都築久義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

都築 久義(つづき ひさよし、1940年8月3日 - )は、日本近代文学研究者、愛知淑徳大学名誉教授

経歴・人物[編集]

愛知県安城市生まれ[1]早稲田大学教育学部国文学科卒。在学中から尾崎士郎に師事し、彼の文学全集編纂に参加。

卒業後は高等学校の教諭となり、愛知県立大府高等学校などに勤めた。1963年に雑誌『士郎研究』を創刊している[2]。その後、1974年に愛知淑徳短期大学専任講師、75年には愛知淑徳大学助教授となる。82年には教授に昇進し、2011年には定年退任して名誉教授となっている (退職後も非常勤講師として、2015年度まで郷土の文学について教えた)。

また1986年度から2010年度まで、愛知淑徳大学文芸倶楽部の顧問を務めた。

職歴[編集]

  • 1963. 4 愛知県立大府高校教諭(1966. 3まで)
  • 1966. 4 愛知県立安城高等学校教諭(1974. 3まで)
  • 1972. 4 金城学院大学短大兼任講師(1975. 3まで)
  • 1974. 4 愛知淑徳短期大学専任講師
  • 1975. 4 愛知淑徳大学助教授
  • 1982. 4 愛知淑徳大学教授
  • 1989. 4 愛知淑徳大学大学院文学研究科修士課程担当
  • 1991. 4 愛知淑徳大学大学院文学研究科博士課程担当
  • 2011. 3 定年退職。以後 名誉教授。

所属学会[編集]

寄稿[編集]

論文[編集]

1960年代[編集]

1970年代[編集]

  • 「作家以前の尾崎士郎―その社会主義運動について」 - 『国文学研究』第49号(早稲田大学国文学会) 1973.2
  • 「作家以前の尾崎士郎―雑誌「国家社会主義」と「批評」を中心に」 - 『金城国文』第19巻第2号(金城学院大学国文学会) 1973.3
  • 窪川鶴次郎論 : 戦時体制下の文学者 (一)」 - 『淑徳国文』第16号(愛知淑徳短期大学国文学会) 1975.1
  • 石川達三論 : 戦時体制下の文学者 (二)」 - 『研究紀要』第14号(愛知淑徳短期大学研究紀要編集委員) 1975.2.25
  • 保田与重郎亀井勝一郎 : 日本浪漫派への道」 - 『愛知淑徳大学論集 文学研究科・文学部篇』第01号(愛知淑徳大学国文学会) 1976.3.31
  • 「「人生劇場」の評価」 - 『表現学論考 : 今井文男教授還暦記念論集』1976
  • 茂木久平 : 異端の売文社員(一)」 - 『愛知淑徳大学論集 文学研究科・文学部篇』第02号(愛知淑徳大学国文学会) 1977.3.31
  • 「尾崎士郎と平林初之輔 : 「ごろつき」論争をめぐって」 - 『愛知淑徳大学論集 文学研究科・文学部篇』第03号(愛知淑徳大学国文学会) 1978.3.31
  • 「尾崎士郎と橋本徹馬 : もう一つの政治運動」 - 『愛知淑徳大学国語国文』第01号(愛知淑徳大学国文学会) 1978.3.31
  • 「佐々三雄素描」 - 『愛知淑徳大学論集 文学研究科・文学部篇』第04号(愛知淑徳大学国文学会) 1979.3.31

1980年代[編集]

  • 「戦時体制下の文学者 : ペン部隊を中心に」 - 『愛知淑徳大学論集 文学研究科・文学部篇』第05号(愛知淑徳大学国文学会) 1980.1.15
  • 「尾崎士郎「人生劇場」のお袖」(名作の中のおんな101人) - 『國文學|國文學 解釈と教材の研究』第25巻第4号(学灯社) 1980.3
  • 尾崎一雄「暢気眼鏡」の芳枝」(名作の中のおんな101人) - 『國文學 解釈と教材の研究』第25巻第4号(学灯社) 1980.3
  • 「石川達三「結婚の生態」の其志子」(名作の中のおんな101人) - 『國文學 解釈と教材の研究』第25巻第4号(学灯社) 1980.3
  • 杉山平助論」 - 『愛知淑徳大学論集 文学研究科・文学部篇』第06号(愛知淑徳大学国文学会) 1981.3.10
  • 上田広素描 : 戦時体制下の文学者 (三)」 - 『愛知淑徳大学論集 文学研究科・文学部篇』第07号(愛知淑徳大学国文学会) 1981.12.10
  • 棟田博論 : 戦時体制下の文学者 (四)」 - 『愛知淑徳大学論集 文学研究科・文学部篇』第08号(愛知淑徳大学国文学会) 1982.12.10
  • 「戦争と太宰治」 - 『國文學 解釋と鑑賞』第48巻第9号(至文堂) 1983.6
  • 「国策文学について」 - 『國文學 解釋と鑑賞』第48巻第11号(至文堂) 1983.8
  • 「戦時下の文学賞」 - 『國文學 解釋と鑑賞』第48巻第11号(至文堂) 1983.8
  • 「戦時下文学の研究・参考文献目録」 - 『國文學 解釋と鑑賞』第48巻第11号(至文堂) 1983.8
  • 「戦時下の光太郎」(特集 高村光太郎) - 『國文學 解釋と鑑賞』第49巻第9号(至文堂) 1984.7
  • 「「文芸日本」について」 - 『淑徳国文』第26号(愛知淑徳短期大学国文学会) 1984.12.25
  • 「論題 : 花の町」(特集 井伏鱒二の世界) - 『國文學 解釋と鑑賞』第50巻第4号(至文堂) 1985.4
  • 徳富蘇峰 ナショナリズムの形成」 - 『昭和文学研究』第12集(昭和文学会編集委員会 編) 笠間書院 1986.1
  • 「作家の徴用」 - 『愛知淑徳大学論集 文学研究科・文学部篇』第11号(愛知淑徳大学国文学会) 1986.3.10
  • 「日本文学報国会への道 : 戦時下の文学運動」 - 『愛知淑徳大学論集 文学研究科・文学部篇』第13号(愛知淑徳大学国文学会) 1988.2.10
  • 「論題 : 人生劇場(青春扁)」(特集 近代文学に描かれた青春) - 『國文學 解釋と鑑賞』第54巻第6号(至文堂) 1989.6

1990年代[編集]

  • 「いま大学では―女子大の伝統校が男女共学に」 - 『大学と教育』第18号(東海高等教育研究所) 1996.10
  • 宇野千代と尾崎士郎 : その出会いと別れ」 - 『愛知淑徳大学国語国文』第20号(愛知淑徳大学国文学会) 1997.3.20
  • 「教師 新美南吉論」 - 『愛知淑徳大学国語国文』第21号(愛知淑徳大学国文学会) 1998.3.20
  • 「大いなる日に」(特集 高村光太郎の世界) - 『國文學 解釋と鑑賞』第63巻第9号(至文堂) 1998.9
  • 大東亜戦争私観」(特集 武者小路実篤の世界) - 『國文學 解釋と鑑賞』第64巻第2号(至文堂) 1999.2

2000年代[編集]

  • 「太宰治「斜陽」私感」 - 『愛知淑徳大学論集 文学研究科・文学部篇』第25号(愛知淑徳大学国文学会) 2000.3.10
  • 阿川弘之論 : 戦争体験と戦争文学」 - 『愛知淑徳大学論集 文学研究科・文学部篇』第26号(愛知淑徳大学国文学会) 2001.3.10
  • 「尾崎士郎と川端康成」 - 『愛知淑徳大学論集 文学研究科・文学部篇』第27号(愛知淑徳大学国文学会) 2002.3.15
  • 日本浪曼派私感」(特集=日本浪曼派とその周辺) - 『國文學 解釋と鑑賞』第67巻第5号(至文堂) 2002.5
  • 「尾崎士郎と中国」 - 『愛知淑徳大学論集 文学研究科・文学部篇』第28号(愛知淑徳大学国文学会) 2003.3.15
  • 「「人生劇場」に描かれた父親像」(特集 近代文学に描かれた父親像) - 『國文學 解釋と鑑賞』第69巻第4号(至文堂) 2004.4
  • 「石川達三の戦中・戦後 : 文学者の戦争責任をめぐって」 - 『愛知淑徳大学論集 文学研究科・文学部篇』第32号(愛知淑徳大学国文学会) 2007.3.15
  • 「論題 : 吉江喬松『伊良湖の旅』」(特集=旅と文学) - 『國文學 解釋と鑑賞』第72巻第4号(至文堂) 2007.4
  • 「尾崎士郎の文学的出発」 - 『愛知淑徳大学論集 文学研究科・文学部篇』第33号(愛知淑徳大学国文学会) 2008.3.15

2010年代[編集]

  • 「尾崎士郎の落第 : 中学時代の人間形成」 - 『愛知淑徳大学論集 文学研究科・文学部篇』第35号(愛知淑徳大学国文学会) 2010.3.15
  • 「早稲田の青春「人生劇場」の舞台」 - 『愛知淑徳大学論集 文学研究科・文学部篇』第36号(愛知淑徳大学国文学会) 2011.3.15
  • 「「人生劇場」の評価」 - 『言語表現学叢書 第3巻 (文学の言語表現学)』(表現学会) 清文堂出版 2013.6

年譜・随想[編集]

  • 「年譜」 - 『昭和国民文学全集 18 (尾崎士郎集)』 筑摩書房 1974.3.10
  • 「随想 永沼憲男」 - 『中部財界』第17巻16号(中部財界社) 1974.10
  • 「年譜」 - 『昭和国民文学全集 増補新版 23 (尾崎士郎集)』 筑摩書房 1979
  • 佐藤一英氏訪問記」 - 『愛知淑徳大学国語国文』第02号(愛知淑徳大学国文学会) 1979.3.31
  • 「東北文学紀行」 - 『愛知淑徳大学国語国文』第04号(愛知淑徳大学国文学会) 1981.1.15
  • 「西田正好先生の学問 : 追悼西田正好先生」 - 『愛知淑徳大学国語国文』第04号(愛知淑徳大学国文学会) 1981.1.15
  • 「尾崎士郎愛知二中学友会報寄稿文 : 資料紹介」 - 『愛知淑徳大学国語国文』第10号(愛知淑徳大学国文学会) 1987.1.15
  • 「創刊号に寄せて」 - 『新しい文学』[3]創刊号(愛知淑徳大学 文芸倶楽部) 1987.1.23
  • 「文学ぶらりぶらり 中部の人と作品」(全31回) - 『中日新聞』1988.6.15〜1988.7.27
  • 「「文学」の灯を守り育てて下さい」 - 『新しい文学』第一期卒業生記念増刊号(愛知淑徳大学文芸倶楽部) 1989.3.25
  • 「国文学科の十五年 : 今井先生との思い出」 - 『愛知淑徳大学国語国文』第14号(愛知淑徳大学国文学会) 1991.3.20
  • 「開学当初の国文学科」 - 『愛知淑徳大学国語国文』第34号 都築久義教授退職記念(愛知淑徳大学国文学会) 2011.3.20
  • 「西田先生のこと、わたしのこと」 - 『天然水』vol.61 (愛知淑徳大学文芸倶楽部) 2017.10.28

著書[編集]

  • 『新美南吉ノート 安城高女時代』私家版 1968.1
  • 『評伝 尾崎士郎』ブラザー出版 1971
  • 『実説人生劇場 尾崎士郎の生涯』白馬出版 1972
  • 『尾崎士郎』逝水選書7 三交社 1974
  • 『文学風土記 愛知の作家達』白馬出版 1974
  • 『戦時体制下の文学者』笠間書院 1976
  • 『東海文学紀行』中部日本教育文化会 1979.11.15
  • 『若き日の尾崎士郎』笠間書院 1980
  • 『戦時下の文学』和泉書院 1985
  • 『愛知淑徳大学と共に』私家版 2011.3.31

共著[編集]

  • 『滅びゆくものの美 赤穂浪士元禄事件』平尾孤城共著 三交社 逝水選書 1974
  • 『東海の近代文学』安藤靖彦板垣公一・栗田泰・助川徳是共編 双文社出版 1977
  • 『作家の自伝 14 尾崎士郎』日本図書センター シリーズ・人間図書館 1994

参考[編集]

  • 都築久義教授 略歴・研究業績 (都築久義教授退職記念) 愛知淑徳大学国語国文 2011-03

脚注[編集]

  1. ^ 「文学ぶらりぶらり 中部の人と作品」第1回 『中日新聞』1988年6月15日夕刊の記載に拠る。
  2. ^ 『士郎研究』は尾崎士郎文学研究会 発行。愛知県安城市にて発行された。1963年〜1970年ごろまでに15冊ほどが刊行された後に廃刊。
  3. ^ 愛知淑徳大学文芸倶楽部誌。1992年度までに10冊まで刊行され廃刊。現在では1993年度創刊の倶楽部誌『天然水』が刊行されている。

外部リンク[編集]