道頓堀グリコサイン

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6代目グリコサイン(昼間)

道頓堀グリコサイン(どうとんぼりグリコサイン)は、大阪道頓堀戎橋南西袂に江崎グリコが設置している看板屋外広告)である。

概要[編集]

グリコサインを含む道頓堀川沿いの看板群は、づぼらやかに道楽の看板、通天閣などと並んで大阪ミナミを代表する都市景観を形成し[1]、大阪の旅行ガイドブックなどにしばしば写真やイラストが使われる。2003年4月11日には大阪市中央公会堂港大橋などとともに大阪市指定景観形成物に指定されている[2]

所在地は大阪府大阪市中央区道頓堀1-10-2の、大阪市中央消防署道頓堀出張所などが入るビルの裏手、道頓堀川左岸に面した北側に掲出されている[3]。このビルは、江崎グリコも区分所有権を有している[4]

6代目[編集]

2014年10月23日にリニューアルを終えて、江崎グリコ社長の江崎勝久女優綾瀬はるからが同席して点灯式が行なわれた。

5代目を踏襲するように青色の背景にゴールインマークが浮き出るようにデザインされ、照明に14万個のLED照明が採用された[5]。日中はLEDは点灯しないが午後6時から午前0時までサインに仕込まれたLEDが点灯し、ゴールインマーク部分を除いた部分に動く背景が描写される。稀にゴールインマーク部分のLEDにも動画が描写され、ゴールインマークが動いていように見せる事も可能でサイン全体があたかも一つの大型LEDビジョンのようにしてマークの制限を受けないで様々な映像を映し出す事が出来るようになった。この機能を利用し、2015年11月21日 - 23日の間、綾瀬はるかがLED全面に登場するジャイアントコーンの広告が掲載された[6]。2017年6月1日 - 7日にかけては、グリコがスポンサードしているレーシングドライバーの佐藤琢磨インディ500を制したことを記念しての特別動画が流された[7]

関西大学大学院会計研究科教授の研究によると、初年度の経済効果は大阪府で128億4900万円、大阪府を含む日本全国では291億1300万円と試算されている[8]

5代目[編集]

5代目は16年余りにわたり親しまれたが、老朽化とネオン管の入手難[5]のため、2014年8月17日を以って点灯を終了し、リニューアル工事に入った。同25日には、同社の広告に出演する綾瀬はるかがランナーに扮した仮設の幕が掲出され、工事現場を覆っていた[9]2014年8月17日まで点灯していた看板は5代目にあたり、ビルの建て替えにあわせて掛け替えられ1998年7月6日に再点灯した。1996年までの4代目の陸上競技場のランナーのイメージは踏襲されたが、4代目までの『一粒300メートル』に代わり『おいしさと健康』のキャッチコピーが添えられている。看板の大きさは高さ20m、幅10.85m。延べ4,460本のネオン管が使われ、ネオン管の総延長は約5100mに及ぶ[5]。施工は、大阪府豊中市の朝日電装が担当した[10]。同社は1950年創業で、歴代のグリコネオンも制作している[11]。月額の電気料金は、2009年時点で約16万円と報じられている[4]

大阪城海遊館京セラドーム大阪通天閣を背景に陸上競技場を走るランナーがデザインされている[12]。ネオンの点灯は日没30分前から24時まで。日中~夕景~夜景~朝焼けのイメージで灯され、127秒1サイクルで大阪の一日を表現する。毎正時には時刻が表示される[13]

ランナーは商標上は「ゴールインマーク」と称し[14]グリコ (菓子)も参照)、スポーツ大会等とタイアップしてたびたびユニフォームを着替えている。2002年4月24日から6月30日にかけて、2002 FIFAワールドカップを記念してランナーが日本代表のユニフォームを着用した[15]2003年8月20日から11月4日にかけては、デサントの協力のもと、阪神タイガースのユニフォームを着用した。同年にタイガースはリーグ優勝し、御堂筋でパレードを行っている[16]。2007年には世界陸上大阪大会にあわせ、ミズノの協力で日本代表のユニフォームを着用した[17]2003年より夏至もしくは夏至の前日には、CO2削減キャンペーンに協力し消灯(ライトダウン)が行われている[18][19]東日本大震災発生翌日の2011年3月12日からは24日間点灯を中止していたが、4月4日より点灯を再開した。それに合わせ、垂れ幕により「みんなに笑顔を届けたい。」の同社からのメッセージが添えられた[20]

歴史[編集]

画像外部リンク
初代 - 5代目のグリコネオン
2003年 阪神タイガースユニフォーム着用
  • 初代の広告塔は高さ33mで、1935年に設置された。ランナーやグリコのロゴが6色に変化し、毎分19回点滅する花模様で彩られた。当時のランナーは1923年極東選手権競技大会で活躍したフィリピンのカタロン[21]1924年パリオリンピック代表選手の金栗四三・谷三三五らを参考にしてデザインされたもの[22]で、やや胴長の体型であった[4]1943年鉄材供出のため解体された。
  • 1955年、2代目の広告塔が再建された。高さ22mの縦長のアーチ状のデザインで、下部に設けられた舞台では人形劇やロカビリー大会などが催された。2代目から、『一粒300メートル』のキャッチコピーが添えられた。
  • 1963年には、高さ18m×幅8mの3代目に掛け替えられた。これは12トンの水を使った噴水式で、中央の150本のノズルから噴き出す水を12色400基のライトが照らし、虹を描くものであった。水は循環式で、落水音はコンブリバンドと呼ばれる防水シートで消音していた[23]
  • 1972年に設置された4代目は最も長い期間設置されたものであり、高さ17m×幅10.85mで、陸上競技場を走るランナーがデザインされ、現在のデザインの原型となった。夜間の点灯は日没から23時までであった。看板を掲出していたビルの建て替えにより1996年1月21日に点灯終了し、翌日より撤去された[23]

脚注[編集]

  1. ^ エリア情報 > ミナミ(大阪観光コンベンション協会)
  2. ^ 大阪市指定景観形成物に指定(江崎グリコ)
  3. ^ 道頓堀複合施設(ARK STYLE)
  4. ^ a b c “【道頓堀のグリコネオン】大阪照らす看板役者”. 朝日新聞デジタル関西版. (2009年4月8日). http://www.asahi.com/kansai/travel/kansaiisan/OSK200904080034.html 2014年9月13日閲覧。 
  5. ^ a b c “ネオン管4460本、延べ5.1キロからLEDでより鮮やかに「グリコ看板6代目」”. MSN産経ニュース. (2014年5月5日). http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/140505/wec14050512000003-n1.htm 2014年9月13日閲覧。 
  6. ^ 突然の「おつかれさまです!」に、人々は?”. 江崎グリコ. 2015年12月11日閲覧。
  7. ^ 佐藤琢磨選手のインディ500優勝を讃える道頓堀の“グリコサイン”を見てきた - CAR Watch・2017年6月3日
  8. ^ “「大阪道頓堀のグリコの新電光看板」の経済波及効果 大阪府を含む日本全国で初年度約291億1300万円” (PDF) (プレスリリース), 関西大学, (2014年7月17日), http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/pressrelease/2014/No16.pdf 2014年9月18日閲覧。 
  9. ^ “道頓堀に綾瀬はるかさんのグリコ看板 秋までの限定公開”. 朝日新聞デジタル. (2014年8月26日). http://www.asahi.com/articles/ASG8T4WJYG8TPTIL01Y.html 2014年9月13日閲覧。 
  10. ^ 施工実績(朝日電装)
  11. ^ とよなか企業探訪第40回『朝日電装株式会社』」、『とよなかCHAMBER』、豊中商工会議所、2005年5月
  12. ^ ネオンサインの概要(江崎グリコ)
  13. ^ ネオンの点滅パターン(江崎グリコ)
  14. ^ ゴールインマークの歴史(江崎グリコ)
  15. ^ 2002年W杯開催記念ユニフォーム(江崎グリコ)
  16. ^ 2003年 阪神タイガースのユニフォームに(江崎グリコ)
  17. ^ “大阪・道頓堀のグリコのランナーが陸上・日本代表選手に!” (プレスリリース), 江崎グリコ、ミズノ, (2007年6月7日), http://www.ezaki-glico.com/release/20070607/index.html 2014年9月13日閲覧。 
  18. ^ 夏至の日にグリコネオンが消灯します(2003年、江崎グリコ)
  19. ^ 2004年 今年もグリコネオンが消灯します(2004年、江崎グリコ)
  20. ^ “グリコネオン、復興へ走ります 4月4日夜から再点灯”. 朝日新聞デジタル. (2011年4月4日). http://www.asahi.com/special/10005/OSK201104040057.html 2014年9月18日閲覧。 
  21. ^ Fortunato Catalon。詳細は[1]を参照。
  22. ^ 江崎グリコの社史『創意工夫 江崎グリコ70年史』(1992年)のP14には「極東オリンピックで優勝したカタロン選手や、パリオリンピックに出場した谷三三五選手、マラソンの金栗四三選手らのにこやかなゴールイン姿を参考にして書き直した」とあり、グリコのメールマガジン「ぐー・ぐー・マガジン」にも同様の記載がある[2]。一方、グリコのウェブサイトにある「なぜ?なに?コーナー」では「特定のモデルはない」と記されている[3]が、これは「特定個人をモデルとはしていない」という意味と考えられる。
  23. ^ a b 特別記事「「道頓堀グリコネオンの変遷とその時代」」、江崎グリコ株式会社、2016年4月21日

外部リンク[編集]

座標: 北緯34度40分8.2秒 東経135度30分3.8秒