隊に所属するパイロットたち。
ジェイクたちと共同で装甲列車を襲撃し、月面防衛プランの命令文書を奪取する作戦に挑む[4]
ジェイクたちを援護するため、装甲列車後部の砲台を撃破する。
また敵機がジェネレーターの放熱で陽炎を起こしてレーザーを湾曲させている事をゾウザリーらしきパイロットが看破する描写もあり、優秀なパイロットとして描かれている。
前作『重装機兵レイノス』の登場人物でもある。

欧州アジア連邦[編集]

ヨーロッパ、アジア、旧ソ連の諸国で構成された、欧州共同体を前身として持つ経済共同体。合衆国との対立が深まる中で軍事同盟としての性質を強め、やがて全体主義的な政治体制へ移行、各国家の自治権を制限した中央集権体制を確立する。首都は旧ベルギーのブリュッセル。

アルフ・ベルダーク
本作のライバル。
階級は少佐。年齢27歳。連邦宇宙軍海兵隊を率いる天才的エースパイロット。
自分に厳しく部下には優しい人格者だが、戦士としての自分に高い誇りを抱いている。
アーク・ノバ攻略作戦に参加したバーシスを追撃、ハーマンを撃墜するなどの活躍を見せるが、ジェイクによって撃退された事でプライドを傷つけられる。
その後は首都で最新鋭機ゾアフレムのテストパイロットを行っており、国会議事堂でジェイクと対決。完敗した事で暴走し、最終兵器ビルドヴォーグを起動させてしまう。
リック・ブリザース
階級は少尉。年齢21歳。アルフの部下。
まだ実戦経験の乏しい新兵で、戦場に恐怖を抱いている。その反動か、アルフに対しては過剰ともいえる尊敬の念を抱いている。
バーシス追撃中に機体の不調が発生、大気圏へと突入してしまうが、ジェイクとジョンストンらの判断で命を取り留め、アルフによって救助される。
その後は首都でテストパイロットを行っており、アルフがビルドヴォーグを起動するまでの時間稼ぎとして、実験機ヴォルカーノを操ってジェイクの行く手を阻む。
テゲトフ・カガノヴィッチ
階級は軍曹。年齢68歳。アルフの部下であり、後にスノークス隊の隊長を勤める。
アルフの部下としてバーシスを追撃。大気圏突入後はアルフ、リックが首都へ異動となった事で別れ、アルプス山脈の対空陣地防衛任務につく。
アルプス突破作戦を行うバーシスを迎撃すべくスノークス隊を率いて出撃。ジェイクと交戦し、戦死した。
ゲルツ将軍
年齢48歳。軌道要塞『アーク・ノバ』司令官。
無骨な軍人を絵に描いたような人物だが、任務遂行のためなら部下の命すら平気で犠牲する冷血漢。部下からの評判は悪い。
半ば独断でアーク・ノバ地球墜落作戦を実行し、その時間を稼ぐため大型機動兵器グランビアを駆って出撃する。
シェルマーク大統領
年齢68歳。欧州アジア連邦の最高権力者。
陸海空、宇宙軍の最高責任者でもあり、環太平洋合衆国側からは悪の枢軸、独裁者として見られているが、歴史に翻弄された悲劇の政治家でもある。
「ソルジャー・ソウル」作戦によって首都ブリュッセルが陥落した際、第四次世界大戦で死んでいった人々に対する自らの責任を果たすべく自決した。
少佐
月軌道防衛プランを輸送する装甲列車の乗員。別居中の妻と幼い娘がいる。
環太平洋合衆国軍の襲撃を受け、試作型の局地専用巨大機動兵器に搭乗して出撃。奮戦するも撃破され、戦死した[4]

登場兵器[編集]

環太平洋合衆国[編集]

ヴァルケン
本作の主役機。
環太平洋合衆国海兵隊の主力AS。生産コストは高いものの、芸術品と称されるほど極めて高い基本性能と汎用性を持ったASの最高傑作。
80mmバルカンポッド、ハードナックルを基本装備とし、レーザーキャノン、ハンディTOWランチャーなど各種アタッチメントを装着することで多くのバリエーションが生み出された。
肩部には電磁フィールド発生装置が備わっており、これで機体周囲360度を完璧に防御する事が可能だが、空中機動中は展開できないという弱点がある。
またハードナックルは極めて強力な装備だが、そのエネルギーはジェネレーターの余剰出力によって賄われている。そのためシールド展開中はハードナックルのエネルギー充填が行われず、加えて地下道などでライト点灯中もハードナックルを使用することができない。
後部にブースターを増設することによって短時間の飛行も可能となる。ブースターは母艦から遠隔操作で射出、連結する事ができる。
一方で大気圏突入能力は保有していない。
またパッケージや設定資料、うるし原智志のイラストでは右マニピュレータが無くガンポッドがそのまま接続されているが、ゲーム内で登場するビジュアルや自機グラフィック、また『重装機兵ヴァルケン公式ガイドブック』に掲載された塩入博松井淳制作のモデル、『重装機兵ヴァルケンのすべて』収録コミックスでは両腕ともマニピュレータとなっている。加えて機体色も白、緑、褐色の3パターンが確認されている。
強襲揚陸艦バーシス
本作でジェイクたちが搭乗する戦闘艇。
サイズは戦艦などと比較して小さく、コロニーにも容易に侵入できる。その一方で極めて頑丈であり、コロニーの隔壁を容易く突き破り、大気圏を突破し、終戦まで戦い抜いた。
「オペレーション・ソルジャーソウル」ではアルプス山脈を超えて首都ブリュッセルへ突入するも、そこで重篤な損傷を受けて着底してしまう。
前作『重装機兵レイノス』にも登場した。

欧州アジア連邦[編集]

AS[編集]
マシヌティ
連邦軍初の量産型AS。
作業用という名目で開発が進められ、後継機ヴェクサルのデータ収集に用いられた。
非武装で工事現場のトレーラー的な役割を担っていたが、第四次世界大戦では一部が戦闘用に改装され、コロニー内の警備用に投入された。
実際にあるコロニーで改装マシヌティの編隊がヴァルケンと交戦、これを撃破したという記録が残っている。
ヴェクサル
初期型の量産型AS。
両腕にバルカン砲を搭載した最初期のAS。装甲も見た目ほどは厚くなく、現在は旧式となった機体である。
戦力としてはあまり役に立たず、現在は工業用コロニーなどの警備用にのみ配置されている。
シュメルツ
アジア連邦の主力汎用AS。
合衆国新型機ヴァルケンの情報を得た連邦軍が対抗して開発された汎用機であり、そのコンセプトは「対AS戦」に置かれている。
射撃能力、格闘戦能力に優れ、合衆国軍兵士を震え上がらせた。開戦当初の連邦軍が戦局を優位に進めた要因の一つ。
ベルダーク隊も本機を使用しているが、アルフ機のみ赤のマーキングが施されている。
オラクルα
オラクルβ
宇宙戦闘用AS。
シュメルツの基本フレームを利用し、脚部を大型ブースターに変更した形状をしている。一方、両腕は簡素化され格闘能力は無い。
α型は大型ミサイルを搭載した強襲機、β型は機関砲を搭載した哨戒機として投入された。
ウンタート
大口径ビーム砲搭載AS。
二門の高出力レーザーキャノンを両腕に搭載した、移動砲台的な役割の機体。
反面バッテリーや放熱システムなどが必要となったため、ヴァルケンより小型だが重量はかさみ、機動性は悪い。
またヴァルケンの装甲は対レーザーコーティングがなされており、本領を発揮することはできなかった。
ツヴァイ・バイニヒ
試験開発された唯一の大型陸戦用AS。
対艦クラスの重装備を施されており、その火力は単純比較でヴァルケンの60倍だとされている。
しかし機動性はすこぶる悪く、量産される事はなかった。試験的に配備された数機がシャトル発着場の警備に用いられたが、前線でも持て余し、移動砲台としての仕様に留まった。
デッケン
空中戦闘用高機動AS。
機体自体が翼の役割を果たすユニークな設計をされており、単独で1万2千フィート以上まで上昇可能な性能を持つ。
エスポワール型シャトルの護衛として投入された。
レベンディック
最新鋭の量産型AS。
シュメルツの後継機として生産性と性能を両立すべく開発が進められ、専用輸送機カーセルとの連携で機動性の低さも補われた名機。
しかし悪化する戦局から資源が不足し、製造数はわずか200機に留まる。首都防衛隊に配備され、最終決戦で実戦投入された。
ゾアフレム
戦局が悪化する中、急ピッチで開発が進められていた最新鋭機。半年完成が早ければ戦局を覆せた可能性がある。
ガロイシュなどに搭載されていたアンファン・システムを小型化した浮遊砲台2基、パルザーガンポッドを装備。
また肩に特殊合金が使用されており、格闘戦ではヴァルケンのシールドを突破する。
三機しか存在せず、実戦に投入されたのは一機のみとされる。
極めて操縦が難しく、アルフが国会議事堂でジェイクを迎撃する際に搭乗したが、彼以外には実戦で扱う事はできなかったという。
ヴォルカーノ
首都国会議事堂の地下工場に保管されていた実験機。
浮遊システムやリニアキャノン、新素材の装甲などが大量に用いられているが、全体的な戦闘力は低く、あくまでテスト機に留まる。
ビルドヴォーグの起動時間を稼ぐためリックが搭乗し、ジェイクの前に立ちはだかる。
ビルドヴォーグ
本作のラスボス。
全長55mという本作最大の機動兵器であり、超大型ASとも、アーク・ノバにかわる軌道要塞とも言われている。
素粒子レーザー、リニアミサイル、追尾能力を備えたファイヤマウントと異常な重装備を持ち、さらに単独で大気圏離脱まで可能な推力を保有する。
その最大の問題は製造コストであり、敗色濃厚な時期に本機の開発が行われたことが、結果的にアジア連邦の首を絞めることに繋がった。
その他[編集]
サーキエル
欧州アジア連邦の新造戦艦。居住用に偽装された軍事工業コロニーで建造中だった。
その主砲の威力はバーシスを一撃で破壊できるほどのものであったが、動力炉が接続されておらず発射はできなかった。襲撃してきたジェイクらを機動砲台で迎撃する。
ガロイシュ
大型機動兵器。名前は「騒音」という意味。
小型の戦闘艇といった形状で、アンファン・システムを搭載している。そのため浮遊砲台のみならず、周辺の漂流物(岩盤)を武装として転用できる。
アーク・ノバ
直径150m前後の小惑星内部に建造された岩盤要塞。主に艦船の補給基地、ASや機動兵器の運用、実験などに用いられた。
戦艦並の出力を持つ移動用エンジンが多数設置されており、これによって衛星軌道上を単独で移動することで、欧州アジア連邦の制宙権確保に大きく貢献していた。
要塞内のほとんどは作業用のスペースで、居住に適した区画は居住区と司令室のみであったという。
環太平洋合衆国によるアークノバ攻略戦において、ゲルツ将軍の指示により地球圏へと降下させられた。この判断によるアーク・ノバ喪失が欧州アジア連邦の敗北を決定づけた。
フレンツェ級タンカー
アーク・ノバのスペースポートに係留されている大型の宇宙船。二隻登場するが、サイズや形状、武装が異なっている。
無数の砲台が搭載されており、アーク・ノバへの侵入を試みる環太平洋合衆国軍を迎撃した。ステージ3前半は、この二隻のタンカーの上を突破する形で進行する。
ローリングマシン
アークノバ内部に設置された特殊防衛兵器。
レール上を2機1対となって走行し、素粒子反応砲を発射して侵入者を撃退する。
グランビア
近接格闘戦用大型機動兵器。
簡易型アンファン・システムを搭載した巨大なマニピュレーター「ソリッドアーム」を格闘兵装として用いる実験機。
ASが主流となった現在は時代遅れの遺物であり、ソリッドアーム以外の火器は搭載されておらず、実戦に投入されたのはアークノバ防衛戦のみ。ゲルツ将軍が搭乗して出撃した。
エスポワール
輸送用大型シャトル。名前は「希望」という意味。
大気圏内外兼用リニアレールガンを備えておりシャトルにしては強力な武装を持つが、離陸時にはデッケンなどによる護衛が必要。
アークノバ陥落により後退した戦線を軌道上へ押し戻すため、宇宙への大規模な兵員輸送作戦に用いられた。
しかし情報漏洩の結果、環太平洋合衆国軍による襲撃作戦が実施され、エスポワール型シャトルは主力部隊を乗せたまま次々と撃破されてしまった。
サーペント
ムカデに似た形状をした大型機動兵器。
アルプス山脈内部の対空砲陣地に配備された兵器だが武装は搭載されておらず、岩盤を採掘しながらの体当たりで戦闘を行った。
恐らく地底採掘用の工作機械の一種だったと思われる。
工作機械
列車型の大型工作機械。正式名称不明。
アルプス山脈内部の対空砲陣地に配備されていた機体。武装は搭載されていないが極めて頑強で、ヴァルケンの火力ではほとんど損傷を与えられなかった。
陣地突破を図るジェイク機を追撃するも、岩盤に衝突して大破した。
シュネーブルッヒ
大型ホバー攻撃機。
アルプス山脈対空砲陣地に配備されていた機体。特殊なシステムにより雪中潜行を可能としており、機種の拡散型リニアスパークによる衝角攻撃を実施する。
シャンピニョン
小型無人哨戒浮遊砲。
20mm機銃を搭載した、脆弱な機体。作業コロニーの警備に配置された。
ピュープル
無人哨戒機。
30mm機銃を搭載し、シャンピニオンに比べて装甲も強化されている。鉱石加工場に配備された。
アレーネ
四脚歩哨兵器。名前は「蜘蛛」という意味。
アークノバ内部通路の哨戒用に配備された。武装は19.5mm機銃のみだが、物量と四脚を活かした機動性で環太平洋合衆国軍を迎え撃った。
フラミッシュ
攻撃機。
追尾力は貧弱ながらも破壊力の高いR1ミサイル・セルゲイを搭載しており、空対地戦で環太平洋合衆国軍ASを苦しめた。
ベルリノ
低空巡航地上制圧爆撃機。
精密な投下こそできないものの、強力なLb-32型爆弾により範囲爆撃を実施する機体。フラミッシュと同時に運用された。
カーセル
AS輸送機。
レベンディックとの連携を前提に開発された専用の輸送機。低空で侵入し、機体後部にロックされていたレベンディックを投下する。
スノークス
スノークラフト。
30mm機関砲と対装甲榴弾を装備した高速機で、雪中偵察や哨戒を行うスカウト部隊に配備された。
4機での運用が基本であり、敵機の前方に回り込んで榴弾をばら撒くという戦術が取られた。
ハイッシャー
局地戦用パワードスーツ。
資源不足に悩まされた欧州アジア連邦が、ローコストでASに対抗できる兵器として開発した。
機体構造がシンプルなため寒冷地仕様など多くのバリエーションが存在しており、その適応能力はAS以上に優秀であった。
小型軽量級で機動力が高く、市街戦にて予想以上の戦果を上げた。また操縦システムの簡易さから訓練時間が短く済むという利点がある。
しかしこれらの結果、新兵が大量に最前線に送り込まれ損耗率が高まったことから、実際に低コストであったかは疑問視される。
ゼネゲル
ハイッシャーの後期量産型。
首都哨戒用に配備され、「オペレーション・ソルジャーソウル」において環太平洋合衆国軍を迎え撃った。
対アーマーキャノンを固定兵装として搭載しており、機動力を活かして接近、至近距離からの発砲でASの装甲を貫く戦術が取られた。
アジール
対アーマーキャノン装備車両。
軍用ジープに砲を搭載しただけの機体だが、軽快な足回りを活かして多くの合衆国軍ASを撃破した。
装甲すらないため損耗率も高かったが、コストパフォーマンスを考えれば最も優れた対AS兵器のひとつと言える。
ムスティーク
小型戦闘ホバークラフト。
国会議事堂地下工場内部で移動用に用いられたと思われる機体に、20mm機銃を搭載したもの。
フロテール
市街戦用ホバータンク。
253戦車の次期発展型として開発された主力戦車。80mmリニアキャノンを搭載している。
253号戦車
局地戦用ホバータンク。
主砲の90mmキャノンは射角が狭いという弱点があり、これはフロテールで改善された。

システム[編集]

ロボットを操る横スクロールアクションゲームである。武装は連射性能に優れたバルカン砲、近距離戦用のパンチ、追尾能力のあるミサイル、貫通性能のあるレーザー、隠し武器であるナパームの5種類存在し、所持しているものについては任意に切り替え可能。一部のものについてはゲーム中に、落ちているものを入手する必要がある。砲身は30度単位で上下に調整することができ、全部で12方向に攻撃可能で、ボタンを押し続けることで砲身の固定も可能。その他ジャンプボタン、ダッシュボタン、防御ボタンが用意されている[5]

2Dサイドビューのアクション・シューティングゲームで、ステージによって重力の有無がある。自機であるヴァルケンは複数の火器・装備を選択して運用することができ、ステージ中に置いてあるコンテナを拾得することで、装備している武器の威力を増すことができる[6]。前作に当たる『重装機兵レイノス』の難度が非常に高く、操作が複雑だったことを踏まえ、本作ではシステムがやや簡素化された[7]

海外版との差異[編集]

海外版『CYBERNATOR』はコナミから発売されている。主な変更点としては、

  • 最終ステージでの大統領の自決シーンが無い。ボス撃破後すぐに救援の通信が入る。
  • 通信時の顔グラフィックが出ない。

などが挙げられる。

なお、海外では『CYBERNATOR』に非常に酷似したシステムをもつタイトルとして『METAL WARRIORS』が発売されている。続編と呼ばれることも多いが、開発元はルーカスアーツでありストーリーも独自のもので、同様のシステムを持った全く別のゲームである。この誤解は両作の販売元が同じコナミによるものであるために生じている。[要出典]

他機種版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数 備考
1 重装機兵ヴァルケン 日本 200408262004年8月26日
PlayStation 2 ソフトアクション クロスノーツ DVD-ROM - -
2 重装機兵ヴァルケン 日本 200710162007年10月16日
Wii メサイヤ ハドソン ダウンロード
(バーチャルコンソール)
- -
3 重装機兵ヴァルケン 日本 201411182014年11月18日
[8]
Windows メサイヤ D4エンタープライズ ダウンロード
(プロジェクトEGG)
- -
4 重装機兵ヴァルケン 日本 201501142015年1月14日
Wii U メサイヤ KONAMI ダウンロード
(バーチャルコンソール)
- -

重装機兵ヴァルケン2[編集]

重装機兵ヴァルケン2』(じゅうそうきへいヴァルケン・ツー)は、PlayStation用の戦略シミュレーションゲーム1999年7月29日発売。開発はTAM-TAM(タムタム)が担当。2001年8月30日に廉価版をフォーウィンズが発売。

本作のみゲームジャンルが変更されているが、これは重厚なストーリーや複雑なメカニックの表現には、アクションゲームより戦略シミュレーションゲームのほうが向いている、と判断されたことによるもの。初期の東京ゲームショウ等で公開された時は、ジャンルが3Dアクションシューティングとされていたという。本作の開発は遅れに遅れ、当初マスコミリリースされたものとは全く異なる内容で発売されるに至った。本シリーズは一旦この作品で終了することとなった。

キャラクターデザインは当初、『機動戦士ガンダム』の安彦良和を起用し、イベントなどで配布された初期の告知パンフでは安彦の手によるウラガやジェイク他のキャラクター彩色イラストが掲載されていた。しかし、事情で漫画家の衣谷遊に変わった。

メカニックデザインはスタジオぬえ宮武一貴が担当。ヴァルケンやレイノスといったASやデックアイン/ツヴァイ、ゼアーアインといった敵の主力兵器等、既にビジュアルイメージの出来上がっていたメカも元のイメージを残しつつ、本作で初登場となる支援機的存在の多脚砲台・マニューバキャノンや試作ASのエグザスシリーズ、最新量産AS・ヴァルケン2といったオリジナルメカとの見た目の乖離が生じない様にディテールの追加やプロポーションの変更等が行われている。宮武は他に前述の告知パンフ等で使用されたイメージイラストも描いている。

『レイノス』とのつながり[編集]

本作は『重装機兵レイノス』と同じ時代設定で製作されている。そのストーリーは『ヴァルケン』という前史を踏まえた上で『レイノス』を再構成したものとなっている。

『レイノス』では条約機構軍の名も無き一兵士だった主人公にウラガ・タツヤという名前がつけられ、その身分もヴァルケンやレイノス他のアサルトスーツを開発・生産する企業「グランパシフィック社」のテストパイロットとなっている。本作オリジナルのキャラの他に『レイノス』のヒロイン的存在として描かれたリーナ曹長や『ヴァルケン』のジェイクといった、シリーズのおなじみの人物も多数登場する。

またウラガが搭乗するのはレイノスではなく、謎を秘めた新型ASエグザスαとなった。一方、ライバルキャラ・ランスもウラガ達がテストしていたエグザスシリーズのβ機を奪取して愛機とする形になっていて、『レイノス』での愛機・ゼアーアインに乗っての登場は少ない。

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通(PS)26/40[9]
Theスーパーファミコン(SFC)83/100[10]

1996年、Next Generationは重装機兵ヴァルケンを「見た目だけでなくアクションや雰囲気にあふれ多くのアメリカのゲーマーによくある日本的デザイン価値をもたらしたゲーム」だと評した[11]Super Playは1996年4月号で本作を19番目に素晴らしいSFCタイトルとして挙げた[12]

SFC版『重装機兵ヴァルケン』はTheスーパーファミコンザ・テストプレイでは総合評価83点(各種ポイントの評価は以下の通り)[10]。レビュアーはロボットアニメを意識していて「未だかつてここまでリアルなロボットアクションがあっただろうか」というほどで、進行を妨げることなく挿入される会話、ガトリングガンを撃てば薬莢が排出されたり重力のあるなしで挙動が違うなど演出面が凝っている、アクションゲームとしては珍しく練り込まれたシナリオで見ているだけでも面白い、音楽も盛り上がると賞賛、難易度は結構高く特に終盤は根気が必要、敵の攻撃や罠がこれでもかという難度、使用するボタンが多く操作を覚えにくいが腕に自信がなくとも根気があれば買いの作品だとした[10]

項目 グラフィックス サウンド ハマリ度 ゲームバランス お買い得度
スコア ★★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★★

『重装機兵ヴァルケン2』はファミ通クロスレビューでは7、6、7、6の26点[9]。レビュアーはかなりこだわった世界観、魅力的なキャラクター、メカが格好良くカスタマイズも楽しい、シナリオが興味深い、画面レイアウト、グラフィックを賞賛、一方で戦闘画面の切り替えに手間がかかる、カメラが回転しすぎる、武器選択から攻撃への移行はもっと速くしてほしかったといったSRPGとしてはテンポが悪くて3D化によって得た部分と犠牲になった部分が半々になった印象とした[9]

商品化[編集]

主役メカのヴァルケンの商品化には、2009年にタカラトミーアーツのカプセルトイ『ビデオゲームロボティクス』(以下VGR)があり、レイノスと共に事実上初のマスプロ製品化が実現した。手足の関節部には磨耗し難いナイロン系素材の汎用ジョイントが採用されていて、腰部にも回転軸が設けられているため自由にポーズを取らせる事が可能となっている。

VGRでは「ASS-117 ヴァルケン」の名称でラインナップされた。スーパーファミコン版のオープニングのラストで登場する全身のヴィジュアルをほぼ忠実に再現したカラーリングと、右前腕がまるごと銃となったガンアームが特徴。価格は400円(税込)。

さらにパッケージを紙箱にし、VGR以上に細かい塗り分けや汚し塗装等が施された上、ゲーム中でも登場するブースターユニットが付属した『ビデオゲームロボティクスEX 《ASS-117A ヴァルケン+ブースターユニット》』も発売された。1個1000円(税込)。右腕がゲームでの設定通りマニピュレーター+手持ちのライフルになっており、形式番号がカプセル版と違う。以下の様なヴァリエーションが存在する。

オリジナルカラー版
2009年12月29日 - 31日に開催された、コミックマーケット77の企業ブースにタカラトミーが出展して販売。カラーリングはゲームのビジュアルシーンに基づいたグリーン基調。前述の通りカプセル版以上の細かい塗り分けが施され、スーパーファミコン版のOPに登場するビジュアルにより近い印象となった。販売終了。
砂漠迷彩カラー版
ホビー系ネットショップ・あみあみ限定で販売。地上・砂漠での運用をイメージしたサンドブラウン基調のカラーリング。
冬季迷彩カラー版
アスキー・メディアワークスが運営する電撃グループのサイト・電撃屋で限定1000個を販売。雪原・寒冷地での運用をイメージした、スノーホワイト基調のカラーリングとなっている。販売終了。

『ヴァルケン2』からは、ASを中心にホビーベースイエローサブマリンからガレージキットが発売された。

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ 『重装機兵ヴァルケン 公式ガイドブック』p.76
  2. ^ 『重装機兵ヴァルケン 公式ガイドブック』p.6、p.50 - p.58
  3. ^ 「デスビー」となっているエンブレムもある。『重装機兵ヴァルケン 公式ガイドブック』表紙、P.4
  4. ^ a b c d e 『重装機兵ヴァルケンのすべて』収録コミック「約束」
  5. ^ 『重装機兵ヴァルケン 公式ガイドブック』p.6 - p.7
  6. ^ 『重装機兵ヴァルケン 公式ガイドブック』ファミコン通信編集部 1993年1月12日 雑誌 63596-53 p.6 - p.7
  7. ^ 『重装機兵ヴァルケン 公式ガイドブック』p.76 インタビューにて、開発者により、武装を絞り混んで簡素化したとの発言がある
  8. ^ 『重装機兵ヴァルケン(SFC版)』『改造町人シュビビンマン(PCエンジン版)』配信開始”. D4エンタープライズ (2014年11月18日). 2019年10月17日閲覧。
  9. ^ a b c ファミ通No.555 1999年8月6日号 30ページ
  10. ^ a b c Theスーパーファミコン1992年11月27日号 18ページ
  11. ^ “NG Alphas: Assault Suits Leinos〔ママ〕 2”. Next Generation (Imagine Media) (22): 143. (October 1996). 
  12. ^ “The Super Play All Time Top 100 SNES Games”. Super Play (Future Publishing) (42): 38. (April 1996). 

外部リンク[編集]