近藤大介 (評論家)

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近藤 大介
(こんどう だいすけ)
生誕 1965年????
日本の旗 日本埼玉県
国籍 日本の旗 日本
教育 東京大学教育学部卒業
職業 ジャーナリスト
活動期間 1989年 - 現在
代表経歴 現代ビジネス編集次長
肩書き ジャーナリスト
配偶者
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近藤 大介(こんどう だいすけ、1965年 - )は、日本のジャーナリスト

現代ビジネス編集次長、現代ビジネスコラムニスト明治大学国際日本学部講師、国際情報学修士。埼玉県出身。

来歴[編集]

埼玉県立浦和高等学校[1]出身。1989年、東京大学教育学部卒業後の同年4月、講談社に入社。新入社員向けの書店研修等を経て同年6月1日付にて、「FRIDAY」編集部に配属[2]。なお、初めての担当は天安門事件であった。北京へ派遣された訳では無く、編集部で24時間CNNを見ながら主な出来事をデスクに報告するという役回りであったが、此れをキッカケに中国問題に嵌って行った[2]

その後「週刊現代」編集部、1995年から1996年にかけて北京大学へ留学。「月刊現代」編集部時代、記者として当時内閣総理大臣であった小泉純一郎の2度の北朝鮮訪問に同行している。

「週刊現代」副編集長を経て、2009年7月、講談社(北京)文化有限公司に現地代表、副社長として出向する[3]。但し、会社からは北京での取材活動は絶対しない事を確約させられたので、北京駐在を機会に、敢えて中国人居住地区に住み、中国人への「同化」を試みた[2]

2011年3月11日に発生した東日本大震災発生をキッカケに、中国を代表する経済紙『経済観察報』から隔週ペースの「日本人の視点」をテーマに時事コラム執筆を依頼された。以後、2012年迄現地に駐在し、日本に帰国。帰国後、「週刊現代」の編集次長に昇進したが、その後も隔週コラムを受け持った[2] (2023年10月に終了)。韓国誌『月刊中央』の不定期コラムも2012年以降継続している。

2008年から明治大学国際日本学部講師として東アジア国際関係論の授業を受け持つ。2017年に「週刊現代」特別編集委員に昇進し、2023年より「現代ビジネス」編集次長。中国を中心とした東アジア問題の取材・研究を継続している。

「現代ビジネス」の連載第1号として、2010年4月から「北京のランダムウォーカー」の連載を開始。毎週1万字の中国レポートを続け、2023年10月に連載700回を突破。

テレビ、ラジオ、ユーチューブなどでも、中国問題について発信を続けている。

著書[編集]

  • 『北京大学三ヵ国カルチャーショック』講談社 1997
  • 『北朝鮮を継ぐ男 革命家・朴甲東の80年の軌跡』草思社 2003
  • 『日本よ中国と同盟せよ! 2020年、日中同盟が世界を変える』光文社 2006
  • 『東アジアノート 小泉訪朝同行記』ランダムハウス講談社 2006
  • 『日・中・韓「準同盟」時代 東アジアが世界の中心になる』光文社 2009
  • 『「中国模式」の衝撃 チャイニーズ・スタンダードを読み解く』平凡社新書 2012
  • 『対中戦略 無益な戦争を回避するために』講談社 2013
  • 『日中「再」逆転』講談社 2013
  • 『深紅の華 北京特派員右田早希』廣済堂出版 2013
  • 習近平は必ず金正恩を殺す』講談社 2014
  • 『中国人の常識は世界の非常識』ベスト新書 2014
  • 『金正恩の正体 北朝鮮権力をめぐる死闘』平凡社新書 2014
  • 『「北京女性」24人の肖像』メディアタブレット 2015
  • 『中国経済「1100兆円破綻」の衝撃』講談社+α新書 2015
  • AIIB不参加の代償』右田早希 ベスト新書 2015
  • 『パックス・チャイナ 中華帝国の野望』講談社現代新書 2016
  • 『活中論』講談社 2017
  • 『大国の暴走』渡部恒雄、小泉悠との共著 講談社 2017
  • 『未来の中国年表』講談社現代新書 2018
  • 『2025年、日中企業格差』PHP新書 2018
  • 『習近平と米中衝突』NHK新書 2018
  • 『ファーウェイと米中5G戦争』講談社+α新書 2019
  • 『中国人は日本の何に魅かれているのか』秀和システム 2020
  • 『アジア燃ゆ』MdN新書 2020
  • 『ファクトで読む米中新冷戦とアフター・コロナ』講談社現代新書 2021
  • 『台湾vs中国 謀略の100年史』ビジネス社 2021
  • 『ふしぎな中国』講談社現代新書 2022
  • 『日本人が知らない! 中国・ロシアの秘めた野望』廣瀬陽子氏との共著 ビジネス社 2023

脚注[編集]

  1. ^ 週刊朝日』1985年3月29日「東大合格者高校別」
  2. ^ a b c d 体当たり取材で見えてきた 中国メディアの奥深い世界 近藤大介(講談社「週刊現代」編集次長)”. 「Journalism」7号(朝日新聞社) (2013年7月12日). 2018年5月1日閲覧。
  3. ^ 『「中国模式」の衝撃』著者紹介

関連リンク[編集]