還俗

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還俗(げんぞく)とは、僧侶になった者が、戒律を堅持する僧侶であることを捨て、在俗者・俗人に戻る事をいう。「復飾」(ふくしょく)とも。自らの意志で還俗する場合と、教団側から還俗させられる場合がある。

日本では、律令僧尼令」における刑罰の一つでもあった。武士公家家督棟梁氏長者といったものを相続していた当主が亡くなり、謀反防止のためなどの理由で出家していた子弟・縁者などが相続して家名存続させる目的のものもあるなど、背景はさまざまである。明治時代初頭には神仏分離に端を発する廃仏毀釈により、全国で神宮寺の社僧などが還俗した。

また、宮門跡となって入寺得度(出家)した親王が再び皇親に戻り、宮家を継承することもあった。特に幕末維新期にはその数は増えていった。

還俗した歴史上の人物[編集]

日本[編集]

平安時代以前[編集]

平安時代[編集]

鎌倉時代[編集]

室町時代・安土桃山時代[編集]

江戸時代[編集]

近代[編集]

中国[編集]

波羅夷罪[編集]

仏教教団の戒律においては、波羅夷と呼ばれる4つの大罪を犯した僧が処される最も重い刑罰は破門になり自ら還俗することも出来ず、これらの罪によって罰せられた場合、再出家することも禁じられている。つまり、終身の教団追放を意味している。

  • 殺人戒を犯したもの
  • 偸盗戒を犯したもの(但し、一定額以上)
  • 婬戒を犯したもの
  • 大妄語戒を犯したもの(得道を詐称した大妄語に限る)