逸翁美術館

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Japanese Map symbol (Museum) w.svg 逸翁美術館
ITSUO ART MUSEUM
150214 Itsuo Art Museum Ikeda Osaka pref Japan01n.jpg
小林一三記念館(雅俗山荘)
150214 Itsuo Art Museum Ikeda Osaka pref Japan15s3.jpg
逸翁美術館(新館)
逸翁美術館の位置(大阪府内)
逸翁美術館
大阪府内の位置
施設情報
前身小林一三邸(雅俗山荘)
管理運営 公益財団法人阪急文化財団
開館 1957年
所在地 563-0058
大阪府池田市栄本町12-27
位置 北緯34度49分32秒 東経135度25分43.6秒 / 北緯34.82556度 東経135.428778度 / 34.82556; 135.428778座標: 北緯34度49分32秒 東経135度25分43.6秒 / 北緯34.82556度 東経135.428778度 / 34.82556; 135.428778
プロジェクト:GLAM

逸翁美術館(いつおうびじゅつかん)は、大阪府池田市にある美術館。設置者は公益財団法人阪急文化財団

概要[編集]

阪急電鉄阪急阪神東宝グループの創業者小林一三の旧邸「雅俗山荘」を展示館として1957年(昭和32年)に開館した。旧美術館は、1937年(昭和12年)に建設された小林一三自邸を本館として、江戸時代後期に建設された庄屋の長屋門を1936年(昭和11年)に現豊能町から移築し正門としたものである。

2009年(平成21年)には新美術館がオープンし、かつての旧本館は「小林一三記念館」として2010年(平成22年)に再オープンした。

収蔵品は小林一三の5000点に及ぶ個人コレクションを基礎にしており、重要文化財15件、重要美術品認定物件20件を含む。中でも特に与謝蕪村呉春・円山四条派のコレクションは名高い。一三は、作品を纏めて一括購入することはせず、海外を訪れても一つ一つ自らの目で確かめて美意識に合ったものを収集した。なお、館名の「逸翁」は小林一三の雅号である。

美術館開館時の設置者は財団法人逸翁美術館であったが、2011年に財団法人阪急学園と合併して財団法人阪急文化財団となり、以後は同財団が管理・運営を行っている(2012年に公益財団法人に移行)[1]

財団設立時の理事および監事[編集]

沿革[編集]

  • 1957年(昭和32年)、財団法人逸翁美術館設立、開館。
  • 1959年(昭和34年)、大阪府より「なにわ賞」受賞。
  • 1973年(昭和48年)、新館オープン。
  • 2008年(平成20年)、新美術館オープンのため4月からしばらく休館。
  • 2009年(平成21年)8月、旧本館、旧本館正門、旧本館塀、茶室「即庵」、茶室「費隠」が国の登録有形文化財に登録された。
  • 2009年(平成21年)10月、阪急学園池田文庫のとなりの用地に新築移転された新美術館がオープン。
  • 2010年(平成22年)4月22日、旧美術館の本館である小林一三旧邸「雅俗山荘」は「小林一三記念館」として再公開。
  • 2011年(平成23年)、財団法人逸翁美術館と財団法人阪急学園の合併により阪急文化財団が発足。以後は同財団が美術館の管理運営を行う。

施設[編集]

小林一三
雅俗山荘内部
雅俗山荘内部
逸翁美術館(新館)
  • 展示室
  • ミュージアムショップ
  • カフェ「喫茶室IAM(イアム)」
  • マグノリアホール
座席140席(演奏会使用仕様時108席)の多目的ホール。定期的に室内楽コンサートなどのイベントが実施されている。
  • 茶室「即心庵」
雅俗山荘内にある茶室「即庵」を再現したもの。
小林一三記念館
  • 正門 - 国の登録有形文化財
  • 雅俗山荘(逸翁美術館旧本館) - 国の登録有形文化財
    • レストラン「雅俗山荘」
    • 常設展示室(雅俗山荘第1、第2、第3展示エリア)
    • 特別展示室
  • 茶室「費隠」 - 国の登録有形文化財
  • 茶室「即庵」 - 国の登録有形文化財
  • 茶室「人我亭」
  • 白梅館(別館)
    • 常設展示室
    • シアタールーム

主な収蔵品[編集]

重要文化財指定品は以下の15件。

  • 紙本著色三十六歌仙切(藤原高光佐竹本
  • 白描絵料紙金光明経 巻第二断簡(目無経)
  • 紙本著色十巻抄 10巻(延慶二年覚巌奥書)
  • 紙本著色芦引絵 5巻
  • 紙本著色大江山絵詞 2巻 附:詞書一巻
  • 紙本著色豊臣秀吉像画稿 伝狩野光信
  • 紙本金地著色三十三間堂通矢図 六曲屏風一隻
  • 紙本淡彩奥の細道図 2巻 与謝蕪村筆(安永八年十月款記)
  • 絹本墨画淡彩白梅図 六曲屏風一双 呉春
  • 花鳥蒔絵螺鈿洋櫃 附:籐編外櫃
  • 楞伽経(りょうがきょう)巻第二(天平廿年六月廿三日願俊経)
  • 雙観無量寿経 巻上(天平六年聖武天皇勅願経)
  • 寛和二年六月九日内裏歌合
  • 古筆手鑑(てかがみ)谷水帖 二十四葉
  • 継色紙(あまつかぜ)

その他に以下を含む20件の重要美術品を所蔵している。

  • 和漢朗詠集 2巻
  • 石山切 伊勢集 1幅
  • 消息文 1幅 藤原定家
  • 古今和歌集 2冊 伝藤原為家
  • 紺紙金銀字交書賢劫経 紺紙金銀字交書清浄毘尼方広経 4巻・1巻
  • 高野大師行状絵巻巻一 1巻
  • 露殿物語 5巻
  • 地蔵十王図 1幅 伝土佐経隆筆
  • 蓮根図 1幅 伝牧谿
  • 晩秋遊鹿図屏風 四曲一双 与謝蕪村筆
  • 砧図(秋夜擣衣図) 1幅
  • 沃懸地高蒔絵桐竹文硯箱
  • 芒蒔絵棚

また小林一三が鈴木華邨を評価していたため、同人の日本画をまとめて所蔵している。

交通アクセス[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「沿革」(阪急文化財団サイト)[リンク切れ]

参考文献[編集]

  • 公益財団法人 阪急文化財団編集・発行 『新・逸翁清賞 逸翁美術館名品図録』 2017年10月3日

外部リンク[編集]