選好功利主義
選好功利主義 (せんこうこうりしゅぎ、 Preference Utilitarianism)とは、功利主義の一種で、利害関係者の選好(自分の好み)を可能なかぎり充足させる行為を正しいとするもの[1]。
解説[編集]
従来のジェレミ・ベンサムやジョン・スチュアート・ミルの功利主義では、 全人類の幸福の最大化が最大の目標である一方、選好功利主義では関係者全体の選好を最大限に満足させることである。功利主義のいう幸福とは、言い換えれば「快」のことであるが、これは基準というものがない。そこで、この快を、選好に置き換えたというのが、選好功利主義の着眼点である。ただし、今度はこの場合、個人の間での選好の差、ズレというものが出てくる。これをどう説明するのかという問題が生じてくる。 現代の哲学者では、オーストラリア生まれの哲学者ピーター・シンガーがこの立場をとっていることで知られている[2]。
脚注[編集]
- ^ Peter Singer, Practical Ethics, 2011, p. 14
- ^ 中野明. “選好功利主義者ピーター・シンガーと動物開放論”. 学研. 2021年7月16日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- Consequentialism (SEP) - Stanford Encyclopedia of Philosophy