速度制限標識

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

速度制限標識(そくどせいげんひょうしき)は、地表を移動する輸送機械に対する標識の一種で、速度をこれ以上は上げてはならないことを示す。

世界各地の自動車交通が存在する場所で見られる他、港湾内や内陸水路(河川運河)の船舶航路鉄道にも同様の標識が存在する。そのほとんどが法律条例によって定められたものである。

日本[編集]

種類[編集]

日本国内では次の速度について確認されている。

  • 20 km/h
  • 30 km/h
  • 40 km/h
  • 50 km/h
  • 60 km/h
  • 70 km/h
  • 80 km/h
  • 90 km/h(2024年4月から)
  • 100 km/h
  • 110 km/h
  • 120 km/h

ただし、20 km/hについては原則として指定できず、例外的な指定に限られる。

最高速度90 km/hの指定は2013年現在行われていないが、90 km/hの指定自体は可能である[1]

形式[編集]

日本では外側は赤い円で囲んであり、中は白色でその中に、青字で規制の速度が書いてある。

高速道路などには規制速度の書かれた円盤またはLED表示式で、災害荒天事故渋滞などの異常時に表示を変更できるものもある。なお、LED表示式には2桁の速度表示にのみ対応しているものと3桁(100 km/h台の表示)に対応しているものがある。後者は最高速度100 km/hの自動車専用道路区間と新東名高速道路等の最高速度110・120 km/h区間で使用されている。

アイルランド[編集]

アイルランドでは2015年に速度制限に関するガイドラインが改訂され、郊外の道路にも速度制限標識が導入されることとなった[2]

出典[編集]

  1. ^ 警察庁交通局交通規制課 (25 September 2013). 第2回 速度規制等ワーキンググループ議事概要 (PDF). 交通事故抑止に資する取締り・速度規制等の在り方に関する懇談会. p. 19. 速度規制は10キロ刻みで、90キロという交通規制も場合によっては可能ではありますが、現在のところ実施はしていません。
  2. ^ 文献調査に基づく諸外国等における交通事情と主な交通 安全対策の事例 内閣府、2019年7月20日閲覧。

関連項目[編集]